最新の観てきた!クチコミ一覧

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さっぱり!親子丼

さっぱり!親子丼

動物電気

駅前劇場(東京都)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

いつもどおり
いつもどおりのネタでいつもどおりの面白さでしたが
いつ観て、いつも笑ってしまいます。ドリフですね。
伝統芸能と呼ばれるくらいまで続けてほしいです。

北村メーカー

北村メーカー

劇団虎のこ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

Kingチーム観劇
人類の壮大な話…の一部の話。

ネタバレBOX

滅びゆく地球を捨てて、別の恒星の惑星に移住する人類の話。

人類が進化するとロボット化するということですね。でもそれはKingチームでゲイの夫婦だったからそうせざるを得なかったのかもしれません。

そうか、子孫が生き残っているロケットもあるんだ!

惑星に到着して、明日地上に出るというところで終わりましたが、色々な進化系がいてトラブルになりそうですね。

人類が住める惑星が1000年の距離というのは近すぎるような気もします。

それにしても、ピンクのシャツが汗でどんどん変色していくのは、見ていてあまり気持ちいい光景ではありませんでした。845年間壊れていたのなら、目を覚ました時汗をかいているはずもないし…。
SUPERNOVA

SUPERNOVA

あなピグモ捕獲団

シアター711(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★

抽象的な芝居
セリフ回しが抽象的で、不思議な気分になった。

しかしそれは悪い意味で、だ。
抽象的なセリフは観客の入り込む隙間を与えるが、この芝居にはそれがない。
意味が理解しがたい言葉が飛び交い、ただただ困惑した。

スーパーノバ、ハイパーノバ、融合、世界の果ての海辺…etc
言葉の表面的な格好よさだけで使用しているのだろうか?

あと、小さな劇場で無意味に叫ぶのはやめて頂たい。
耳が痛く、無駄な刺激を受けた。

感情の表現は叫ばなくとも、出来る。

総じて、この芝居は私には合わなかった。というより理解出来なかった。

ネタバレBOX

詳しい感想、意見、苦言などは当ブログにて


new stage21~劇評ブログ~
http://blog.m.livedoor.jp/new_stage21/?sso=729dc57b416040dd25693aee189285302622c1e7
(携帯版)
PCからはプロフィールにURLがございますので是非。
-初恋

-初恋

Cucumber

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

明るい笑いの中の恐怖と諦念
脚本が一部変わって、複雑さが増していたように思います。装置が美しかった。

モリー先生との火曜日

モリー先生との火曜日

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/15 (火)公演終了

満足度★★★★

期待を裏切らない戯曲
観に行って正解でした♪原作小説を購入して帰りました。

紅いリンゴ

紅いリンゴ

東京オペレッタ劇場

泉公会堂(神奈川県)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

オペレッタは初めてでした
歌にされると、やはり台詞はわかりにくくなるものですが。
抑揚や身振り・表情にて。感情は伝わり易かったです。
話は分かり易く、落とし所も王道でしたが。
やはり安心感ある演技と物語は、先わかっていても楽しかったです。

ネタバレBOX

市原さんのトランペット吹きやら
生の朗読!歌にダンスと。
生演奏の指揮者さんの、芝居参入。
楽しませましょうという姿勢が、同目線で心地よく。
観客席通路を花道に見立てた芝居によって、
各役者さんたちが、かなり迫力のある近くで見れたので感動でした。
吸血鬼

吸血鬼

ネルケプランニング

PARCO劇場(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

都会の孤独。「あのときあの人と、一晩過ごしていたら、人生は変わっていたかもしれない」切なく、甘い、思い・・・。
初演は、既に解散した「グリング」による青山円形劇場公演でした。
演出も、作者の青木さんから茅野さんに代わり、
同じ役で出演された平田敦子さんを除いて、キャストも一新。

都会のアパートの一室で、1人の女性が死体で発見された…。
自殺と思われたが、どうしてもふに落ちないかつての同級生は、ひとりで犯人を捜しを始める。
やがて、彼女の意外な素顔が浮かび上がりはじめた。


あのとき、ああなっていたら・・・
別の道が開けていたかもしれない。
切なく、甘い、思い・・・。

クライマックスで、まさかの突然のどんでんがえし!!
そして、そのときと、そこに至るまでの砂羽さんの演じわけが見所で、
終盤に向けての「締めくくり方」と、終わり方が、
ちょっとあったかい実に繊細な演出。

初演の青山円形劇場は小さく、円形囲み舞台。
床の高さ、目線の高さ、も客席とほぼ同じだったため、
間近に感じる迫力がありましたが、それとは違う大きめの普通の舞台。

PARCO主催ではないので、看板も無く、パンフレットも物販も無く、空席もあったかも。
砂羽さんが主演している以外は、渋谷PARCOにしては「かなり地味な興行」でした。

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

ショーとしてなら
まぁまずまずといえますけど・・・

演劇としては、採点不可かな。

にしても、ロックの日だというのに(関係無いけど)
今日の空席は目立ってましたね。

ネタバレBOX

みなさんの観てきたコメントを事前に見てましたが

思ってたほどグロテスクではなかったですね。

もっと血飛沫上がったり、
内臓がグチャグチャだったりしてるのかと
思ってましたので。
私と踊って

私と踊って

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団

新宿文化センター(東京都)

2010/06/08 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

タンツテアター
何度も繰り返される「私と踊って」というほとんど金切り声のような叫び。
すさまじい感情とダンスの身体と、白と黒と光と影のビジュアルイメージ。「男達」と「女達」の気持ち悪さと逞しさ。そして思わず吹いてしまような面白さ。
言語の段階での誤読可能性が高いので自分が果たしてどれだけ作品を理解してるのかはわからないけれど、とにかくこんなダンスなのか演劇なのか音楽なのかわからないようなものを、ダンス界が70年代にやってのけてしまっていたということが衝撃。やー、ダンスもっと観よう。

堕ちてゆくなまもの

堕ちてゆくなまもの

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★

なんとも
後味悪かったですねぇ…。
それが意図だとは思いますが。

ネタバレBOX

6歳のころに母親が家を出て、その後父親が自殺し、付き合っていた彼女が殺害されるという人生を歩んできた男。
両親がいないからという理由で周りから差別され、不当な扱いを受けてきた。
現在同棲中の恋人のことも信じられず殺害してしまい、すべての元凶である(と主人公が信じる)母親の場所を突き止め殺害を計画する。
まぁいろいろあって最後は自分を刺しちゃうんですけどね。
母親に捨てられたのを言い訳に、しょうもない人生に自ら堕ちてしまうという話。

両親がいない云々ではなく、そもそも主人公の性格に問題ありとみた。
人に求めてばかりで与えようとしない感じで凄い腹たった。
最低な主人公が意図であるならもう十二分にはめられてしまった形になりますが、この最低な主人公のせいで芝居がつまらない。
今を精一杯生きているその他登場人物には好感が持てるのですけど。

暗転が多くて気持ちがぶつ切れになってしまうので余計に入り込めない。

あと狂気の演出がなんか…単純。頭を抱えたりとか。包丁を見つめるとか。
アピールされればされるほどに演技であることを見せつけられて引いてしまった。
シュート・ザ・クロウ (イギリス)

シュート・ザ・クロウ (イギリス)

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2009/04/10 (金) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

秀逸な外国映画のようでした
青年団系の芝居によくある、始まる前から、出演者が舞台上に意味なくいる演出、普段はあまり好きではありませんが、この芝居に関しては、そこから既に秀逸でした。
だって、出演者が、全員、既に、左官職人として、壁を丹念に塗り固めていたから…。特に、平田さんの存在感は見事としか言いようがありませんでした。何十年も、この仕事を黙々とやり続けて来た本物の職人さんにしか見えない。以前から大好きな役者さんを、更に大好きになり、尊敬しました。

アイルランドの芝居って、何故か、行ったこともない国なのに、懐かしさがあり、胸が締め付けられるような息苦しさを追体験するような劇後感をよく感じるのですが、この芝居もそうでした。
同じ職場の微妙な人間関係、生活の不安や厳しさ、どこか、違う場所に逃げ出したくなる閉塞感…、そういった、微細な感情の縺れが、写実に描かれ、見事な作劇でした。
相変わらず、田村さんの、セット使いの巧さには驚嘆もの。

平田さん、板尾さん、阿南さんの演技が互角で、まるで、昔のヨーロッパ映画の秀作を観るようでした。
惜しむらくは、柄本さん。屈折してナイーブな青年役は、任に合っていましたが、如何せん、活舌が、お父様譲り。映像なら何とか拾ってくれるでしょうが、劇場だと、大切な台詞が聞き取れず、致命傷でした。

ネタバレBOX

とにかく出演者の、名人職人振りが、あっぱれで、あの壁、公演の度に、また元の状態にするのか、その都度、新しい壁を塗るのかと、余計なことが気になってしまいました。職人芸を見事に演じきる、役者さんの職人芸に、心酔しきりでした。
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

初見
『ロックの日』にこれを観れたのは、
たぶん、
正解だと思う。

おくりびと

おくりびと

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/05/29 (土) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

なんだかんだ

実際、チケット買ってから観劇までの間に、個人的に期待度もどんどん下がってはいた。それはG2のファンだから、周りのキャストや脚本、音楽家で、G2が埋もれそうだったから。
でも、G2の得意とする音と空間をうまく使った演出が、作品の魅力を引き立たせていたと思う。
物足りなさもまた、いい印象をもらった。
人の死を題材にしているから、答えはわからないし、物足りないくらいがちょうどいいのかなと。

ことりとアサガオ【舞台写真UPしました】

ことりとアサガオ【舞台写真UPしました】

三角フラスコ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

今日、ふっと思い出しました
不思議な作品でした。これまで観てきた三角フラスコさんとは、違うようで、でも変わらないものも確かにあって。観た直後は上手く言葉にできなかったのですが、あれから時間が流れて今日ふっとこの物語を思い出しました。時間がたっても記憶は細部まで鮮明で、あの時感じた「美しさ」は逆に増していて、今さらちょっぴり泣いてしまいました。オープニングのシーン。瀧原さんが微動だにせずに立ち尽くしている時間。身体は止まっているのに、空間がぐいぐい動いていたのを忘れません。時間が経つほどに、人の心の中に染み込んで輝きを放つ、まるで「骨董品」のような作品だと思います。これからずうっと、大事にしていける記憶をありがとうございました。

家族耐久 〜野口家〜

家族耐久 〜野口家〜

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度

耐久してるのはむしろ観客
上演時間は久保家と同程度。
久保家に比べれば少しは役者が自分の演技を固めてきている(ベテランチームと新人チームで分けていた事は後から知った)が、それでも脚本と演出の薄っぺらさを埋めるまでには至らず、だ。

ネタバレBOX

四兄弟の「チームワークは抜群」だったとかいう、あらすじにちょこんと書いてあるだけの設定はいったい何の役に立っていたのだろうか。
それを匂わせるような兄弟間のやりとりは舞台上では見受けられなかったし、むしろ会話といえばどうにもハッキリしない言い淀みばかりで、そこで兄弟らしく何かを察してやるというような事もない。まるで昨日今日会ったばかりの他人同士の会話だ。
せめてもっと無意識下にある繋がりが見えれば兄弟らしく見えただろうに。例えば似たような癖(口調や仕草)を持っているとか、食の嗜好があるとか、方法はいくらでもあるはずだ。なのに、長男はファンタ、次男はタバコ、末女は酒呑み、といったような不必要な書き分けをするものだから、ますますこの家族の持つべき雰囲気がぼやけてしまう。
兄弟関係の他に、長女の旦那の人物像にも大きな問題がある。なんだ「ニャ〜」て。それが許されるのは付き合いたて1〜2週間までだろう(個人的意見)。
この旦那からはかつて我が子を失った悲哀が欠片も感じられない。むしろそんなトラウマなんか知ったことかと、嫁に耐久レースへの参加を促そうとする。いくらなんでも無神経すぎやしないか。
他にも末女に関するサイドストーリー(恋人と何かあった?本当に仕事で戻るの?実は拾い子?etc・・)への思わせぶりな誘導があったようだが、特に結末に活きるわけでもないのになぜ挿入したのか?
そんなもので物語に奥行きをつけたつもりなら完全に見込み違いだ。観客にとっては無駄・以外の何ものでもない。

雑多な部分に突っ込みを入れていくと、火を点けたばかりのタバコを次から次に消しまくったり、酒を注ぐ動作がほんの一瞬だったり、そんな小さな所作ひとつひとつ挙げつらっても、リアリティを追求するつもりは毛頭無いのだろう。

総じて、一本の作品としては、あまりにも低い完成度であると言わざるを得ない。

ここでこの企画自体への疑問が生じる。
「なぜ2つの公演に分けたのか?」という点だ。
本来、「2本立て」というものは、一度に2本続けて楽しめるというお徳なものであり、この企画のように別々に料金を払って見るのでは意味が大きく異なる気がするのだ。
それでも「2本立て」と銘打ったこの公演、久保家/野口家を両方とも見るためには、わざわざ倍の料金を払って、倍のスケジュールを空けて、倍の交通費を使って、倍の折り込みチラシを渡されるのだ。

劇団側はそんな観客の労力を考慮した上で本企画を進めていったのだろうか?
そんな観客の労力に見合うものを仕上げ、見せてくれたのだろうか?
月刊彗星マジック6月号 彗星マジック×シバイシマイ

月刊彗星マジック6月号 彗星マジック×シバイシマイ

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2010/06/08 (火) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

銀河鉄道とがんばってるウマオ
シバイシマイ「警笛/崩れ/ステヰション」
鉄道は向こう側への道やったんや、一緒に行ってほしい、そして待っている人もほしい、人に甘えて生きる事は普通で悪い事ではなく、みんな頼って生きているんですけど、めぐり合わせでやり切れない立場に成る事もある。
 死ぬ事、生きると言う事。
 あなたを向こうで待っている、それでいいや。
鉄道は地下鉄?星を空を走る銀河鉄道 今頃面白く思えます。

定点風景・第二夜「ウマオの災難」
娘と親のウマオ 前作とぜんぜん違う、みんなで走るシーンは躍動感あふれる、娘を演じる西出ななさん、ウマオ演じる小永井コーキさん、パワフル
どたばた劇 次も観ますよ。 おもろかった。

家族耐久 〜野口家〜

家族耐久 〜野口家〜

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★

そこに家族の繋がりはあるのか。
久保家と同様の点を述べれば、「セリフの間が無い」、「キャラクターの間の距離が取れていない」、「トチリが多い」だろう。

トチリが多いことに関しては、準備不足やスタッフワークとのかけ持ちなどいろいろあるんじゃないかと思うが、トチリをトチリとして舞台に出してしまっては失敗だろう。
トチリを観客に気付かせない、トチリを演技に転化させる、等が出来たら立派なものだと思う。人間だからトチリは当然だ。

こちらは久保家とは違いベテラン組と聞いていたので、確かに久保家よりは上手い。
だが、セリフの間はやはりない。
「久保家より」という比較を入れるのはあまりに無意味なのでここから入れません。
セリフの間がほぼ一定であることは、相手のセリフを役者が自分の中に取り入れないまま発していることを意味する。
当然役者達は自分のセリフの意味をも自分のものにしていないということだ。
セリフがこなれて見えるのはあくまで見えるだけ。
演技力で自然な訳ではなく、舞台を何度か経験すれば誰もが慣れてくるだけの事だ。


キャラクター間の距離についてだが、一番不自然に感じるのは姉夫婦。
結婚何年か経ち、子供も出来て(その子供を亡くして3年だということだ)、それであの喋り方というのはどうだろう。
夫婦のあり方にはいろいろあり、すべてが一般的なものではないだろうが、かといって、納得できないほどおかしいままでいいというわけでもなかろう。
観客には「こんな夫婦もあっていい」と思わせなければ、違和感としてずっと残り、それが観劇を阻害させる。
また、歳をとった(といっても2、30代だが)兄弟たちの関係というのもこういうものか疑問ではあった。

それから、バックで流れていた「セミの声」。
舞台はお盆の設定で流していたのだろうが、セミの声は主にミンミンゼミであった。
いまどきミンミンゼミ自体が珍しいと思うのだが、これには意図があったのだろうか。
もしそうでないなら、もう少し考えてはどうか。


ラストで結末を暗示はするものの、明示していないところは好感が持てた。



ネタバレBOX

久保家と野口家。
血の繋がりのない家族とある家族。
この比較で何を表したかったのか。

実際にはもっと違うことがいいたいのだろうが、表面だけなぞれば、「血の繋がりがなければ家族はダメ」ってことになりそうだ。

実際の舞台での久保家は家族ごっこですらなく、野口家には家族の絆を感じなかった。


自分には兄弟がないので、より野口家の方が分りにくかったという点はある。
星は久保家との差別化を図るため2つとした。
家族耐久 〜久保家〜

家族耐久 〜久保家〜

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度

練習段階を舞台に上げてはいけない。
役者は新人を中心に、1時間の短いもの。
と、これくらいの事前情報のみで行く。

新人だから仕方がない、とも言えるが、それにしても見るに耐えない。
セリフの間が悪く、お互いのキャラクターの距離も全くとれていない。
誰1人としてキャラクターとして舞台上に立っていない。

セリフの間に関して言えば、ほとんど自動的に次のセリフが出ているだけ。
相手のセリフを自分の中に取り入れてから発する、という間は全くない。

相手キャラクターとの距離も決まった動きをしているだけだから、必要な距離、緊張感の生まれる距離を全く表現出来ていない。

その動きも、あまりに硬い上、あまりに陳腐。生きた人間の動きではなく、「こんな時こういう動きを見たなぁ」位の再現ドラマの真似レベル。

各役者いろいろ改善点はあると思うが、次女役(下から2番目の妹)の方は発声位置が前すぎて舌っ足らずな発音しか出来ていない。
このままだと役の巾が狭まるのではないかと思う。


ストーリーについても褒めるところが無い。

天涯孤独の者が集まって擬似家族をつくるというが、集まってきた人間を見るに、あまり信頼関係があるようには見えない。
これは役者の責任でもあるだろうが、そこに至るまでのネットでの関係性が見えてこないことに原因があるだろうと思う。
事前の様子は舞台上で見せなくとも、お互いの言葉、距離などちょっとしたことから感じさせなくてはダメだろう。

世間には天涯孤独という人間ももちろん存在するが、今回登場したキャラクターに孤独感は感じられない。
家族を求めて集まったはずなのに、誰も家族を欲していないのだ。
これは役者本人たちが幸せな環境で孤独ではないという事だが、脚本家もまた孤独に生きた経験が無く、それがどんなものか表現するのに安いテレビドラマなどからお手本を持ってくるしかなかったという事だろう。

1時間という枠があったためなのか、ドラマが性急すぎることも大きな欠点だろう。
各キャラクターが登場し、まだそのキャラクターたちの空気が温まらずぎこちない状況のままに、破壊者たるキャラクターが登場。
崩壊も、音を立ててでもなく、緩慢にでもなく訪れる。

家族の何を表現したかったのだろう。

ネタバレBOX

本当の家族がいるのに、自分の親には愛が無いと叫ぶ少女たち。

施設で育ち、一人は世間を諦めたように育ち、もう一人は自分の親は仕方なく自分を捨てたのだといまだ信じる。


他のキャラクターも同様ではあるが、ここに描かれた人間たちには全く具体性が無く、よって嘘臭くしか感じない。

親に本当の愛が無いなら、どう無いのか?
それすら描かれていない。
ナンシー

ナンシー

Doris & Orega Collection

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

つまらなかった。
西村雅彦はいつもながらの力みと上ずった演技。
他の役者陣もオーバーアクト。セリフのトチリも多い。

それぞれのキャラクターがもっている秘密も大したものが無く、それで芝居を構成するのはおかしいんじゃないかと思える。

真夜中の取調室

真夜中の取調室

演劇集団アーバンフォレスト

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

仕組まれた罠
志村刑事役の迫田圭司が実に素晴らしい演技をしていた。彼だけがずば抜けていい。物語は序盤の出だしといい、コメディ感、溢れちゃってワタクシ好み!  後半でミステリーな展開とともにシリアスになっていくが、終盤の収束に向かっていく演技力に迫力がない。ちょっと惜しい。サスペンスコメディー。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX

ちっさなジャズバーで起きた殺人現場の事情聴取の為に、志村刑事は現場に居合わせた5人の証言を取るも、全員が全く違った証言をする。彼ら5人の証言の情景を考慮しながら志村刑事が犯人役となって再現する場面がとにかく可笑しい。コメディなのだ。笑   

そんな5場面をそれぞれのパターンで馬鹿馬鹿しくも巧妙に再現する志村。しかし、そんな5人の証言に疑問を抱いた志村はバーテンの稲葉が置き忘れた鍵を届けにジャズバーに行ってみると、他人同士のはずの証言者の3人が集っていたのだった。そこで事件の真相が暴かれる。

つまり、ジャズバーの客と証言していた4人とバーテンの稲葉はかつての「劇団ホワイトアップル」の座員だったのだ。そして殺された加藤は、その劇団の座長だった。殺人犯の高木(やはり座員だった)は加藤から借金をしており、その返済を迫られたので、思い余って殺してしまったという。

証言者ら5人は死に際の加藤からの言葉、「高木を助けてやれ・・。」という最後の意を汲んで高木をかばっていた。という筋だった。これを受けて刑事は高木のアパートへ向かい、加藤の血痕の付いたシャツを確認、逮捕し事件は解明されたのだった。

物語は「これにて一件落着!」なんつって、晴天の真っ青な空をバックに桜吹雪なんか飛び交って、ついでに、桜の刺青をしたちょんまげ姿のバカ殿様が、抜いたこともない刀を杖代わりにして得意そうに満面の笑顔をして立ってる姿を想像したが、事件はちっとも解決していなかった。

要は、これまでの刑事を巻き込んだ筋は全て死んだ加藤が書いた台本どおりに座員が演技をしていたのだ。加藤は加藤の妻が自殺した原因が高木の暴行によるものと知り、高木にその制裁を加える為に自分の命を犠牲にしてまでも演じたシナリオだった。加藤は自分で腹を刺し、その血痕を高木が泥酔して寝ている隙に付けて来たという。全ては高木を犯人にする為に仕組んだ罠だった。という筋。

結局薬局、事件の真相は闇の中のままだ。後半の殆どは笑いはない。これを本で読むなら、きっと東野圭吾バリバリのサスペンスなのだろう・・、だけれど、舞台で見せるには、すこ~しばかり迫力に欠けた。たぶん、演技力と音響の問題かも知れない。前半コメディ、後半サスペンス。

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