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坂口安吾 白痴

坂口安吾 白痴

726

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/19 (火)公演終了

満足度★★★★

現代的なレトロ感
抽象的でありながら、主軸は一本通っている。
とても多面的な世界。
見せ方のおもしろさ、個のおもしろさ、観ていてあきない絵。

窓の扱いはやはりちょっときつい。
素に戻されてしまったような気がする。

それでも濃厚な、凝縮された時間。

お買いもの

お買いもの

東京タンバリン

駅前劇場(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/20 (水)公演終了

満足度★★★★

スタイリッシュで楽しめた
初見の劇団ですが、急に観たくなってチケットを予約しました。
テーマがはっきりしていて、ファッションショー会場のような舞台で、照明や音楽もスタイリッシュな印象で、楽しめました。
会場スタッフの対応もきめ細かく、好感がもてました。

ネタバレBOX

何かの行列に並んでいる光景から始まる。
新年の福袋(?)を思わせる。
ベルトコンベアーに乗っているごとく、登場人物が入れ替わり立ち代り出てくるのがスピーディーでよかった。
デパートの店員たちの動作や会話がリアルでよい。
妻には内緒で耳掻きエステにしばしのやすらぎを求める夫の描写に思わず苦笑。
人形のマロンちゃんに感情移入している流行作家メロンの奇天烈さもいい感じ。
ベテラン店員の小金井さんの女優さん、気に入ってしまった!
常連の2人組中年婦人客も面白い。
主人公が買い物した商品たちが擬人化され、お化けのように恨み言を言う妄想場面が面白い。
「ある、ある」とわが身を反省(笑)。
若いほうの編集者が、主人公に以前まつわりついてたのにいまは疎遠で耳掻きエステの常連客になっているということ以外、あまり登場に必然性を感じなかった。
音楽に合わせた俳優の動きなどは世田谷シルクとも共通する演出法。
窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

初観劇
ややこしいですが、自称負け組より負けを認めない、負けに気付かない負け組の方が切ないですね。
次回の本公演が楽しみになりました。

いつか床が見える伝説

いつか床が見える伝説

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ゴミ部屋ファンタジー
芝居の質の高さはエンクラの伝統を守り、表現スタイルは独自のものを生み出した。とても新鮮だった。なにより作演、萩野あやこは自分の世界を持っている。また自分の描きたいものを持っている。これが強みだ。

汚い部屋、腐っていく食べ物、飲み物、しかし、それら全てに愛情を感じながら、生きていくのが下手な少女の苦悩と葛藤を、明るく時に切なく描いている。ゴミ屋敷を舞台にした妄想少女の不思議なファンタジーだ。新感覚でとても面白かった。

主役を演じた栗原香が内向的で自滅型の少女をチャーミングに演じてこれまた素敵だった。

ネタバレBOX

冷蔵庫から腐った大根が飛び出すところは、衝撃的な名シーン。いやびっくりした。そのグロテスクな大根が動き出し、腐った牛乳と友だちになる。ここら辺の発想がすごい。そしてこの二人がとても素敵なのだ。腐った大根と腐った牛乳の淡い恋物語、こんな発想があるだろうか?すごい。

また落とし穴に落ち込んでそのままそこで暮らしているお母さんも素敵。そこに暗示しているものも深いと思った。

舞台全体がゴミだらけ。それにも関わらず、しっかりとメルヘンを感じさせた作家の演出力に脱帽だ。
世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~

世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2010/10/16 (土) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★

面白い試み
市民参加型演劇。3都市で舞台装置も演出も変えるそうなので、面白い試みだと思います。
アフタートークの中学生姉妹の感想がほほえましく、学校や部活では味わえない課外授業のようで、彼女たちにとって良い体験、思い出になったんだろうなぁと思って聴いていました。

ネタバレBOX

個人的には、経済の解説、講座の内容が一番面白かった。
先日の燐光群の芝居「パワー・オブ・イエス」とは別のアプローチながら、経済を視覚的に見せるという点で共通点も感じる。
市民参加型という点では、観ているほうより、演じてるかたのほうが楽しかったんだろうなぁと感じました。観客も出演者の家族がほとんどのようでしたし、市のイベントという印象で、あのパフォーマンスはプロの俳優が混じっているとはいえ、わざわざお金をとって見せるものなのかなぁというのが正直な感想です。
窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しませてもらいました
3話とも面白く、俳優さんが全員すばらしかった。
やはり、力のある劇団の番外公演はハズレがありませんね。

ネタバレBOX

個人的には第3話が一番見ごたえがあり、描写にリアリティーもあって、好きです。
現実に不動産営業の厳しい実態を自分も知っていますし、本社自動車会社の技術畑から子会社の営業に転属された人の苦労はよく聞きます。
実際にノイローゼから自殺されるかたもいるそうです。
1点、本社社員と名刺交換する際、敏腕なはずの営業マンが2人とも「名刺をきらしてまして・・・」と言うが、これはいくら転属・転職を考えている立場としても、営業マンとして考えにくいと思うのですが、小道具の関係からでしょうか。
第1話の女性のフォーマルウェアのシフォンのたたみ皺が気になりました。実際の結婚式に、あの状態では出かけないと思うので、こういう至近距離で観る芝居の場合、特に衣裳には気を遣っていただきたいものです。
国家婚活支援法

国家婚活支援法

ジャイアント・キリング

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

設定が面白い
船上集団お見合いってことで背水の陣じゃあないけれど、逃げるに逃げられず・・、笑)

この設定も愉快だったし、男子も女子も自分を棚に上げて相手への要求ばかりが強いお見合いだった。

以下はネタばれBOXにて。。



ネタバレBOX

突如自衛隊に突入される屋形船。国家結婚活動支援法が施行された今、何が何でもここで、相手を見つけなければいけないという。男子も女子も軽い気持ちで参加したものの、無理矢理に結婚させられるとなると、どうしたって相手を不満に思う。

しかし、会場からペアにならずに退場することは許されない。もしペアになれなかった場合は脱落者としての刻印を押され多摩に島流しにされるという。笑
そこで次の機会が訪れるまで国家によって管理され、多摩から出られなくなるという。犯罪者扱い!

もうこうなったら、恐ろしいのはペアになれないことではなく、多摩なんじゃないの?なんて妄想がよぎる。笑
しかーし、世の中ってのは上手く出来てるもので窮地に追われた彼らは波乱万丈ありながらも4組のペアが出来上がっちゃうのだから、顎が外れるくらいあんぐりと驚愕してしまった。

めんどくさい女や、マザコンや主夫願望男、キャリアウーマンなどのキャラクターの立ち上げが愉快で観ていて楽しかった。
結局薬局、一番男を上げたのは自衛官のデブマッチョ男のシシド。彼の吐くセリフがいちいち説得力があって魅力的なのだった。

どちらにせよ、この不景気のさなか、公務員はめちゃめちゃモテるのであります。

「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」

「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」

劇団エリザベス

タイニイアリス(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/18 (月)公演終了

満足度★★

拒絶反応
『やがて僕は拒絶する』を観ました。ストーりーは悪くない。衣装も舞台もいい。ただ今の時代「障害者」連呼はいただけない。他のせりふに代えることはできたのではないか。

性的敗北

性的敗北

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

まじぃんだろうな^^;
いつの間にか物語に引き込まれていました。3つの物語がすれ違いながら進み,それぞれが独立して完結し,納得できる。そのすれ違いの場で大きく存在するうどん焼きそば。見るからにまずそう。でも,そのまずさがくせになる?何かを暗示しているのか?最後のシーンは強烈でした。終演の挨拶の際の表情,そして舞台に残された衣類(パンティだよね?)とともにインパクトが残ります。シンクロ少女,次の舞台も期待です。

窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ルデコ演劇
直前までどうしようか悩んでたんですけど、行ってよかったです!
次回公演の告知は、皆様書いてるけど、ずるい位良かった~。

ネタバレBOX

結構、出演者もゴウカ。
観たいシーンの観たい表情が見えず、モヤモヤ。
四方演劇の罠。
音で想像するしかない。

でもルデコではいつも柱が邪魔だなぁ…と思うので
それは無かった。

今までルデコで観た演劇で一番面白かったです。

---

A 「きぼうのわだち(改訂版)」 脚本・演出:中村暢明 

ちょっと出来すぎ?という展開。
皆までそうしてしまうのか。
挑戦状、の統一は面白かったのに、お兄さんが出しちゃった、ってそんなのアリ?
衣装のズボンが残念。ワンピースにはアイロンをかけましょうw

B 「LoveLetter from …」 脚本・演出:井原謙太郎

これ好きでしたねぇ。
目線だけで、恋した相手を表現した、未来さんの演技力に完敗。
彩子さんの1作目とのキャラの棲み分けにもフムフム。

C 「リグラー」 脚本・演出:中村暢明

リアル。これに尽きる。
ちゃんと「朝」だったし。
ずっとファンだった今里さんの冷淡メガネ(ノンフレーム)+スーツに萌え萌え。
机の上に谷仲さんのだけ書類がなくて、
営業職のあたしはついつい「そういうことが出来ないから営業成績が奮わないんだよ」と思ってしまっていました。
コーヒーの下りから、あれ…?と気付く。
すごい前のめりで観てました。
性的敗北

性的敗北

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★

それぞれの落としどころにも納得
2つあるいは3つの異なる会話・独白が、時に同方向、時に逆方向にシンクロする手法が好みだし、内容もやや特殊な部分もありながらイマでは十分にあり得るもので三組それぞれの落としどころにも納得。
さらに平台の組み換えを、最後の場の前だけ1人で行う(大変そうだったなぁ)のもその先を暗示していて◎。
名嘉友美、短距離と長距離で走法を変えてどちらも華麗に走り抜くタイプと見た。

ということで本編は★4つだが、10分を超える開演の押しへの対応の悪さなどで1つ半減点。(★2.5だが四捨五入で3)

坂口安吾 白痴

坂口安吾 白痴

726

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

幻想的な舞台
とにかく美しく繊細な舞台だと思う。白痴・サヨのキャラクターの立ち上がりが絶妙でサヨが登場した瞬間はまるで銀の女狐がゆっくりと天上から舞い降りてきたような妖しさだった。これを演じた結がまたぴったりのはまり役だと思う。
舞台のセットはシンプルだったが中央にブランコを吊るし、傾斜された床の下にはもう一つの繋がった世界を見せるように仕組まれていて素晴らしかった。坂口安吾の作品を忠実に描写した舞台だったと思う。しかしその表現の仕方は幻想的であまりにも美しかった。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、住む建物も各々の食物も殆ど変っていやしない。物置のようなひん曲った家の伊沢の借りている一室は母屋から分離した小屋で、ここは昔この家の肺病の息子がねていた小屋だ。

伊沢は大学を卒業すると新聞記者になり、つづいて文化映画の演出家になった男だったから場末の小工場とアパートにとりかこまれた商店街の生態が低俗なものだとは想像もしていなかった。けれども最大の人物は伊沢の隣人であった。

気違いは三十前後で、母親があり、二十五、六の女房があった。母親は強度のヒステリーで、気違いの女房は白痴であった。白痴の女房は娘のような品の良さで、眼の細々と、瓜実顔の古風の人形か能面のような美しい顔立ちだった。

戦時中の動乱の時代に伊沢の情熱は死んでいたがある晩、遅く帰宅すると積み重ねた蒲団の横に白痴の女がかくれていた。伊沢は多分母親から叱られて思い余って逃げこんで来たのだろうと思ったから一夜泊めてやった。これがきっかけで伊沢の心には奇妙な勇気が湧いてきた。その実体は生活上の感情喪失に対する好奇心と刺戟との魅力に惹かれただけのものであったが、同時に白痴の女の一夜を保護するという眼前の義務の為だと自分自身に言いきかした。

しかし女は叱られて逃げ場に窮してそれだけの理由によって来たのではない。伊沢の愛情を目算に入れていたのであった。この事態で、白痴の心の素直さや幼い子供の無心さと変るところがないのを知ることになったのだった。

伊沢は哀れな白痴の女の保護感に囚われた。女はまるで最も薄い一枚のガラスのように喜怒哀楽の微風にすら反響し、放心と怯えの皺の間へ人の意志を受け入れ通過させているだけだ。この女はまるで俺のために造られた悲しい人形のようではないか。伊沢はこの女と抱き合い、暗い曠野を飄々と風に吹かれて歩いている、無限の旅路を目に描いた。

彼は毎朝出勤し、その留守宅の押入の中に一人の白痴が残されて彼の帰りを待っている。しかし彼は一歩外へ出るとこの白痴のことは忘れてしまう。彼は自分の本質が低俗な世間なみにすぎないことを咒い憤るのみだった。白痴の女はただ待ちもうけている肉体であるにすぎず、伊沢の手が女の肉体の一部にふれるというだけで、在るものはただ無自覚な肉慾のみ。それはあらゆる時間に目覚め、虫の如き倦まざる反応の蠢動を起す肉体であるにすぎない。

ある日、井沢と白痴はふとんを被って押入の中で、爆撃が終わるのを待っていた。このとき彼は見た。白痴の顔を。それはただ本能的な死への恐怖と死への苦悶があるだけで、心の影の片鱗もない苦悶の相の見るに堪えぬ醜悪さだった。

もし白痴の女が焼け死んだら・・・、土から作られた人形が土にかえるだけではないか。もしこの街に焼夷弾のふりそそぐ夜がきたら・・・俺は女を殺しはしない。俺は卑劣で、低俗な男だ。俺にはそれだけの度胸はない。だが、戦争がたぶん女を殺すだろう。その戦争の冷酷な手を女の頭上へ向けるためのちょっとした手掛りだけをつかめばいいのだ。そして伊沢は空襲をきわめて冷静に待ち構えていた。

いよいよ空襲のとき、彼がこの場所を逃げだすためには、あたりの人々がみんな立去った後でなければならないのだ。さもなければ、白痴の姿を見られてしまう。
 
米機の爆音、高射砲、落下音、爆発の音響、跫音、屋根を打つ弾片。しかし気が付くと彼は白痴の女を抱くように蒲団をかぶって走りでていた。それから一分間ぐらいのことが全然夢中で分らなかった。

伊沢は女と肩を組み、蒲団をかぶり、「死ぬ時は、こうして、二人一緒だよ。怖れるな。そして、俺から離れるな。分ったね」女はごくんと頷いた。その頷きは稚拙であったが、伊沢は感動のために狂いそうになるのであった。

女は眠いといった。そうして女は微かであるが今まで聞き覚えのない鼾声をたてていた。それは豚の鳴声に似ていた。まったくこの女自体が豚そのものだと伊沢は思った。そして彼は子供の頃の小さな記憶の断片をふと思いだしていた。一人の餓鬼大将の命令で十何人かの子供たちが仔豚を追いまわしていた。追いつめて、餓鬼大将はジャックナイフでいくらかの豚の尻肉を切りとった。豚は痛そうな顔もせず、特別の鳴声もたてなかった。尻の肉を切りとられたことも知らないように、ただ逃げまわっているだけだった。

女の眠りこけているうちに女を置いて立去りたいとも思ったが、それすらも面倒くさくなっていた。女に対して微塵の愛情もなかったし、未練もなかったが、捨てるだけの張合いもなかった。生きるための、明日の希望がないからだった。


闇市や賭場、淫売が横行し、商店街の生態はひどく荒みきっていた最中の伊沢の心の内を描写したものだったが、ともすれば汚いどん底の情景を幻想的で美しい演出に変えていた。人間の本心を求めて理想を追う伊沢が導き出した結論は「蔑まされようと愛されようと関係なくただ、生きている」白痴の心に重心を置いた作品だった。

次回もこの劇団の作品は観たいと心から思う。
窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

だから芝居はやめられない
当劇団初見。
「負け組」をテーマにした30分3本勝負のオムニバス。

ネタバレBOX



1本目は、負け組の恋愛相関図を描いた「きぼうのわだち」

2本目は、負け組の恋愛模様を描いた「Love letter from・・・」。

3本目は、負け組の壮絶なる復讐を描いた「リグラー」。

1、2本目は、負け組といわれる人々の恋愛事情を通して、明日への活力を得ることができる前を向いて歩こう系の演目。
それに対して3本目はまるっきり対照的な演目で、フジテレビ系列で放映されている「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせる。

それぞれに、30分のショートショートながら、なかなかの出来栄え。
特に印象深いのはやはり3本目の「リグラー」。
それまでの2本がほのぼのとした作風だけに、その落差を利用した恐怖感は見た者に深い印象を刻み込む。
「リグラー」の完成度が高いことはもちろん、オムニバスという手法を最大限に生かした劇団の勝利ということであろう。

「リグラー」とは、英語では、wriggler(のたうちまわる人)の日本語表記なのであろうが、私なりの解釈では、「regret(後悔する)」をもじって、"後悔する人"という意味で使ってもいいように感じられた。
出演者の誰もが、後悔している様を見れば、その解釈がぴったりくるように思えてならない。
いろいろな解釈が可能。だからこそ、演劇は楽しい!

本劇団の今後に大いに期待したい。

三十女

三十女

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/10/13 (水) ~ 2010/10/21 (木)公演終了

満足度★★★

確かな演技力
こんがらかった釣り糸もタバコもちゃんと演技だけで表現できてましたし、どこが即興で作った台詞なのかわからないほど自然な会話ができてました。さすがです!長男ばかりで田舎に縛られちゃって身動きできないでいる男性陣がちょっと気の毒になっちゃいました。女性たちの現実逃避&面白半分の婚活はよくないな~。女性たちが帰った後の男性たちの会話も聞きたかったな。(長くなる?5分だけでも)

ネタバレBOX

ふんどし姿でがんばっていた太鼓たたきですが、私が見た日は、ビミョ~にずれてました。加油!
カズコと、天使

カズコと、天使

さるしげろっく

テアトルBONBON(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

3編それぞれちょうど良いバランス
現在・未来・過去とつながり最後に一本の線が通って、
気持ちよく観られました。

私は3幕が良かったです。
その前の1・2幕がかなりドタバタでうるさく感じたところを
しっとりまとめていたので。
基本的に前に前に出る演技の方が多い中、
落ち着いた猿山さんが出てきて場が締まったように感じました。

オムニバスなので、人によって好みが分かれるのがおもしろいですね。
全部通してみるとどれもバランス良かったと思います。
どれが一番人気だったんでしょう?

ネタバレBOX

1枚の絵画を通したオムニバスなので、
そこが軸になるのは当たり前なのですが、
人の関係にも現在過去未来で、
なんらかの繋がりがあるとおもしろかったのでは、と思いました。
(あえて絶ったのかもしれませんが。)

未来の2幕がストーリー的に不完全燃焼だった感があります。
はじめはワクワクしましたが、行方をくらましたリーダーの娘という謎が結局なんだったのか分からなかったり、話の焦点がちらちら変わったりで、背景が見えきれず残念でした。
逆にもっと広げたものを観てみたい気もしました。
ムービングライトやスモークを使って戦いの雰囲気をバンバン出して欲しかったです。
坂口安吾 白痴

坂口安吾 白痴

726

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

浸透
舞台上で表現されていることの美しさともどかしさとに悶えながら観劇している自分がいました。
ラストの美しさにはただただ見惚れるばかりでした。
俳優が役に陶酔しきっていないところがとても好感が持て、すんなりと話が入ってきました。
他の純文学2作品も観てみたかったです。
素敵な時間を有難うございました。

三十女

三十女

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/10/13 (水) ~ 2010/10/21 (木)公演終了

満足度★★★★

安心して観ていられるは…。
劇団員全員で作り上げることが良いことなのか、疑問に感じました。

ネタバレBOX

15周年ということで、ベテラン俳優さんたちの演技は安心して観ることができました。

35、36の三十女、男のふんどし姿にも動揺することのない訳あり女性たち。

あんな真面目な田舎の男たちが可哀相で、10月16日に観たジャイアント・キリング「国家婚活支援法」に従って3組のカップルを結婚させてしまいたいと思いました!!

ツアコン男の不倫する心境、女性から別れを切り出されたときのあさましさ、身勝手さには吐き気がするほどでした。本当に嫌な気分になりました。

そして、「国家婚活支援法」の附則に、不倫禁止条項を付け加えるべきだと思いました。ジャイアント・キリングの人見てるかな。

みんなの意見を取り入れると、突き抜けることができないのではないかと思いました。誰かの主張が通り易いということもあるでしょうが、そうなると全員参加ではなくなるし、くせのある人も少し抑え気味になったりするでしょう。どこか突き抜けたような、びっくりするような作品はできないような気がします。そういうことなら、アテ書き+αで、なにこれ、変なの、嫌だーとか言いながらやるくらいがちょうどいいのではと思いました。

アロマテラピスト、実は小説家の特技アピールシーンで、ミュージカルの歌に入り込んだ様子には笑いました!!
坂口安吾 白痴

坂口安吾 白痴

726

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/19 (火)公演終了

満足度★★★★

戦時下の
町の片隅を描いた文学作品らしい雰囲気が漂っていました。

ネタバレBOX

白痴の女性というか、白肌の女性でした。薄緑と白の衣装がこの世のものとは思えない感じを与えていました。

かまってもらえない、触れてもらえないことで女性が閉じこもるシーンは、原作を読んだ時は重要な箇所だと思っていました。そして、本作品にも出てきましたが、無理やり入れたという感じで、さらに言うと、この作品においてはあまり意味のないことのように思えました。

それよりも、戦時下においても物欲、色欲は凄まじく、そうした欲望のまま動く者たちを表現することの方に重きがあったように感じました。

そんな彼らを豚に例えていましたが、ブーブーのハミングで君が代を歌うことによって、太平洋戦争が愚かしく誰かの欲望によって遂行されたことがよく分かりました。

豚になりたくない男も、生活のためには社会の流れに妥協せざるを得ないのが実情です。卑屈にもなりますが、一方で心に素直に生きるのも人間で、豚と人間の差なんて実は無かったのですね。

空襲時に恐怖の気持ちとともに湧き起こる一種の高揚感が、空襲が終り命が助かったことが分かった後の脱力感に変わる様を、OFFOFFシアターの鉄窓を開けて外の光と喧騒を取り込むことで表現していました。

ところで、白痴の女性が話すときにエコーがかかっていましたが、どのようにしていたのか不思議でした。
国家婚活支援法

国家婚活支援法

ジャイアント・キリング

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

さあ、決断の時!!!
お見合いパーティーに国によるムチャブリ法律が介入したらハチャメチャなことになりましたというお話。

コメディぷりがいい感じでおもしろかった。

窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

やるなJACROW
今回がこの劇団を見るのは2回目。オムニバス3作でどれもよく出来ていた。

ほかの皆さんも3作目のリグラーを評価されているようだが、同感である。
正直サラリーマンにとっては、ヒト事とは思えず、「きついなあ」というのが実感。

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