満足度★★★★★
よく作りこまれた、美しい芝居でした紛れもない名作。今回は新国立劇場メインホールの大階段を背景に据え、客席から見ると舞台奥がせりあがっていく構え。この大階段を青年団の役者がゆらゆら歩くのですが、これが美しかった。天界を天上人が散策するみたい。舞台の視覚的な美しさと、そしてもうひとつは芝居のアンサンブルの美しさ。静かな海を思わせる破綻のない流れるような芝居が続く中に、ふと挿入される破れ目。そこから生きることの意味を見出そうともがく登場人物の葛藤が垣間見えました。これぞ演劇。
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2010/07/27 00:10
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