最新の観てきた!クチコミ一覧

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夜のジオラマ

夜のジオラマ

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

「よろしく」という言葉
は一般的に意味がありそうでなかったりするが、ここで頻繁に使われた「よろしく」は時空を超えて重要な位置にあった。物語は2010~2040年にかけて、とある家族がそれぞれの人生を生き、あるいは命をかけて戦った女性の物語だ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ルポライター三果はノスタルジーな隠れ家をみつけてここを住居とした。この家にまつわる30年の出来事は、この家のオーナーが重要なキーとして、まるで時空警察のように、時間を操り、過去と未来を行ったりきたりするのだが、その時に使われる小道具が未来を予知した小物たちでこれまた、デジタル感があってワクワクした。

ルポライター三果の実子・アヤは両親の離婚がきっかけとなって母娘が別々に暮らすことを強いられたが、数年後、このアヤが大人になってからの行動がこの舞台の中心を担う。

物語は、シグマと呼ばれるカルト教団にアヤの親友が連れ去られたことがきっかけとなって、親友の為に教団と戦うことを決意した事からアヤは死ぬまで戦士として常に緊迫状態にあった。

真のユートピアを目指すとの虚言を吐く教団は世界を飲み込む為にあこぎな企みも平然としていたが、世界に揺らめく巨大な軍艦に戦いを挑んで結果的に世界を救った勇士アヤと、アヤを支えたアンドロイド・ヨーコの存在が実にいい。

ヨーコの所作、目の瞬き、首の傾げ方、話し方、全てが完璧なアンドロイドでまるで生きた蝋人形のごとく、ワタクシを魅了したのだった。だから、舞台ではじーーーっと、じーーーーっと穴が開くほど精巧なアンドロイドを見つめて、それでも飽き足らず持って帰りたいくらいだった。掃除とか料理とか君に任せるよ、みたいな・・。笑

またアンドロイドが出てきた押入れが時空へのトリップ場所という演出や、悪影響から守るためにシールドを貼る演出は絶妙だった。何よりも絵画の題名を「夜のジオラマ」とするなど、母の記録が子供たち精神の癒しとなる展開の筋書きは素敵だと心から思う。

16年後の未来からやってきた圭吾が姉のアヤと抱き合うシーンにはホロリとさせられ、良く出来た本だと思う。そうして自らウィルスに感染し、命をかけて戦うアヤが勇ましかった。更に晩年の母の描写は照明効果も相まって幻想的でもあった。

今回はどのキャラクターも主役を張ってるような立ち上がりと演技力で、まるで一つの映画を観ているような時空錯誤に陥って真剣に魅入った。素晴らしい舞台だった。お勧め。


現代能楽集Ⅴ『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』

現代能楽集Ⅴ『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2010/11/16 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

平日マチネ
カラッとしてそうでいて、実は濃い幽玄の世界でした。夜の回を見ればよかったかも~。

監獄彼女

監獄彼女

Unit Blueju

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

あれやこれや、満載
歌あり踊りあり生演奏ありのステージ楽しませてもらいました。
ストーリーもひとひねりあり、結末も良かったです。
ただ全体でみると、いろんな要素がそれほど相乗効果をあげてなく、ちょっとまとまりが感じられなかったのが残念でした
そのへんは次回に期待!ですね

サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

二回観ました!
初日に観て大変面白かったので、この日は女房と二人で観に行きました。こちらはチームBと呼ぶらしいですが、チームBも凄いキャストです。そして、勢いを感じました。名作です。

夜のジオラマ

夜のジオラマ

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

奥の深い
素晴らしい舞台でした~o(^-^)o

役者さん達のレベルも高いし楽しめる作品でした~o(^-^)o

のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

TOKYOハンバーグ

千本桜ホール(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった!!
取材と構成がしっかりしていて、親子、きょうだいを考えさせられる秀作でした。

ネタバレBOX

赤ちゃん斡旋問題を扱った話で、生まれてすぐ引き取られ、きょうだいとして育てられた5人を中心に描かれていました。望まれず生まれた赤ちゃんを順次引き取った親夫婦の心情は病院での回想シーンで描かれ効果的でした。

赤ちゃんも大きくなり、5人はそれぞれ様々な状況下に置かれています。考えられる限りのケースを想定して、そのため5人用意したかのようにも思えます。

結婚して赤ちゃんに恵まれず離婚した長女、妻が流産したことで赤ちゃんのことに触れたがらない長男、今まさに結婚して赤ちゃんに恵まれたものの生みの母のことを考え不安のあまりお腹の子に声を掛けられない次女、発達障害気味で育ての母の介護をし、母が亡くなった後は生みの母を探しに宮城県へ出掛けた次男、まだ若い三女。

まさか自分も不妊に悩むことになるとは。そして育ての母の気持ちを推量。

自分も生みの母親のように子供に愛情を注げないのではないか。生みの親はどう考えているのか、いたのか。

いろいろな葛藤を経て、きょうだい、妻や夫がまとまり、長男の妻にも赤ちゃんができたようで、前向きで感動的でした。

顔が判然としない薄暗闇の病院シーンで、母親役を不妊で悩む長女が演じる妙。医者の言葉、「母体のために元気な赤ちゃんを産みなさい。そしてここに棄てなさい」にドキッ。病院で赤ちゃんを受け取るシーンのリフレインも印象的でした。
アジアンスイーツ

アジアンスイーツ

アトリエ・ダンカン

ザ・スズナリ(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

本がいいのか役者がいいのか
登場人物は4人
甘くて塩辛い大人のデザートとあるが、しお大福みたいなものかと思ってみましたが、確かに甘いだけではありませんでした。

でも、全体的にうまく調和が取れていて、家族は家族なんだという思いが感じられました。
いい芝居なのでで、もう少し大きな劇場で大勢に観てもらいたいような気がしました。よかったです。

punctum プンクトゥム

punctum プンクトゥム

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

若い人(もっと言うと浅野いにお等々が好きな人)には刺さると思う
はじめて見たけど、すごく好きなタイプだった。舞台セットがなく、役者の衣装も白と黒とのコントラスト。シンプルで、本当に無駄なものがない。役者の演技をはじめとする表現の方法はとてもまっすぐで、扱うテーマは誰しもが一度はぶつかるような、生きる上での悩み。本当になんのごまかしもない。

これはなんだろう?何に近いんだろう?いろいろ考えたら、これは「漫画に近いんだ」と思った。少年漫画というにはちょっとリアルで現実的すぎる。ふだん青年誌で描いてる漫画家がたまに出す短編集。それを読むような感覚に近いのかなと思った。

ネタバレBOX

映像の使い方がきれいだった。
主人公がモノローグを語る場面で、心情に合わせて2台のプロジェクターから、写真や言葉がたくさん映し出される演出がとてもすき。
次も観に行きたいと思った。
スーシーズ

スーシーズ

ヨーロッパ企画

駅前劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★

そりゃ確かに笑ったが
それなりに笑ったけど、なんだろ、この感じ。
大変失礼な言い方をすれば、「普通に面白かった」というところかもしれない。

つまり、ヨーロッパ企画的な面白さを感じなかったというか。
プロデュース公演だから、本公演と違っていて当然だけれども。

ネタバレBOX

ヨーロッパ企画は面白いし、ヨーロッパ企画が観たいから観に行ったのだが、ヨーロッパ企画ではなかったみたいな。

もちろん、プロデュース公演ということはわかっているので、ヨーロッパ企画(的)じゃなかったとしても、抜群に面白ければそれはそれでOKな感じだったのだが、まあ普通というか。
笑いはあるんだけど。

ストーリーは、ダメ男が、すでに成功した人の自伝をなぞれば、その成功者と同じになれると考えて、ロックフェラーとか、孫正義とか、唐沢寿明(笑)の自伝を読み、それに近づこうとするというもの。
ここにすでに、なんかどこかにありそう感が漂う。
こういう話ならば、予想外がどんどん起き、転がっていってほしいし、スピード感(疾走感)がほしいところ。

そして、問題は、その主人公。
どうもダメなだけで、なぜ彼を好きになる女性がいるのかということがわからない。つまり、チャーミングさに欠けるのだ。ただ単にダメなだけ。ただ単にダメな人であるのならば、ハチャメチャすぎるほど、破壊的にダメであれば、勢いも出ようものだが、そうでもない。
ほどほどにダメダメ。

ストーリー展開も同じパターン(自伝をなぞることで起きる笑い)で、話のオチ(いろんなモノがごっちゃになっていく)もなんとなく見えていた。
ただし、ラストは、あまりにも、で大笑いしたのだが。


不必要な下っぽいネタやホームレスを扱ったネタも、なんだかイマイチだった(面白いところもあるのだが、それが大きくなっていかない)。

ヨーロッパ企画からの役者さんたちは、さすがに面白いと思ったので、やっぱり本体を観たいな、と。
りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

月並みなことばしか出ないけれど
ほんとにすてきだった。行ってよかった。

起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

遅ればせながら
お疲れ様でした。

怪談「色彩寸邪恋(いろもようちょっとジェラシー)」

怪談「色彩寸邪恋(いろもようちょっとジェラシー)」

劇団未来劇場

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに秋の夜長にピッタリでした
なんといっても長い、2時間半超え!
途中休憩も挟んでの公演なのであるが、
先が読めずしっかり最後まで飽きることなく付き合えました。
大変楽しめたのですが・・・・。
スパスパと劇中、煙草よく吸われており。
副流煙や臭い苦手なので、少々困った・・。
エアコンの風向きなどは考えてくれていたのでしょうが、
苦手は苦手なので、わがままに星ひとつマイナスです。

ネタバレBOX

自分が死んだら、女房が後追い自殺するかもしれないので。
手癖の悪い葬儀屋の主人公に、手を出してもらい。
自殺などさせないようにと、夢枕に立つ死んだ旦那。
実は高校時代の同級生であり、いろいろと人物が登場してゆくのであるが。
妙に味のあるキャラ達で、笑いを取っていきます。
残った美人の後家さんの所に引き寄せられる、様々な人間たち。
ドキドキの展開をみせる。旦那の死亡から初七日までの物語。
楽しゅうございました。
怪談と名うちながら、ぜんぜん怖くない幽霊さん。
あの世のモノより怖い、生きてる人間の仕打ち・・。
ホントよく出来ていました。
煙草さえ吸ってなけりゃねー
のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

TOKYOハンバーグ

千本桜ホール(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

心の栄養に、なりました。
なぜ生まれて、どこに行くのか?誰もわからない中、繋がっていなくても、紡いでいける絆や、命の有り難さを感じました。個人的な感想ですが、作品の中で起きた事柄で、重なることは無かったのですが、途中から、涙、涙で、自分の中で凝り固まっていた何かが、解けていったような感じでした。お勧めです。

ネタバレBOX

道幸真子(相原奈保子)が、結婚したい優一(TETSU)を連れて、実家(ほぼ寝たきりの母と兄夫婦(土屋士、長澤美紀子)妹茜(新妻さと子)弟良介(金重陽平)が、住んでいる。)に連れて行く。嫁に行った姉(西村舞子)も揃い、優一を紹介するなかで、道幸家の家族事情が、現われていく。

若さと独身ならではの夢や希望もありながら、自分とは?悩む妹や弟。
結婚の喜びも現実も知っている姉や兄。
5人兄弟なので、年齢も立場も違うのだが、共通の心の奥底の想い。答えのない重荷になる時もあるが、それ以上の両親の愛でもあった。それは、両親の言葉だったり、その家族ならでの儀式だったりする。
母の死や真子の妊娠で、それぞれの想いに、変化がおきてくる。
迷いが、なくなった訳ではないが、それぞれの道で、一歩進めたと、感じました。

真子の愛する優一との、幸せいっぱいの笑顔と、母になる不安の苦悩、相原さん、流石です。
優一のちょっと、頼りない優しさから、父への逞しさへの移り変わり、素敵でした。
良介、茜の、不安定感と純粋さ、良かったです。
兄嫁、長澤さんの過去をも見せてくれる空気感、大好きです。8月公演でも思いましたが、ハンバーグさんの魅力を増してくれる存在です。ぜひ、次回も客演お願いします。
兄、姉の苦悩と、優しさも素敵でした。両親役も、このお二人でしょうか?秀逸でした。
病院でのシーン、シルエットで見せる演出、良かったです。優しさと役者さんの力量が、あるからこその見せ場でした。

やっぱり、お気に入りです。




のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

TOKYOハンバーグ

千本桜ホール(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/30 (火)公演終了

満足度★★★

観せ方うまいなぁ。
相原さんの演技は安心して観てられます。貫禄ありますね。
難しい設定を上手に流れの中で伝えてます。大西さん流石です。
家族についてしみじみと考えさせられます。

万福ラバーソウル

万福ラバーソウル

劇団一の会

ワンズスタジオ(東京都)

2010/11/23 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

いい!
3人の学生服には笑えました。
三谷さん若いのにどうして40代の気持ちがわかるのだろうか。
響きましたよ。40代です。

果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

おお・・・これが
漫画好きなら華倫変とか思い浮かべるかも。おもしろかった。と思う。でもなんかざわざわする。笑ったけどなんか気持ち悪い変態チックでえろちっく。首しめるとかおさまらないのとかえろすぎるでしょう。。。!きっとあの門のせいだ。当パンの文章というものはまたちがった意味で、悪い意味で、気持ち悪いものが多くて嫌いなのだが、ここの当パンのたんたんとしたかんじはよかった。よい気持ち悪さ、濃い気持ち悪さ・・・yこっこの変態!

ネタバレBOX

びっくりするくらいのジャパニーズホラー的美人がいた。手から涎でてた。つぎは総集編じゃないものをみたい。あ~なんかおもいだそうとすると脳がグルグルするから感想がかけない。なんか(なんか多いな)いけないものみたかんじ。一昔まえにみてたらきっと熱狂してた。
のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

のぞまれずさずかれずあるもの『無事終演致しました!ありがとうございました!』

TOKYOハンバーグ

千本桜ホール(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/30 (火)公演終了

満足度★★★★

よかったです
あらすじ読むとサスペンスなのかなと思っていましたが、いわゆるひとつ屋根の下の家族のお話でした。ちょっと古めのホームドラマのような雰囲気もありますが、出生や妊娠についての難しい事柄を丁寧に描いていて、好感が持てます。時々挿入される過去の産院でのシーンは印象的でした。

THE HONEST VILLAGE

THE HONEST VILLAGE

ジーモ・コーヨ!

OFF OFFシアター(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

嘘の嘘
会社の悪事を告発して辞めさせられた男が、嘘をついてはいけない「正直村」にやって来て起こる出来事を描いた話で、善意の嘘/悪意の嘘について考えさせる作品でした。コメディと謳っている割にはあまり笑えませんでしたが、興味深いテーマでした。

最初はコメディタッチで軽い感じなのですが、面白いギャグがほとんどなく、2時間ずっとこの調子だと辛いなあと思っていると、中盤から予想外の展開で少しシリアスな雰囲気になり、次第に引き込まれました。
それぞれの登場人物の嘘にまつわるエピソードや思いが明らかになっていきますが、事前にそれを匂わせる要素がなくて、若干唐突に感じました。

クライマックスの後、コミカルな雰囲気に戻るエピローグが長くて、メインディッシュを食べた後にケーキが丸ごと出てきた感じでした。さらっと終わって欲しかったです。

安部公房の短編小説を思わせる反転が仕込まれた物語の骨格は良かったので、笑いの部分がブラッシュアップされれば、バランスの取れた良作になると思います。

やけたトタン屋根の上の猫

やけたトタン屋根の上の猫

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

映画を観ていないからか
私は結構楽しめた舞台でした。

何故か、新聞評でも、ここでも、あまり評判の良くない、しのぶさんの1人まくし立てシーンも、もう1人の名女優のしのぶさんの演技よりは、うるさくないし、アメリカ的ではありながらも、万国共通の女性心理にも共感を覚えたりして、長い観劇時間でしたが、厭きることなく観られました。

個人的には、銀粉蝶さんの演じた老妻の夫に対する思いに一番共感してしまいましたが…。

ネタバレBOX

そりゃ、ポール・ニューマンの演じた役を北村さんが演じるのですから、映画をご覧になったヒトには違和感があるのは当たり前かもしれません。

でも、北村さんて不思議な役者さんで、素顔はお世辞にもハンサムとは言い難いタイプなのに、かつて、人気者だった、フットボールのハンサム名選手にだんだん見えて来るから、ビックリします。

好評の、北村さんと木場さんの二人芝居シーンは、私は逆に、やや眠くなりました。

夫の方は、顔も見たくないし、話声にもイラつくのに、妻の方は、長年連れ添った夫に対し、家族としての愛情が溢れ、彼が末期癌で苦しむのに耐え切れず、慌ててモルヒネの注射を取りに来る…、そんな見覚えのある妻像を、可愛く演じられた銀粉蝶さんの演技が、とにかくとっても魅力的でした。

そして、この子達が下手だったら、思い切り、舞台のクオリティが下がりそうな難役を演じた子役達の、まあ、なかなかに芸達者だったことと言ったら…。
私が子供の頃の日本の子役達のレベルの低さを思い出すと、ただもう感激するばかりでした。
マレビトの会『HIROSHIMAーHAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』

マレビトの会『HIROSHIMAーHAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

自由学園明日館 講堂(東京都)

2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

落ち葉が舞う季節の
明日館講堂もいいよねー。夕暮れのだんだん暗くなる中、ステージにボンヤリと座っていても全然ジャマされないで済むパフォーマンスだったなあ。建物が堪能できたなあ。でも、内容はどうなんだろう。正直言って、雰囲気はいいけど、内容が物足りないって気がしてしまったなあ。なにしろ「ヒロシマ」っていったら、ハンパじゃないテーマだからなあ。

ネタバレBOX

勝手に2回のテラスに出たりして、冷たい空気が気持ちよかったなあ(って、私は何を観に行ったんだ!?)。

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