ドライビング・ミス・デイジー
劇団民藝
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2009/03/11 (水) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
やっと観られました
この作品、映画があまりにも名作だったために、その印象を記憶に留めたくて、ずっと、観るのを躊躇っていました。
でも、仲代さんと奈良岡さんの共演は、とても興味ありましたし、あの名作を、舞台ではどう料理しているか気になり、やっと行って、観て来ました。
結果は、やはり、新劇を支えて来たお2人の演技には、卒がなく、きっちり人物の心情を表現されていて、お2人の演技で、この名作を観られたという点に関しては、満足でした。
でも、この作品の重みにそぐわない安っぽいセットが残念でした。
あの2人が、様々な逡巡の末に、共にドライブする車の表現形態が、とてもお粗末に思えて、残念でした。
この舞台を観て、改めて、あの名優2人の映画を無性にまた観たくなりました。映画に比べて、時代背景の描写が浅薄だった気がします。
不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
あちゃー、こりゃダメだ
最後の場面の、ぶっ飛んだ展開に唖然とするか、失笑を隠さずに
観ることが出来た人は相当凄いと思う。 無茶苦茶過ぎ。
脚本家が、細かいとことか詰めずに頭の中で考えたストーリーを
まんま書いたはいいけど、最後まとめ切れなくなって無理やり
綺麗系で終わらせた感ありありの、なんかマンガかなんかで見たような
展開でガッカリ。
ネタバレBOX
前半からちょこちょこ出てきてたんだけど、台詞も演技もなんか
バランスが取れてないというか、正直大げさすぎ。
それに追いつかず役者が噛んだり、身振りが過ぎてもはや
コメディになってたり、で、また演出が照明落として場面代えて…の
繰り返ししか無かったんで全体的にすっごく安っぽくなってた。
あと、人殺して世間を震撼させてヒーローに…っていう展開は
マンガか何かでよく見るからいいとして、政治家まで仲間に
引き込んでます…って飛躍し過ぎでしょ。 人殺し少女の
マネージャー(?)ってただの一介の興信所社員に過ぎないのに。。。
裏に闇の組織があるにしても説得力が無さ過ぎ。
思ったけど、脚本家が自分の、「人殺した奴はこうだ」
「興信所の人間ならこうじゃないか?」、「人殺しにあこがれる少女は
いっつもこういうことばっか考えてるに違いない」なんかの先走った
イメージにとらわれ過ぎててギャグになってる。
イキウメの前川が以前「話に説得力を持たせることに神経を使う。
それが無ければ物語は破綻し、一気に陳腐化する」というコメントを
してたけどホントにそれを実感した。 この作品、子供っぽすぎる。
宮崎吐夢 初夏のエロティック・リサイタル
大人計画
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/24 (木)公演終了
満足度★★
そこそこつまんない
大人計画初観。リサイタルだから芝居とはまったく違うのは理解していたけれど、当のご本人・宮崎吐夢のコメントでは今年になって演劇らしい演劇はしてない、とのこと。つまりは演劇人ではなく、過去の人なのだった。。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
宮崎吐夢座頭市のカッコで登場した時点では、「おっ,、もしかしていいんじゃね?」なんつって期待に胸膨らましちゃったけれど、時間がたつうちに、その大きく膨らみ過ぎた胸は急激にシボム。まるでナニかが終わったあとのよう。
リサイタルだけあって殆どがエロ歌。だけれどその売りのはずのエロ加減は、ただただ、マン汁、チン汁、といったシモ単語を羅列しただけ。オモチロ可笑しく台詞で酔わせる手法ではない。そんなだから客席で退屈しながら、そんでもって舞台をまるごと飲み込めるほどの大あくびをかましながら、終盤まで観ていたけれど、ついぞオモチロクない。
リーマン風の男性が途中退場したけれど、気持ちは痛いほど解る。これを観るなら明日のために射ち帰って風呂入って一杯引っかけて寝た方がマシなのだ。
女性客が大半だったから、大人計画は女性に人気の劇団なのだろうか?
河井克夫,が三味線担当、ユキユキロがピアノを演奏し、本来なら優雅な絵なのだけれどおぼっちゃまくんみたいなナリの宮崎吐夢のガナリ声がアニメ的で低俗だった。
まともに料金支払って観るリサイタルじゃあないわ。正当な料金は500円くらい。
組曲「空想」
空想組曲
OFF・OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
すばらしさとすばらしくなさ
空想組曲、初見でした。やっと観れた。とある会議でご自分を「ファンタジスタ」と仰っていたほさかさん。現代において幻想を看板に掲げることの愚かさに心撃たれ、是非とも拝見したかったのです。なんとも嬉しい作品群だった。
ネタバレBOX
構成の妙。言葉のセレクト。アクトの大胆さ。ひさびさに観る中田顕史郎の芝居。熱量。こいけけいこの足。
うん。
いいスポーツを観たような、プレーについて(プレイについて)語りたくなるような素晴らしいゲームだった。
そこはかとなく素晴らしくない部分が見え隠れするのがさらに良い。
それはおそらく繊細な感性が悲鳴をあげているような一瞬。
この瞬間を見に、次回も是非うかがいたい。
コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
350年の月日を軽々越えて
数百年前と今と千年先がつながってることを、ラップで直訴!
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
最後の一筆、一突きに、刺し貫かれた。
日本人にしか深く味わえないことを、敢えて。野田さんは「ロープ」「オイル」同様、過去を忘れるなと烈火の如く叫んでいるんじゃないでしょうか。「ザ•キャラクター」戯曲掲載の新潮 2010年7月号を劇場ロビーで購入。
ネタバレBOX
実在の事件がモチーフになっています。あのことをよく知らない若者がどう受け取るのか。1000円で見る高校生の感想が気になります。
裂躯(ザックリ)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
満足度★
ツライ
観ててツライ。
内容も、快く思えないシーンが多々あった。
以前、観た芝居が良かっただけに、残念。
もう観に行く事は無いと思う。
あほんだらすけ 22nd
劇団東京ヴォードヴィルショー
ザ・スズナリ(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★
要望
非常に楽しませてもらった。
だが、一つ要望が。
細かい話だが、たぬきの出てくる演目で、
ベンチとバス停に記載された広告の市外局番が違っていた。
リアリティを追求する劇団でないのは分かるが、
使いまわされた大道具に、集中が削がれた。
全体のクオリティが高かっただけに、細かい手抜きが残念。
恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
モロモロ愉快
テンポ良いオープニングエピソードでツカミはオッケー、以降、並走する2つの流れが次第に関連付いて行く展開が巧みで、時折挟まれるシニカルな台詞にも笑わせられる。
また、稼働式の壁を組み合わせて複数の場を表現する装置も◎。
ネタバレBOX
「ラメの光」「恋愛代行業者」「地下鉄サル事件」「警察官(教師)による性的不祥事は今やありがち」など諸々愉快。
フツーの生活
44 Produce Unit
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/23 (水)公演終了
ため息をつく
非常に不愉快な作品であった。
浅知恵の脚本、精神的にも知的にも未熟な俳優達。
情報は多く、けれど、消化されていかない物語は、垂れ流された自己満足の世界に観客を閉じ込めた。
こうすれば泣かせられる、センソウモノノツボハココ、そんな小手先が匂った。
沖縄という問題に対し、戦争という問題に対し、それがどれほど繊細なテーマであるか。
それを伝えるだけの覚悟があるのか、強い信念があるのか。
今一度問いたい。
組曲「空想」
空想組曲
OFF・OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★
ひとすじの光。
前回の2月の公演を拝見して、2度目。
千秋楽でなんとか滑り込み。平日18時に下北沢はやっぱりちょっと大変だった…。
2月の「遠ざかるネバーランド」の観劇後感が、なんとも重たく、ズシリ、と来ていて、座席から立ち上がれなかったのを、今でも鮮明に覚えています。
それの残っていた「何か」が今回の”組曲「空想」”を観て、何だったのかすこし分かった気がしました。
ほさか氏の細やかな演出と戯曲、それから此所がoffoffとは思えない素晴らしい榊さんの照明に★4.5で。
ネタバレBOX
ただ、私は皆さんのように空想組曲の舞台を観て、泣いた事はないんです。
それはきっと、今回のように身近なテーマを含んで描いていても、
1つ1つのエピソードを「作り物(見えるもの)」のように描いているように感じるからだと思います。
客観的に見えるように見せている、といった感じでしょうか。
中田顕史郎さんのソムリエ(ギャルソンだと思っていたらソムリエだったのか!)の所作に見惚れていました。
あと、テーブルクロスの計算されたドレープとか、
それを渡す手も、ちゃんと「演技」してる、とか。←ここらへんが作り物感を増したのかも。
エンディングのピアノ曲もとても美しく、とても合っていました。
「彼に似合う職業」
と
「アクション、ヴェリテ」
が好きでした。
裂躯(ザックリ)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
満足度★★★
斬新さと言葉の面白さと色が独特。
最初は?どんな内容?という風に始まり、大筋が把握出来たときの自己紹介のシーンが一番面白かった。雰囲気とかは好きだけれどとくに目立った展開もなくだったので中盤からは飽きはじめてしまった。導入のあのわくわくから結構落差があった。そして思った程ダークではなかった。面白かったし、面白くなかった、というなんとも不思議な作品でした。
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
闇の遊眠社
ノダマップ「ザ・キャラクター」の2日目を観劇してきた。
いつも以上に言葉と言葉遊びの洪水で、明るい笑いもたっぷりで、
「おお、遊眠社回帰か」
と、遊眠社ファンとしては小躍りしたが…
ネタバレBOX
物語が進むにつれ次第に
舞台は、「いま」という病に犯される。
そこに立ち現われたのは
あの明るくも元気な夢の遊眠社ではなく
闇の遊眠社だった。
フォーマットこそ遊眠社だが
そこに流される物語は「いま」という闇・・・病み。
開け放たれた現代のパンドラの箱には希望さえ残らない。
絶望に光さえ失われたあと
マドロミの中に残るのは祈りの言葉。
「パイパー」「ザ・ダイバー」…そして「ザ・キャラクター」
野田秀樹の戦争は続いている。
戦局はより泥沼化し絶望は深くなる。
いま観るべき物語…目をそむけてはいけない物語がそこにある。
アンサンブルがまがまがしくも美しい。
恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
201006221930
201006221930@赤坂 RED/THEATER
サウイフモノニ・・・
劇団チョコレートケーキ
テアトルBONBON(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
君といつまでも
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
おふとんのなか
演劇企画集団LondonPANDA
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★★★
ライフラインは一本のケーブル。
若者たちの実生活とオンラインでの振舞いを対比させながら、人との関わり方や、社会との繋がり方を見つめる作品。
二次元キャラクターがトレースされた三次元の身体でネット用語(絵文字、記号含む)を発話したり、立方体と展開図を交互に動かす舞台装置の仕掛けなど頭に浮かんだアイディアを具象化するセンスが突き抜けていた。
まぁ若干、力技で押し切った感は残るけれども、それが団体の持ち味なんだろうか。
今後の活動に注目していきたい。
ネタバレBOX
32歳、実家暮らし、ニートの主人公ゆーとがハマっている複数人と協力してコマを進めるタイプのRPG型ネットゲーム。そのプレイヤー仲間とのオンライン上の交流が武士、メイド、執事、王様、勇者など様々なコスプレ衣装に身を纏い、二次元のキャラクターに扮した役者によってアナログ的に再現される。ネット用語も、たとえばwは「ワラ」、(^∀^)ノシは「ノシ」と発音し更に片手を上げるなどのジェスチャーを交えて表現したり、チャットから落ちる=舞台から出て行く時のしぐさなども凝っていて、楽しめた。
このままずっとこの調子なのかな?と思っていたら、舞台の真ん中にでーんと構えている大きな立方体が3方向(上手、下手、前方)に開いて、驚いた。
そのなかにゆーとの日常があったのだ。ひきこもる=箱のなかに閉じ込める、その発想に戦慄を覚えた。
彼の日常からネットゲームを除くと何も残らない。会話は、自室の前に食事を運んでもらう母親とだけ。面と向かって話すことはない。自室の扉を誰かが開けることを拒むという態度は、社会と繋がることを拒絶する宣言でもある。その描写は非常にリアリティがあった。
物語はこの後、自他共に認めるネトゲ廃人のゆーとを心配したプレイヤー仲間らがオンラインを飛び越えて、ゆーとの家に遊びにやってくる。ネトゲー上ではメイドキャラに扮していたひとが実はちょっとイカツイ30代の男性だったり、武士に扮していたひとは実はカワイイ女子大生だったりする見てくれ的な驚きがあったり、オフラインになると、元気?から会話が進まなかったり・・・。
そんな中でも、王様キャラに扮していたサラリーマンと女性大生がイイ関係になってやることやっちゃう・・・。笑
ゆーとを元気づけるために遊びに来たんじゃなかったの!?と軽く突っ込みたくなった。人って、こんなもんなんだろうか・・・。
もんもんとしていたところへ、衝撃的なニュースが母からゆーとの耳に伝えられる。父親の会社が倒産してしまったのだ。母は続けて、今より仕事をたくさんするので生活はしていけるけども、今の家に住んでいることができなくなってしまったことや、ゆーとに渡す小遣いが今より減ってしまうことを詫びる。
この時彼は、劇中はじめて母親と向き合い、労わりの言葉をかける。「母さんは、大丈夫なの?」たった短いこの一言は、今までの彼の振る舞いからすれば考えられない台詞である。母はその言葉に息子の成長を想ったのか、これから辛い思いをさせることに心底申し訳ない気持ちになっていたのか、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
この一件がきっかけとなり、ゆーとはネットゲームと決別する。働くことを決め、バイト先も見つかった。先日家に遊びに来てくれたプレイヤー仲間の高島平(メイドキャラに扮していた男性)にその喜びを、お寿司をおごって還元する、という。
最後、ひとりの若い男が登場する。男はスエット姿で、ゆーとがかつていた部屋と酷似した場所にいる。日常は荒廃しており、パソコンの前にかじりついている。彼はゆーとのプレイヤー仲間で、ゆーとがネットゲームを退会する際に自身が使用していたキャラクターを買い取った男だ。ゆーとがキャラクターのデータを消去して、トンズラしたことに気がついた男は、あたり構わず叫びちらして部屋を出る。
この後男がどこに向かったのかは容易に想像がつくところだが、ゆーととこの男に共通することは、衝撃的なアクシデントがふたりを外に追いやったことであり、外に出たい、という積極的な意志では決してなかったことだろう。
ネットとはいえ、画面の向こうに誰かがいる。という安心感が彼らの何かを繋ぎとめているように思えてならなかった。
君といつまでも
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
満足度★★★
お客さんへの配慮が好き
開演前からお客さんを少しでも楽しませようとしている、
ちょっとした配慮と遊び心が好きです。
あと、絵本のくだりが綺麗で好きでした。
男と女と浮わついた遺伝子
熱海五郎一座
サンシャイン劇場(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
プロの仕事
恋愛に縁のない建設会社員(春風亭昇太)が
新興宗教の美人信者(水野真紀)に
色恋入信を仕掛けられるハナシ。
アドリブ風に計算しつくされた笑いに
安心して身を任せられる。
SET風の演出では、ある。
The Heavy User
柿喰う客
仙行寺(東京都)
2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了
満足度★★★★
ジャポーン
別物!
ネタバレBOX
前「ヘビーユーザー」からの変貌っぷりには様々な面から指摘できるだろうが、言語や物語を解体した後になにが出てきたかという所を観ていくと、
言語を解体しながら、「日本的」を押し出し、一方で発語すら拒否してくいくといった「コミュニケーションすること」への意識が目立って出てきていたのは、
やはり文化コンテクストが異なるものへのアプローチを視野に入れた場合に特有の変化なんだろうなと思い興味深かった。
しかし前「ヘビーユーザー」に一編の音楽としての気持ち良さに多く魅力を感じていた自分としては、途中に隙間を挟んで要素を並列したようであったリズム感には不満が残る。もっとグイグイやって欲しかったなー