最新の観てきた!クチコミ一覧

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グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての・・。
感覚でした。シルク席と呼ばれる場所での観劇。いつもとは違う舞台の見え方に感動でした。

ネタバレBOX

最初は全くわからないまま・・点ばかりが広がっていましたが、観る度にそれが短い線となり、その線が長い線となり・・。難しいストーリーであったものの自分なりの理解ができたように思います。キャラ的に好きなのはアケミさん・・『なんかしら持ってきて』には毎回笑わせてもらいました♪
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★

大衆はマリーよりも危険
「良かった」と書かないといけないような雰囲気。何だか危険を感じる。


谷氏は文体を真似るのは上手いようだ。プログ記事の『もっとお菓子をちょうだい』を読んで感心したし、『JANIS』の時のセリフも「らしい」セリフだった。でも、セリフを聞いていてパソコンのキーボード打っている姿が眼に浮かんでしまうのだ。

小劇場で活躍している役者は古典はやらないのだろうか。せいぜい学校や養成所でやらされた程度かな。
シェイクスビア風に作り上げられた文体に振り回され、あるいはセリフを振り回してしまっている。

意欲作だというのは分かった。しかし、出来上がったものは思っていたのとはだいぶ違うんじゃないだろうか。それでも観客は良かったとほめる。もしそれで満足しているのだとしたら、やはり危険だ。

昏睡

昏睡

青年団若手自主企画 山内・兵藤企画

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/17 (月) ~ 2009/08/26 (水)公演終了

満足度★★★★

昏睡の中で見た(悪)夢7編
丁寧、精緻に演出されていると感じた。

役者も熱演で、エピソードとエピソードを、まるでモーフィングのように繋いで、テンションや設定を変化していく様は凄い。
ちょっとした仕草や視線、髪の毛による表情の見せ方などで、見事に変わる(粉を使っての白髪表現は、もうひとつだったが)。

固唾をのんで見入る私だったのだが、私の日常的なものには響いてこなかったように思う。

好みが大きく分かれる舞台ではないだろうか。

ネタバレBOX

男女間(あるいは人と人の)の7つの話(エピソード)で構成された2人芝居。それは、あえて言えば、重−軽−重−軽−重−重−重という印象の7つ。それぞれにエピソードには表面的な繋がりはないようだ。

離れている者たちがエピソードが進行するごとに、より近づいていき、交差し、最後は混じり合うよう。
それは、それぞれのエピソードに登場する人物は同じ人物ではないものの、硝煙の中にいる基本的に理解し合えない2人が、最後のエピソードでは一緒に灰になるように。

最初のエピソード「戦場」は、近年の民族紛争を描いているようであり、その不気味さと重苦しさが際立っていた。このテイストで90分続くとなると、かなり厳しいと思ったほど。
このエピソードを観ただけで、すごい本であり、演出であることは感じた。

他の、一見軽そうに思えた、例えば「結合」という、ダブル不倫で抜き差しならない状態にある男女が、まさに文字通り抜き差しならない状況にあるような、コメディテイストのあるエピソードであっても、笑いの中、ラストは不条理劇のようなビターな印象がする。

全編を覆う重い空気が、切り裂くようなアラームと黄色の回転灯で、さらに加速していく。

男女の間って、というか、人間同士の間って、こんなに緊迫して重いものだったのだろうか。
脚本家の脚本とそれに共感した演出家、その両名の男女観(人間観)の反映なのだろうか。

初演では14名が演じたというのだが、2人で演じ切る今回の舞台を観て、その14名の影すら微塵も感じなかったというのも凄い。
こうなると見比べてみたいと思う。

観客の拍手後、俳優が舞台を去るときに、女優が発する台詞が、とにかくカッコよかった。ちょっと出来過ぎだけど(表情にもちょっと現れていた)。

ただし、残念なのは、観ている私の「日常的なもの(存在)」には響いてこなかったことだ。それは舞台の上で完結してしまったような。
雨の一瞬前(再演)

雨の一瞬前(再演)

ユニークポイント

ザ・スズナリ(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

時代を生きぬいた光子の物語
舞台セットといい、緑豊かな情景といい、照明、衣装諸々が素晴らしかった。
難点は客入れの際のスタッフの要領の悪さのみ。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

昭和30年、光子が経営していた旅館は戦争の影響下、休館となっていた。ここに逃げてきた2人の朝鮮人と彼らをかくまう姉妹は、当初、お互いの人間性に対して疑心暗鬼だったものの、いつしか穏やかな家族のような感情になっていく。この4人が掃除する風景がとても心地良い。

光子がこの旅館の土地を手放さず再開することに拘った理由は、片倉の死体が庭に埋めてあったからなのではないだろうか。
それと同時に光子の心の中にパク・スサンへの想いがあったからなのではないか。とも思う。

一方で一体感、連帯感の醸成を強いられた国民は朝鮮人に対して犯罪者を見るような感情を抱く。だから、渡辺文子先生のとった行動はきっと当時の日本では当たり前な感情なのかもしれない。日本人が朝鮮人に対して抱く感情、朝鮮人が日本人に対して抱く感情を見事に描いた作品だと思う。

「大きな嘘のうつわの中で見えないものを見て聞こえないものを聞かされてる。」といった光子のセリフはずしん!と響く。

パク・スサンが中立の立場にたって通訳を引き受けるが、その際に日本人とチョン・ヨンサンが険悪にならないように上手く言葉を濁す場面があり、その配慮にクスッとした温かい笑いが会場を包んだ。

やがてチョン・ヨンサンは2人の日本人を殺した罪で逮捕され、パク・スサンは朝鮮に渡り一生独身を貫いた。光子と澄子は生涯二人きりで質素に生きた。
時代に翻弄された人達の物語。

ひじょうに素晴らしい作品だと感じた。キャストの自然な演技力はお見事で、まったく隙がない。ワタクシ大満足で拍手喝さいしました。

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★

観劇
感受性の低い私ですが、きちんと作品に引き込まれることが出来ました。

一瞬、作者の狙う台詞に飲まれているように感じる場面もありました。

この作品の色味が団体の持つカラーであり、そうなるように仕向けた演出なのかなと感じました。初めてですが観れて良かったです。

エンジイロエンジェル

エンジイロエンジェル

プラスチカロマンチカ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/08/18 (火) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

満足度★★★

次の一歩に大期待!
お目当て劇団さんが別にあったのですが、オムニバスでたまたま遭遇。なるほどー、こういう系ですね!あまりこういう系を私は詳しくないので分からないのですが、面白いのではないかなあと思いました。ただどうせななら、もっととことん言ってほしい。今30秒に一回くらい入れている刺激を、5秒に一回にしてほしい。そんな気でみてました。でもまだ学生さんですもんね。これから、期待しています。

"Are You Experienced?"

"Are You Experienced?"

CASTAYA PROJECT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/10 (月) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★

まあまあ
面白いのですが、予想の範囲を超えなかったというか。送り手の「これ面白いでしょ」っていう過度にナルシスティックな感じが少し鼻につきましたw
面白いし、新しいことをやっているのは間違いないのですが、そこまで突き抜けてはいないぞ、というか。
でも後半戦が楽しみになっちゃうだけのパワーは十分あるんですけどね。
だからたぶん、ものすごく好きではあるんです。でも、ここで止まってしまいそうな、作り手の満足のようなものが垣間見えて怖いのですきっと。がんばってほしい!!

土葬?火葬?

土葬?火葬?

ガレキの太鼓

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/08/18 (火) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

おいおいおい・・・
これはホントにガレキの太鼓ですか?舘さんは関与されてる・・・?されてない?名前だけ?
あまりに今までの公演とレベルが違ったので。でもガレキの太鼓さんなのかそこがよく分からないので、評価の仕様が無いのですが・・・。

ネタバレBOX

友人の葬式の後に公演で仲間たちが集まる物語。結局死んだ「がっちゃん」が自殺なのか事故なのか分からないまま、みんなで騒ぐ30分のお話です。
学生の短編のお祭り騒ぎと見るならば、まあ学生っぽい演出と演技で笑ってられる。ガレキの太鼓だと思うから、変な期待をしすぎてしまったのですかね。なんかホントに全く雰囲気が違うのでびっくりしました。ガレキの太鼓はやはり舘さんの演出でもってるのかなあとか思いつつ。って、ホントに関与されているのか疑惑。早く、ガレキの太鼓本公演がもう一度見たいです!w
あ、でもなんだか心温まる雰囲気ではありました。もう少し締めた演出をすれば、スムーズになる印象。あ、でもだからアレです。過度に期待してしまった系です。学生の皆さんにはホント頑張ってほしい!滑り出し順調な先輩劇団の名前を背負うのは大変ですよね・・・
ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」

ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」

Bunkamura

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしかった
コーラスラインを観るのは初めてですが素晴らしかったです。
俳優さんは流石でした。
日本人には無理な体系、うらやましい。
ストーリーは消化不良ですが観て楽しい舞台でした。

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

ですね
いい役者はいい、と感じました。

リチャード・イーター

リチャード・イーター

劇団銀石

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

シェイクスピア
大胆な改造は、本当に面白かったと思う。
衣装も素敵、ポップで素敵だった。
でも、それに役者がついていけてない印象を受けた。

演技の質感がバラバラで突き抜けてなくて、
統一感があるようでなかった気がする。
話も、とてもわかりづらい。。

楽しくて今までにない感じ、という意気込みはヒシヒシと伝わってきた。
あと、歩き方がとてもよかった。

ここに線を引く

ここに線を引く

ガレキの太鼓

シアター711(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/08/11 (火)公演終了

農業の舞台
セットがとてもよくできていて、本当に家の中を覗き見ているみたいだった。
都会にあこがれる青年、
逆に飛び出してきて自分の求めてたものを始めた人たち。
差とギャップがにじみ出てくる。

物語の運びが、段取りとしてはとてもいい気がするのだけど
何というか、肝心な所の押しが弱い気がする。。
怒っているシーンとか、とても迫力があったんだけど
初めのシーンでも、ちょっとずつテーマみたいなものを出してもよかったように思ったりもする。

でも、農業と演劇の、珍しいコラボを見せてもらえてよかったです。

野外パフォーマンス『果物夜曲』 *入場無料

野外パフォーマンス『果物夜曲』 *入場無料

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 アトリウム前広場(東京都)

2009/08/11 (火) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

気分いい
良かった~♪

心地いい風を感じながら、
観る羽衣は最高に気分良かった。

野外のヒノキ舞台に合う案外爽やかなストーリーもナイスセレクトでした。

演劇なんぞ興味もなさそうな池袋のギャルまでも足を止めて人一倍大きな歓声をあげていて、そういう光景も面白い。

明け透け万歳。羽衣と野外の相性の良さったら今後も是非やってほしい。
いい歌だった~。

幻想歌舞劇「太王四神記 Ver.II」-新たなる王の旅立ち-

幻想歌舞劇「太王四神記 Ver.II」-新たなる王の旅立ち-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

無難にまとめてある
ペ・ヨンジュン主演の本家版は観ていないのだが、宝塚的に
よくまとめてあるなという印象。韓流ファンの評価はどうだろう。
前回の花組版も観たのだが、おおまかには変わっていない印象。
どうせなら、花組版の続編を観てみたかったが、版権許可が
降りなかったのだろうか。
主演の柚希礼音は王というより颯爽とした若武者ぶりで、脇役は
専科のベテランが固めて、芝居全体に安定感がある。群舞も一糸
乱れずそろっている。
昨今は組ごとのカラーが昔ほどはっきりしていないが、この新生星組
も歌、ダンス、芝居すべてが平均してまずまずのレベルに保たれてい
るように思える。
かつてのどこぞのトップスターのように、歌声がしじゅうひっくり返り、
音程が狂っても平気のへいざなんてことがないのは良いことだ。
あくまで私の個人的感想だが、小池修一郎氏は宝塚でも海外作品
の翻案物を手がけることが多く、大作らしく仕上げる手腕はあるけれど、
宝塚版ならではの面白さとか、感動したという経験があまりない。
本作品にも同じ感想を持った。
その点、かつて歌劇団でも手腕を発揮した菊田一夫には遠く及ばない
感じがする。菊田氏は、宝塚ファンを喜ばせ、商業演劇としても面白く、
他の追髄を許さない巧さがあったが。

赤とうがらし帝国【東京公演】

赤とうがらし帝国【東京公演】

劇団鹿殺し

駅前劇場(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ライブのノリ
今回も観た丸山厚人。丸山の最近の役柄は東京ギンガ堂からプロレス役にはまってるようで。笑

ちなみに公演中に、1+2+3+4+5+6+7+8+9X0=0なんて計算してたけれど違うよね。答えは36でしょ。0にするには(1+2+・・・・・9)X0にせんと。(苦笑!)

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

覆面レスラー右近と元宝塚女優の娘に生まれた少女タエ。
タエはちっさな頃から「タエの中には沢山の小人が住んどって、その小人に願いをすると願いを叶えてくれるんや。その小人が住む国の名前は赤とうがらし帝国ちゅーてタエはその帝国のお姫様や。」と父に励まされていた。
タエの母はタエを生んで直ぐに亡くなってしまい、父は勝つことが出来ないプロレスラーだったことから、タエは学校で苛められ友達も居なかったからだ。
タエはそんな父の教えに対して「じゃあ、タエは死なんようにお願いする。タエが死んでもうたらお父ちゃんが一人になってしまうやろ。」と。

タエが大きくなるうちに環境はどんどん変化して友達も出来るようになるが父親からの虐待も受けるようになる。タエはグレて血みどろの戦いも交えるが、しかし、タエは死なない。赤とうがらしの効き目なのか?(失笑!)

やがてタエは舞台の主役になりたいと思うようになる。その間、学芸会の脇役やら卓球やらで名を上げ友達の彼氏を奪ってはちゃめちゃぶりを披露するが交通事故にあってしまう。彼女が生死の境で見た自分の体。その体を形作る骨。その一本一本をよく見ると、父親右近をはじめ、彼女が人生で出会ってきた男たちでできていた。そう、この物語は彼らと歩んだタエの人生の旅。

一命を取り留めたタエは気が付くと記憶喪失になっていた。
タエの記憶喪失を利用してタエを好きだった男がタエと結婚し、子供が生まれるが運命に翻弄されながらのタエの人生に、チャンスが訪れる。「ハゲザイル」というユニットで売り出すという。タエはボーカルだった。目指すは東京武道館という夢のような話に家庭を顧みずタエはがむしゃらに働く。そうしていざ東京武道館での公演の日にマネージャーの恨みをかって刺されてしまう。
そんな経緯の中、タエはやっと気付く。子供の傍で生きるのが幸せなのだと・・。彼女が求めつづけた「赤とうがらし帝国」はここにあったのだと・・。

しかし、父親のあとを継いでプロレスラーになったタエの子供は試合の最中に死んでしまう。それでもタエは生き続ける。赤とうがらし帝国の願いは生きているのだ。


勝つってのは自分が人の心に残っていればそれで勝ちや

そんな響きとともにハイテンションなはちゃめちゃぶりで大いに楽しめた舞台。ライブと芝居の融合だと考えて気楽に観るとすんごく楽しめる。運命に翻弄されながら生き抜いた彼女の人生の物語にオリジナルでロックな劇中ライブパフォーマンスが加味し、そのスパイスの効き目は充分だった。

タエの一生の物語を綴った作品でドラマのような怒涛の人生なんだけれど、ドラマだけに面白い。笑
身内の死に対しても悲惨な状況は見せないであくまでもカラッとした描写に収めてる風景も観ていて、やっぱり昼ドラじゃあない!笑

FAKE

FAKE

劇団伍季風 ~monsoon~

アイピット目白(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

爽やかな気持ちになるホームドラマ
下町の貧乏一家、巣鴨家に怪しげな泥棒らしき3人組が入り展開されていくストーリー。
オープニングに登場人物の名前が出されたり、すべての出演者が最初から出てきてダンスをすると言ったシーンは、ちょっとビックリ。
でも目新しさを感じました。
序盤でこれでもかと繰り出されるギャグ連発の親子兄弟姉妹のシーン。
ギャグはほとんど滑っていたように思えたが、あれはそれを狙っての演出なんでしょうか?
全体的に気持ちのよいテンポで物語は展開していき、幕を閉じました。

配役に捨てキャラがいなく、みんなそれぞれの個性をもった人物が描かれていて、それぞれの役者さんがそれを演じきっていた所はとてもよかった。
婚約者母親役の鈴木麻記子さんの恐いくらいの目つきと表情、三女梅子役の小島亜梨沙さんの終始ふてくされた表情は、あたしの中では特筆すべきものがあったように思えます。

最後には爽やかな気分にさせてくれた家族愛の芝居でした♪

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★

身近なマリー
あいだに休憩を入れるほどの長いお芝居でしたが、全く飽きることなくどんどん引き込まれていく迫力と魅力ある舞台でした。

個人的にはもっとドロリとした何かを予想しておりましたが、意外とあっさりとマリーを受け入れてしまった自分が悲しい。

自分の中にもマリーがいるから。

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

オデッセー

なかのZERO(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

イケメン堪能しました
宝塚っぽいお芝居とグランドフィナーレの組み合わせ。2.5時間を長いと思わせませんでした。コアなファンがいっぱいのようでした。

ハッシャ・バイ

ハッシャ・バイ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

思わせぶり
導入から序盤にかけてのスムーズな情報提示や、演出のクオリティはすばらしいと思いました。ただ継続して大技を見続け次第に慣れてしまい、最終的には過剰な表現になってしまったように思います。

面白いところもたくさんあり、流石だなとうなるところはもちろんありました。
ただどうにもそれらは結局、思わせぶりなまま終わってしまいました。

ネタバレBOX

物語の動き出しも非常に面白かったのに、どんどん吸引力を失っていった気がします。起きていることに対しての情報がすべて後出しになっていることも、後半にかけて興味を持てなくなった原因かと思います。

選曲も合っていなかったように思います。メインどころで使われているチャットモンチーの曲も、お芝居のテンポやテンションとずれていました。音にのれないと、芝居にはのれません。
クライマックスの一つのカーニバルのシーンのチープさは、本当に残念でした。

俳優さんも熱演ではあるのですが、必死さのベクトルが演出に応えるための必死さで、観客に対してや、舞台の上で生きることに対してではないように感じました。もっと衝動的に動いていただきたかったし、動機も自発的なものであってほしかったです。

13年前の「自分探し」と、今の「自分探し」は、違うのかなと思いました。
ギンギラ太陽’s in 福岡市美術館 翼をくださいっ!外伝「幻の翼 震電」

ギンギラ太陽’s in 福岡市美術館 翼をくださいっ!外伝「幻の翼 震電」

ギンギラ太陽's

福岡市美術館(福岡県)

2009/08/11 (火) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

観られて良かった
実は初めてのギンギラ体験。
が、この内容で、この会場でという入り口は、ファンから見てアリなのかナシなのか。いずれにせよ楽しめたことに変わりは無い。
とても価値のある舞台だった。

ネタバレBOX

すでにギンギラ常連である友人から簡単なあらすじは聞いていたけど、これほどまでとは。

役者のパワーも演出のパワーも桁外れ。
そして何より、圧倒的な取材力で破綻なくまとめられた脚本。
福岡に生まれたことを誇りにすら思える観後感。
1時間にも満たない時間で、受け取ったものは果てしなく大きい。
不満は一点も無い。
この夏、最高の観劇作品となるのではないか。

10月の本編(?)も絶対に観たいと思う。
そこにさらなる期待を込めて、今回は星4つで。


そうそう。会場を出て、すぐに西鉄バスに乗りたくなったよ。

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