最新の観てきた!クチコミ一覧

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石川啄木「林中の譚ほか」

石川啄木「林中の譚ほか」

語りの芸術祭実行委員会

いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)

2010/02/05 (金) ~ 2010/02/05 (金)公演終了

満足度★★★★

啄木のエッセイ
あまり知られていない啄木のエッセイの朗読。古い言葉遣いの言葉も、語りになるとすんなり入ってくるように感じました。アフタートークもとても興味深いものでした。

「セロ弾きのゴーシュ」「なめとこ山の熊」

「セロ弾きのゴーシュ」「なめとこ山の熊」

語りの芸術祭実行委員会

いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)

2010/02/13 (土) ~ 2010/02/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

かなしい
セロ弾きは周知の話でしたが、なめとこ山の熊は初めてでした。荘田さんの語りに涙ぐみました。照明や雪などの演出効果も素晴らしかったです。

遠い記憶

遠い記憶

語りの芸術祭実行委員会

大慈清水御休み処(岩手県)

2010/02/19 (金) ~ 2010/02/19 (金)公演終了

満足度★★★★

かもしだす
記憶を巡るミステリー?黒テントの伊達さんの語りが危険な魅力を醸し出していて、素敵でした。

眠らない少女

眠らない少女

語りの芸術祭実行委員会

いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)

2010/02/21 (日) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

こわい
目に見えない幽霊なんかより、人間の方がずっと恐ろしいなと感じました。

解体新書2010

解体新書2010

d’Theater

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

球体の穴
とにかく面白い!画像のまんまの登場人物たち。序盤から妖しさ(怪しさ)満点の舞台は江戸時代の香りのする湿った黄泉の世界。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


出島から出てきた男が出島での体験を物語る。序盤、肉を喰らう輩たちのシーンから。その肉の種類は白子鼠か片目猫、まばら犬の赤い肉。なんつっておどろおどろしいセリフとこれまたおどろおどろしい牛男やら青猫、酢の蝿、顔なし男らがヨドミなく登場するのだから、観てるワタクシだってヨドミなく目をパチパチさせちゃうわけよ。

でもってこやつら、どーにもこーにも怪しさ満点でオバケのようなメイクしながら、自分に付いてる影の話なんかしちゃう。オバケでもオバQとか、パケラッタ!が口癖のオウジなら可愛げもあるものの、ここではそんなかわいらしいキャラクターはいない。

自分の影を盗まれないように魔よけの鈴を持たせ・・、なんて言いながら影の国、影の裏町、影の通行証を持参しないと入れない。の行から、ゲンナイの発見のエレキテルやら羅紗綿や寒暖機の行まで絶妙に使用するセリフの数々で魅せる。

役者の吐くセリフでめくるめく妖しげな世界を連想させ、神秘的な香りとともにアヘンの煙が漂う中、悪夢的な奥深さを醸し出しておりました。アゴラの空間はもはや琥珀色の光に満ち満ちて、あな恐ろしや!摩周湖の霧のように濃い白煙が漂ってゆき、ワタクシたちの座る一角へも流れ出して琥珀色の明かりに照らされた舞台まで舐めてゆきます。

その情景は生体の研究から始まって我が子を死なせるシーンまでの一種不思議な荘厳さがあたりを包み、反してにじみ出る胡散臭さ。笑) つまりは妖怪の宴のような、降臨した化け物を見たごとく目眩を感じたのでした。

観れば解ります。どんなに妖しい世界かが。ちょっとエロリズム。演出がサイコー!(^0^)
The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★★★

究極のリミックス
「音」というものを最大限にフィーチャーするために2月のお披露目版からストーリー部分をバッサリそぎ落として煮詰めに煮詰めた結果、あるいは原曲のごく一部だけ残した究極のリミックス、的な。
言葉としての台詞がないという点において先日観たユーフォリアの朗読劇『SAKURA』と対極を成しているのも面白く感じる。
なお、キャストも含めほぼイスタンブール版とのこと。

スカ☆ブラ

スカ☆ブラ

グレコローマンスタイル

西鉄ホール(福岡県)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

いろんなものがみれた
面白かったです
太鼓の人は見たことあるような気がしました

サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

栄光なき天才たち
ひとりの英雄の死をめぐる市民ケーン的(古いな)、
アマデウス的(これも古いか)な物語。
前半は暑さ&睡魔と戦っていたが、
ミステリー色が濃くなる中盤以降は俄然おもしろくなっていく。
中~大劇場で名前のある役者を使っても通用する本だと思う。
不勉強のため、宮澤賢治については何も無し。
役者は西尾友樹が良かったな。変人博士を魅力的に。

ネタバレBOX

グスコーブドリ、クーボー、軍部の関係は、
フォン・ブラウン、オーベルト、ナチスの関係を思わせる(某漫画参照)。
科学が人類にもたらす功罪うんぬんという、
この手のお話は無条件に好きなんだよなぁ。
『アタシが一番愛してる』

『アタシが一番愛してる』

バナナ学園純情乙女組

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

トーコに感染する!
バナ学のパフォーマンスは、「見る」とも「体感する」とも形容しがたい、強いて言えば「感染」する。バナ学に好意的な人は、中毒症状を起こすだろうし、バナ学に嫌悪感を示す人がいたとしたら、それは感染されることを嫌う潔癖症のことだろう。物語すらも崩壊し、引用するアニメや漫画の数々に圧倒されながら「これは、果たして演劇なのだろうか」「演劇って、何だったっけ」と思うはずだ。ポップシーンを見通すつもりがあるなら、一度二階堂瞳子に感染しておくことをお勧めする!

The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★★★

みた
言葉が与えてくれるものがあって、言葉が奪ってしまうものがあるんだね。

The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★★★

初演とは別物です
初演とは別物です。楽しいです☆

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

短編集としてはものたりないが、
小劇場っていいなあと思わせる舞台。とても良かった。初心者にもオススメです。役者さんは皆さん素敵だったが、それにしてもこいけけいこさん(逆から読んでもこいけけいこさんだ!)はいつ観ても独特すぎる!

ネタバレBOX

夫婦って昔は甘い恋人同士だったんだよね。忘れてたよそんなこと。現実は惨い・・・本当にそうだったんだろうかと疑う今日この頃。ああ昔に戻りたいと本気で願う。もちろん出会う以前に。
ベンガルの虎

ベンガルの虎

新宿梁山泊

花園神社(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度

うーん・・
去年お友達に誘われて、初めてアングラ芝居というものを観劇。
すごい!!!と大興奮した記憶が忘れられなくて、再演の情報を得るや待ち遠しくて仕方がなかった、のだけど。

うーん・・・。

今回のはなんか、いまいち。かな。
2回目で新鮮じゃない、ってことのうーん。じゃなくて、なんか、随所が薄っぺらいかんじになってた。キャストが一部替わってたのとか、たぶんそこらへんが、力不足を感じさせたのかな。前のまんまの方が良かった。チラシに名前あるのに出てない人もいたし。スケジュール調整とかうまくいかなかったのかなあ、と素人考え。
演出とか相変わらずダイナミックなんだけど、メインキャストが対応しきれてない感じ。

残念でした。

サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★

倫理観を問う作品
宮沢作品は奥が深いですね。

ネタバレBOX

ブドリと生前付き合いのあった人を訪ねる形で、ブドリのこと、ブドル以後の研究を明らかにしながら人間としての倫理問題、科学者倫理を問う作品。

軍事利用につながることを知りながら、軍の支援を受けて原子力研究をする研究者たち。ちょっとした発明が軍事利用されることもあるので、私たちから決して遠い問題ではありません。

妹との再会のことについて、忘却?、気にしていたか?、探したか?…、きちんと行動が伴わなければダメ。ドキッとしましたが、それは妹にも問われるべき問題ですね。
エラーメッセージ

エラーメッセージ

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

オムニバスならではの味
3編の三人芝居。
コミカルに始まり途中からさらに加速して大いに笑わせる1編目、若干苦しい部分があるも次第にコワくなりつつ軟着陸を示唆する2編目、劇中のあるシーンと芝居自体のスタイルをカブらせる構造で締めくくる3編目という構成が上手く、オムニバスならではの味を堪能。

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

何度も味わいたくなる稀有な魅力
初日を拝見しました。

一つずつの作品が磨かれていて、
作品の重なりが心地よく積もり、
観終わったときに
一遍の作品としての質感に
深く浸される・・・。

小粋で、奥行きがあって、ちょっとシニカルでスパイシー。

深い輝きを秘めた短篇たちであり、
その色が重ねあわされた連作でもあり、
さらには時間に綴じ合わされたひとつの物語でもあり・・・

豊かに満たされました。
しかも、
満ちてなお、
貪欲にもう一度味わいたいと感じさせるような魅力が
この作品には内包されておりました。

ネタバレBOX

冒頭のシーンに
観る側を舞台に惹きつける小粋さがあって。

そこから、短篇が
しなやかな語り口で綴られていきます。

それぞれの物語として切り取られた時間は
ヴィヴィッドで、
あるいはコミカルで、
時にぞくっとくるほどにシリアスで、
もしくはひりひりするようなテンションや閉塞感を持ち、
さらには深く、カジュアルで、心地よい。

ほほえましく甘酸っぱいエピソードに何気にときめき、
抜けのよいウィットに心をほぐし、
パズルが解けていく刹那に目を見張り、
タフな感覚に息が止まり、
ビターなテイストに取り込まれ、
切なさとぬくもりに浸される・・・。

作品の隠し味が
ひとつずつ異なった色に物語を染めて・・・・。
その作品に満たされているのに、
魔法のように次の作品にも満たされるのです。
よしんば、同じ場所設定であっても、
あるいは異なった世界が差し込まれても、
しなやかな奥行きに裏打ちされた作品の連なりは
観る側を飽きさせることなく
むしろ貪欲にしていく・・・。

さらに、物語が積み重なっていくうちに
いくつかの作品を束ねる糸が現れて、
目にした色たちから醸し出された
さらなる彩りを見る側に注ぎ込んでいきます。
奥深い宝石の色が、
組み合わされることでさらに別の印象を生みだすように、
個々の作品がもつテイストと、その重なりの質感が
観る側をさらなる感覚で満たしていく・・・。

最後の作品で、いくつにも組み合わされた宝石たちが
時間という糸で首飾りのように束ねられて・・。
宝石たちの輝きと首飾りとしての美しさが
一つの質感となって観る側に置かれるのです。

その余韻を味わいながら、
冒頭のシーンと結ばれたエピローグの小粋さに
さらに身をゆだねて。

同じ回を観た知り合いの方が、
極上のフルコースを味わったようだと評されていましたが
まさにその通り。

奇をてらった食材ばかりを使うことなく、
小難しい能書きがつくこともなく、
でも、それぞれの皿の味付けには
味わう側の手を止めさせないだけの洗練があり
役者たちの仕事にもがっつりとうまみが込められていて・・・。

観る側を前のめりにする皿、軽やかな皿、がっつりとした皿、
目を覚ますような皿、遊び心に満ちた皿、深い余韻を残す皿・・・。

エピローグの軽さが、
エスプレッソの切れを持った苦みと重なって・・・。

たっぷりと満たされているのに
また食べたいと思う・・・。

何度も味わいたいという欲求を
がっつりと掻き立てられる
稀有な魅力に囚われながら、
劇場のエレベーターに足を運んだことでした。

☆☆☆★★★
ボディーガードマン 

ボディーガードマン 

Team 紅 演劇部

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★

大きなうねりはない
物語に奇抜な展開もパンチ力もない。でもってこういう脚本なら特に「ボディーガードマン 」というタイトルでなくても良かったような気がする。タイトルから想像して、それなりのアクションやデンジャラスな暗転があるのではないかと、想像を膨らませると軽く裏切られる芝居ではある。ワタクシははっきり言って途中で飽きた。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX

ボディーガードマンの日常を描いた作品。「そよかせ警備保障」ではスーパーなどの警備を受け持つ。そよかぜ・・・って警備保障のネーミングからかんなり外れていることから、もしかしたら、これはコメディではないかい?!(^^)なんつって大きな期待を抱く。

しかし物語が進むうちに、一人の家出少女が絡んできて、芝居の殆どはこの家出少女と山崎ことガードマンだけの世界観で溢れてしまう。まるで昼ドラだった。しかも、主役となる少女の演技力が観てられない状態。立ち上げ劇団一発目で、集客を考えるあまり、客寄せパンダでこの少女を起用したのだろうか?

そんなだから本自体にもインパクトはなく、ベタな座組みの見本市みたいなもの。他力本願でルル(株)ドゥイング・プロのタレントなんか使うからだ。こういうタレントに限って可愛く見せたい、綺麗に見せたいという意識の余り、演技が雑になるのだ。

ワタクシはタレントを観に行くのではなく、芝居そのものを観に行くのだから、本やキャストらの演技力と音楽、構成、照明その他全体で満足出来なければ、評価はおのずと厳しくなってしまうのだが、芝居ってそういうものだと思う。次回は是非、自分達の力で頑張って欲しいと思う。結果を出せば客は付いてくるのだ。
サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

まじめな、じっくりしたお芝居
軽い芝居、笑いに走る芝居などが多い中、まじめに、まっすぐに「伝える」芝居を見た気がします。

少し間延びしてしまって感もありましたが、なにせ話はおもしろいので最後まで見れました。

ネタバレBOX

日澤さんの力の抜けた感じはいつ見てもなごみます。
エラーメッセージ

エラーメッセージ

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★

これはいったいどうしたことか・・・
思わずわが目を疑うほどだった。これが昨年、珠玉の短篇集「ヒットパレード・スペシャル」を書いた人の作品とは思えず、とてもショックです。
あの染み入るような人間描写のきめ細かさはまったく感じられない。
3話オムニバスでそれぞれに「まちがい」があるのはフライヤー通り。1話、2話との接点が3話にありますが、ジグソー・パズルの最後のピースがパチンとはまらないのでスッキリしません。100ピースで完成するジグソー・パズルに15枚くらいのピースしか渡されず、「これで完成図を予想して楽しんでください」と言われているようです。
ファインプレーやクリーンヒットを期待して野球を観にいったら、凡打や悪送球の山で、ひどく単調な試合運びの末、0対0で終わったみたいな気分である。
私が薦めたいと思う芝居とは今回、まったく違っていました。
大根健一ファンとしてはこの作品で判断されるにはしのびず、でも、大人の琴線に触れる作品を送り出している優れた作家にはちがいなく、これからも見続けたいと思っています。次回作に期待します。

ネタバレBOX

冒頭と、話の間の場面転換に出演者全員が椅子とりゲームをして、このオムニバスの内容が微妙に絡み合っていることを示唆しているけれど、実際にはそれほど「話の妙」がないのが残念。結論から言うと第1話が一番おもしろく、2話以降が単調で、いつエンジンがかかって面白くなるのかと待っていたがいっこうに面白くならず、時間が長く感じられた。
第1話は、不安を抱えて診察を受ける患者(湯澤千佳)と、ウソをつくと2度同じ言葉を繰り返す癖のある医師(大岡伸次)、自らもガン検査の結果を待っている看護師(木戸雅美)。
この看護師、勤務中もヘッドフォンをつけて子供の運動会のダンスの練習に余念がない。看護師が医師の癖を患者に教えたため、患者はどんどん不安になる。ウソ発見器代わりに看護師が「医師が英国にいってポール・マッカートニーに遭遇したときの話」について医師に質問し、ウソと癖が合致するのを患者に納得させようとするのが可笑しい。看護師のほうは結局ガンがみつかり、医師の友人で大学の研究室に残った近藤という準教授のいる研究室の若手研究者が中心に発見した画期的治療法を受けるように看護師を説得する。この段階で、看護師は「医師がウソをつくとき、右手の指を動かす癖があること」を指摘し、混乱する。大岡は昔から出てくるだけで何かやってくれるのではと期待させる人。木戸の看護師も存在感があり、2人の掛け合いが面白い。
「血圧をはかる腕は左右どちらでも」と看護師が言うが、ふつうは「右手」と言われるが・・・。
第2話は無実を主張するが老女殺人事件の容疑者にされてしまった主婦(西尾早智子)と職場結婚した年下の夫(長内那由多)、その同級生の弁護士(栂村年宣)の話。拘置所での面会場面が実際なら空気穴がたくさんあいた窓が2人の間にあり、監視官が1人付くが、装置上それがないため、まるで法律事務所で相談を受けているようなリラックスムードなのが気になった。
弁護士は妻が夫からの手紙がほしいとの要望を伝えて夫に手紙を書かせるが、夫の家で紛失してしまう(ここが少々わざとらしい)。夫からかつてたくさんの手紙をもらっていた弁護士はやむなく夫の筆跡をまねて手紙を書き、妻に渡すが、「初デートの思い出」を夫が弁護士に見栄をはって嘘をついて書いていたため、弁護士の手紙に妻は怒ってしまう。面会に来た夫と妻がアリバイの裏づけとなる銀行通帳の保管場所をめぐって口論になり、妻は夫を困らせようと咄嗟に「私が殺しました」と自供してしまう。実際、これだけ大声でやりあったら面会を中止されてしまうだろう。それに、やってもいない殺人容疑を夫婦喧嘩の腹いせで自供したりしないと思う。劇中、夫が家に帰って、たぶん妻が言っていた「春物のスーツ類をクリーニングに出す」ため用意していると、紛失した手紙が出てくる。妻がなぜ容疑者にされたかも描いてほしかった。
第3話は、医学部の地味な若手研究者(塚原美穂)と2話の殺人事件の容疑者とテロップで誤報されてしまった編集者(渡邊亜希子)のインタビューをそれぞれ依頼するTV局員(小森健彰)。
研究者は1話の近藤の研究室にいる設定のようだが人違いだったようで、編集者のほうは誤報の汚名を晴らすためのインタビューで、単に現場の野次馬ではなく、被害者の老女と深く関わりがあったことが炙り出されてしまう。
若手研究者のインタビューが1話とのこじつけめいていて、どうして人違いに至ったか理由がわからず不自然。編集者が真犯人と思わせたところで話が完結してしまい、中途半端な結末がスッキリしない。編集者に話を絞ったほうがよかったように思えた。塚原も渡邊も好演しているだけに残念。
全編を終えて、「え?あんなに時間かけてこれで終わり?」と唖然としてしまった。
生意気なようですが、大根氏はユーモアのセンスも人物の心理をていねいに描く腕も持っている作家なのだから、凝った仕掛けを考えず、直球勝負の作品のほうが自分は好みです。今回の作品は長所が死んでしまっているように思えました。
スカ☆ブラ

スカ☆ブラ

グレコローマンスタイル

西鉄ホール(福岡県)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度

パフォーマンスは素晴らしかった。
確かに祭りであった。

演奏やダンスのパフォーマンスは充分満足できるレベルのものだった。
各グループのファンもけっこう来ていた様子。


それだけで考えれば星を四つくらい進呈したいところだが、どう考えてもそれは出来ない。

理由は単純で、これを1つの芝居・作品としてみたら完成度が非常に低いからだ。

ストーリー自体はそれぞれの出し物をつなぐ為にあるだけで、それぞれのパフォーマンスはストーリーにからまないものや、パフォーマンス同士が絡みあってないものもある。

「スカ☆ブラ」と謳っている割には主人公二人は歌わない。そして、スカもあまり出てこない。
どう見ても「ブルース・ブラザース」を模しているのに。
あくまで祭りで「演劇」ではないということか?


とにかく作品を壊していたのは芝居部分だった。
パフォーマンスの繋ぎならばもっと短く刈り込めばいいだろうに、ダラダラと無駄な芝居が続く。それも、さして必要を感じないストーリーだった。

場所を1ヶ所に限定するのは舞台という性質上仕方のないことだが、「ブルース・ブラザース」から「そのまま」でありながら捻じ曲げて持ってきたものや「ブルース・ブラザース2000」のイメージから持ってきたと思えるものなどの中には、あまりにも捻じ曲げられ過ぎていて憤りを感じるものもある。


話題を飛ばしてしまうが、魚住関係と若い2人の恋愛は長すぎて、しかも必要はないだろう。(それを言えばほぼ全てについて言えるが・・・。)


また、あまりに本家と同じように進めようとしたがために失敗しているシーンもあった。
一番目立つのがコンサートの頭のシーンだ。
主人公2人が遅れて会場に登場。が、会場はシーンとして2人は呆然とするという場面。
だが、実際の会場では二人の登場に拍手が送られた。だが2人は本家と同じように戸惑いを見せる。
段取りだけで演技をコピーしてはその会場とのズレが役者に出てくるのだ。

魚住との対決シーンでは、日本という設定なのになぜ突然マシンガンが出てくるのか。それまでのトーンからもマシンガンは違和感がありすぎる。
さらにそのシーンはセリフも動きも「本家」ほぼそのままのまさに「盗作」だ。
これは創作者としてどうかという姿勢すら問いたくなる。

「ブルース・ブラザース」へのオマージュとHPには書かれていたように記憶している。
ならばなぜ、「本家」を元に面白いもの、いいものを作ろうとしないのか。
ストーリーも演技も、そして小道具も劣化したものばかり見せられては、本当に本家作品が好きなのかと疑いたくなる。

ネタバレBOX

スカロケッツの面々が「高校生役」というのには笑った。
ヒゲの高校生・明らかに老けている高校生はそれだけで成功だろう。
演技が出来なくてもそれを逆手に取るいい作戦だった。


「ジェイク」役の方のサングラスはウェイファーラーだったのだろうか?
似ている気はしたが、確認ができなかった。

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