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日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『ポンコツ車と五人の紳士』

日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『ポンコツ車と五人の紳士』

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2010/05/06 (木) ~ 2010/05/08 (土)公演終了

男優精鋭部隊
若手演出家によるドラマ・リーディング公演の2本目は、柴幸男の演出で、別役実の作品を。上演時間はすっきりと短めの約1時間。
男優5人が車座になって、浮浪者たちの浮世離れした会話が展開する。
戯曲のト書きの部分は、上手にいる演出補の女性がすべてしゃべっていた。きのうの谷賢一の演出による三島作品では、脇の役者のひとりがト書きを読んでいた。ドラマ・リーディングは基本的には役者が台本を読むだけなので、演出といってもそれほど派手なことはやらないのかもしれない。そんな中で、ト書きの扱いは一つのチェックポイントかも。
男優5人は巧者揃い。粕谷吉洋、福士惠二、玉置孝匡、谷川昭一朗、ベンガル。
別役作品ではもともと人物がいくぶん記号的だし、舞台装置も簡略化されていることが多い。今回のリーディングでは小道具や役者の動きがさらに省略されていたが、むしろそちらほうが効果的に思えたくらい。別役実の戯曲はものすごくリーディング向きだ。

くるみわり人形

くるみわり人形

演劇実験室◎万有引力

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/05/04 (火) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

怪しく、美しく、楽しく-アングラの魅力満載
演劇実験室◎万有引力の本公演50回記念公演。寺山修司が1977年に人形アニメーション映画の台本として書き下ろしたものを岸田理生が潤色し、さらに演劇実験室万有引力のJ・A・シィザーの演出プランにより、初めて上演されることになった。
かつて西武劇場(現パルコ劇場)で上演される予定が実現せず、映画化も実現しなかったというが、人形アニメの「くるみ割り人形」はサンリオ映画によって1979年に映画化され、作詞は寺山修司が担当している。おそらく当初は、寺山の脚本で映画化されるはずだったのではないだろうか。
「残酷メルヘン」と銘打たれ、子供向けの内容ではなかったので採用されなかったのだろう。今回の会場には小学校低学年くらいの子供連れも来ていたが、この年齢でアングラ芝居を体験できたってスゴイ!
この話はクラシックバレエでしか知らなかったが、寺山はホフマンの「砂男」と「胡桃割りとねずみの王様」をベースにして、「夢」と「眠り」の問題に取り組んだ。子供を眠らせようとするために紡ぎだした砂男が夢の中にも出てきたらどうなるんだろう、という寺山の問いかけ。
舞台はとにかく、怪しく美しく楽しく幻想的で、ワクワクした、中学生のころ、中に入ることができず、想像していた自分の中の60年代アングラ劇「天井桟敷」のイメージそのままで感動した。暗転が多いが、通常の芝居の暗転とは異なり、闇が舞台の要素のひとつになっている。昔、「アングラ劇は闇を味方につけた演劇」と言った人がいたけれど、まさにそのとおりだと思った。

ネタバレBOX

少女クララがおじのドロッセルマイヤーに似た時計修理人と一緒に人形の国へ旅をする。人形の国ではマウゼリンjクス家のねずみと対立し、ビルリパート姫がねずみ王子の剣で眠らされてしまう。クララたちは王さまから姫を起こすよう命じられ、失敗したら死刑だと言われる。森の占い師・不思議婆さんから「世界一固いくるみを割って食べさせることができれば、姫は助かる」と教えられるが、その資格があるのは「かみそりで髭を剃ったことがなく、長靴を履いたことのない男の子」。この条件にかなうのは時計修理人の甥・コッペリウス。コッペリウスは姫の覚醒に成功するが、ねずみ王子に胡桃割り人形に変えられてしまう。クララの胡桃割り人形を白いバイオリンの箱に入れて家に持ち帰る。クララは「目を開けているときには見えず、目を閉じたときに見えるもの」の謎を解き、「それは夢だわ!」と気づいたとき、夢に現れたすべての人々がやってくる。
俳優たちは衣装を脱ぎ捨て、黒のレオタード姿で舞台を去る。脱ぎ捨てられた美しい衣装が舞台に残って終わる。、すべては夢の中の出来事。
寺山はこの作品に「世界がグロテスクに歪み、われわれの目玉の入れ替えが行われることも起こっている」という警告を込めているそうだが、難解な部分はよく理解できなかったものの、幻想劇はじゅうぶん楽しめた。
コッペリウスは本来「砂男」の名前だが、この芝居ではくるみ割り人形の王子と同一人物。闇の中を目玉が火となって回ったり、歌うオペラ時計が登場したり、見世物小屋のような面白さ。
帰りの駅のホームで「オチのない芝居はよくわからないねぇ。あの芝居でいったい何を言いたかったんだろう」と若者たちが困惑していた。
CoRichの情報欄を見ても万有引力への反響は少なく、こういうアングラ芝居が若い層にはあまり受けなくなっていることは事実らしい。
『新しい歌』~tyto nove pisnicky~

『新しい歌』~tyto nove pisnicky~

城山羊の会

イワト劇場(東京都)

2008/11/20 (木) ~ 2008/11/27 (木)公演終了

満足度★★★

最近観ませんね
石橋けいさん。この芝居のけいさん、とても好きだったので。
思い出したかのように登録。

「やすしくんへ」

「やすしくんへ」

RISU PRODUCE

シアター711(東京都)

2010/04/28 (水) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★★

正解のない復讐の最大公約数
シンプルな舞台だが空間をすきまなく生かした見事な芝居。
あみだくじのような人生の過程で殺人者となった者と殺人者に
関わった者の相容れない憎しみと悲しさの最大公約数の先にあるものを魅せる芝居。

ネタバレBOX

内容は死刑囚を扱う芝居とその題名からラストは推測出来る芝居。

ただそれを越えて余りある見応えはどこからくるのかと考えた時、
人間が原始から産み出した復讐法に未だに答えが出せないためかも知れない。


内容について気になったのは看守たちの基本的な分隊動作の不備(敬礼や右向け右など)

フランシスコ・デ・ゴヤ作『1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺』のような
処刑される側と処刑する側の明確なコンストラクトが浮かび上がってこないのは
三人の機械的な分隊動作が揃っていないためではないかと。

北朝鮮の軍隊に恐怖を伴う違和感があるのは人間の生理的行動を排除し揃いすぎた行進動作に心を失った機械と同じものを感じるためであり
だからこそ死刑執行の命令を受けた三人の看守には心を無くした表現として
精密機械と見紛うような分隊動作の演技をしてもらいたかった。


不満な点はそのくらい。数多くの人に観ていただきたい芝居。


『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

カクメイ、トーソー、恋愛!
都市近郊のマンションの一室をアジトにした過激派グループが航空突入と大使館襲撃を計画する為の座談会!(笑)


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ワタクシは集団が嫌いだ。会社という組織に席を置きながらそんなことを思う。だから休みの日ぐらいは誰とも群れずに独りポツネンと芝居を観たいと願う。組織から逃れたいという、そんなワタクシの願いと相反するような光景が目の前で座卓を囲みながらにぎにぎしく「トーソー、カクメイ、占拠!」なんつって言葉が乱舞する。

革命家たちは空港の管制塔と大使館を占拠すれば、国家の中枢機能を麻痺させることが出来るとの考えから、その計画を実行すべくリーダーが士気を高める。しかし、立花は「闘争の為の要員も揃ってないし、資金もないのに、安易だ」と主張する。しかし、佐々木は革命理念を強引に押し通し、「安易な路線の変更は出来ない。我々は組織の中の兵士だ。」などとのたまう。

そのことで口論になった立花と佐々木は勢い余って怒鳴りあいののしりあうも、一向にお互いの考えは接点がなく平行線をたどる。そんな中、立花は「帰る。帰って料理を作るから。」と帰ろうとするが今度は増田典子に「帰って桜井とセックスがしたいって事ですか?私たちは兵士なんだから生活を革命化、武装化していかないとダメでしょう。私たちは革命の為に生きるんだから。」と意見される。

革命家たちにとっては重要な会議なのだが、そんな場面に隣人やら組織のシンパたちやらの闖入者がまるでコメディアンのごとく勝手にやってくる。特に隣人の二人が見事なまでの話術とユーモアで増田の意見をうまくさばき、端から受け付けない。聞き入れるつもりなど毛頭ないのだ。「お願いします。」と言葉では柔軟にコンニャクのように言いながら、全身に媚びをたたえているが、裏を透かしてみると人差し指を増田の鼻先にくっつけながら「良くお聞き!」と猛獣使いが鞭を持って脅してるかのようだ。笑

そんなだから滑稽というかコメディというか、革命家も所詮一般人には勝てないようで、結局のところ、トーソーもカクメイも同志との恋愛感情も「井の中の蛙」で井戸端会議みたいなものだ。笑

鄭亜美が頑張った!(^0^)

舞台版『女優』~あなたには、人生を変えるチャンスがあるわ~

舞台版『女優』~あなたには、人生を変えるチャンスがあるわ~

株式会社ヒューマンピクチャーズ

新宿文化センター(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★

脚本に難有り
脚本にもう少し練りが欲しかった、でも新人が一生懸命でとても良かった。

特に敵役の新人がこれから伸びそうで期待出来そう、見守ってあげたいな。

たまねぎくさい山田2010

たまねぎくさい山田2010

しむじゃっく

アドリブ小劇場(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/03 (月)公演終了

満足度★★

もうちょっとで届く気がする
本は面白かったと思います。
いい意味でも悪い意味でもクセのない内容でした。
思いっきり振り切って、やりきったらもっと面白くなるように感じました。

ネタバレBOX

複数人の掛け違い会話はコメディでは定番の手法だとは思うのですが、台詞の内容はともかく、テンポや演技のメリハリが足りなかったので、せっかくの面白さがぜんぜん伝わってこなかったのが残念です。
田舎ものやカリスマ美容師等、キャラ付けが強烈なようでいて中途半端だったので、もっとステレオタイプなキャラ付けだったら解りやすかったのかもしれません。

それでも笑わせて頂きました!
癒し系のゆるーい笑いという宣伝文句には、間違いなかったのではないかと思います。
短めの公演時間と安価なお値段なので、ちょっと観に行って笑えて、演劇の間口を広げてくれる内容だったと思います。
FREAKS

FREAKS

初期型

六行会ホール(東京都)

2010/05/03 (月) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

20100505
。・`ω´・)ノ

『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

組織と日常の面白さ!
組織の構成員に降りかかる誰にでも起こる煩わしい日常…、日々の闘争のどこを切り取っても、日常がつきまとっています。

組織が大袈裟であればあるほど、その落差があって楽しませてもらいました!

ネタバレBOX

パンフレットにあったように、過激派グループを新興宗教団体や劇団に、はたまた江戸時代の忍者、芝居好き、若手お笑い芸人たちなどと色々置き換えて考えながら観ていました。

本性を隠したり、組織防衛などの観点から大雑把に並べると…、
過激派>忍者>新興宗教>劇団員>芝居好き>芸人
の順かな。

お芝居を観ているのを会社に隠している知り合いがいます!

好きな人がいたのに偽装結婚をして地域に紛れるというのも大変ですね。子供までできちゃって。できちゃったら愛しなさいよ!!

30歳を過ぎて日常の比重が重くなれば、革命家も劇団員や芸人と同じようにどんどん辞めていくのは仕方ありません。

組織を抜けても出入り自由のような甘い組織、ずさんな計画、民衆を一般人なんて呼んでるようじゃ革命はできませんな。

立花さんの件はホントいいがかりのように聞こえ、立花さんを応援したくなりました。

篠田さんが襲われた理由が良く聞き取れませんでした。残念!

ところで立花さんが帰るとき、設計図入れを持っていなかったのはなぜでしょう?
パラデソ

パラデソ

タカハ劇団

小劇場 楽園(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了

満足度★★★

意外
意味深なタイトルを裏切る一幕ものの小品。
作り込まれた居酒屋の店内に、炒め物の匂いが効果的。
内田亜希子ファンの方、入場はお早めに。

ネタバレBOX

タカハ版「曲がれ!スプーン」か!?
不穏な空気が流れる前半からウェルメイドに流れていく意外な展開。
居酒屋の店員には似つかわしくない内田亜希子。美は隠せない。美声もね。
とぼけたKY瓜生和成、ビッチな高野ゆらこら役者のアンサンブルが取れていて楽しい。
人情喜劇の味わいもあるが、高羽彩の資質ではない。かな?
自殺した男の存在がいまいち浮かび上がってこない。もうひとひねり欲しい。
余韻の残るラストシーンは良い。

2LDK

2LDK

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★★★

力はいっていました
初日に行ってきました。若手の女優さん力入っていました。円形劇場で四方から注視される中お二人とも自分の実力以上のものを出されていたようです。

KIND

KIND

劇団伍季風 ~monsoon~

アイピット目白(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

満足度

わかりやすいけど
全体的に分かりやすいコメディだと思う。
が、目新しさにちょっと欠けるのではないかと思う。

ネタバレBOX

台本の粗さが気になった。
癌かどうか分からない院長とか、グリーンジャンボと年末ジャンボの区別がつかない人とかありえないし。

特に気になったのは
父親が入院した看護婦が本人の前で「院長、父が癌ってどういう事ですか?」と聞き、
婦長が「患者に言って良い事と悪い事があるでしょ」と説教する。

一瞬笑う所かと思ったが、そうでもないらしい。


途中、役者のアドリブを促すシーンがあり、好きな人は好きかも知れないが、私にとっては芝居をぶち壊すもの以外の何物でもなかった。
おそらく演出家であろう仕掛け人が、もう少し愛される人ならまだ良かったけど、感じ悪いし。あの格好(腹巻&ステテコ)で、上演中に客席の後ろをうろつくのもどうかと思う。
アンポテンツ

アンポテンツ

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/28 (水) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★

リーディングからの変化はともかく
新作茶番狂騒劇、やっぱりおもしろかった!リーディングからするともっと暗くどんよりとの中で攻めてくるかと思ったけど、この裏切りが心地よかったです。劇団員の磐石さと、客演の方の意外な伸びに満足。

ネタバレBOX

楢原さんの門番、もっとクセがあってもよかったな。劇団員として。

『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

やっぱりいい。でも優等生。
生きている中での大事にすべきこととか、さらりと軽く、でもしっかりと伝える戯曲はすばらしい。昨年の公演も観ましたが、やはり思いとしてぐっとくるし俳優の味はいい。

ネタバレBOX

家主の妻、中村真生さんのほんわか優しい雰囲気を保ちながらいざという時の革命家の顔すばらしくいい。鄭亜美さんのテンション高く怒り散らすのもあんまり見たことない感じだったけどしっかり強いな、と感じました。

けど。。。
平田オリザ演出だけにどこかに計算ずくな面を感じてしまいました。俳優はべらぼうにうまい。なのに、それをロボットに入れ替えてもできるんじゃないかというような変な感覚。この間は俳優の感触としてあるのでないっていうような芝居だな、っていう感じ。それを俳優が完全に体現しているから、逆にまとまりすぎてて計算された感動以上には、って感じでした。
パラデソ

パラデソ

タカハ劇団

小劇場 楽園(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了

満足度★★★★

チラシからは予想つかない
チラシやWEBの宣伝なんかだと抽象的で「楽園」「天国」という文字が先行するイメージでした。
今回の会場が「楽園」だからそこからヒントを得たタイトルなのかもしれないけど、会場に足を踏み入れたら全くイメージと異なる空間に入り込んでしまった、という別の世界がありました。
しかも完成度というか雰囲気というか、もう完璧という美術。
逆にどのような話が展開されるのかが全く分からなくなって混乱する開演前。
でも始まってみると話は分かりやすく、役者陣の魅力に引き込まれてあっという間に終わる90分。
「プール」以降は全部みていると思うけど、この「パラデソ」が個人的には一番好きです。

ネタバレBOX

会場は完全に居酒屋でした。
開場時ずっとラジオが流れてます。
劇中でも、このラジオが完全にタイミングを合わせて話に絡んでくるところが絶妙。

で、店員らしき女性が出てきてしばらく椅子に座っていて。
一度舞台からはけると電話が鳴り響いて、そこから芝居が開始だけど、何となく雰囲気的にKAKUTAを見ているような感じでした。

父親が経営していて娘が手伝っているらしい居酒屋。
もう時間も遅くて客もいないので締めようとしていた矢先に6名の喪服の一団の来客。
かつての友人のお通夜に出席するために10年ぶりくらいに集まった彼ら、彼女ら。
友人は自殺だったというが、元新興宗教の信者で、店に来た彼らもその仲間だったが今は教団も抜けて自立してそれぞれの社会生活を送っている。

そんな彼らの現在と過去が語られていくのだけど、久しぶりに集まったぎこちなさや、おおっぴらにはしたくない「神の子」と言われていた過去等が語られてゆく。
お酒も進んで段々と話も盛り上がってきて、という時に招かれざる客が登場。
かつての「神の子」のひとりで、未だに教団で活動を続ける彼が入ってくる事で雰囲気が一変する。

この辺りの空気の変化、作り方が素晴らしかったです。
恐らく舞台上に流れている時間は実際の上演時間と同じ長さだと思いますけど、その中で亡くなった友人への思いや暗い過去、そして思ったほどはパッとしない現在等が丁寧に表現されています。

未だに教団で活動を続ける男を演じた古木知彦さんの存在感が圧倒的。
素直じゃない女を演じた高野ゆらこさんや、結婚して地方で小さな幸せを手に入れた女性を演じる石澤美和さん、そして居酒屋の娘を演じた内田亜希子さん等、「いる、いる」と思わせる自然な人物像で素晴らしかったです。

最後に明かされる「神の子」と呼ばれた彼らは本当に超能力を持っていて、唯一今でも教団で活動を続ける彼だけがその力をもっていなかったという真実も、リアリティはないけど真に迫るものがあって好きでした。
メリーゴーラウンド☆トーキョー5

メリーゴーラウンド☆トーキョー5

遊々団ブランシャ☆ルージュ

SPACE107(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

最高!最高!最高でした。
とにかくご機嫌の二時間ステージでした。  有難うございました (^.^)
初めての参加で楽しみにしていました。うらら~うらら~でのオープニング。ダンス、バレー、演奏、ボーカル、進行、みんなゴキゲンでとても楽しめました。

今度は9月…是非観賞したい~

アメリカン家族

アメリカン家族

ゴジゲン

吉祥寺シアター(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★

がっかり。。。
評判のよさに期待しましたが、どうにも。。。俳優さんのうまさと脚本のところどころに光るセンスに心は惹かれましたが、全体として視点がはっきりしないのと大雑把に投げ出しすぎなのとが私には受け入れられませんでした。

ネタバレBOX

家族内での母親に対する気持ちの流れがどの人をとっても掴めない。それがまず残念です。その場での爆発は当パンのとおり大切ですが、それを受け止めるまでの流れも大事にしてもらわないと。だから誰の気持ちを追ったらいいのかのナビゲーションもないってのがねぇ。それだからなのか、俳優がやたらとテンションを上げて叫ぶのもいただけない。わめくための理由ももうちょっと丁寧に欲しいです。
すべてではないにしても、ほぼ絶対。

すべてではないにしても、ほぼ絶対。

village80%

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/05 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★

思いだけではダメ
劇場に入ると、中央に演技スペース、周りが客席。そしてたくさんの丸椅子を使った舞台に期待した。

しかし、期待はそこまで。

内容は日常の何でもないことを細切れで見せていく。
だが、本当に何もないだけの話を大した演出も無く見せてくるので辛いばかり。

シーンが変わるたびに役者たちが椅子を次々と組み変えて舞台転換していくのは、アイデアはいいのだが、それだけではただの思いつき。
それをどう芝居に転化していくかが重要だろうに。
舞台転換を行うならそのすべてに意味がなければ。
椅子を活かしてこその今回の舞台だったのに、そこまで制作者側は思い至らなかったのだろうか。

15 Minutes Made Volume8

15 Minutes Made Volume8

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

時間堂がスバラシカッタ
ああいうちょっと切なくて甘酸っぱい、ありそうでなさそうなリアルな話は大好物。自然と感情移入してた。山手線って着眼点も好き。衣装や映像等のセンスも素敵。大人の方のカップルの出す空気感が最高にいい。次回公演見にいきます。他の劇団は本当どーでもいい感じでした。もちろん国道は楽しかったよ!!ショーケース的なイベントならもう少しチケ代を下げて欲しいな。

非・売れ線系ビーナス「爪先、向こう側」

非・売れ線系ビーナス「爪先、向こう側」

非・売れ線系ビーナス

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/03 (月) ~ 2010/05/03 (月)公演終了

満足度

自己満足が目立つ
酷い内容だった。
音響とセリフの音量バランスが悪くセリフが聞こえないシーンが多かった。
音響のないシーンさえも役者の発声が軽すぎて声が届いてこない。
役者たちは自分たちで楽しがって、それっぽく喋っているだけ。
各キャラクターの意味も立っていなければ、セリフの一つ一つに意味もない。
キチンとものを考えて作劇したらどうか。
野田、鴻上の悪いところばかりを真似するだけで進歩が無いのであれば先はないのではないか。

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