
在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)
village80%
アクロス福岡 円形ホール(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/04 (土)公演終了
満足度★★★
足りないものをもっと探って欲しい。
なんというか、感想を書きにくい舞台だった。
表現は「見たことある」と思えるものがいくつもあり、何をやろうとしているのかが透けて見える。
面白い試みはいくつもあったが、「今までにない」ものではなく、散々見てきたようなものばかり。新しいものはなかった。
脚本も演出も、頭で考えたもので役者の身体に根付いていない。頭と身体が遊離しているようで見ていてしっくり来なかった。
作・演出の方は「頭でっかち」と言われることが多いのではなかろうかと邪推してみたりもしたが、その「頭」がまだまだ足りないと思える。もっと徹底的に考えて作り込むべき芝居だったのではないだろうか。
観劇中に思ったのは、緊張感が圧倒的にないという事。
役者の神経が指先まで通っていない。
これではこちらも緊張感を強いられず、結果、だらけて見てしまうことになる。
また、ハッとするシーン、劇的シーンがないため、見ている方は漫然と見ることになってしまう。
大雑把に言わせていただくと、役者陣は散漫。細心の注意で演技をしていない。
作・演出は何をやるつもりかが見えてしまうものだった。
作者はまだ自分がどんな演劇をやりたいのか見つけてないのだろうと思えた。
「こんなのやってみたい」程度しかなく、まだ「自分の演劇」がないのだろう。
まだ真似だけでオリジナリティがない。
かといって評価してないわけではない。
下がって行く一方、という劇団ではないようだし、「自分たちは出来ている」と思い込んでやっているわけではないのが好感。
いつもながら舞台(セット)は「面白そう」という観客の興味をそそる。

とろける魚
東京のくも
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
雑踏の中に放り込まれた感じ
20分くらい遅れていったのだけど、十分楽しめた
ストーリーはあるのだけど、それを無理に追いかけなくても、そこにいられる、良い空間でした
新宿アルタ前の広場とか、あの人がわらわらいるようなところに立って、人間観察してる感じに近い(そんな事としたことないけど)気がする
浸食されていく感じが、どうも心地よい
おススメです

クララ症候群
ブルーノプロデュース
タイニイアリス(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
むしろオマケが気になって。
終演後にそんな事をやるくらいだから本編にもおかしな仕掛けが満載だろうと期待して。
潤色によってどの程度の切捨てがあったのか分からないけど、脚本はクララ症候群が出てくる時点でちょっと現実離れしてる。けど、主人公の環境に関しては社会が描かれていて現実的。それを舞台に乗せる為に取られた演出は抽象的でもあったし象徴的でもあったし、万人に通じるものではなかった。とはいえ個人的には嫌いじゃなかったです。デスロックをしばらく観られていないから迂闊に満足してしまった部分もあると思う。完璧な満足ではない。
気になったのは、役者への負担掛けが甘いという点。演技の部分と演技でない部分はもっと明確に温度差があって良かった。それこそ序盤は立ち続ける人々が「辛いフリ」になっていて。そこは演技しないで欲しかった。実際に体力を殺がれた上での生命の消費を見たかった。
そして、劇評を題材にしたリーディング。最初はそうでもないかと思ってたんだけど、中盤以降ではまっていきました。対人として最少人数である二人で人間関係を構築。嫌いだって言っても相手にしてくれる人がいるだけマシだよね、とか思ったり。タウンページとか料理本でもやるらしく、それも気になる。

ヴィジョン
ミームの心臓
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了
満足度★★★
声明のとんがり具合の割に
案外想像の域を出ない出来だなと。
世界に感じている窮屈さが、10代っぽい陰謀論的で観念的な視野で構成されてる様は、ほほえましくもあり、はずかしさもあり。
ある種の人の意識変革には有効になり得るかもしれないが、文化や芸術のだだっ広い懐を知ってしまっているような人間にとってみれば、こんなもんかと思うやも。その点どうも前作の方が地に足着いてそうで興味がある。
とても若いので、これからどうなっていくのか期待。
役者の演技がほとんど中途半端でキツかった。やりきってないのはともかく、芯の通ってないフラフラとした身体は特に外国設定だと説得力が見えない。
自己陶酔的な演技に向かいがちな役を、時々ハッとさせるようなシビアな演技で演じた主人公の少女役の子はちょっと気になった。

北守の騎士とカルボナードの踊る魔女
青果鹿
テアトルBONBON(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』 再演
ACTOR’S TRASH ASSH
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
完成度◎
再演ということだけあって完成度も高く楽しかったです
ただ、ステージが狭いため、せっかくの殺陣の迫力が薄れて残念でした

衛星放送に殺意を、
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
三瓶大介が熱演
服部紘二、國重直也、三瓶大介、鈴木麻美、私の好きな役者がたくさん出ている。物語はラジオ局、テレビ局を舞台に、検閲という権力と戦う男達の物語、伏線としてチエ・トモミの姉妹の物語、アオシマの父と子の物語などが絡んでくる。
圧倒的な言葉の量と熱さに驚く。いつもはクールな役の多い三瓶大介がマイクを持つと別人になるという設定で暴れまくる。
劇スピードの速さのせいか、これだけの役者陣なのに滑舌が悪かったり、噛んだりするところが多かった。それだけが残念。

渡り鳥の信号待ち
世田谷シルク
サンモールスタジオ(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了
満足度★★★★
表地に縫いつける創意の豊かさ
一つずつのシーンが、豊かな寓意に満ちていて・・・。
しかも、表現が鮮やかで、
目を奪われ、惹きつけられて
流れずに積もっていく。
終盤に、描かれたものたちの
内にあるものに気がついたとき
それまでの作品のイメージがドミノように返り、
重ねられたものに
透明感をもった生々しさが訪れて・・・。
作り手の創意に圧倒されました。

Sea on a Spoon
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
現代のメサイア?
一言で表現すれば「宗教的寓話」?
平穏な日常の裏で蟲く不幸せの話かと思いきや、やがて原罪とか7つの大罪などを想起させる展開になり、そういえば冒頭のエピソードは旧約聖書風だし結末は「アレ」だし、で「現代のメサイア」的な?
なお、低音を多用した音響も効果的。

オムニー2
劇団K助
野方区民ホール(東京都)
2010/08/31 (火) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
バラエティに富みつつかすかにリンク
屋上(と野球ボール)をテーマにした5編オムニバス。
それぞれ作・演出が異なりバラエティに富み、それでいてしりとりのようにかすかにリンクしているのが特色で、5編の並び順も含め、改めて総合演出の金沢主宰の手腕に舌を巻く。
なお、ベタに徹した3編目「OLたちの午後」とハートウォーミングに締めくくる5編目「球」が特に気に入る。

Sea on a Spoon
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★
海と臨海。実体化するよりも・・・
決してつまらなかったわけではないのですが、
お芝居として観るよりも、
活字で読んだ方が、
面白いホンなのではないかなと、
観ていて思いました。

マカロニ・ウェスタン・ほうれん荘
劇団阿佐ヶ谷南南京小僧
明石スタジオ(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっとがちゃがちゃした感じ
でも、かなり好きなテイストではある。
いつもフライヤーとタイトルに惹かれていた。
そして、初めて観た。
確かにタイトル通りだった、とは言える。
キャラが独特。
歌が楽しい。
だけど、そこに「愛」(あるいは偏愛)はあったのだろうか?

「オイディプス王」「タイタス・アンドロニカス」
劇団山の手事情社
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
まばたきを忘れるほど堪能。
やっと観る事ができた。
しかもシビウ演劇祭で絶賛された作品「オイディプス王」観劇。
初見がこの作品で良かった。何もかもが好みだったからだ。
苦節十数年。仕事が忙しすぎだったり、日本にいなかったり、
公演がすでに終わってしまっていたり、、。
いつもすごく変わった美しく妖しい福島治氏の宣伝美術に心奪われて、
観たかったのに観る事が叶わなかった「山の手事情社」。
ずっと観たかった独特の美、力強い世界感を堪能。
これが、山の手事情社の「四畳半」といわれる形式なのか。
私の想像していた世界をはるかに超えていた。
暴力的な動きから生まれる爆音・肉体の苦痛、
さらに押し殺した苦しそうな静の動き。
そこに精神の苦痛がシンクロするかんじ。
完全にひきこまれた。まばたきを忘れるほどに。
前説に主宰・脚本・演出の安田雅弘さんが登場。
古典ギリシャ神話とは、『オイディプス王」のストーリーとは、
今回の作品をつくった背景、シビウ演劇祭の話をしてくださった。
この有意義な10分のおかげで、かなり作品が観やすくなった。
古典ギリシャ神話『オイディプス王」に、
現代女性(東京の人)の心の病巣シーンを挿みこんでいる。
しかし「オイディプス王」のストーリーは完全な流れで進んで行く。
ものすごくおもしろい脚本。
好き嫌いははっきり分かれると思うが、見て損はない。
男性陣演じる黒装束の「運命」たちが恐ろしく、かっこいい。
中でも盲目の予言者テイレシヤスの山本芳郎氏がなにしろ最高!必見!

Sea on a Spoon
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
心底怖くなったストーリー
先日来、いろいろ人間不信に陥っている自分にはやや刺激が強すぎて、ところどころ身の毛がよだつ思いがしました。
成島さんの作品を拝見するのは、3回目ですが、いつも昆虫がキーワードになっていて、今回は蜘蛛が登場しました。
解説で想像していたより、ずっと、身近な怖い話で、最初から引き込まれて観てしまいました。
ただ、冒頭部分の人物紹介的部分がやや冗長に感じられたのと、役者さんの力量に差があったのがやや残念!
音響は実に効果的で、ずっと、怖がりながら観てしまいました。
ライター役の堀奈津美さん、いつもながら、傑出した存在感の佐藤みゆきさんの演技が印象的でした。
書かれたストーリー的な視点では、☆は5なのですが、上記の理由から、3に近い4という気がしています。(ちょっと本気で怖くさせられたので、手放しで5にできないところもあります。)
それと、アンケートを書く時も、暗いままでしたので、自分の書いた字が全く見えない状態でした。判読不能でしたら、ごめんなさい。

Sea on a Spoon
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
しお おんな すぷーん
こゆび侍「 Sea on a Spoon 」観劇。
しお おんな すぷーんと読むらしい。
生と死と贖罪の物語。
照明と重低音の音響が悲しみと恐怖にリンクしてすごく効果的だった。
ドアの上の楕円のオブジェが象徴的。
ラストは意外だった。
後味の悪さのインパクトはあったけれど。
ちょっとだけラスト、私にはいまいちかな。
ずっと観てみたかった佐藤みゆきサン、ステキな女優さんでした。
今回「 Sea on a Spoon 」チラシのオカヤイズミさんのイラストがすごくイイ。あらためて見ると舞台のイメージをうまく表しているイラストだなぁと思う。スプーンにひとすくいですくわれるだけでなく、運命に飲み込まれスプーンの端から流れこぼれ落ちていくかんじにも見えて。

ヴィジョン
ミームの心臓
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了
満足度★★★★
気持ちのいい世界観
気持ちよく、楽しめました。
ありがとうございます。
チラシなどをみた感じ、重い感じになるのかなぁと思ってましたが、
そんなこともなく、エンターテインメントとして楽しめました。
主張が強すぎることもなく、脚本・世界観が透き通っている感じで
私は好きです。
役者さん達はまだお若い方も多く、荒削りだなぁーという感じは
否めませんでしたが(特に前半は動きが硬いというか、演じているなぁ
という感じがでてました)、それでも十分お金を払って鑑賞する価値は
あるなと思えました。
後で主演を演じた方が16歳だと知ってびっくりしました。
欲を言えば、経験を積んだ役者さん達が演じれば、もっとよかった
かなというところです。
今回は招待鑑賞でしたが次回は、ちゃんとチケット買って鑑賞したい
です。これからが非常に楽しみです。

スマートモテリーマン講座
avex live creative
草月ホール(東京都)
2010/08/24 (火) ~ 2010/08/31 (火)公演終了
満足度★★★★
クスっではなく大爆笑!!
『スマートモテリーマン講座』はR25でときどき読んでいる。
武田篤典さんの文とShu-Thang Grafixのイラストが好きで、
舞台化を観た。
クスっと笑わせるのが『スマートモテリーマン講座』の特徴だが、
この舞台は大爆笑の連続!!
モテリーマンを演じるTEAM NACSの安田 顕さんが
ウィッグとヒゲと眼鏡とピタピタスリムスーツで
イラストの生き写し3D状態、出てくるだけで大爆笑なのです。
ホントすごい。もちろん演技は文句なくうまい!!
ちょっと変だけれど(笑)ほれぼれ、、、。
モテリーマンから”いかにして女性からもてるか”を伝授される、
イケメンなのにまったくもてないダメリーマンに溝端 淳平くん。
コメディセンス抜群!うまい!侮れない、、ジュノンボーイ。
会場の半分はたぶん溝端ファンで、
モテリーマンが「会場にお越しのスーツの皆さん」と言っても
95%が女性で、、苦笑。
モテメンの川久保 拓司さんも、同僚のザ・ギースも、
劇団「ブラボーカンパニー」の面々も、
唯一のヒロインOL役の安藤 聖さんも良かった。
でもなんてったて良かったのは、脚本・演出!
福田 雄一さん、、、すごい。文句なくおもしろい。
コメディ好きで見逃した方、是非再演か、続編があったら必見!!

東京アメリカ
範宙遊泳
STスポット(神奈川県)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
今年一番
もしかしたら今年観た中で一番の芝居だったかもしれない。いびつ&フリーダムな笑いに満ちた台詞・演出・演技、大胆な空間演出、そしてシンプルながら的確かつ無駄のないメタ構造を、頭でっかちに構築するのではなくさらっとやってるところが凄い。妖怪百鬼夜行のような出演者陣の個性と、それを的確にさばいた演出家の判断力とセンスは至高のもの。超面白かった。
笑いのセンスが合わない人には楽しめないかもしれないが、小劇場にありがちなダサいギャグが一切なく、観ていてちっとも恥ずかしくない。「演劇」という古めかしい用語でカテゴライズしてしまうことが惜しいほどだ。かなり高度に「演劇」をパロディにしていながら、演劇への愛が滴る作品。必見です。

東京アメリカ
範宙遊泳
STスポット(神奈川県)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了

衛星放送に殺意を、
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
もう少し短いほうが
年代セリフの部分が微妙に合ってなかったりとか、ラスト近くの姉妹のやり取りはもう少し短くやテンポよくしてもよかったとか感じましたが、
なかなか面白かった。もう少し要らない部分を削って短くしたほうがよかったかな。