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公演
日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『熱帯樹』
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
世田谷パブリックシアター「
日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『熱帯樹』
」の観てきた!クチコミとコメント
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とし(188)
満足度
★★★
日本語を「読む」ということ
「日本語を読む」
という企画にばっちりドストライクな芝居。
ネタバレBOX
三島由紀夫の戯曲、聞いているとシェイクスピアを連想させられる。
この『熱帯樹』は『ハムレット』と『マクベス』が見え隠れするようで、
リーディングなのだけれどとてもダイナミック。
ダイナミックかつ、繊細な世界観がなかなか心地よかった。
今流行の現代口語による戯曲とはかけはなれた、
セリフで聞かせる三島由紀夫の文体が、
リーディングという形にピタリとはまっている。
動きも最小限に絞ってあり、文字通り、
まさに「日本語を読む」正統派リーディングだ。
リーディングとなると難しいのは、どこまでやるか、じゃなかろうか。
稽古を重ねるうちに役者は動きたくなってくるだろうし、
演出家もきっとどんどん欲が出てくる。
「リーディング」という形式を見失わずに上演にこぎつけるのは
なかなか難しいことのように思う。
その点、この『熱帯樹』は動きが邪魔になることなく、
むしろ少ない動きを効果的にキメていたのが印象に残った。
リーディングの背骨を「言葉」と「戯曲」に持ってくるのは、
きっと簡単そうで一番難しい事だ。
二人だけが共有する秘密、とか
それが明るみに出ちゃう、とか
そういうシーンがとてもセクシーに見えたのは、
演出家・谷賢一がアフタートークで語った「H」が重要なんだろうな。
どっぷり三島由紀夫の日本語を味わえたが、
ちょっとセリフ早い感じがする、とか、
ちょっとテンション高すぎでは…ってなシーンがあったように思えるのも事実。
やはりリーディングってのは難しい。
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2010/05/07 00:27
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