墨を塗りつつ
風雷紡
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
真相
序盤から物語にどっぷり引き込まれ技量の高いキャスト陣らと脚本のサスペンスとミステリーのどんでん返しに魅了された舞台だった。素晴らしいと思う。鬼の心を受け継いだ真犯人の真意がうごめくハラハラドキドキの展開で一瞬たりとも目が離せない芝居だ。更に過去に遡って記憶を弄る演出に音響でもって区切る技はあたりいったいに幼女たちの荘厳合唱の歌声が噴水のようにはしゃいでいて、やはり素晴らしいのであった。照明も活きている。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
物語の序盤は説明通り。それにしても・・藤森雅彦の妻・繭美役で登場してきた蒻崎今日子の強かな悪女っぷりが素晴らしい。まだセリフは発してない段階でもその立ち姿に身体全体から底知れぬ妖気が立ちのぼっていた。
今回は蒻崎は勿論のこと、滝こと小鷹未菜は女中という目立たないようにわきまえたワキに徹する演技が見事に光り、修治こと谷仲恵輔も相変わらずの存在感で寡黙ながら全てを見通しているような演技力で魅了し、藤森雅彦の弟・龍彦役こと及川健は気がフレタ展開から少しずつ記憶を取り戻し、結果、苦悩し決断するまでの表情は息を飲むほど素晴らしかった。
そして龍彦の妻・真澄こと吉水恭子、小口刑事役の祥野獣一(これって本名なのか?)、最後のキーを握る奈津こと望月亜希子、そしてちょっとくだけた役の女中・八重こと大高奈津美、そして雅彦と繭美の娘・絹代役の吉水雪乃のすっかり子役としてお馴染だが、セリフの数も増えて堂々とした演技力だった。
それぞれのキャラクターの立ち位置をきっちり守りきり、熟練されたキャストらが演じるのだから、文句の付けようはなく、終焉後、とにかく「流石はJACROW!」(違っ!)と、大満足してウキウキしながら帰宅したのだった。
さて粗筋だが、繭美は「じじに薬を飲ませるように。」と絹代に言い付け、毒薬入りの薬を飲ませることで大旦那を殺害する。全ては家督相続の争いからだったがそんな繭美の秘密を知っていた奈津は言葉を発せないという障害からか、登場人物の誰もが彼女に関心を示すことはない。云わば家族の闇を背負った存在だ。
だから、その後の殺人事件でも奈津を疑う人は誰一人も居なかったのだった。その後、繭美も青酸カリで服毒死し、これらの水を運んだのが絹代だったことから、刑事も家族らも真犯人は絹代と信じて疑わなかった。
一方で龍彦は戦犯の疑いがかけられていて追われていた。同時に、龍彦は戦中に己がしたことへの罪の意識に苛まれもがき苦しんでいた。戦犯者として戦争責任は免れないことを知り、真犯人は絹代と信じて疑わなかった龍彦は絹代の身代わりとなって自主し、龍彦の親友であり現在、刑事の小口はこれらを知りながら、身代わりとなった龍彦を真犯人として受理してしまう。
しかし、終盤、物語は反転し、絹代に毒入りの水を待たせ、裏で糸をひいていたのは奈津だったことが明らかにされるも、家族や刑事らは気付かないという深層心理を追求したミステリーだった。いつの世も目立たない、存在の薄い人物の犯罪は気付かないものだ。
これらの物語をまるで絹代が犯人のごとく描写しながら進むものだから、観客はすっかり騙されるも、終盤の大きな反転とうねりは「お見事!」と思わず、叫びたいほどだった。素晴らしい舞台を観て至福の時を過ごしました。
ああ、これだから舞台って素敵!
BARAGA-鬼ki- 再演
演劇集団Z団
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
新撰組ファン必見?
昨年4月の初演より完成度がさらに高まった印象。
その結果、第2幕では3〜4回涙ぐみそうになる。
また、新撰組を虚実取り混ぜ描いた男芝居の中、紅三点である女優(蒼井そら、やまだまいこ、真山奈緒)の使い方と「お嬢」のキャラクター設定が秀逸。
ミュージカルホンク!ジュニア版-みにくいアヒルの子-
PureMarry
江東区文化センター(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/25 (水)公演終了
満足度★★★★
えまおゆうがキュート
たまにはこういったミュージカルも素敵!と思わせるような舞台。
ネタバレBOX
「ほーーんく!」と雄叫びをあげて生まれてきた醜いアヒルの子がみんなと違うという理由から苛められ、家族とはぐれて迷子になって、沢山の危機や受難に遭いながらもやがてアイーダママに再会出来るというお話。
アイーダことえまおゆうがキュートで美しい。当たり前だけれど、キャストらの歌で魅せる。ちょっとコメディタッチで物語りは進み、ポップで楽しい舞台だった。動物たちは着ぐるみで登場するのかと思いきや、そうでなかった。笑
アイーダが迷子になったアグリィを何ヶ月も捜し歩くさまは、やはりうるうる(;;)しちゃうよね。セットも美しく楽しい生き物が登場し、一人ぼっちのアグリィと関わっていく。猫の求愛ダンスもコミカルで楽しかった。
大まかな筋しか覚えていなかったけれど、あの頃、確かに生きる力をもらったんだった。
富獄三十六系
尼崎ロマンポルノ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了
満足度★★
捕まえきれない尻尾
インパクトは存在するのですが・・・
作品の表現や
それを伝えるためめりはりのバランスの意図が
観る側が受け取るものと
どこか乖離しているように思えました。
ネタバレBOX
前半もワンショットの密度はあるのですが、
それがぐたぐた感にまでひきのばされていて。
一方後半の高揚には
腰があるのですが、
前半に描くものの冗長に妨げられて
表現の深さが見極められない上に
表現を理解するに足りる十分なトリガーが与えられていないので
観る側がその尻尾を捕まえきれない。
ある種の感覚や高揚は伝わってくるのです。
つながれているものや
三角関係などが何を見立てているのかも
ゆるやかにわかるし、
作る側が抱く表現の意図が
終盤近くの高揚につながっているとは思うのです
ただ、キーになる部分が、
抽象化されすぎているように思えて・・・。
不条理というわけでもなく、
ロジックは貫かれているのですが、
個々の要素への色の付け方や
ふくらみの意図を
観る側に伝えるしたたかさが足りない気がする・・・。
美術や衣裳には目を見張るものがありました。
遊び心と創意がしっかりと結びついていて。
ただつまらないというわけではないし、
やろうとしていることが、
なにかが加わることによって化けそうな気もするのですが・・・
舞台上のモチーフを観る側に展開するやり方が
もっと工夫されてもよいのではと感じました。
**** ****
当日ゲストは柿喰う客主宰の中屋敷法仁さん。
物語にすっと風を入れてくれて、
舞台の見晴らしがずいぶんと良くなりました。
そうそう、
ピンクパンサーを背負っての登場だったのですが、
彼のお芝居の後ろ側で
女優さんがぷにぷにとピンクパンサーの手で遊んでいる姿に
不思議な物語の存在感が浮かんで・・・。
あれは演出だったのか、
役者の遊び心だったのか・・・、
ちょいと知りたくなりました。
お月さまの笑顔
経済とH
ザ・ポケット(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
役者をたっぷりおいしく味わう
緩やかな物語なのですが、
空気がしっかりと作られていて・・・。
秀逸な役者たちのお芝居を
たっぷりと味わうことができました。
ネタバレBOX
描き出される夫婦の機微、
それがふくよかに時間を絡め取り
心をとらえるのは、
役者たちが舞台で目を見張るほどにしっかりと生きているから。
本当に秀逸な役者のお芝居は
決して観る側を重く押し切るのではなく、
軽く深く余韻を持って観る側に残るのだと実感しました。
戯曲にも、役者にゆたかにお芝居をさせる部分が
したたかに盛り込まれていて。
一瞬「えっ」と思うような歌の場面も、
役者がしっかりと貫きとおして
舞台のふくらみにしていくし、
「うそっ!」と思うような、
新国劇を見立てたような夢のシーンも
役者たちの肝の据わったお芝居が
ぞくっとくるような時間を作り出し、
完成度を持った見応えのある小芝居へと
舞台を昇華させていく。
また、ベテランの役者たちは
自分が世界を作るだけでなく
若手の役者さんのお芝居までも
大きく引き出していくのです。
会話の中で
相手の言葉を散らせないというか、
ひとつずつの台詞を、
自らの台詞とともに、しなやかに観る側に置いていく。
そのお芝居の質感に息を呑みました
実は比較的編み目の粗い
余白の多い戯曲だと思うのですよ。
その分、物語のメインディッシュとなる
夫婦の質感が大きく盛られて、
観る側をより深く包み込んでくれていて。
月の大きさも含めて、
作り手のラフさのセンスのようなものも
上手く機能していたと思います。
ただ、ここまで信じるに足りる役者をそろえたのなら、
ト書き的なモノローグや
状況を説明するような台詞は不要かなとも思ったり。
それらの台詞が、
役者たちが舞台で育んだ世界を広げることなく、
むしろ型に押し込めてしまった部分も何か所か・・・。
エンディングについても
よしんば伏線がきちんと張られていたとしても、
役者の洗練や、物語のふくらみに対しては、
安易というか、多少役不足かなと感じました。
○●●●☆☆
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
期待しすぎてしまう。
相変わらずのゆる~い時間が流れる雰囲気、
本当にアドリブなんじゃないかと思うような自然な会話、
凝ったセット。
ヨーロッパ企画らしさ満載のステージでした!
ネタバレBOX
水(海)からあがるとびしょぬれのリアルさや、
USBのコネクタが繋がるボードや人魚などの道具やセットなど、
見ごたえたっぷりでした!
ところどころ意外性もあっていっぱい笑いましたが、
ヨーロッパ企画は「こんなものじゃないでしょ?」みたいな
変な期待をしてしまう自分が居ることに気付いてしまいました。
なので、物語がすっと終わってしまったときには
「え?」と肩透かしをくらった感じで。
『水の7年間』(だったかな?)については、
もうちょっと掘り下げてハッキリさせて欲しかったなぁ。
ハンバーガーのくだりは、ちょっと長すぎ(くどいw)。
墨を塗りつつ
風雷紡
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
その時代の空気を描写する力
ミステリーのテイストがあって
ぐいぐいと惹かれていきます。
それは、時代のテイストへ観客を導く誘導灯にも思えて。
やがて包み込まれる
まさに墨を塗りこめていくような、
滅失感のようなものにこそ
がっつりと浸潤されました。
ネタバレBOX
場内に入ると、
精緻に作られた日本家屋の雰囲気に圧倒されます。
終戦の玉音放送を聴く
その家の人々の描写から物語が始まります。
教科書などだと、多分1~2行で描かれる
「終戦」の空気の緻密さにいきなり引き込まれる。
その緻密さが失われることなく
終戦直後からのその家の時間が流れていきます。
病に伏せっていた当主が亡くなり、
後を継いだ兄と、奇跡的に復員した弟、
さらには二人の妻と使用人たちが
戦後のどこか呆然とした、
でも、ドラスティックに変わるわけではない
あるがままの時間を紡ぎあげていく。
特に兄の妻の死のあたりから
その中に縫い込まれた絶妙な不可解さが
あからさまに膨らんでいくのですが、
場の空気がしなやかに作られているから
それが場から浮くことがない。
障子などを使った見せ方が
観る側を一層前のめりにさせます。
よしんば、それが外連であったとしても
観る側は強くその世界に取り込まれて
もう一歩奥へと視座を運ばれる。
その家の造作や、
家人や使用人たち、さらには訪れる者の
それぞれの所作の自然さが舞台の空気を支え切って。
ミステリーのなぞ解きは、
人の死の真実を語る中にとどまらず、
戦時から終戦を超えての
その家の空気を解きほどいていきます。
戦時の価値観が崩れていく中で、
閉じ込めていたものの箍がはずれたような
まさに墨で塗りこめていくような想いが
ぞくっとくるような感触で観る側にやってきて
息を呑む・・・。
役者たちが
舞台上でキャラクターたちの想いをしっかりと持って演じているのが、
きめというか舞台の解像度を作り上げます。
観る側にその感覚が腑に落ち、
教科書に数行で語られる事実とは異なった
戦時や終戦の質感に心を掴まれて・・・。
ミステリーの顛末に取り込まれながら
その世界で供された終戦時の滅失感にこそ
瞠目したことでした。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
なまくら刀で鋭く切るSF
この劇団の代表作「サマータイムマシン・ブルース」(も素晴らしいが)より、よっぽどSFしている。
世界を切り取る・記述するSF作品であることと、ヨーロッパ企画らしい日常会話のコメディであることが奇跡的に一致している傑作。
むしろ、笑いであり一般に“ユルさ”といわれる雰囲気を崩さないままに世界を語り、ディストピアを見せ、それに回答を示す様が秀逸。
「SFの世界観でコメディやっちゃいました」ではなく、「コメディにSFのガジェット使っちゃいました」でもなく、SFの世界観と人間の関係性こそがコメディであり、コメディであることによりSFとしての切れ味が増している、これぞ本当のSFコメディなのでは。
生身の、日常の、一般人の身体を引きずって、世界を切り取る、一つのモデルケース。
ネタバレBOX
自然への回帰運動であるサーフィンが、科学文明の象徴バーチャルシステムの「サーフィンUSB」に取り込まれてしまう瞬間が、とてもくだらないノリなのに恐ろしい。
また、決して尖らず、熱くもならず、徹底してくだらない動機と弛緩した空気のまま「自分達がサーフィンUSBでウケなかったから諦める・拗ねる」というしょうもない理由でもってバーチャルやサーフィンUSBなどの“ディストピアな世界”に背を向けさせている。ここが秀逸。
あとハンバーガーのくだりはまさに話芸の域。
「ひつじ」 Les moutons
TACT/FEST
東京芸術劇場ロワー広場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
マジでおもろい!
とにもかくにも緩くて楽しい!羊は全部で4匹。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
そのうちの一匹オスが勝手にエスカレーターに乗ったり、観客にちょっかい出したりする。一方であまり動きのない黒羊メスが天使のようにキュートなんだよね。
その綺麗な女羊ちゃんがジョーー!!なんつって長すぎる放尿なんかしちゃったり、はたまた交尾なんかしちゃったりするのだから、いあいあ人間も羊も解りませんわ。
要は眠れない夜に羊がいっぴき、羊がにひき、羊がさんびき、なんつーてのどかに夢見心地にうとうとしてる場合やありませんぜ。というコミカルな見世物。羊飼いのイケメンが主婦らの人気を集めてました。笑
OCEAN ~失われし七つの秘宝~
INUTOKUSHI
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
ヘタウマの面白さ、難しさ。
今回の犬と串の趣向は、わざと下手にやるというもの。まるで学芸会のように、わざと下手に演ずる。一歩間違えればただのへたくそ劇団になるが、それを絶妙なさじ加減で行い、笑いにつなげるというもの。
100%成功したとは言えないが、常に上昇志向を持って挑戦している犬と串には感動する。
15 Minutes Made Volume9
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんて豪華なフェスティバル!
既に定評あるフェスティバル、運営が洗練されていて気持ちがいい。舞台美術も毎回見事だ。
ひょっとこ乱舞という実力派劇団、犬と串という若手人気劇団、ナカゴーという注目の劇団、今回はまさか15Minutesで観られるとは思わなかったという人気劇団が揃っている。それぞれの劇団が劇団の持ち味を生かしながら、しかし、15分という枠の中でさまざまな実験をしてくれているのがうれしい。
参加者に他の劇団に負けられないといういい意味の競争意識が感じられ、緊張感のある素敵な公演となった。
大河の一雫
dlb-EnterPrise 舞台演戯事業部 Do-リンク場
大野城まどかぴあ(福岡県)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/14 (土)公演終了
初日
多少セリフにカミがあったのは許容内。
十分に大時代なセリフと殺陣に満足しました。
ベタなギャグをひとつも入れないでくれるのが好ましい。
脚本の戦とか当時の主従意識とかよりも女性の地位や愛に
結構重点を置いていたのが個人的にうれしかった。
殺陣はどこかで習ってるのかな?と思うほど本格的。
15 Minutes Made Volume9
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
良企画
1組15分間で6組の作品のコンピレーション公演。
オーソドックスなストレートプレイはなく、劇中劇や反復、3人1役など、構造や形式からアプローチしている劇団が多かったです。個人的にその様なアプローチは好きなのですが、いずれも笑いの方向へ持っていたのが少々残念。違うテイストのもあったらなお良かったです。
このような企画は劇団にも観客にもメリットが多いと思うので、今後もぜひ継続して行って欲しいです。
「ひつじ」 Les moutons
TACT/FEST
東京芸術劇場ロワー広場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
牧場in芸劇
東京芸術劇場の地下1階の広場で行われた無料公演で、小さな子供もたくさんいて賑やかな雰囲気でした。
内容は羊に扮したパフォーマー達が柵の中で餌を食べたり、寝そべったりとかするだけなのですが、観客とのやりとりがあって楽しかったです。
いわゆる「演劇」ではないですが、この作品に見られる演じる側と観る側の関係性がとても興味深く感じました。
ガラパゴス
少年王者舘
精華小劇場(大阪府)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
見てきました。
とても不思議な。
お芝居というよりは、ひとつの完成度の高い芸術作品のような。
そんな舞台でした。
見た後なんともいえない気分になります。
夜見るほうがおすすめかもです。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
観劇後消耗しないお芝居
のんびり坦々と、ドラマティックではないのにじわっとおかしい90分でした。
いろんな意味で本多を大胆につかわれてましたねぇ~。
勝手な想像でまったく海が関係ない山あたりのお話なのかなぁと思っておりましたが、なかなか海でした。
食事のシーンはいいかげん冗長にかんじました。。
ネタバレBOX
ありうる。なんか未来にあってもおかしくない設定でしたね。。
人に説明するのが楽なあらすじでしたのでよかったです…。
アキバの輝きがナゾでした。皮肉だけ??
元上司が一番筋肉すごかったのがウケました。
人魚のUSBは体験してみたいなぁ
墨を塗りつつ
風雷紡
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
やっぱりそうきましたか・・
面白いセットでしたね。能楽堂のように二方向から見られる舞台。私からは見えない部分もあって、その時は、セリフや物音に聞き耳をたて、想像しながら観てました。後から思えば、反対側はどんな感じか、早めに客席に入って、見ておけば良かったなと。
先に教えてくれても良かったのに〜。
ネタバレBOX
特に、二人目が殺されてからは、一段と興奮しちゃいました。少しもヒントを逃すまいと、全神経集中して観てるし、ちょっと疲れたかも。
金田一の曲が流れたときは、あぁ〜やっぱりそうきたか・・と思いつつも、嬉しかったです。
そうそう、繭美という女は、なんて怖い女なんだ。見てて、震えがきました。
悪魔が来りて笛を吹く
劇団ヘロヘロQカムパニー
前進座劇場(東京都)
2010/08/08 (日) ~ 2010/08/14 (土)公演終了
満足度★★★★
懐かしいったらありゃあしない
得意の(?)「三方額縁」への投影と盆を駆使して多い場もスムーズに見せるワザが見事。
また、トリックはもとより過去の映画、ドラマの配役も思い浮かべたりしながら懐かしく観る。
さらに物語の奥に沙翁からギリシア悲劇に遡る系譜も読み取る(深読みあるいは誤読?(爆))。
富獄三十六系
尼崎ロマンポルノ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了
満足度★
ここで一句
「箱根の関 二度と越えるな 尼崎」
富獄三十六系
尼崎ロマンポルノ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了