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俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

20101105
。・`ω´・)ノ おもしろかったです

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

20101104
。・`ω´・)ノ 白、観劇。すとーりーに起伏がありました

人形の家 おかげさまで無事に幕をおろしました。ありがとうございました。

人形の家 おかげさまで無事に幕をおろしました。ありがとうございました。

THEATRE MOMENTS

シアター風姿花伝(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり
やっぱりモーメンツだった。
台詞ばかりの原作でどうなってしまうのか興味津々。でも始まったらモーメンツだった。さすがに台詞はいつもより多いものの空間の広がりはいつもと変わらない。内容に比べ短い時間の中で、いろいろなしかけが散りばめられている。まさに二度ダシとって、ここは裏ごし、そしてあわせ味噌。
おいしいラーメンの出来上がり!!まったくぬるさを感じさせない。
ほんとおいしかったです。ごちそう様でした。

FLY AWAY

FLY AWAY

Taktstock produce

ワーサルシアター(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★

うーん
・セリフが説明過剰
・舞台となる部屋にいる強い動機のないひと、状況がおおすぎ。

FLY AWAY

FLY AWAY

Taktstock produce

ワーサルシアター(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

すんばらしい!!
よくもまあ、いろんなことが起こって最高でした!

ネタバレBOX

いかにも嘘ついて生きてますといった目付きの主役の男が堪らない!!

全員が個性的で、適度に関係性があって、あんなにたくさんごちゃごちゃさせて最高でした!

ナイフ女のぶっ飛んだ表情も良かったです!

新しい彼女があれだってことは何となく分かり、彼女の兄に兄貴ーって叫んだところで確信しましたが、彼女が打ち明けた時には客席内でどよめきが起こり、してやったりだったでしょうね。

ところで、もてないアフロ髪の友人が、髪のことには触れないでほしいと切れていましたが、その後そのことで特別発展したわけでもなく、あれはいったいなんだったんだろうと思いました。
必ず訪れる日~石鹸工場~

必ず訪れる日~石鹸工場~

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

悲劇を喜劇に変える技量
特色のある商品を生み出すことができず経営が傾きつつある、石鹸工場のラインが舞台。

ネタバレBOX


登場人物は、ラインで働く4人のパート社員、正社員である班長、そして主人公ともいえる工場長の6人。
そこに、3人の幽霊が絡みつつ、繰り広げられるコメディー。。。

3人の幽霊は、それぞれ工場の元社員で、会社に対して恨みを持つ。
一人は、先代社長の命を受け、石鹸に麻薬を混入させた商品を作成し、そのことが発覚しそうになり、責任を押し付けられて自殺を図った元社員。
あとの二人は、その麻薬混入済みの商品の運び屋として乗った飛行機が墜落してなくなった元社員。

また、工場長も会社に対して、恨みを持つ一人。
長男でありながら、社長の器とは判断されずに、弟に社長の座を取られ、自分は工場長の職に追いやられ。。。

と、アウトラインだけを拾い出すと、ストーリーそのものは、悲劇を地で行くような内容。
しかしながら、そのようなことを全く感じさせないようなふわふわとした石鹸の泡につつまれているような空気感で喜劇が演じられる。
まるで、(石鹸で)洗い流すことができない「恨み」はないと言っているかのようである。
タイトルの『石鹸工場』と『恨みを洗い流す』が見事に表現されているように思う。
達者な役者陣に支えられ、面白い舞台に仕上がっていた。

ベテラン陣の素晴らしはいうに及ばず、若い幽霊を演じた石川南海子と、栗栖千尋のおっとりした演技も今後を期待させるものであった。

当劇団は、ダンスとストレートプレイの2本柱で公演を行っているとのことであるが、今回のようなストレートプレイを今後も生み出し続けてほしい。
どんぐりシンフォニー

どんぐりシンフォニー

春の日ボタン

小劇場 楽園(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★★

連作気味なオムニバス
毎度お馴染みの(?)各編がリンクする短編オムニバス、今回はさらにリンク具合が密接に。登場人物が複数のエピソードに登場して短編オムニバスというよりは連作短篇集と言った方が的確か。(いや、「連作短編」は主人公が固定の場合?)

で、同じ人物でも2度目以降に登場する時は別の一面を見せて「あぁ、そういう風にもつながっていたのね」などと思わせたりするのも巧い。

ネタバレBOX

また、実はどんぐりなのに人間のカタチをとって現れる「どんぐりの妖精」なんてファンタジックな(あるいはトンデモ系な(笑))キャラクターも登場するのに、全く違和感がないと言おうかうまく溶け込んでいると言おうか、なのはフシギ。
『狼少年 ニ 星屑 ヲ』

『狼少年 ニ 星屑 ヲ』

おぼんろ

スペースTRE(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ビターテイストの「オトナのための童話」
観ながら漠然と「貧民街育ちでそこから這い上がろうとするがなかなか報われずに悲劇を迎える」的な往年の(モノクロ時代の)ヨーロッパ映画を連想し、切なくも美しい終わり方からビターテイストの「オトナのための童話」な印象も。
その童話的な印象は内容だけでなく、出演者が皆フェイスペインティングをして動物の耳のカチューシャを付けている(開演前に目にした時は「チープな和製SターWォーズ」に見えた(笑))ことも一因?

また、ルデコ地下のこのスペース、非常に手狭なこと、よってかなりの少人数なこと、靴を脱いで入ること、などからホームパーティーのような親近感があり、前説(これも親しみがあって◎)の時など客からツッ込みが入ったりして非常にフレンドリー。
「手作り感」満載の小道具などもその親近感にプラスされていたか。

さらに、子供時代の表現として小さな人形のような身体を首からさげて実際の身体は板の奥、なんてことをやったり、W星Pスタチオのように人間を手で表現して(チョキのカタチにして2本の指を脚に見立てる)引いた画を見せるなんて手法を用いたりして、それもまた楽しい。

あくびと風の威力

あくびと風の威力

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2010/11/02 (火) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

観劇出来て良かった。
とても印象的な舞台で
いまだに登場人物のセリフが頭の中や耳の奥で響いています。

観劇後はいろいろな意味で圧倒され、言葉がでてきません。

素敵な作品
力強い作品

ひとつの舞台を軸にいろいろな話しが沸き上がってきます。

花たち女たち

花たち女たち

花組芝居

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2010/11/04 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

201011041900
201011041900@全労済ホール/スペース・ゼロ

ジゼル・ヴィエンヌ『こうしておまえは消え去る』

ジゼル・ヴィエンヌ『こうしておまえは消え去る』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★★

テーマパークのアトラクション
迫りくる霧が樹海に、水底に、人の心の奥底につれていってくれました。エロティックでホラーな空気は大人向け。

飛龍伝

飛龍伝

北区つかこうへい劇団

北とぴあ つつじホール(東京都)

2010/11/02 (火) ~ 2010/11/06 (土)公演終了

満足度★★★★

つか芝居というジャンル
あの独特の大音響、素舞台、殺陣、ダンス、マイク、照明…これぞ「つか芝居!」と観ると、ホント気持ちいいですね。「人間の葛藤」を観ている側にじわじわ入り込み悩ませる。後半はなぜか涙が止まらなくなっている自分に気づく。演劇っていいですよね。これだから観劇止められないです。

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

「黒の章」男性には前席がお勧め
まず海賊ハイジャックの初のオムニバスということなので、こちらも相当に気合を入れて「アンドレ・ブルトン」の人となりを熟読し、代表作である「ナジャ」も読んだ。で、あくまでもワタクシの想像ですが、海賊ハイジャックのベースは「アンドレ・ブルトン」と「フロイド」なのだな・・、と感じた次第だ。

毎回の公演に夢や狂気に焦点を当てた海賊ハイジャックはまさにブルトンで、当然のようにフロイドにも接近していく。
同時に自由な精神を希求したブルトンを描写する海賊ハイジャックは一般の観客から観ると偏狭さが前面に押し出されてしまうため、理屈抜きで好き嫌いが割れる舞台なのかもしれない。そう、観客の好みも白黒はっきり分かれてしまうように・・。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ハイジャックの舞台に良く登場するセリフ=意外な言葉と言葉がありえない場で出会うことにより詩が立ち現れるというシュルレアリスムの表現は、なんだか理解出来ない場合もあるが、『ナジャ』を読むと、脚本を書く宇野の頭脳も少しは解る気がする。笑

これは不思議に満ちた作品で、ミステリアスな世界観だ。理論的には『シュルレアリスム宣言』が読むに値するが、文章はかなり癖があるし、内容も難解だ。そしてブルトンのお気に入りの作家にマルキ・ド・サド(サド・マゾのサドで有名な作家)がいるが、同じようにハイジャックの舞台はサディズムをベースにしている作品が多い。

極めつけは、ブルトンのお気に入りにアルトナン・アルトーがいて、この人は精神に異常をきたして、精神病院に入院しながら詩や戯作を書いていた人物だが『器官なき身体』というフランスの哲学に大きな影響を及ぼした言葉もアルトーの言葉だ。

ここまで調べるとなんとなく海賊ハイジャックの世界観が見えてくる。すると、第一話の、少女の生き血を浴びることが究極の美だと信じて疑わなかったバートリの狂気や、第二話の殺人鬼アンドレイの獣奇的な狂気、第三話の軍人として殺戮を繰り返してきた殺人鬼の終わることのない狂気と末路。

これらの短編は観ているとおぞましいが、独特な演出で美しい絵画のようにも観えてしまう、第一話の赤い血糊をイメージした4人の少女の身体。観ようによっては裸体が想像できるし、また裸に近い赤い布をまとった演出はエロいが艶めかしくて美しいのだ。個人的には痣と傷のある少女らの身体を想像したが、ハイジャックの演出は美しい描写に留まった。

どの短編も破壊力はある。主人公の狂気を描写した作品だからだ。けれど必ず人間の弱さ、脆さ、優しさも分析し悲劇へと誘う。そこにロマンを感じるのだ。好みはあると思うがワタクシは好きだ。
次は「白の章」を観る。

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほどそういう意味でしたか。
「俺の屍を越えていけ」なるほどそういう意味でしたか。
全体的には観やすく、笑いもあり、落ちもイイ。楽しめました!

「俺の屍を越えていけ」は有名な脚本だったのですね。
知らなかった。勉強になります。
先週テアトルエコーの前を通ったら同じタイトルのチラシが
あって気になっていたので。

今回は気になる『葛木英さんと佐藤みゆきさん』目当てで観に。
佐藤みゆきさんはこの手の役が本当にうまい。
葛木英さんも艶のあるいい声でピッタリだった。

2人はもちろんの事だが、
先日観た箱庭円舞曲の須貝英氏も…おもしろいなぁ。
野口雄介氏と主宰の瀧川英次氏の熱いやり取りは泣けました。
浅野千鶴さんのあの鼻歌も良かった。

ネタバレNGとのことだと…こんなかんじでしょうか。

そうそう、PM20:00開演はサラリーマンにやさしくて
すごくうれしい。この時間だと平日でも観やすいな。

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

プロデュース公演の鬼門がっ!?
「良い役者が集まっているのに何だかなぁ。」
と思ってがっかりな仕上がりな作品が多いプロデュース公演ですが...、

ネタバレBOX

佐藤みゆきのブスカワイさ、浅野千鶴の秋葉系体育会ノリ、須貝英のまるでダメ男、葛木英のお色気高慢っぷり、野口雄介のテキトー&熱血な業界ノリ、瀧川英次のチャラ男&熱血っぷりが、六芒星の如く絶対的な均衡を保っていて、その各俳優のパワーバランスの絶妙さが、見事プロデュース公演の鬼門を封印したかなと!
ワレワレのモロモロ

ワレワレのモロモロ

ENBUゼミナール

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★

実体験を語る勇気。
ENBUゼミナールの演劇コースに2009年秋期より一年通学された生徒さんたちのこれまでの成果を発表する卒業公演。
劇場の折り込みチラシでハイバイの岩井秀人さんが携わっていることを偶然知って、観てきました。
どの作品も実体験を元に創作され、それを考案した人が出演するというスタイルのものだったのですが、そうすることによって、自身の作品に責任を持つことや作品に対してより理解を深めることを目的としていたそうです。上演時間は2時間で作品数は11本。
誰かにこの気持ちを伝えたいというパワーがみなぎる熱い公演でした。

ネタバレBOX

11作品観た中で特に印象に残ったのは4本。

『穴があったらはいりたい』は、一人暮らしのアパートを引き払って実家で暮らしはじめようとするハンパ者の娘と両親との距離感が絶妙なニュアンスで描かれていました。
たとえば、今までお金が必要な時にだけしか親に連絡しなかった娘の薄情さに母親が怒りを露わにする場面では、娘を生んだことを心底悔やむ母の毒々しい言葉が、娘には母がこれまで秘密にしてきた本心であるかのように思われ、その残酷さに耐えきれず、躍起になって家を飛び出し付きあってる男の家に転がりこむが、煮え切らないおもいでいる。そんな風にして世界で最も遠い存在であるかのような娘と両親の距離感を埋めるのもまたお金、という皮肉。それでも決して切り離せない家族の輪で繋がっている娘と両親は根底で信頼していることに背を向けるけれども、家族の絆を確認し合うためには時折無駄な駆け引きをする意地っ張りな三人に笑みがこぼれました。

『半熟たまごのオムライス』は、物心がついた頃に両親が離婚して姉は母、弟たちは父に引き取られ、大きくなるまで会うことのなかった3人の共同生活。
そこには小さな規範が根付き、弟たちを養うために働いている姉が絶対的な権限を持つ。
高校中退後ニートをしている弟は姉に従順で、もうひとりの弟は、反抗する若者である。定時制高校に在籍してはいるものの、不登校の弟は毎日テレビゲーム三昧で、夕飯をみんなで食べようと姉が声掛けしても言うことを聞こうともしない。
そしてはじまる姉と弟の喧嘩。姉に従順な弟は中立的な立場を守り、反抗的な弟に、どちらかが譲らなければ争いは解決しないことを教えるためにも姉に謝るよう促す。
いざ仲直りするとなると、照れくさくなってうつむき加減でぼそぼそと詫びを言う弟とそんな弟に背を向ける姉。ふたりのぎこちない態度がとても愛らしかったです。
姉や兄の二の舞になるのはいやだ、なんてジョークを飛ばしつつ学校を辞めない決意をする弟、バイトが決まった兄、とグッドニュースが舞い込んで終わるラストも清々しかった。
願わくは、オムライスが両親を繋ぐ接点であり、たまごが割れる=幸せが壊れた、というようなイメージの具象化があったらもっと引き込まれていたかもしれません。

体験を話す、というとどうしてもスピーチ形式だったり状況、心情、背景を
説明するモノローグが中心になっているような作品が多数見受けられるなか、本音と建前とが綱渡りをするようなギリギリのバランス感で会話がなされていた、という意味で上記二作品が圧倒的によかったです。

この他印象に残った二作品はまた趣きが違っていて、1アイデアの傾向が強いようにおもわれました。
まずは『幼き日々』。
これは、自身の性への成長&関心の経過を、その当時の家族のエピソードを交えた朗読形式の作品だったのですが、実体験という意識を頭に描いた空想の世界から掘り下げて、それを更にWant to beのリアリティと織り交ぜて私のエピソードとしてでっちあげた点が、非常に異質で今回みた作品群のなかでずば抜けて独創的だと感じました。真っ白なふわふわのドレスを纏った美女の人差し指には青い鳥。というビジュアルもメルヘンチックで世界観にマッチしていて、おとぎの国でおとぎ話を聞いているような不思議な感覚に陥りました。
『いぬのおまわりさん』の替え歌とお絵描きもおもしろかったです。
ピンク色の長い磁石を巷でみたらいろいろと思い出してしまいそうです。

『ザ・シャワー』はまさに1アイデアの作品でした。
とある女子がシャワーを浴びながらシェーバーで脱毛をしている最中にあろうことか某所を刈り取ってしまったことから、何某を探すためあくせくする様、その苦悩と葛藤が凄まじかったです。大爆笑しました。ちなみにそれが何某だったかは・・・ここでは教えてあげません!笑
月並みなはなし

月並みなはなし

円・演劇研究所

ステージ円(東京都)

2010/10/26 (火) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

『月』がらみな近未来のお話。
初めて田原町の円・演劇研究所へ。C-21バージョンを鑑賞。

…いいんですよ、ちょっと洒落た構成主義風の動きの始まり方から、
吉凶入り交じったドンデン返しのずしっと重い…終わりまで。
舞台前と終了後の演出も楽しかったな。

月並みなはなし…『月』がらみな近未来のお話。
バイオスフィア、デブリ、宇宙ゴミなんて言葉が飛び交う。

6名の敗者が1名の勝者になるための心の葛藤が細かく描かれていく。
自分がどの人にあてはまりどんな決断をくだすか試された気がする。
いろいろ考えさせられた。

研究生のみなさんの熱い思いが伝わる見応えのあるイイ舞台だった。

また気になる作品があったら観に行きたい。

ネタバレBOX

月面移民に応募して残念ながら落選した6名。

天文学を愛し金融会社に勤務する主婦ショウジユリコ(青柳由貴)、
月で『何か』を見つけたいフリーターの夫イシヤマススム(本木翔)。
権力者の父のいない月で自分を試したい
熱血若手衆議院委員の男カンバラユキチ(相馬一馬)。
月でおいしいパンを焼きたいパン屋の女タカハラアマネ(杉浦慶子)。
宇宙のエレベーターでエレガをやりたいと言う
シンクロをやっていた若い女オノデラキリン(磯崎美穂)。
目が原因で飛行士になれなかった宇宙関連の技術者の男コスギコウドウ
(若杉啓太)、恋人の妊娠を知らずにいる。

残念会の為にレストランに集まる。

そこには妊娠をかくすオオバヤシモリ(小森あかね)の姿も。
そしてセガワミミ(小林咲子)という謎の女が突然現れ。

さらに月面移民を管理する職員セガワハナ(須田洵)が現れ…
『欠員が出たのでこの中から1名を1時間以内に選び代表者を決定せよ』と。選ばなければ話はなかった事に。

謎の女セガワミミは月面移民を管理する職員セガワハナの姉だった。
夜に弟ハナの結納があるらしく、レストランに早くきてしまったと。
飛び入りで代表者選の立会人に。

観ていて息苦しくなるほど辛い結果や決断がつぎつぎと。
辛すぎて…かなり涙しました。涙、涙、涙。
ショウジユリコとイシヤマススムのやり取りにはかなりやられた。

そしてサドンデスで選ばれた1名は
「技術者の男コスギコウドウ」だったが…。
実は行けないのは彼だけだった。

謎の女セガワミミは実は委員の代表…。彼女がKeymanだった。

そして宇宙のエレベーターでエレガをやりたい(実際エレガは不要)と
言う若い女オノデラキリンの父は宇宙の事故でなくなっている。
宇宙のエレベーターを作ったのは彼女の父で、そのエレベーターの
名前はチーリン=キリンだったことをコスギコウドウが気がつく。
ただの軽い今どきな女の子として軽くあしらわれていたが…実は。

隅に呆然と立ち尽くすコスギコウドウ。
横には恋人のオオバヤシモリが。

きっとみんな近い未来、幸せになったんだろうな。


【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

白の章、拝見しました
アンドレ・ブルドン『シュルレアリスム宣言』のごとく、愛しい想像力は、容赦しない魅惑の世界へ、誘ってくれました。2本のオムニバスです。天使の羽根を持つ小悪魔の見えない笑顔と、運命の出会いの泣き笑いが、印象に残りました。

***この天使の羽根とは、生!肩甲骨の事ですが、美しい後ろ姿が見えると、言う事は??きっと後ろ姿だけでは、ナイハズ・・・そんな、私の印象です。≪雑誌CanCan・姉Can等で活躍のモデル、エビちゃんのスタイルの良さ(背中の贅肉がない美しい後ろ姿で、肩甲骨の出方が、天使の羽根の様)で、雑誌等で使っている言葉を使いました。≫

ネタバレBOX

≪H+(トランスヒューマニズム)≫  ゲスト演出  大輪茂男さん

エゴン・シーレの絵画の、怪しい世界に引き込まれます。裸婦像ナジャ役(川添美和さん)の、少女の面影の笑顔と、誘惑する瞳は、見どころ。ナジャの布1枚だけまとう姿に、魅せられたロベスピエール(加治慶三)の、揺れる心も、印象的。
永遠の時の中を生きるサン・ジェルマン伯爵(橋本慎司さん)の、少年の笑顔と大人の見解で、この絵画の世界を、より魅力的にしていました。特に、額縁を挟んで、手を繋ぐ姿、手が離れていく姿は、好き。赤い額縁、小物、靴等が、不思議な世界を活かしてました。物語自体は、あまり好みではないのだが、演出は好みで、もっとみたいと思いました。


≪ニヒリズムの肖像≫

平民出身のアヴリル(川添美和さん)は、処刑人一族サンソン家の厚意により、一族の男性から結婚相手を選び、貴族に仲間入りできそうだが、一族の男から逆恨みされたり、ある出会いで、運命が変わってくる物語。
こちらの物語の方が、好みですが、トランスヒューマニズムと、重なる人物もいて、オムニバスの面白さが、活きていた。多人数の役者さんが出る盛り上がりもあるが、やや演技力の差が目立ったのが、残念でした。衣装も、いろんな工夫を、凝らしていたが、糸くず等が、意外に目立った。アヴリルの泣き笑いが、切ない怪しさで、光っていた。

黒の章も、楽しみに、しています。





【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★

シュルレアリスム?
白の章を鑑賞しました。

『シュルレアリスム宣言』
大人数によるリーディングでゲーム的要素を盛り込んでいましたが、いまいち高揚感に結び付かず、ただ大声になっているだけに感じられ残念でした。

『H+(トランスヒューマニズム)』
画家のエゴン・シーレを実在の人物とは少し異なる人物として描いていました。活人画、赤と黒の美術など耽美的な雰囲気の作品でした。絶えずBGMが流れていて(しかもアディエマス等かなりドラマティックな曲調)、役者の演技を殺してしまっているように感じました。

『ニヒリズムの肖像』
前2作に較べて格段に充実した内容で、とても良かったです。惰性で生活する貴族と正義を貫く平民の対比が鮮やかに描かれていました。前に出るタイプの役者が多い中、ベラ役を演じた伊達由佳里さんが抑えた演技ながら強い存在感を見せ、引き込まれました。

全体を通して観ると、夢や無意識、オートマティスムといったシュルレアリスム的要素が感じられず、寧ろタイトルや台詞に出てくるニヒリズムやヒューマニズム、超人といった言葉に象徴される、ニーチェ的な美学を感じさせる作品でした。

舞台袖から段取りのヒソヒソ声や、小物を動かすノイズが聞こえて来たり、貴族役の人たちの衣装から糸が飛び出ていたりと、細かい部分の詰めが甘く感じました。
黒の章も観に行くつもりなので、白の章との対比や、ロベスピエールとサン・ジュストの現れかたを楽しみにしています。

取り立てや お春

取り立てや お春

明治座

明治座(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

うそ〜
久しぶりに明治座に行った。

明治座って、こんなに面白いのやるんだっけー!?
いい意味で、裏切られて帰ってきました。

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