「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました! 公演情報 演戯団コリペ「「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    きったない家ときったない男たち!
    劇場に到着すると、字幕がありませんのであらすじを読んでおいてくださいと言われ、パンフレットを手渡されましたが、パンフレットにはほんの簡単なあらすじと韓国の新聞による劇評記事が記載されているだけで、少し残念な気がしました。

    それでも満員、立ち見客が10人ぐらい出るほどの盛況でした。

    ネタバレBOX

    木の根元に建てられた家は、時の経過と木の成長のためかぼろぼろで傾いています。その家に住みついた4人の男の話で、舞台挨拶で演出家が明らかにしたところによると、ただし通訳がへたくそで何言ってるのか分かりませんでしたが、男たちは撤去者と呼ばれる人たちのようでした。

    撤去者とは公共事業で追い出される人々のことで、抵抗すると時として警察などの国家権力から殴られたり催涙ガスを投げ込まれたりするようです。

    そのような背景を持ち、追い出され、逃げて、ぼろ家に住みついたニートたちが、寝て、起きて、新聞紙で体を拭いたり、序列に従って少ないごはんを食べたり、不平を言ったり、弱い者をいじめたり、頭の大きさで序列を決め直したりします。

    きったない体ときったない服、きったないパンツですが、序列に従ってパンツをはきかえたりするところが面白いというか不思議な光景でした。私なら他人がはいていたパンツをそのまま洗濯もせずにはくことはできません。

    そして韓国だと思ったのはよく泣くことです。いじめられて泣き、序列が下がってはわんわん泣きました。

    出前で届いたジャージャー麺を4人で奪い合うように食べたときは、顔といい、体中といい、床といいべとべとでした。ここが一つの見せ場なんでしょうね。

    お金が無かったので出前のあんちゃんに壁を壊され、突然出現した家の神様からも見放され、家が崩壊してしまい、4人は世間へ出て行きます。

    仕方なく出て行くのですが、それでもニート生活からの旅立ちというところで終了しました。

    字幕が無く、どんなことでいじめるのか、どんな不満を言っているのか、全く分かりませんでした。

    役者は、竹中直人さんに似た禿げた丸坊主のおっさんと、髪の毛ぼさぼさのイケメン3人、その他でした。

    で、演出家によると、このお芝居は三部作で、次は路上生活者になって殺人事件を起こしてしまう話、その次が刑務所の中の4人ということになるそうです。何もそこまで話さなくともという気はしましたが、またタイニイアリスでやりたいとのことでした。

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    2010/10/05 10:30

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