富獄三十六系 公演情報 尼崎ロマンポルノ「富獄三十六系」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    捕まえきれない尻尾
    インパクトは存在するのですが・・・

    作品の表現や
    それを伝えるためめりはりのバランスの意図が
    観る側が受け取るものと
    どこか乖離しているように思えました。

    ネタバレBOX

    前半もワンショットの密度はあるのですが、
    それがぐたぐた感にまでひきのばされていて。

    一方後半の高揚には
    腰があるのですが、
    前半に描くものの冗長に妨げられて
    表現の深さが見極められない上に
    表現を理解するに足りる十分なトリガーが与えられていないので
    観る側がその尻尾を捕まえきれない。

    ある種の感覚や高揚は伝わってくるのです。
    つながれているものや
    三角関係などが何を見立てているのかも
    ゆるやかにわかるし、
    作る側が抱く表現の意図が
    終盤近くの高揚につながっているとは思うのです

    ただ、キーになる部分が、
    抽象化されすぎているように思えて・・・。

    不条理というわけでもなく、
    ロジックは貫かれているのですが、
    個々の要素への色の付け方や
    ふくらみの意図を
    観る側に伝えるしたたかさが足りない気がする・・・。

    美術や衣裳には目を見張るものがありました。
    遊び心と創意がしっかりと結びついていて。

    ただつまらないというわけではないし、
    やろうとしていることが、
    なにかが加わることによって化けそうな気もするのですが・・・
    舞台上のモチーフを観る側に展開するやり方が
    もっと工夫されてもよいのではと感じました。

    **** ****

    当日ゲストは柿喰う客主宰の中屋敷法仁さん。
    物語にすっと風を入れてくれて、
    舞台の見晴らしがずいぶんと良くなりました。

    そうそう、
    ピンクパンサーを背負っての登場だったのですが、
    彼のお芝居の後ろ側で
    女優さんがぷにぷにとピンクパンサーの手で遊んでいる姿に
    不思議な物語の存在感が浮かんで・・・。

    あれは演出だったのか、
    役者の遊び心だったのか・・・、
    ちょいと知りたくなりました。


    0

    2010/08/13 10:53

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大