日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『ポンコツ車と五人の紳士』 公演情報 世田谷パブリックシアター「日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『ポンコツ車と五人の紳士』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 男優精鋭部隊
    若手演出家によるドラマ・リーディング公演の2本目は、柴幸男の演出で、別役実の作品を。上演時間はすっきりと短めの約1時間。
    男優5人が車座になって、浮浪者たちの浮世離れした会話が展開する。
    戯曲のト書きの部分は、上手にいる演出補の女性がすべてしゃべっていた。きのうの谷賢一の演出による三島作品では、脇の役者のひとりがト書きを読んでいた。ドラマ・リーディングは基本的には役者が台本を読むだけなので、演出といってもそれほど派手なことはやらないのかもしれない。そんな中で、ト書きの扱いは一つのチェックポイントかも。
    男優5人は巧者揃い。粕谷吉洋、福士惠二、玉置孝匡、谷川昭一朗、ベンガル。
    別役作品ではもともと人物がいくぶん記号的だし、舞台装置も簡略化されていることが多い。今回のリーディングでは小道具や役者の動きがさらに省略されていたが、むしろそちらほうが効果的に思えたくらい。別役実の戯曲はものすごくリーディング向きだ。

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    2010/05/06 22:45

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