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KUNIO07『文化祭』

KUNIO07『文化祭』

KUNIO

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★★

真剣な悪ふざけ!
これはお祭り好きには絶対オススメの公演、僕は大好きでした!
前情報一切なしで、チラシ見て何故か惹かれて見に行ったら、バカバカしくて最高だった。31名もいる役者全員、テンションと気合いで二時間近く乗り切っちゃった。一度は舞台で見てみたかったけど、多分誰も進んでやらない事をたくさん見せてもらったなぁ。考えてみれば、自分の高校時代もエネルギーだけが空回りしてた。高校時代のシーンを群像的に描く、演劇?ダンス?…いや、やっぱこれは文化祭です。真剣にこういう事やれるってうらやましいし見れて嬉しい。

ネタバレBOX


完全な覚書。これ見ても何が何だかだけど。見た方はわかると思いますが言葉では面白さは伝えづらいっす。開場すると物販が始まり、私服の役者さんがぞろぞろと。開演後→ダンス&生着替え→掃除&ポーズ→合唱コンクール&痴漢→ラップ→ボーイズラブ&いじめ→海岸→応援団→水泳→EXILEファン&タバコとおばちゃん→バス停で告白→おばあちゃんの介護→後説もどき→文化祭の出し物決め→劇→カーテンコール。
間のヤツ、何か抜けてるかも。見ても人生変わらないけど、でも見た方が絶対楽しい公演だと思う。
清水那保一人芝居 ~曇天少年/共震少女~

清水那保一人芝居 ~曇天少年/共震少女~

ネリム

スタジオアキラ(東京都)

2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

天才演劇美少女降臨!
七色の声と変幻自在な表情、途中からはもう神がかった演技だった。失礼な言い方だが彼女より美人な女優はいくらでもいるし、かわいい女優はいっぱいいるだろう。しかし、その確かな演技力で誰よりも舞台上で輝いている。

彼女が書いた物語も、その演技力に支えられ、奥行きのあるものになった。再演を熱烈に希望する。

東京アメリカ

東京アメリカ

範宙遊泳

STスポット(神奈川県)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了

満足度★★★★★

挑戦と勇気と批評性に拍手!
まず驚いた。今までの範宙遊泳の作品と全然違うからだ。しかも今回の作品はいろいろな意味で大変難しい作品。それをしっかりと演劇作品に仕上げた。見事だ。一歩間違えば学芸会や、ただの内輪受け芝居になりがちな物語を、絶妙なバランス感覚で、質の高い作品に作り上げている。

いろいろな事を仕掛け、冒険心に満ち満ちた作品。そして批評性にとんだ作品。作家の的確な批評眼におそれいる。

夏の夜の夢のよう ~朝が来る前に妖精を消せ~

夏の夜の夢のよう ~朝が来る前に妖精を消せ~

花歌マジックトラベラー

ブディストホール(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

数少ない「今年の1本」!!!
辛口ビビちゃんも大納得!!!シェイクスピアをベースにきっちりした構成と脚本と演出で、伏線をこうやって収拾するのか!!素晴らしいです!!確かにオシモなネタも満載ですが、そういうのはただの遊びであって、内容自体は小劇場という世界の中ではない、しっかりしたエンターテイメント作品でした。見てよかった!!

ヴィジョン

ヴィジョン

ミームの心臓

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

二度目の観劇
二度目という事で少し真面目なコメントします。  
様々な批判もあるようですが、ワタシのような小劇場初心者をリピートさせるという事は、脚本、演出、役者に何らかの魅力があるということだね。 

焦ることはない。ワタシたちの特権である若さを大切にして欲しい。 

金を取ってるんだからイイ物を観せろというより、同世代としてこのチケット代金を投資と考えてます。次回作に期待しつつ。

最後に…やっぱこの劇団の女の子は可愛いわ!

在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)

在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)

village80%

アクロス福岡 円形ホール(福岡県)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/04 (土)公演終了

満足度★★★★

台本と即興との間で
面白い、が、あと一息をとても期待してます。ネタばれ参照

ネタバレBOX

 水槽の背後の観葉植物が、もう一人の観客として不意に存在感をだす。この美術と照明とが絶妙。内容はよく伝わってくるが、台本が噛み砕きすぎるという印象もある。もっと硬質で冷徹でもいい。そのほうが即興から来る丁寧さ、柔軟さがより見えてくるかもしれない。まだ言葉を掘り下げる力があると思うし、そこに期待する。
 ジブリッシュを、コミュニケーションの面だけでなく、ディスコミュニケーションとして描くことは、即興を見なれた人間にとっては新鮮であった。
 台本芝居に即興を持ち込むと、まかり間違えば難度を競い合うという結果になる恐れがある。そこを、基礎的なゲームで見せたのは素敵だ
あそび

あそび

山田ジャパン

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

母の想いに感動…!
すごく良かったです。
山田ジャパンさんの公演はなんどか見てますが、一番かと。

特に、主人公のお母さんの見せ場。
心が震えました。

想いを、全身全霊で伝える姿に感動しました。

見た人に、何かを与えてくれる舞台だと思います。

一緒にいった先輩や後輩も良かったと言ってました。

衛星放送に殺意を、

衛星放送に殺意を、

ハイバネカナタ

劇場MOMO(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★

なんだかんだいって・・・
ハイバネは2007年の「talent」から観ているが、、ワタクシの中で「talent」が一番良かった。今回は観客が寝てる風景が目立ったことと、キャストらのカツゼツの悪さが目についた。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

なぜ、こんなにも物語の風景が頭に入ってこないのだろう?想像できないのだろう?と公演中、そんなことを考えていたが、たぶん、キャストの声、セリフの起伏が少なく、ちょっとハイテンションのまま、ず~~っと一定にセリフが続くんだよね。

そのセリフの絶妙な間合いを取らないまま、単調な定音セリフが続くのだから、セリフが生きることなく耳から過ぎてゆく。突風のように・・。更に導入音楽はない。舞台は感情の見えないセリフの嵐が吹くだけ。

基本的に基礎から勉強した方がいいんじゃないのか?と感じた舞台。

ヴィジョン

ヴィジョン

ミームの心臓

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★

うーん。
当日券で見てきました。

一番感じたのは、主宰の酒井さんと、主演の女の子など、皆さん若いなぁという印象。
主演の女の子は可愛らしかったのですが、滑舌の悪さと発声方法が気になってしまって…他の役者さんから浮いてしまっていて残念でした。
表情はいいので、舞台ではなくて映像とかアニメの方が映えるタイプかなぁと。

全体では、演出なのかは分かりませんが、気持ちの悪い会話のテンポだったり会話が噛み合っていなかったり(それはセリフでも)、パワーで押し切る演技だったりするところがあり、作りが雑に感じてしまいます。

話においても、作り手の主張は伝わってきたんだけれど、逆に伝わりすぎていて感情移入できずに冷めてしまっていたかも。
このテーマだからこの設定でこの話というのが安易に感じてしまったので、そうならないように気をつけるともっと良くなるのではないでしょうか。

うーん。少し前評判で期待しすぎていたのかもしれません。サークルではないのであれば、18歳だからというのが、言い訳にならずに観れるようになるといいなぁ。

abc★赤坂ボーイズキャバレー

abc★赤坂ボーイズキャバレー

K Dash Stage

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高!
若いイケメン達が
歌って踊って、女装して?
お話できたり、触れ合ったり?裸体を拝める素敵舞台

ネタバレBOX

この舞台の特徴が、幕が上がる前から、キャストがロビーや、客席をウロウロしているの
それもお芝居の一環なんだけど、お客さんもまだトイレ行ったりで
ウロウロしている時間だから、好きなキャストがウロついてるの発見したら

近づいて、目の前でイケメンをガン見できるの~
演出家に拍手


中でも、相葉弘樹サン(今回の主役)は、お客さんにチラシを配るので、

あいばっち狙いの人は即座に席を立って近づき、ばっちとお話するなり、おさわりするなりして ←?チラシをGET

あと、増田俊樹サンからは、ティッシュもらえるんだけど、

必死にアピールして手を出したのに、2回もスルーされた
もう、まっすー嫌い・・・
今年になって、生まっすー3回目なのに・・・
思いっきりフラレタ所で幕が上がった


さて、幕が上がってからは、笑いがドッカンドッカン
泣けるシーンは一度もなく、ひたすら笑いの連続



んで、一番の注目
1幕終わりでキャスト全員が全裸で登場
短い時間しか全裸は拝めないので、お目当てのキャストがどこにいるのか、即座には見つけられない
DVD購入して、全裸のとこは一時停止のガン見だな




2幕は、ひたすら殺陣の連続
私、殺陣がニガテなのでイマイチ入り込めないんだけど、
それより、前回のボーイズキャバレーでも思ったけど、話が見えてこないんだよね

話がよくわからないまま、でも面白いことは都合よくわかるんで
2幕は笑えるシーンが多すぎて笑いっぱなし
最後の最後なんて、笑いすぎて腹筋割れたわ

あとはダンス
個人的に、塁斗のダンスで十分堪能したものの
全員でのダンスシーンがなかなか素晴らしかった




んで、一番良かったのがアンコール
全員が一列になって、舞台を降り、歌いながら客席通路を歩いてくれるのね
次々にイケメン様達を全員、ガン見できるの~


(こういうことが多々起こるから、通路側席確保はテニミュでの常識)

一番見たかった鈴木拡樹サンが来たときに、思いっきり手を振ったら気づいてくれて、超笑顔を返してくれた
もう、どんだけキュンってなったか

次に渡部紘士サンが来たので、また手を振ってアピールしたら、

超驚いた顔して、とびきりの笑顔を返してくれた
まるでヨン様のリアクション(笑)

さらに、次々とテニミュキャストが来るたびに手をふったら、みんな気づいてリアクションしてくれたの~

高崎翔太サンは、デフォルテで満面の笑顔だけど、きちんと気づいてくれたし
福山聖二サンは、そこまでの笑顔じゃなかったけど、リアクションしてくれたし
幕前でふられた、まっすーですら、リアクションしてくれたの~

だが、肝心の、あいばっち、るいと、ヤスカは目が合わず・・・
あいばっちとヤスカは他のお客さんのほう見てたから、しかたないけど、塁斗は、あさっての方角見てたぞ
何か、ほんと、うちの塁斗がいつも自由ですみません
気分はすっかり保護者です


他のお客さんは手を振ることしてなかったから、私のように目立ったもん勝ちだったよ
もう、アンコールだけで良かった

さて、イケメンを大量に鑑賞できたことだし、3ヶ月は飲まず食わずで生きていけるわ

イン・ザ・ハイツ

イン・ザ・ハイツ

キョードー東京

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

字幕付で観られて良かった
ブロードウェイでも観劇したが東京で観ることができて幸せだった。

俺の小指と

俺の小指と

石神井童貞少年團

シアター711(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

とろける魚

とろける魚

東京のくも

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★

夏の終わり
今年の学生芸術祭、最後の作品。最後にふさわしいなと思った。荒川チョモランマが夏に上がる打ち上げ花火なら、東京のくもはその帰り道、秋が近づいた涼しい夜といった印象。ただ、その涼しさは心地よさだけのものではない。たぶん、この作品が好きと言った人は自分も含めてひねくれているんだろうが、自分も学生芸術祭に参加しときながら、こんなこと言うのもなんだが、この夏いちばん楽しめた。9月頭の公演時期も何となく良かった気がする。

生のひと 生いがいのひと

生のひと 生いがいのひと

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了

満足度★★★★

なんとな~く!なんとな~く!
なんとな~く、始めちゃったことや、なんとなく、当たり前だと勘違いしてることが、狂騒するけど、恋愛程、常識通りに、いかない事はナイ!って、感じの面白い作品でした。


バンビさんだけでは、ないのですが、当日パンフには、必ず配役名も、いれて欲しいです。役者の皆様方、お気付きでは、ないでしょううが、その時その役の顔つき、空気に、なってるので、顔写真だけでは、判り辛いです。とくに、客演の方のホームは、必ずお願いします。せっかく、ファンになっても、その劇団を観に行けないので・・・

ネタバレBOX

彼氏と別れて、会社も辞めた妹が、姉の経営するスナックの元に、転がりこんだら、姉の恋愛関係に、ビックリ!!でも、自分も・・・

姉の彼氏は、ヤクザ風なだけでも、怖いのに、店のバーテンとも、なんかあるらしい?それなのに、元彼(幼馴染の)別府が旅から帰ってきたら、あっさり、縁り戻し、三つ又に・・・その、男たちにも、パートナーがいて、大騒ぎ。そんな事は、なんとも思わない姉。騒ぎを収める為に、妹は必死なんだけど、姉の、いい加減さに、嫌気がさす。

でも、そうなった理由の一つと思われるエピソードを、幼馴染の別府から聞かされ、ホロリ・・・なんと、両親は再婚で、父の連れ子の姉と、母の連れ子の妹、だから父は、姉より私を、可愛がってくれたのか・・・?それを、知っていながら、姉は私に、優しくしてくれた。父の愛に物足りなさを感じたのを、他の男達に、求めてるのか?と、姉を理解しようとする。

別府は、姉の、ダラシナイ男関係を知りながら、
「なんとな~く、結婚して、なんとな~く、子供つくって、なんとな~く、幸せになろう」と、姉にプロポーズ、で収まるかと思いきや・・・別府は、又旅に出てしまう。

結局、他の男達も、元のサヤに収まるのだが、・・・姉は又、違うターゲットを見付けて・・・やっぱり、懲りない女でした。

と、騒ぐだけでなく、姉の恋愛観念の背景も、描かれていて、良かったのですが、他の人の背景も、もう少し、見たかったかな~

フンドシ姿も、多すぎ?あんなに度重らなくても・・・、コメディーなので、当然とも思いますが・・・

水辺で溺れる回想シーンも、必死な表情が、可笑しかったです。でも、せっかく、女装してるんだから、他のシーンは、もっと女らしい、しぐさ等が、見えた方が、見た目とのギャップで、笑えたのでは?

ヤクザ風の人の妻は、女装の作り込みも良かったし、ヤクザの頭が上がらない強さ優しさが、出ていて良かったですです。

バーテンさんの目の動きが、とても活きてました。






ラジオのちから

ラジオのちから

X-jam

「劇」小劇場(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★

少女の生きざま
2部構成。第1部(ライブ)は、石川よしひろのライブ。 第2部(芝居)は、石川よしひろがレギュラーを努めた ラジオの名番組「オールナイトニッポン」制作当時の実話を元にした芝居。どちらかというと「ふくふくや」が好きなことと、観劇マニアのワタクシは芝居のほうに興味があったので、今回の感想も芝居を主軸に書きます。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

石川が担当のラジオ番組は視聴率が上がらない。どうにか視聴率を上げようと画策するプロデューサー神埼はとある一通の手紙に着目する。それは番組を聴いていたリスナーからのものだった。石川を「アニキ」と慕うリスナー亜子。

亜子は理由あって母子養護施設で育つ。中学卒業後、お饅頭の工場で働くも、そこの社長に騙されて不倫の関係に陥る。しかし、亜子は頭が弱いことから、自分が騙されていることに気づかないのだった。これを番組で取り入れたら必ず視聴率が伸びると踏んだ神崎は、なかば強引にこれを番組の企画として組み込んでしまう。

石川は個人のプライバシーだからと反対するも、個人の声なんか届かないのが企業と言うものだ。かくして石川は亜子の身の上相談をラジオで放送し、ヒットを飛ばす。しかし、視聴率が上がればあがるほど、番組は公に知られることとなり、そんな番組の噂は工場の従業員と社長の奥さんにも、バレてしまう。亜子は奥さんに殴られ退職させられてしまうも施設で育った身の上と中卒という条件から、何処も亜子を働かせてくれるところはなかった。

一方で視聴率が鰻登りに伸びて昇格した石川の元に、母子寮に戻った亜子から手紙が届けられる。「私はいらない人間なのかもしれません。一人は怖いです。」石川をアニキと慕いながらも孤独が怖いと言う依存型の手紙だった。

そんな亜子に対して石川は番組で「君は一人ではありません。これからも会うことはありませんが僕と繋がっています。皆とも繋がっています。ずっと友達です。強くなってください。自分に優しくしてあげてください。」

・・・「友達・・・、あたしの?!」亜子はこのメッセージを聞いて明日の希望を持つのだった。

その後の亜子は夜間高校に通い、パチンコ屋で働きながら毎日を楽しく暮らしていると言う。「アニキのラジオは私の宝物です」という手紙と一緒に届けられた近況報告。


亜子こと荻野みかん(JFCT)の演技が絶妙!落涙を誘うシーンがあり、うるうるする。ああ、やっぱ芝居はいいわー。
思うにライブと芝居を構成で仕切らないで芝居の合間に歌うほうが良い様な気がする。基本的に「劇」小劇場は芝居好きな人が集るから序盤、ライブで始ると休憩に帰っちゃう観客がいた。苦笑。
芝居でこれだけ魅せたなら、最初から芝居を軸に音楽劇としたほうが良いと思うのだが・・。
とろける魚

とろける魚

東京のくも

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

くも、か。
なるほど。もやもやしている。
常に舞台上を支配しているあの感覚は何だったのだろう。悲壮感か? 出てくる人物にはろくな奴がいなくて、それを見下しながら観劇していたかもしれない。でも行動に矛盾を感じないから飽きはせず。共感した訳でも愛着が沸いた訳でもない。無害。
物語もあまりない。目の前で起きる人の遣り取りをただ観るだけ。説明不足の様でいて、各人物は背中が見えるというか表面よりもっと奥まった所まで引きずって出てきてる感じ。遣り取りもだらだらしてるのに妙に緊張感があるから見れちゃう。既存の団体を示すのはベターじゃないけど、POPな乞局というか。
同じ演目を2回観る気にはならない。でも新作だったらまた観たい。なんだろ。病み付きになる味じゃなくて、なんだかんだで久しぶりに合間にチョイスしたい。お茶漬けあたりか?

ネタバレBOX

観て『結局は何だったの?』って聞きたくなる人もいるだろうなぁ。自分の場合は『結局は何だったんだろう?』って考えてます。自問させたらあいつらの勝ちだな。
在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)

在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)

village80%

アクロス福岡 円形ホール(福岡県)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/04 (土)公演終了

満足度★★★

足りないものをもっと探って欲しい。
なんというか、感想を書きにくい舞台だった。

表現は「見たことある」と思えるものがいくつもあり、何をやろうとしているのかが透けて見える。
面白い試みはいくつもあったが、「今までにない」ものではなく、散々見てきたようなものばかり。新しいものはなかった。

脚本も演出も、頭で考えたもので役者の身体に根付いていない。頭と身体が遊離しているようで見ていてしっくり来なかった。
作・演出の方は「頭でっかち」と言われることが多いのではなかろうかと邪推してみたりもしたが、その「頭」がまだまだ足りないと思える。もっと徹底的に考えて作り込むべき芝居だったのではないだろうか。


観劇中に思ったのは、緊張感が圧倒的にないという事。
役者の神経が指先まで通っていない。
これではこちらも緊張感を強いられず、結果、だらけて見てしまうことになる。
また、ハッとするシーン、劇的シーンがないため、見ている方は漫然と見ることになってしまう。



大雑把に言わせていただくと、役者陣は散漫。細心の注意で演技をしていない。
作・演出は何をやるつもりかが見えてしまうものだった。
作者はまだ自分がどんな演劇をやりたいのか見つけてないのだろうと思えた。
「こんなのやってみたい」程度しかなく、まだ「自分の演劇」がないのだろう。
まだ真似だけでオリジナリティがない。



かといって評価してないわけではない。
下がって行く一方、という劇団ではないようだし、「自分たちは出来ている」と思い込んでやっているわけではないのが好感。


いつもながら舞台(セット)は「面白そう」という観客の興味をそそる。

とろける魚

とろける魚

東京のくも

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★

雑踏の中に放り込まれた感じ
20分くらい遅れていったのだけど、十分楽しめた
ストーリーはあるのだけど、それを無理に追いかけなくても、そこにいられる、良い空間でした
新宿アルタ前の広場とか、あの人がわらわらいるようなところに立って、人間観察してる感じに近い(そんな事としたことないけど)気がする
浸食されていく感じが、どうも心地よい
おススメです

クララ症候群

クララ症候群

ブルーノプロデュース

タイニイアリス(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

むしろオマケが気になって。
終演後にそんな事をやるくらいだから本編にもおかしな仕掛けが満載だろうと期待して。
潤色によってどの程度の切捨てがあったのか分からないけど、脚本はクララ症候群が出てくる時点でちょっと現実離れしてる。けど、主人公の環境に関しては社会が描かれていて現実的。それを舞台に乗せる為に取られた演出は抽象的でもあったし象徴的でもあったし、万人に通じるものではなかった。とはいえ個人的には嫌いじゃなかったです。デスロックをしばらく観られていないから迂闊に満足してしまった部分もあると思う。完璧な満足ではない。
気になったのは、役者への負担掛けが甘いという点。演技の部分と演技でない部分はもっと明確に温度差があって良かった。それこそ序盤は立ち続ける人々が「辛いフリ」になっていて。そこは演技しないで欲しかった。実際に体力を殺がれた上での生命の消費を見たかった。
そして、劇評を題材にしたリーディング。最初はそうでもないかと思ってたんだけど、中盤以降ではまっていきました。対人として最少人数である二人で人間関係を構築。嫌いだって言っても相手にしてくれる人がいるだけマシだよね、とか思ったり。タウンページとか料理本でもやるらしく、それも気になる。

ネタバレBOX

自立。自分で立つという事がクララ症候群との対比に。ラストは更にその先の「人と繋がる」という所まで到達。それによって可能性を感じる余韻で観劇後はそれなりに晴れやかな気持ちになったのだけど、自立って他の人に寄り掛からない事じゃないかなって気もして。あのラストが本当にフィットしていたのかは考えどころ。『誰かが誰かを好き』は「大声ダイヤモンド」に繋がってるけど、自立とは別な印象で。
ヴィジョン

ヴィジョン

ミームの心臓

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★

声明のとんがり具合の割に
案外想像の域を出ない出来だなと。
世界に感じている窮屈さが、10代っぽい陰謀論的で観念的な視野で構成されてる様は、ほほえましくもあり、はずかしさもあり。
ある種の人の意識変革には有効になり得るかもしれないが、文化や芸術のだだっ広い懐を知ってしまっているような人間にとってみれば、こんなもんかと思うやも。その点どうも前作の方が地に足着いてそうで興味がある。
とても若いので、これからどうなっていくのか期待。

役者の演技がほとんど中途半端でキツかった。やりきってないのはともかく、芯の通ってないフラフラとした身体は特に外国設定だと説得力が見えない。
自己陶酔的な演技に向かいがちな役を、時々ハッとさせるようなシビアな演技で演じた主人公の少女役の子はちょっと気になった。

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