『革命日記』 公演情報 青年団「『革命日記』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    カクメイ、トーソー、恋愛!
    都市近郊のマンションの一室をアジトにした過激派グループが航空突入と大使館襲撃を計画する為の座談会!(笑)


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ワタクシは集団が嫌いだ。会社という組織に席を置きながらそんなことを思う。だから休みの日ぐらいは誰とも群れずに独りポツネンと芝居を観たいと願う。組織から逃れたいという、そんなワタクシの願いと相反するような光景が目の前で座卓を囲みながらにぎにぎしく「トーソー、カクメイ、占拠!」なんつって言葉が乱舞する。

    革命家たちは空港の管制塔と大使館を占拠すれば、国家の中枢機能を麻痺させることが出来るとの考えから、その計画を実行すべくリーダーが士気を高める。しかし、立花は「闘争の為の要員も揃ってないし、資金もないのに、安易だ」と主張する。しかし、佐々木は革命理念を強引に押し通し、「安易な路線の変更は出来ない。我々は組織の中の兵士だ。」などとのたまう。

    そのことで口論になった立花と佐々木は勢い余って怒鳴りあいののしりあうも、一向にお互いの考えは接点がなく平行線をたどる。そんな中、立花は「帰る。帰って料理を作るから。」と帰ろうとするが今度は増田典子に「帰って桜井とセックスがしたいって事ですか?私たちは兵士なんだから生活を革命化、武装化していかないとダメでしょう。私たちは革命の為に生きるんだから。」と意見される。

    革命家たちにとっては重要な会議なのだが、そんな場面に隣人やら組織のシンパたちやらの闖入者がまるでコメディアンのごとく勝手にやってくる。特に隣人の二人が見事なまでの話術とユーモアで増田の意見をうまくさばき、端から受け付けない。聞き入れるつもりなど毛頭ないのだ。「お願いします。」と言葉では柔軟にコンニャクのように言いながら、全身に媚びをたたえているが、裏を透かしてみると人差し指を増田の鼻先にくっつけながら「良くお聞き!」と猛獣使いが鞭を持って脅してるかのようだ。笑

    そんなだから滑稽というかコメディというか、革命家も所詮一般人には勝てないようで、結局のところ、トーソーもカクメイも同志との恋愛感情も「井の中の蛙」で井戸端会議みたいなものだ。笑

    鄭亜美が頑張った!(^0^)

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    2010/05/06 19:05

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