
蛮幽鬼(ばんゆうき)
松竹
新橋演舞場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
期待裏切らず
期待通りで大満足、興奮しました~♪
「巌窟王」がモチーフとしているそうですが、古今東西のいろいろな復讐物語の要素がちりばめられているのでしょう、「この場面は、あの映画、あの小説からのインスパイアかなー」なんて思いながら見ちゃいました。
上川氏は、カンフーモノの敵役っぽい風貌、TV時代劇のさわやかイメージとはまったく違う魅力。
稲森嬢、綺麗、かわいい、かっこよい。古装がとっても似合う。
早乙女太一くん、殺陣が美しい。

世田谷カフカ
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
へんちくりん
話がすすむにつて、小説の登場人物の世界と、現実の世田谷の世界が重なっていく。これが、脳みそをかき回されるようで、結構心地よかったりしました。
登場人物が迷うカフカの小説の世界と、迷路のような世田谷の街を重ねているのだろうけれど、地方出身者で東京23区外在住の身としては、世田谷がどれほどの迷宮なのかよくわからなかったりするのでした。

中国の不思議な役人【寺山修司×白井晃】公演終了
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
わからないけど、素敵だった
正直言うと、昔から寺山修司はわからない。理解できたためしがない。
どうやら、鏡が出てくる芝居は理解に苦しむ頻度が高いな、私の場合。
でも、演出の白井さんの、寺山への愛は充分伝わった。白井さんの作り出す幻想舞台が、頭ではわからない寺山世界を肌で感じさせてくれた気がする。
ベテランなのに、今尚、新しいチャレンジをし、進化を続ける平幹さんには、感涙もの。だって、10代からファンだもの。平さんが登場した途端、舞台に躍動感が漲り、凛とした声が、劇場の隅々まで魅了するのが実感でき、胸が小躍りしてしまった。
宝塚の男役に引けを取らない秋山さんの軍服姿にも魅了された。彼女のユーモラスな振りには愛嬌があって、思わず顔がほころんだ。
無垢な若者を無垢な演技力の二人に配役したのも、熟練役者との対極が鮮明になり、この舞台では成功したように思う。
佐野洋子の絵本「100万回生きた猫」をふと思い出したりして、よくわからないのに、結構楽しんで観劇できて、不思議な満足感だった。

サッちゃんの明日【松尾スズキ新作!】
大人計画
シアタートラム(東京都)
2009/09/18 (金) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★
以外に面白かった。
あんまりいい評判聞きませんでしたが、個人的には面白かったです。
まとまったお金の唄あたりから「解りやすい、見やすい舞台」が続いたので、
これが「大人計画」という感じ。
物語としては内容はそんなにありません。まぁ笑えればいいんじゃないかな
設定(障害・薬とか・怪しい政治団体とか)とかTVの影響が少なからず
あると思いますが、人それぞれ考えてもらって舞台の上では全部
日常に1部として流してるような舞台でした。
皆川さんの意味のない動きが楽しかったです。

私たち死んだものが目覚めたら
shelf
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

ティーチャー!!
コメディユニット磯川家
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
笑った!笑った!
お腹を抱えるほど笑った!
この芝居は前の方で観ないと舞台の醍醐味が味わえない。
何故か?
それは付けまつげが目の下にこびり付いて主張している様が見えないからだ。笑
以下はネタばれBOXにて。。

CONTINUE
Ultimate Games
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★
なんだか。
いろんな事のついでに観劇。
ゲストが有名な声優さんだったらしく満席でした。
出演者が多かったのですがキャラクターがやりすぎともとれる程キッチリ決まっていて分からなくなる事はなかった。むしろ単純すぎかも。
人数を駆使した殺陣のシーンが多く、ロボットとか熱血アニメのように勢いで盛り上げようとする姿勢はああいったタイプの演劇の手法としては好感が持てました。
ですが、全体的に微妙…
友情!気持ち!みたいな熱血系のシーンが多く、最近流行りの爽やか好青年主演の商業演劇なんだけど、公演の規模的にちょっと入れ込むには近すぎる距離感。やるなら徹底的に商業演劇らしくすればいいのに。。。
全体的に生ぬるい気がした。
おそらく役者のポテンシャルが低いせいかと思いますが、若い役者たちが中心なので仕方ないのでしょうか、く私の好みの芝居ではなかったからでしょうか。残念でした。
正直、3000円以上支払うのはしょうしょう私にはキツかったです。

三団体合同公演ミツドモエ
ミツドモエ企画
早稲田大学学生会館(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/03 (土)公演終了
満足度★★★
Fantasy Next<post-post≦1999
恐れ多くも格付けさせていただくとこうなります。
詳しくはネタバレBOXで。

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

ROMEO-午前0時の訪問者-
ルドビコ★
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
夢のようなファンタジー
演出、照明、衣装、舞台装置、キャストの演技、音楽、どれをどーとっても素晴らしい!と一言に尽きる。プロの技を確認した。
ルドルコという劇団、今回で5回の公演だったが、本当に素敵でした。
本の練りも抜群で、ひと時の夢を頂きました。
感謝感激あめあられっ!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。

milk
高襟〜HAIKARA〜
d-倉庫(東京都)
2009/09/29 (火) ~ 2009/09/30 (水)公演終了
満足度★★★★
モウ!
ハイカラが生れ落ちて、右足首に赤い紐を結ぶシーンが印象的。血の絆みたいな。光と影の中での深見さんのダンスは圧巻。

世田谷カフカ
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
話の内容はおいといて
カフカって劇中の言葉通り「虫になるやつ」しか知らないけど
なかなか独特の世界観を持った方で薄幸な人生ということは理解。
「シャープさんフラットさん」「神様とその他の変種」を観て、
今回あまりに異なる演出に驚きながらも、演出家としてキャパシティの
広さにむしろ感動してしまいました。
ストーリーはカフカの三編の小説と、それになぞった現在を交差させ
余計に判りにくくなって(笑)いるんだけど、これはこれでおもしろい。
美術・映像・会場まど、ありとあらゆる手法を取りこんでしまうところ、
若い劇団がやると、狙いすぎて観客が一歩退いてしまいそうなだけど
さすがここはベテランの仕事を見せてもらったような気がしました。
これは「ストーリーが~」とか感想を理屈で述べる作品ではなくって
からっぽになるまで発信する劇団と観客が生み出す「空気」を楽しむ
そんな作品ととらえて観るといいかも。観れて良かったです。
しかし、冒頭の村岡希美さんが超重要な役所ですね。
ここで観客の反応と印象を上手にまとめておかないと、後半が活きて
こない。演技もさることながら、度胸にも感服しました。

BUG 【美保純が降板⇒代役は西山水木】
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2009/09/18 (金) ~ 2009/09/30 (水)公演終了
満足度★★★★
観たという満足感!
観ている私も、アグネスの様にピーターの狂気に引きずり込まれる恐怖を感じた。終わり方も好きですね。私も一瞬、この世から消えた気になった。

home【作・演出 田村孝裕】
三田村組
ザ・ポケット(東京都)
2009/10/01 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★
少し歪んだ家族劇
まず、会場の高齢っぷりにとまどい、三田村組の客層を感じる。
そこで始まるドラマが、老人ホームを舞台にした物語。
仕方なくホームへ来た者、自らの意志で来た者、夫婦で来た者、
それぞれ事情は異なれど、疾病や痴呆など、襲う現実。
そんなことが背景に、独りの老人を中心に話が進みますが
舞台の雰囲気はあっけらかんとコメディ寄りな作り。
まわりのご高齢お客さん、ケタケタ笑ってたけど、むしろこっちが
触れてはいけないところなのではないかとヒヤヒヤしてました。
まあ、主宰の方が選んだ脚本なので、楽しめばいいんでしょうが。
「ピンクレディー」には笑っちゃったな(ぼくだけウケてた‥)
ラストは賛否両論分かれそう。
もっとどっちつかずの収め方にしてもよかったかも。

白雪姫と七人のム・フ・フ・・・
SPPTテエイパーズハウス
あうるすぽっと(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★
最初と、最後の
ダンスシーンは圧巻!見応えあり。ドラマになると、あうるは広すぎかなあ~。なんかスカスカした感じ。ベタだけど安心して観られる。

朝焼けのパレード
ハチビットプラネット
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

「ここで光ってみる」 「飛ぶ布団」 「愛愛愛愛愛愛愛っ」
ロロ
スタジオ・ガンボ(東京都)
2009/10/03 (土) ~ 2009/10/03 (土)公演終了

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
なぜこんなに伝わってくるのだろう
どこか軽妙な感じにつられて
最初は漫然と見ていたのですが、
たちまち舞台上の時間や
登場人物の想いに引き入れられて・・・。
しかも、一通りの物語にさらなる奥までがしっかりと用意されていて・・・。
声を立てるほどに笑ってしまっているのに
同じ時間に
どんどん心がキャラクターの想いに
満たされていく・・・。
凄い。

世田谷カフカ
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
凄い舞台だった
凄い舞台だった。
だが、「おもしろかった?」と聞かれると、「うーん」
少なくとも、舞台あんま見たことない人には絶対にすすめない。
今まで観た何本かのケラさんの舞台とだいぶ違う。
(チラシとかにもそう書いてはあったが)
はっきりとしたストーリーはない。
フランツ・カフカっていう人(よく知らない「変身」が有名?)の
未完の小説3つ「審判」「城」「失踪者」がごちゃごちゃに入り混じって、
正直よー分からん!
観終わったあとも、なにも残らない。
でも、そのわからん話を3時間超(休憩15分含む)!
集中力途切れさせず、見せられるのはさすがケラさん!!
もちろん、笑えるシーンはたくさんある。
行くなら、前の方(E列以降)のセンターブロックがいいかも。
映像使うし、あと一人の役者の人が何役もやるから顔がはっきり見えたほうがいい。

マクベス
子供のためのシェイクスピアカンパニー
さいたま市地域中核施設プラザノース(埼玉県)
2009/09/19 (土) ~ 2009/09/19 (土)公演終了
満足度★★★★
こういうシェイクスピアなら、また観にいきたい
本日全国ツアーの千秋楽、場所の関係上席が埋まっているのは6割程度で
ちと寂しい。子ども全体の2割くらい?アフタートークもあり。
シェイクスピアは難しい。
1つ1つのセリフが長くて、なかなかついけず意外と楽しめないのが実際のところ。
で、今回。
シェイクスピアの長いセリフも出来るだけカットし、
要所要所に入る手拍子でスピーディーにうまく展開。
所々に入る寸劇もおもしろい。
舞台装置はシンプルに木製の机とイスだけ、それをうまく並べ替えたりして舞台に。
役者の人も複数の役はもちろん、出番でないときは黒マントの黒子として活躍、忙しそう。
それにしても
出ている人の演技力がみんな高い。
マクベス役の石田さんのセリフがちょっと聞き取りづらい部分はあったが。
かなり見ごたえあり。大人も間違えなく楽しめるはず。
毎年夏に公演をして今年で15年目、
こういうシェイクスピアなら、また観にいきたい(値段も安いし)