反重力エンピツ(再演) 公演情報 国道五十八号戦線「反重力エンピツ(再演) 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    昔懐かしい演劇テイストでした
    ずっと気になっていた劇団。15ミニッツメイドで、ちょっとがっかりしたので、あまり期待せずにまいりましたが、とても、興味深く、見入ってしまいました。
    大変、面白かったと思います。
    構成が、とても秀逸で、次の場面に期待を繋がれたまま、2時間があっという間な感じでした。

    役者さんと役名が同一なのも、わかりやすくていいし…。

    加賀美さん、坂本さん、ハマカワさん、藤尾さん、堀さんが、特に印象に残りました。

    ちょっと哲学的で、スタイリッシュな芝居。何時もいつも観たいタイプの作品ではありませんが、たまには、こういうのもいいなあと思いました。
    何しろ、自分の年齢を忘れて観られましたから…。
    若い気分になれて、久しぶりに、学生時代を思い出してしまいました。

    ネタバレBOX

    自分の高校時代の、浅間山荘事件とか、赤城山のリンチ事件とか、いろいろ思い出してしまいました。

    革命家の皆さんのストーリーの合間に、ちょうど良いタイミングで挿入される、伊神さんとハマカワさんの2人の会話シーンが、とても素敵でした。

    一方で、同じように、まるで、写生するように、小説を書く、ハマカワとモデルを務める男性革命家。

    入れ子構造で、同じようなシーンが対を成し、一体どちらが、現実なのか、終いには、確信が持てなくなりましたが、その匙加減が絶妙で、作者の頭脳明晰振りが、滲み出る秀逸な構成劇でした。

    この世で、一番重いものの答えにたどり着いた時、親として、反省する気持ちがフツフツと湧き上がってしまいました。
    久しぶりに、若さ故の秀作に出会った気がするお芝居だったように思います。

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    2010/07/27 01:40

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