満足度★★★★
「生き死にに他人も何も関係なかろう」
昨年の池袋演劇祭大賞受賞作品の凱旋公演で、若干の改訂はあれどほぼ初演通り。
11月15日夜の近江屋から雷鳴と共に時空を超えて現代に来た龍馬が若者たちに「生き方を見せる」物語、お得意のファンタジック・コメディ的な部分も含めてやっぱりよくできている。
時に今回は「生き死にに他人も何も関係なかろう」という龍馬の言葉が心に響く。
前々日の『草奔崛起』なども含めて幕末は、斬り合いだの藩の命によっての切腹だのと、他者(の意思)によって命を奪われることは多かろうとも、自らの命を絶つなんて滅多になかったろうから。
これもしばらく経ってまた観たい作品である。