
オーマイ ゴッド ウイルス
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★
いつもののり
SETの舞台は歌って、踊って、ギャグあり、アドリブありの楽しい芝居であるが、本作もいつもとたがわず、サービス精神旺盛で如何なく発揮されていた。
ただ、少し冗長な感じがして、しまりがないように感じられた。脚本をもう少し絞り込んだほうがよかった気がする。

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!
視点
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
それぞれに味わいがありしかも濃密
「ミザリー」を想起させるミナモザの「スプリー」、会話に緊張感のある鵺的の「クィアK」、いかにもハセガワアユム的(私見)なMUの「無い光」それぞれに味わいがあり、しかも濃密。
2編の後に休憩が入るのも道理、みたいな。(笑)

Empty Kingdom
Island
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★★
熱演。
脚本や演出が、というよりは、
演じる役者やスタッフが丁寧に作ったうえでの、
良い芝居という印象です。
特にクライマックス!!
主役達に、思わずほろほろっときちゃいました。
派手派手した、大きい芝居でのファンタジーも好きだけど、
こういう世界観もじっくりしていて好きです。

11月15日の夜空に
劇団Peek-a-Boo
あうるすぽっと(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
「生き死にに他人も何も関係なかろう」
昨年の池袋演劇祭大賞受賞作品の凱旋公演で、若干の改訂はあれどほぼ初演通り。
11月15日夜の近江屋から雷鳴と共に時空を超えて現代に来た龍馬が若者たちに「生き方を見せる」物語、お得意のファンタジック・コメディ的な部分も含めてやっぱりよくできている。
時に今回は「生き死にに他人も何も関係なかろう」という龍馬の言葉が心に響く。
前々日の『草奔崛起』なども含めて幕末は、斬り合いだの藩の命によっての切腹だのと、他者(の意思)によって命を奪われることは多かろうとも、自らの命を絶つなんて滅多になかったろうから。
これもしばらく経ってまた観たい作品である。

Root Beers-ルートビアーズ-
劇団東京ヴォードヴィルショー
ザ・ポケット(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★★
安定した安心できる素晴らしい舞台
大人の上質な演技で
とてもおもしろかったです。
大道具、照明、音響、そして演技と
すべてが雰囲気を演出していて、
2時間10分と長丁場でしが、
最後まで楽しんで見ることができました。

やわらかいヒビ
カムヰヤッセン
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
ぬくもりのある冷徹さ
物語の展開に観る側を離さない力があるうえに、ニュアンスをぼかさない表現の切れがあって。
物語を裏打ちする冷徹な目と繊細でビターな感覚にしっかりと捉えられました。

バニラ
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了
満足度★★★★
白組観劇
白組を観ました。
ドタバタコメディーという感じで、舞台上から楽しい雰囲気がビシバシ伝わってきました。役者さんが一番楽しんでいたのではないでしょうか?
ですが、お客さんが置いていかれることもなく、のめり込んで見ることができました。

ヘッダ・ガーブレル
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
一皮向けた、ベテラン女優に賞賛を惜しまず
いやあ、御見逸れしました。大地真央さん!!
またいつもの、独特な台詞まわしなんだろうなと想像していたのですが、見事に、役になりきっていて、真央色が払拭されていてビックリ!
プライドが高く、身勝手な、でもとても魅惑的なヘッダを、若々しく、美しく、好演されていました。
イプセンの芝居は、本当に、見事に、人間の業を描いているものばかりで、どの作品も、常に、普遍的で、身につまされるストーリーばかりですが、この作品は、特に、女性の性にテーマが集約していて、大変興味深く、時折クスリと笑いながら、共感しつつ拝見しました。
舞台セット、照明、音楽、全てが主張しすぎず、身の程をわきまえた脇役振りで、舞台上の登場人物の造形の手助けになっていました。
宮田さんの演出も、女性ならではの細やかさが随所に見られ、とても丁寧な、まるで、イプセンの原画に、見事な手腕で、色付けされた、美しい塗り絵を鑑賞したような風情に満ちていました。
脇役陣も、皆さん、秀逸。このレベルの舞台が、こんな低価格で観られるなんて、何だか、良いものばかりの福袋を買った気分でした。
見逃した方のために、今から再演希望を出したい作品です。
!

ガラスの葉
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2010/09/26 (日) ~ 2010/10/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
作家と演出の相性抜群
フィリップ・リドリーの以前観た作品よりは、大変わかりやすく、自分の境遇に、卑近な部分も多々あり、終始興味深く観劇することができました。
この作家と、演出の白井さんの相性もピッタリな上、出演者が誰も皆素晴らしくて、のめり込むように舞台に集中してしまいました。
萩原さんの好演は言うまでもありませんが、舞台出演の度に飛躍的に成長している田中圭さんが、「ガラスの動物園」のローラの男性版のような、繊細な心を持つ青年を、魂を込めて熱演され、観ている私まで、胸が締め付けれる思いでした。
ある意味、普遍性のある、家族劇の決定版のような作品でした。

今の私をカバンにつめて
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2010/09/25 (土) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★
やっつけ風味で残念な作品(訂正あり)
悪い意味で大変芝居地味ていました。脚本、構成、演出、音楽…、どれを取っても全てが凡庸。
あまり、制作者の熱意が感じられない舞台でした。
もちろん、戸田さんは芸達者だし、それなりに楽しめる作品ではありますが、これ、戸田さんの二部構成のショーで、芝居仕立てでやる公演なら、及第点だと思うぐらいの軽いテイストのステージでした。
期待が大きすぎた分、がっかり度も倍増でした。

やわらかいヒビ
カムヰヤッセン
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
壮大な物語を人間ドラマに!
北川大輔得意の近未来SF。物語は奥が深く、いつもながらに難解な部分があり、全体構造は一回観たくらいではわからないほど緻密に作られている。しかし、今回は夫婦愛を軸に人間ドラマを描いているので、いつものような置いていかれる感じはしなかった。
まず奥田ワレタがいい。どんどん薄汚れていく奥田ワレタがどんどん美しく見えるというマジックを見せてもらった。そしてその夫役の板倉チヒロがいい。どちらもクロムモリブデンの役者だが、クロムでは決して見せないであろう役どころで競演して、その息のあった演技に感動。
その他の役者もうまい役者、魅力的な役者ばかりで、ちょっと贅沢過ぎる使い方のような気さえする。
その中でタダシ役の金沢啓太が悪の中枢を一風変わった演技で見せてくれた。それがぴたりとはまって当たり役となった。

やわらかいヒビ
カムヰヤッセン
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
板倉チヒロすげえ
というしかない。 というのが、まずもっての感想。
涙、鼻水垂れ流しで理不尽さへ憤り時には熱く、時には残酷なほど
温かい、この主人公を熱演した板倉チヒロの役者精神は、出演者が多い、
この舞台でも輝き過ぎてました。 お陰で主人公のシンクロ度マックスです。
「Mと1」の話を語り出した時がこの作品のハイライトと勝手に思ってます。
この舞台の成立は半分以上彼の貢献によるところが大きいと感じました。
そして、ラスト。 幻想的で、ほんの少し、かけら位の希望が感じられる、
美しい光景でした。 よく考えれば残酷でもあるけど、それも含めて
「生きる」ことに少しだけ思いをはせました。

ファイナル ウィーク
遊々団★ヴェール
SPACE107(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★★
ジーンと^^;
ストーリーはどちらかというとありきたり,よくある物語です。でも,この劇団にかかると感動の芝居になるんですね。目の奥がジーンと溢れてきちゃいます^^;もちろん,この劇団ならではのお遊びもあり,頑張って2時間ちょっとに収めていましたが,こんな舞台ならもっと観ていたいですよ。心温まる楽しい舞台でした。

悪魔の絵本
Theatre Polyphonic
サンモールスタジオ(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
本当に良かったです!
今日2度目の観劇です!見えなかったものが見えてきて…やっぱり リピーターになるとハマるものなんですね。演出も役者さんの演技も どんどん深く見えてきて 面白かったです。本当に 悪魔の絵本 という題名 これで良いんだって 今回の観劇で思いました。

砂と兵隊/Sables & Soldats
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
コメディかと思ったほど面白い!
他の方も書かれているようにセットが圧巻!
砂、砂、砂一面で、いかにも砂丘のように盛り上げている。上から吊るされた砂袋から砂時計のように落ちる一筋の砂。
これは一筋縄ではいかない物語をホーフツとさせる。笑
全体的に浮かび上がってくる情景はイラクではなくフランス的なのだ。
以下はネタばれBOXにて。。

かもめ ~断章~(コーラス・ガールも上演決定!)
劇団ING進行形
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/09/30 (木)公演終了
満足度★★★★★
見れました
今回は三団体合同で公演をしていて、
前の団体の舞台がすご過ぎて、良い意味でINGがすんなり見れました。
コーラスガールなんかは笑えてよかったです。
二作品連続でしたがどちらも面白かったです、お疲れ様でした。

「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました!
演戯団コリペ
タイニイアリス(東京都)
2010/10/02 (土) ~ 2010/10/04 (月)公演終了
満足度★★★
熱のこもった芝居だから
言葉がわからないのはほんとに残念でした。わかったらもっと面白かったと思います。言葉がわからないと社会批判とか風刺がきいてるとかは、まったく理解不能。字幕がなくても楽しめますというスタッフの方の説明だったので、台詞は少ないのかなと思っていたら、よくしゃべること!時々入る簡単な日本語の台詞が笑いを誘いましたが、表層的で限界あり。続きを上演するときには、パンフレットの説明をもっと詳しいものにするなど工夫が必要でしょう。
舞台装置はイケメンでおしりのかっこいい俳優さんたち(汚く塗ってない顔が見たい!)が組み立てたそうですが、よくできてました。
今後ジャージャー麺のにおいでこの芝居を思い出すことになりそうです。強烈でした麺の奪い合い!

「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました!
演戯団コリペ
タイニイアリス(東京都)
2010/10/02 (土) ~ 2010/10/04 (月)公演終了
満足度★★★★
きったない家ときったない男たち!
劇場に到着すると、字幕がありませんのであらすじを読んでおいてくださいと言われ、パンフレットを手渡されましたが、パンフレットにはほんの簡単なあらすじと韓国の新聞による劇評記事が記載されているだけで、少し残念な気がしました。
それでも満員、立ち見客が10人ぐらい出るほどの盛況でした。

柔らかいモザイクの街
サラダボール
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★
今と昔
鈴木智香子さんが好演、痴呆のおばあさんから10代の若い過去までを自然体で演じる。人の一生はわからない。だから今を悔いなく生きてゆかねば

Freaks
オフステージ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/10/02 (土) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★
重い。
いわゆる人間の「陰」の部分をこれでもかと見せていた。
VJ?を使い、非常に綺麗に演出された後ろの映像が、よりその陰を際立たせて、面白いなと思いました。
ザ!エンタメ!が好きな私の好みではなかったが…