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モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

架空畳

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

秩序正しく妄想催す。
身体における物理的なスピード感やら受け止めきれないほどに多すぎる圧倒的な語彙数なんかを豪雨のように浴びせられ、シーンが移り変わるごとに二乗三乗が無邪気にステップを踏みながらリズミカルに積み上がっていくようにめまぐるしく変容していく物語は、果たして正解があるものなのかすら危うい難解な数式を解くように常時追われている、そんなどうしようもない感覚に囚われたのだが、台詞のすべてが耽美で幻想的な小説のように詩的で恍惚させられた。
ねじれたアイデンティティを具象化したような大胆な舞台構造も異端な世界に花を添えていた。
『本筋がメタメタ』な物語をテクストが破綻しているとみるか否かによって評価は割れそうだが、個人的には支持したい。

ネタバレBOX

修学旅行の前夜、近所のデパートで行われるモデルショーのリハーサルをショーウィンドウごしに眺めていたことがバレ、担任教師のボタンに理科準備室に閉じ込められた三鷹ロダンはそこで出会った人体模型のハリコを、見た目も中身も自分好みの女に仕立てあげようと試みる。
その一方で本番が行われているデパートのモデルショーではトップモデルのモダン嬢が衣装を残し忽然と姿を消した・・・。

というあらすじ書きで説明されているこのふたつのアウトラインに三鷹ロダンの妄想が加味される。
これらをたとえば話のながれで『あんち』という言葉が出てくると『アンチ』テーゼという言葉が駆り出され、人体模型を『安置』する場所のシーンがはじまったり、『枕』というワードからは枕なげをするシーンが提示され、『枕』に『真っ暗』を掛けあわせ『千夜一夜』を連想すると今度は心象風景をなぞらえた抒情的なモノローグが繰り出されるといった具合に、二乗三乗の情報量を上乗せさせた単語、および単語を発話する登場人物の主体性によってシーンが展開する。
全体を通して登場人物たちが物語にコントロールされることを拒絶するかのようにハッキリと主張するために、一語一句がとても強い。

舞台は更にロダンの現実と非現実の境界線の曖昧さをショーウィンドーの『窓』ごしに舞台装置が的確に具象化する。
その『窓』とは『世界』を『覗く』ファクターであり、一枚一枚が回転するように細工が施され、更に五十音順表と満月の下で餅をつくうさぎが水墨画風に描かれた屏風で、屏風の隙間を『覗く』と向こう側には妄想の世界が広がっている、という趣旨。
劇中ワイヤーで吊り上げられた屏風がバタバタと上下する度に、妄想だと信じていたあちら側が現実にすりかわり、世界があべこべに覆されていく構成が妙。

舞台構造の大胆さにとらわれず、三鷹ロダンに『考えるひと』のポーズをさせるお茶目な一面や、五十音表の『ま』と『め』の間に位置する『みむ』の『む』と『る』の位置が何故逆でないことに囚われる過剰な『思想』が面白く、話の途中で『む』と『ら』が入れ替わり、『みら』=『ミラー』=『鏡』となる言葉遊び、および、鏡うつしの自己対峙、『利己主義へのアンチテーゼ』を乗り越えるために、まずは理性を紐解き、母との関係を断ち切り世界を変えようとする意志が悶々と繰り返されて、しかし結局すべてはロダンの妄想で、未来を変えることはできぬまま自虐的ナルシズムの渦中へと埋没していくラストもグッド。

膨大な言葉遊びを巧みに用いたり、忙しなく動き回るパワフルな肉体と欲求を支点に構成する手管は映像でしかみたことはないのだが、どことなく夢の遊眠社をおもわせ、そういえば、多数繰り返される劇中劇にしても、何となく天野天街の描くテイストに近く、高速ゼリフは柿喰う客で見受けられるそれに類似しているような既視感は否めない。しかしながらそういった確立された方法論を踏襲、アップデートしつつ、独自のジャンルを開拓しようとする試み、情報量の多さを燃料に舞台を走らせる『エントロピー演劇』の確立は、空間の描き方があまりにも破天荒すぎて、時代も人類もまだ追いついていないような気がしないでもないが、『自己同一性』という普遍的なテーマもさることながら、劇場に行って目撃、体感しなくては絶対に理解できない(むしろ観ても理解できないかも)という演劇の基本というか特性を律義にやってるところがいいとおもった。

今回が初見だったため毎回そうなのだかはわからないのだが、観た限りでは、台詞の語感にしろ、人物造形にしろ、日本的であると感じた。何というか、江戸川乱歩の小説を舞台化するとこうなるのかな、といった戯画的な世界観だったのだ。

欲をいえばもう少し、物語に奥行きを感じさせる演出があればいいとおもう。
たとえば、詩的な台詞を発話するだけではなくて、間合いだったり目配せなんかで語るような。そういう演出が引き出されたら尚良いような気がします。
百年時計【公演終了!】

百年時計【公演終了!】

声を出すと気持ちいいの会

演劇スタジオB(明治大学駿河台校舎14号館プレハブ棟) (東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/28 (水)公演終了

身体性と言語性
既視感とシンクロする身体性、伏線としての「動き」が物語を追うごと解き明かされていく感覚。と同時に、言語に対する美的感性に優れている。幻想的で高潔な耳障りの良いその台詞は、観客の想像力を刺激する。期待していた舞台美術も美しい。転換の多い芝居を効果的に支えていた。

役者でひときわ映えていたのは鈴木由里さん。圧倒的に自分と世界とを馴染ませることに成功しており、一番自然に溶け込んでいた。声も他の役者と被ることなく特徴的で聞き分けが出来るいい声だった。
また、個人的に石綿大夢さん演じる役のエピソードに大いに心掴まれたので、その時の真っ直ぐと前だけを見つめる大夢さんの目が印象に残った。

難を言えば、ヴィジュアル的演出には長けていたものの、人物を深く描き出しまた掘り下げていく力に欠けていたのではないか。これでは「世界」を見せつけているだけであり、複雑に絡んでいる物語が理解されないことにはこの作品の印象が薄れてしまう。一つ一つのエピソードに社会性が感じられ、伝わらないのは損だからこそ、それは非常にもったいないと思う。

「伝えたい物語」は人物の内面部分にもっと眼をやることで、観客をも当事者としてその物語の中に引きずり込むことが出来、きっと心を揺さぶるパワーを持ったことだろう。

何にせよこの劇団が外小屋で芝居を打つときが楽しみ。

反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

反重力エンピツ2010版
初演と男女の役者比率が違うので性別が変更となるキャラもいたが、初演を知っていても違和感ない仕上がりになっていました。
再演というより、反重力エンピツ2010版と言ってもいい出来です。
役者のパワーというか魂を感じられました。
初演を観た方も、観なかった方も是非に観ていただきたいです。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

リアルな物語
ホステスたちのスナックでの振舞い、客との会話、そして犯罪はなかなかリアルに描けていたと思います。
ホステス役の女優陣の中国語もなかなかでした。(完全に発音があってるかどうかは微妙ですが)

ネタバレBOX

ただ、ラストの展開はちょっと早すぎというか、描ききれてない(省略しすぎ?)ような感じを受けました。
店で人が刺され、しかも刑事がその場面を見ていたのに、何事も無かったように話が進んでいったのはどうなんだろうでした。
(刺されたのも完全に致命傷じゃなかった感じだし)
特に刑事の目の前で事件が起こってるので、間違いなく騒ぎ(事件)になってるはずだし。
もし刑事がもみ消し(とういか見なかったこと)を行うのであらば、それまでにそういう刑事だなというのを印象付けないと。
(職務に忠実っぽい感じにしか描かれてなかったし)
また、ラスト偽装結婚した2人が店で愛を確認しあってるのはいいが、燃えてる事に気付かないのはちょっと?かな。
(愛を確認しあってるのは別の場所なのか?)
KIND

KIND

劇団伍季風 ~monsoon~

アイピット目白(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

満足度★★★

そこそこ
チラシからだと、1000万円の宝くじを巡るドタバタ劇かと思っていたら、そうじゃなっかた。
過労で入院した男が、癌が発覚したことにより、家族の絆を取り戻すお話かな。
そこそこは面白かったかな。
ただ、家族間がギクシャクしてるのはわかるが、ギクシャク間だけでいきなり離婚を切り出されても、観客はそれだけでは?となるのでは。もう少し離婚に至る経緯を導入したほうがよかったのでは。
また、看護士である長女が父親に癌告知をするのだが、家族は別に出て行かなくてもよかったのでは?(結局病室のすぐ外で聞いてたし)

反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

昔懐かしい演劇テイストでした
ずっと気になっていた劇団。15ミニッツメイドで、ちょっとがっかりしたので、あまり期待せずにまいりましたが、とても、興味深く、見入ってしまいました。
大変、面白かったと思います。
構成が、とても秀逸で、次の場面に期待を繋がれたまま、2時間があっという間な感じでした。

役者さんと役名が同一なのも、わかりやすくていいし…。

加賀美さん、坂本さん、ハマカワさん、藤尾さん、堀さんが、特に印象に残りました。

ちょっと哲学的で、スタイリッシュな芝居。何時もいつも観たいタイプの作品ではありませんが、たまには、こういうのもいいなあと思いました。
何しろ、自分の年齢を忘れて観られましたから…。
若い気分になれて、久しぶりに、学生時代を思い出してしまいました。

ネタバレBOX

自分の高校時代の、浅間山荘事件とか、赤城山のリンチ事件とか、いろいろ思い出してしまいました。

革命家の皆さんのストーリーの合間に、ちょうど良いタイミングで挿入される、伊神さんとハマカワさんの2人の会話シーンが、とても素敵でした。

一方で、同じように、まるで、写生するように、小説を書く、ハマカワとモデルを務める男性革命家。

入れ子構造で、同じようなシーンが対を成し、一体どちらが、現実なのか、終いには、確信が持てなくなりましたが、その匙加減が絶妙で、作者の頭脳明晰振りが、滲み出る秀逸な構成劇でした。

この世で、一番重いものの答えにたどり着いた時、親として、反省する気持ちがフツフツと湧き上がってしまいました。
久しぶりに、若さ故の秀作に出会った気がするお芝居だったように思います。
天才バカボン

天才バカボン

男子はだまってなさいよ!

本多劇場(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

これで良いのか?
子供は見ちゃいけない、大人向けのバカボンでした・・・

ネタバレBOX

面白いけど、2時間は長すぎた・・・。
蟹

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

桟敷童子初見。行って良かった!!
前から気になっていた劇団。あともうひとつの機会がなく、観劇を見送っていたけれど、Corich メンバーの絶賛のコメントを見て、決心しました(笑)。ホント行って良かった。作りこまれた独特の濃い世界観は、劇団という枠組みで芝居創りを続けるならではの味。そして池下重大さん。まだ若いのに立ち姿だけでロマンやら哀愁やらその他人生の苦い味だったりを醸し出せる俳優は稀有な存在だと思います。今回はCorich に感謝!

ネタバレBOX

あえて難をあげれば、ベタなストーリー展開(主役である兄弟の育ての親にあたる登場人物が乱闘の最中に死ぬところなど)は、劇団のリピーターになる上では個人的にはマイナス点ですね。「次の公演も似たような話かな」と思ってしまいがちになる。まあ、これは好みの問題が大きい部分ですが。
『シュウちゃんの知らない津軽 SEI  HOKU GO!』

『シュウちゃんの知らない津軽 SEI HOKU GO!』

渡辺源四郎商店

青森県総合社会教育センター(青森県)

2010/07/25 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上に!
期待以上に立体的な「リーディング」になっていた。役者の方たちが、実に気持ちよさそうに演じて(リーディング」いて、それが観客にストレートに伝わってきた。三上陽永さんは始めて観る役者だったが、これからも期待と共に応援したい。楽しみな俳優。
役者としての畑澤誠悟さんは今回はある種の風格を見せ、工藤由佳子さんははますます達者にして美しい。三者三様の巧さが観客をひきつけた。
三味線、シンセの音組、照明のチームワークの良さなど、隣席の女性が「素晴らしくてコトバがない!」叫んでいたことに代表される。すばらしかった!。
主催の近代文学館に感謝。

東京ノート

東京ノート

BeSeTo演劇祭

新国立劇場 特設会場(東京都)

2010/07/02 (金) ~ 2010/07/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

よく作りこまれた、美しい芝居でした
紛れもない名作。今回は新国立劇場メインホールの大階段を背景に据え、客席から見ると舞台奥がせりあがっていく構え。この大階段を青年団の役者がゆらゆら歩くのですが、これが美しかった。天界を天上人が散策するみたい。舞台の視覚的な美しさと、そしてもうひとつは芝居のアンサンブルの美しさ。静かな海を思わせる破綻のない流れるような芝居が続く中に、ふと挿入される破れ目。そこから生きることの意味を見出そうともがく登場人物の葛藤が垣間見えました。これぞ演劇。

椿版『天保十二年のシェイクスピア』

椿版『天保十二年のシェイクスピア』

椿組

花園神社(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★

エネルギーの塊
と言うような舞台でした。
役者さん皆さん汗をたっぷりかきながらの熱演で
観ていて清々しい演技。
休憩中なども、お客を楽しませようとしているのが◎
歌あり踊りあり殺陣ありで野外劇の醍醐味といったセットや
演出で見どころはたくさんありました。

ネタバレBOX

ただ音楽がかかっている時、マイクを使っている時は良いのですが
そうでない時は、ほとんど役者さんの声が私の座ってる場所には
届かず・・・。(前から4列目ほどの場所でしたが)
歌や踊りなど楽しめる要素ではありますが、プロ並に上手い方がいるというわけでも無く。
芝居も力強さはありますが、荒く、力だけで乗り切ってるような場面も多々あり
三時間を長いなと感じてしまいました・・・。
『シュウちゃんの知らない津軽 SEI  HOKU GO!』

『シュウちゃんの知らない津軽 SEI HOKU GO!』

渡辺源四郎商店

青森県総合社会教育センター(青森県)

2010/07/25 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

津軽の文学が生まれ変わった
津軽の文学は、ダザイだけじゃない。暗い・重い・悲しいだけでもない。こういう舞台にしたら、きっとイメージが変わる。脇を固めるシンセの盛さんと津軽三味線の下山さんの伴奏が耳にじーーんと残った。また、三上陽永さんが舞台を生き生きと動かしていた。俳優のオーラに包囲されて、息がつけない1時間ちょっとだった。

僕の東京日記

僕の東京日記

劇団伊達組

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本の力
さすがだと思った。社会の力とそれに翻弄される個人が、愛おしく描かれていた。役者も素敵な方ばかりだった。若いテンション高いネタがふんだんに盛り込まれた劇ばかり見ていたので、新鮮で心に響くものがあった。

百年時計【公演終了!】

百年時計【公演終了!】

声を出すと気持ちいいの会

演劇スタジオB(明治大学駿河台校舎14号館プレハブ棟) (東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/28 (水)公演終了

満足度★★★

期待しすぎたかも・・・
「百年時計」というタイトルから物凄く期待して観たのだけど、自分の理解力が足らないためか、全体の構成がわかりにくくて感動にはいたらず、あまり楽しめなかった。
音楽と、俳優たちの動きはとても良かったと思う。「声きも」は、自分の中ではいまだ「黒猫」を超える作品に出合っていない。あの斬新な演出法に大いに期待したのだが。
何度もこの会場で芝居を観て来たが、今回はなぜかとてもカビ臭くて気分が悪くなってしまった。

ネタバレBOX

20年前大鷲にさらわれ、行方不明になっていた人間の女性の間に生まれた青年の短くも凶暴な生涯が印象的。父親の鷲が自殺した過去を持つのに、自らも崖に身を打ち付けて死んでしまうなんて悲しすぎる。
語り部の老婆を明大学生演劇の名物男・草野峻平が演じるが、別の役も演じているためか、いま、どの話をやっているのか場面転換がわかりにくく混乱してしまう。また、老婆の喫煙場面は必然性を感じない。ただでさえコンディションの悪い密室の空気が濁り、息苦しくなった。
モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

架空畳

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

濃厚な言葉遊び
抽象的な実験作で、言葉についていくだけで大変。全部をデコード出来た自信は全くないが、言葉遊びはとても刺激的で面白かった。濃いコーヒーを飲んで頭をスッキリさせてから会場に行ったのは正解だった。

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】

ろりえ

nakano f(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

女子4人
暑い熱い力を感じました。みみみが全体的にツボ。普通に考えたら重い設定だが、わざとチープな笑いを取り入れることで真正面からぶつかることは無かった。だが背後から飛んでくるほうが怖いと思った。

『枯れるやまぁ のたりのたりと まほろばよ あぁ悲しかろ あぁ咲かしたろ』

『枯れるやまぁ のたりのたりと まほろばよ あぁ悲しかろ あぁ咲かしたろ』

AND ENDLESS

シアターX(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

導入が。
難しいかも知れません。
私のようなドレ中(アンドレ中毒)な人には
たまらない物があると思うのですが、
慣れていないとかなり辛いかも知れません。

何を言いたいのか。どうしたいのか。
人物の繋がりや背景、時間軸が相変わらず
奇々怪々です。(笑)

ここで我慢してもらえれば、
ここを乗り切れば(笑)
見えてくるものがあるはず。

今回も千田さんの照明が冴え渡っております。
セットもなかなかの趣向です。
役者陣もしっかりとまとまっています。

暗転が多いですが「飽きさせない努力」を
買いたいと思います。

賛否両論の出そうな予感がしますが、
観て欲しいと思う芝居です。

石川五右衛門と豊臣秀吉。その時代背景を
予習して行かれるとより楽しめると思います。

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★

暑気払いに最適
前回の公演は番外企画ともいえるバー公演だったので、新作を並べた今回の公演をとても楽しみにしていた。
「VACATION!」の曲が流れ、暑気払いにちょうどよい企画で楽しめた。コメディやコントが好きなCoRichメンバーにもオッセルズを気に入る人がきっといるはずと確信していたが、実際、初めて観て楽しめた人もいたようで、ファンの一人として今後リピーターが増えていくといいなーと思っている。

ネタバレBOX

夫婦で社長と専務を勤める中小企業の会社が夏の社員旅行に海外リゾートのオッセリア島に出かけるという設定でオムニバス・コントが始まる。
一番好みだったのは、さる高貴な方々がアウトレットショップにやってくる話。アルカイックスマイルを浮かべ、一列になってしずしずと進む様が可笑しい。あれこれ商品を見て試着し、浮世離れした質問をぶつけて女性店長と男性店員を困惑させる。ご次男が高貴な色の「紫」の服にこだわって無理難題を言い、ご長男が涼しい顔で大胆な値切りに出る。これ、シリーズ化してほしいなぁ。とても気に入ったので。
ヒストリー・ミュージアムの人形歴史劇も面白い。迫害されるケンタッキー一派と追い詰める官憲マック。マックがカーネル・サンダースの踏み絵を迫り、タイムリミットがフライドポテトの出来上がり電子音というのが笑えた。悲惨な弾圧の架空話を大真面目な悲劇として演じているのだが、マックとケンタッキーの話なので思わず笑ってしまう。
黒づくめのボンデージ風衣装の女性をバイクに見立てて男性陣が疾走する一場面(警官と白バイもいる)も往年の映画「イージー・ライダー」をモチーフにしていて、なかなかスタイリッシュでよかった。
セレブな奥様たちのエロチックなアニメ話は、アニメに詳しくないので、イマイチ面白く感じなかったが、アニメ好きな人なら楽しめるのだろう。できれば、アニメを見ない人にもわかるネタのほうが好ましいが。
そういうことで言うと、最後の場面はTVの「アイノリ」のパロディーであり、「アイノリ」を見たことがない人にはピンと来ない部分もあるかもしれないが、話の流れそのものが面白いのでTVを見てなくても楽しめる。しかし、社員旅行に来たのに、「アイノリ」のように意中の彼女にノーと言われて1人島に残るなんて「何でよぉ?」と笑ってしまった。
個人的に、私は下ネタのお笑いというのが好きではない。今回も下ネタはあるのだが、河野さんの笑いというのはネアカであっけらかんとしているせいか、あまり不愉快な感じがしない。笑って許せる範囲というか(多少クドイけど)、演じている俳優さんに下卑たいやらしさがない、ということもプラスになっていると思う。
次回公演の時期は未定だそうだが、河野さんには頑張ってまた面白いものを作ってほしい。期待してます。
くちづけ

くちづけ

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

予定通り
しっかり泣いてきました。笑って泣けて、すっごくベタな展開なのに最後にはっとさせられる。セレソンの底力を見させていただきました。宅間さんはいつもより控えめ、加藤さん金田さんの芝居が圧巻でした。この公演で一段落とのことですが、次回も楽しみにしています。

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

めちゃめちゃ面白いやんかぁああ!(^0^)
全く好みのコメディ。今年一番のヒット!いあいあ、追加公演するのも解る。冒頭でキャストの紹介があるけれど、この方法は物凄く利がある。解りやすい。
舞台は確かに無駄なエネルギー溢れるコメディだけれど、大声出して笑った、笑った!!オムニバスという説明だったけれど、コマが全て繋がってる。物語はオッセリア島に社員旅行に行った社員らの風景。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

コマのタイトルはないから、勝手に付けたタイトルは
「バイク族」
女性キャストがバイクになってそこに乗り込む野郎たち。

「セレブはジャンプがお好き」
レストランでの3人のセレブらの会話ネタがドラゴンボールと筋肉マンという少年ジャンプがらみ。実はワタクシもべジータ好き。そして亀仙人も。笑(亀仙人が解らない人は映画「酔拳」の酔っぱじじいのようなもの)

「皇族のおなり~」
買い物に訪れた皇族の方たちのスロモーなしゃべりと値切り方。

「お好み焼き風ナンパ術」
お好み焼きを待つ間に3人の女のうちの2人をナンパしようと企んだ男2人に食いついてきた目的外おんな。この会話がエゲツないがバカバカしくて可笑しい。

「入れさせて」
男が女の部屋に行って告白するかと思いきや、ただセックスがしたいが為のくどき文句。

「瀬戸内寂聴相談室」
女は35にもなって結婚が出来ない。この相談に訪れるも、ゴキブリのように増えていく瀬戸内坊主。

「マクドナルドVSケンタッキー」
ケンタッキーを神のように崇め奉る種族をマクド側に引き込むために脅すマクドレンジャー。

「トレッキング」
トレッキングに行った社員はそこでアナ恐ろしいドンキーコング風声を聞く。

「告白」
好きな女子社員に告白するもこっぴどくふられるゲロ男。


全てのコントがお好みだった。とにかく緩くバカバカしい。バカバカしいにも程があるのだ。なのに確信をついたコントは、これでもか、これでもか!と襲い掛かるように大きな渦となって襲ってくるのだった。次回も観たい。ひっさしぶりに大笑いした舞台。

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