満足度★★★★
ビターテイストの「オトナのための童話」
観ながら漠然と「貧民街育ちでそこから這い上がろうとするがなかなか報われずに悲劇を迎える」的な往年の(モノクロ時代の)ヨーロッパ映画を連想し、切なくも美しい終わり方からビターテイストの「オトナのための童話」な印象も。
その童話的な印象は内容だけでなく、出演者が皆フェイスペインティングをして動物の耳のカチューシャを付けている(開演前に目にした時は「チープな和製SターWォーズ」に見えた(笑))ことも一因?
また、ルデコ地下のこのスペース、非常に手狭なこと、よってかなりの少人数なこと、靴を脱いで入ること、などからホームパーティーのような親近感があり、前説(これも親しみがあって◎)の時など客からツッ込みが入ったりして非常にフレンドリー。
「手作り感」満載の小道具などもその親近感にプラスされていたか。
さらに、子供時代の表現として小さな人形のような身体を首からさげて実際の身体は板の奥、なんてことをやったり、W星Pスタチオのように人間を手で表現して(チョキのカタチにして2本の指を脚に見立てる)引いた画を見せるなんて手法を用いたりして、それもまた楽しい。
2010/11/07 00:07
とってもとってもうれしいです。
本当に狭くて、観客を入れた状態は稽古場では想像も出来ず、
「やばいかなぁ!どうかなぁ!?」とびくびくしながら準備をしましたが、
結果としては、
武器としての小劇場、というのを心から思うことになりました。
大劇場でやれないから、映像にいけないから、
というネガティブさの終着点としての、小劇場・・・
えてして小劇場はそうなりがちな気もしますが、
そして自分も、フとそういう思考に流されそうなときさえありましたが、
やはり、ちがう、
狭いのって、すごい!!
あとはこれをどこまで確立していうかというのはシビアな闘いでもありますし、
まだまだ、勉強や洗練させねばならないことは沢山あるので、
あぁ、人生て、忙しい!!
そんなように、心底思ったハロウィンでした。
ご来場いただけたこと、本当に幸いです。
これからも楽しんでいただけるものを作るよう、
惜しみない努力をして参ります!!
どうぞ、また、よろしくお願いします!!
拓馬