「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました! 公演情報 「Floor in Attic 屋根裏の床を掻き毟る男たち」ご来場ありがとうございました!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    熱のこもった芝居だから
    言葉がわからないのはほんとに残念でした。わかったらもっと面白かったと思います。言葉がわからないと社会批判とか風刺がきいてるとかは、まったく理解不能。字幕がなくても楽しめますというスタッフの方の説明だったので、台詞は少ないのかなと思っていたら、よくしゃべること!時々入る簡単な日本語の台詞が笑いを誘いましたが、表層的で限界あり。続きを上演するときには、パンフレットの説明をもっと詳しいものにするなど工夫が必要でしょう。
    舞台装置はイケメンでおしりのかっこいい俳優さんたち(汚く塗ってない顔が見たい!)が組み立てたそうですが、よくできてました。
    今後ジャージャー麺のにおいでこの芝居を思い出すことになりそうです。強烈でした麺の奪い合い!

  • 満足度★★★★

    きったない家ときったない男たち!
    劇場に到着すると、字幕がありませんのであらすじを読んでおいてくださいと言われ、パンフレットを手渡されましたが、パンフレットにはほんの簡単なあらすじと韓国の新聞による劇評記事が記載されているだけで、少し残念な気がしました。

    それでも満員、立ち見客が10人ぐらい出るほどの盛況でした。

    ネタバレBOX

    木の根元に建てられた家は、時の経過と木の成長のためかぼろぼろで傾いています。その家に住みついた4人の男の話で、舞台挨拶で演出家が明らかにしたところによると、ただし通訳がへたくそで何言ってるのか分かりませんでしたが、男たちは撤去者と呼ばれる人たちのようでした。

    撤去者とは公共事業で追い出される人々のことで、抵抗すると時として警察などの国家権力から殴られたり催涙ガスを投げ込まれたりするようです。

    そのような背景を持ち、追い出され、逃げて、ぼろ家に住みついたニートたちが、寝て、起きて、新聞紙で体を拭いたり、序列に従って少ないごはんを食べたり、不平を言ったり、弱い者をいじめたり、頭の大きさで序列を決め直したりします。

    きったない体ときったない服、きったないパンツですが、序列に従ってパンツをはきかえたりするところが面白いというか不思議な光景でした。私なら他人がはいていたパンツをそのまま洗濯もせずにはくことはできません。

    そして韓国だと思ったのはよく泣くことです。いじめられて泣き、序列が下がってはわんわん泣きました。

    出前で届いたジャージャー麺を4人で奪い合うように食べたときは、顔といい、体中といい、床といいべとべとでした。ここが一つの見せ場なんでしょうね。

    お金が無かったので出前のあんちゃんに壁を壊され、突然出現した家の神様からも見放され、家が崩壊してしまい、4人は世間へ出て行きます。

    仕方なく出て行くのですが、それでもニート生活からの旅立ちというところで終了しました。

    字幕が無く、どんなことでいじめるのか、どんな不満を言っているのか、全く分かりませんでした。

    役者は、竹中直人さんに似た禿げた丸坊主のおっさんと、髪の毛ぼさぼさのイケメン3人、その他でした。

    で、演出家によると、このお芝居は三部作で、次は路上生活者になって殺人事件を起こしてしまう話、その次が刑務所の中の4人ということになるそうです。何もそこまで話さなくともという気はしましたが、またタイニイアリスでやりたいとのことでした。
  • 満足度★★★

    言葉の壁…
    韓国で賞を取るなど話題になった作品とのことで観に行ったのですが、字幕もイヤホンガイドもなく、当日パンフにもあらすじが載ってないため物語を追うのは諦めて、役者たちのパフォーマンスとして観ました。

    台詞(たぶん皮肉っぽいことを言っていたのだと思います)がわかれば、深みを感じられる作品なのだとは思いますが、視覚的情報だけだとドタバタのコントにしか見えず、残念でした。

    役者たちは脱いだり、本当に殴ったりと体当たりの演技で、生き生きとした表情も良かったです。終盤、出前の配達人がお金がないことに怒って、ラーメン(?)をぶちまけて、セットを破壊して行く場面の勢いは爽快でした。

  • 満足度★★★★

    社会の底辺の力強さ!
    全編韓国語で上演されたにも関わらず、会場は笑いで満ち満ちた。それは個性的で魅力的な登場人物の一挙手一投足がユーモアにあふれた者だったからだ。

    社会からあぶれた4人の若者が主人公だが、決して弱さはない。むしろ生命力を感じ、存在において力強ささえ感じる。

    また舞台装置が素敵。4人が住んでいる傾きかかった家を、演出家はお金がないので、こんな装置になりましたというような話を終演後していたが、いやどんなお金をかけた装置よりも刺激的だった。お見事である。

  • 字幕なし
    ということを会場に行ってみて初めて知る。
    確かにあらすじを読んでいればキーとなる展開は把握できるのだが、独白のようなセリフもかなりあり、何も解らずボーッと観ている時間が多かったので、なんで字幕がなかったのかがよくわからなかった。演出上の都合と言うよりも技術の問題?セリフの速度が速かったし。
    というか字幕がないならないでもかまわないのだが、そのことを予めきちんと明記しておかないのはどうだろうか。招待ならまだしも、お金を払って観ている方に不親切。それともこちらが見逃しているだけ?

    そういう日本上演の際の不備は置いといて作品自体だけを観ると、とても面白い舞台だった。日韓合作は何度か観たが、韓国の現代演劇の公演は初めてだったのでナマの韓国の感覚が知れて新鮮。四人が置かれた汚らしいうだうだ状況からの反動パワー、ハチャメチャ加減は大変気持ちがよく笑わされた。
    観ているだけで面白いシーンが多かったのは事実だが、やっぱり意味もちゃんと解った上で観たかった。なぜ字幕がなかったのか。

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