最新の観てきた!クチコミ一覧

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Promoters!

Promoters!

劇団 浪漫狂

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★

わかり易い内容
短めの上演時間でしたが、見易い内容(王道ともいえる)で、笑いも程よく散りばめられており、面白かったです。
ただ、個人的にはもう少し長くてもよく、読めない展開があってもよかったかなと思いました。

測量

測量

タテヨコ企画

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

三姉妹の心の機微
捨てられた三姉妹の心の中に渦巻く母への想いと、捨てた子供に乳代わりの目玉を残す「蛇奥様」という架空の民話は相対的でもあり、物語の原点は家族に徹していたと思う。生きるということはいわば日々の小さな出来事の積み重ねなのだとつくづく思う。いい芝居だった。

モノクローム騎士 KNIGHT

モノクローム騎士 KNIGHT

無頼組合

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎町より濃かったぜ!
いやぁ。。。「汚れた卑しき街」の住民の匂いプンプンの名演技でした。。。

ネタバレBOX

なかでも秀逸なのがLuna Punk Variationsの本多英一郎さん。

顔も表情も仕草も衣装もぜ~んぶ「ダメ男」っぷり炸裂っ!

ボクは、ズーっと本多さんに「イラッ」としてました!笑

このシリーズは、「ハードボイルド」ならぬ「ハートボイルド」を狙っているらしく・・・笑いも散りばめられていて、狙いは成功していると思います。

またまた観てしまったニューハーフ(というよりオカマちゃん系)のショーも、「あっ・・・このクオリティーは、ちゃんと取材してるっぽいな」って感じの出来だったし。

ま、とくに必要の無いシーンではあるのですが・・・しっかり笑いました!

ただ、ラスト近くで披露された「敵役もそろってのダンス」は、ボクにはレベルが高すぎた!

今でも西村晃の水戸黄門を愛してしまっているボクにとって、「真の敵役」には、ずっと悪くいて欲しかった!

ま、役者さんの演技力で、次のシーンではすっかり「憎らしく」なっていましたが。。。

あと好みで言うなら・・・色盲のヤクザ南雲は、もうチト悪い感じでもイイのかな、と。

良い人過ぎ。。。

・・・主人公の風吹もね。。。

ただのお人よし。。。
「ハード」なら、せめて競輪場で大金を賭けるとかして欲しかった(←不景気の昨今、太い勝負をする人はかなりハードでカッコイイっす)。


次回作、楽しみです。
次は、どんなオトコ・オンナに会えるのやら。。。

まばゆい傷

まばゆい傷

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/12/04 (土) ~ 2010/12/07 (火)公演終了

不気味さがいい話
いじめとか他者理解とか社会問題を題材にしながら、その善し悪しでなく、不条理っぽいやり取りで見せる手法が面白い。

野球なんて大嫌い

野球なんて大嫌い

はらぺこペンギン!

「劇」小劇場(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★

ディテールが
単なるバカバカしい物語かと思ったら
かなりしっかりした話で面白かったです。

ディテールがかなり細かくて
「くるくるドカン」ネタとか一体どれだけの人がわかるんだよ!
と笑ってしまいました。

120分ガッツリでもうちょい短くてもよかったかなと…
特に第6戦の9回裏。
徐々に一体となる感じを表したかったのはわかりますが
1~7番はちょっと長かった…

もしかしてヒッティングマーチ歌わせたかっただけ(笑)?

ぜったい無条件で野球(巨人)が大好きだろ
とツッコミました。

七人の息子

七人の息子

X-QUEST

THEATRE1010ミニシアター(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

男芝居なのに時間の経つのがアッと言う間
初演をかすかに(?)バージョンアップ、基本は男芝居だが掛け合い漫才のようなテンポ良い台詞の応酬が楽しく、時の経つのがアッと言う間。
それにしてもハイパーラジオ体操、振付がイイのはもちろん、そもそも発想が愉快。
なお、初演時は奥と手前の角で観たので今回は左側の角から観る。

空気ノ機械ノ尾ッポvol.16

空気ノ機械ノ尾ッポvol.16

空気ノ機械ノ尾ッポ

テアトルBONBON(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度

わからない
何が言いたいのかまったく伝わってこなかった。

一番嫌いなタイプの演劇です。
これを90分逃げ場のないところで見させられるのは
拷問以外の何物でもありませんでした。
出れるものなら会場から出たかったです。

最後の方で手拍子を強要された際には
「なんで楽しませてももらってないのに協力しなきゃいけないの…」
と怒りを覚えました。

初めて☆1つをつけます。

光子の裁判 ★ご来場ありがとうございました。

光子の裁判 ★ご来場ありがとうございました。

青年団若手自主企画 渡辺企画

アトリエ春風舎(東京都)

2010/11/30 (火) ~ 2010/12/07 (火)公演終了

満足度★★★

科学的不条理劇
科学と社会や倫理の関係を描いた作品はたまにありますが、学術的な内容そのものを扱った作品は珍しいと思います。想像していたよりも、ちゃんと演劇作品になっていました。

粒子であり波でもあるという特徴を持つ光子を擬人化し、不条理劇的な話になっていました。
登場する5人の役者一応役があるのですが、完全には固定されておらず、1人の役の台詞が少しいびつなイントネーションを伴って次々に受け渡されながら、または同時に語られ、不確定性とリンクしたような表現になっていました。

ポストパフォーマンストークの島田先生の話も興味深く、普段使わない頭の部分が刺激されて、楽しかったです。

床に固定された箱が35個だったのは、「光子→みつこ→35」の言葉遊びだったのでしょうか?

嗚呼、青春が僕に輝かない。君にも輝かない。

嗚呼、青春が僕に輝かない。君にも輝かない。

コーヒーカップオーケストラ

明石スタジオ(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★

くだらない。
こういった何も考えずに見れる
バカバカしくくだらないコメディは
嫌いじゃないんですが
笑いのツボがちょっと自分とズレてたかなと…

でも会場全体はすごいウケてたし
面白いんだと思います。

ネタバレBOX

ドラクエのネタはドラクエだからこそ
ゲーム画面を下に出しているのは十分承知なのですが
あまり斜度のない劇場なので
後ろのほうからはほとんど見えませんでしたので
上の段でやってほしかったなぁと思います。
ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/11/30 (火) ~ 2010/12/09 (木)公演終了

満足度★★★★

堀北真希の魅力が光る
堀北真希は初舞台・初主演ということで、あまり演技には期待していなかったのだが、ジャンヌ・ダルクそのもののオーラを発し、よく通る美しい声、気高く凛々しい容姿、抑えた悲しみの表情がとてもよい。
初舞台にして代表作ができた。魅力的な舞台女優がまた一人誕生した。
そういえば、堀北はTVドラマでは逆境で誤解されるけなげな少女役を多く演じてきたこともあり、ジャンヌ・ダルクは適役とも言える。
稽古場では棒読み演技で周囲が心配したという。幕があいて一番驚いたのは共演者たちだったそうで、いまでは若き主役を支えようとチームワークも磐石だ。最初は半信半疑だった兵士たちの信頼を勝ち得ていくジャンヌに重なるものを感じる。
キャラクターの善悪がはっきりできているところは中島かずきらしく、白井晃の演出もセンスよく奇をてらわずすっきりとまとめている。
2つの開口部を奈落のようにうまく使って、軍勢のボリューム感を出した舞台美術も秀逸。
小さなホールで公演していたあの白井さんがこんな大舞台の演出を手がけるようになったとは感無量である。

ネタバレBOX

シャルルとジャンヌが実の兄妹という設定で、それゆえ、妹を見殺しにせねばならなかった苦悩と悲劇が浮き彫りになっている。
敵でありながらジャンヌを認めるベッドフォード公(山口馬木也)とシャルルの側近で腹黒くがめついトレムイユ(西岡徳馬)が印象に残った。シャルルの后マリーの柴本幸も心やさしい妻をくっきりと演じた(母の真野響子のデビュー当時より演技力はあると思う)。腹のすわったシャルルの継母ヨランドの浅野温子はメークも魔女のようで貫禄十分。中島が好むデフォルメされたような役柄を好演するが、ときどき昔からの癖のある台詞回しと表情が出るのもご愛嬌か。浅野は遊機械の解散公演に白井が客演でヒロインに招んだほどだからお気に入りの女優なのだろう。
シャルルの伊藤英明は幕開き、演技が一本調子に感じたがシャルルは凡愚の王だからか。後半は力強さも出てきた。
田山涼成、六平直政、上杉祥三、池下重大ら脇役陣も豪華な使い方。
エキストラで若い俳優たちが舞台狭しと暴れ回る。そのなかには小劇場でおなじみの顔も。彼らもまた明日のスターなのだと胸が熱くなる。
野球なんて大嫌い

野球なんて大嫌い

はらぺこペンギン!

「劇」小劇場(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄く面白かった!
「はらぺこペンギン!」は名前は知ってたが、観たのは初めて。予約なしで週末に観たのも初めてなら、「劇」小劇場の最後部で観るのも初めての経験。
初めて尽くしだったが、予想以上に凄く面白かった。
早稲田系って騒々しいという先入観(偏見?笑)があるのだが、丁寧な作りで悪ふざけがなく、好感がもてた。今後も観たい劇団のひとつです。

ネタバレBOX

2011年に巨人と日本ハムが日本シリーズで対戦するという設定。主宰の挨拶アナウンスからしてアンチ巨人の私など「どんだけ巨人が好きなの!」とあきれてしまうのだが、暑苦しいジャイアンツ愛(?)もしっかり取り込んで、ストーリーは進んでいく。登場人物の名前がすべて巨人の選手名。「離婚してからのダル、本気モード」だったり「ハンカチ、意外にあなどれない」だったり「ルーキーの沢村、まさかの失投」だったり、野球を観てる者には思わずニヤニヤしてしまう会話が出てくる。
クライマックスで、実家の応援グッズをかき集めたがレプリカが古く、「背中は二岡だけどな」には大笑いしてしまった。
井上という元プロ野球選手の悲哀もよく描かれている。実在の某元プロ野球選手のお店に行ったときの応対を思い出してしまった。ちょっと照れくさそうで寂しそうで、ちょうどこんな感じだった。
映画にしてもよさそうな作品だと思った。
オカマを演じた三原一太が緩急自在な演技で、一番印象に残った。
配慮なのか、横浜ベイスターズの歌が流れてました(笑)。
野球に詳しい家族にも観せたかった。
トナカイを数えたら眠れない

トナカイを数えたら眠れない

MONO

座・高円寺1(東京都)

2010/11/27 (土) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり観てよかった!
土田英生さんの外部の仕事は観てるけど、劇団の公演はいつも観のがしていたので、今回初。千秋楽にギリギリ滑り込みセーフで観てきました。
いやー、楽しかった。やっぱり行ってよかった。
個性的でちょっとおかしな人たちが出てくるのだけれど、わざとらしくなく、それぞれ真面目に演じてるんだけど、会話がたまらなくおかしいという、私の好みにピッタリのコメディーでした。
若い人にはイマイチ面白さが通じないのかもしれないけど、上質な大人のコメディーだと思います。
題名は内容には直接関係ないけど、「羊」でなく、「トナカイ」というところが面白いなー。

ネタバレBOX

トランプゲームに興じているときの会話で、学生時代の各人のスタンスがわかり、ちょっとしたひとことにひっかかって、機嫌を損ねたり、人間関係の機微が感じられて興味深い。ゲームでの会話はヨーロッパ企画にも通じる笑い。
名古屋弁をしゃべるエキセントリックなところがあるケーキ職人の登場によって、いっそう面白くなっていく。オーナーと夫人の妹との不倫関係や、妹が幼女時代、姉にひどくいじめられたというトラウマ、姉妹の中にある嫉妬とわだかまりなども描かれ、単に「ワハハ」と笑っておしまい、というノーテンキなコメディーではないところも気に入った。思い出のおもちゃの電話を使って姉妹の心が通う場面など巧い演出だ。
舞台美術のセンスもよく、クリスマス気分に浸れ、本当に楽しいひとときだった。
コミック・ポテンシャル

コミック・ポテンシャル

劇団あかぺら倶楽部

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

何かヘンだと思ったら・・・
前回の公演、マチネーは余裕があったのに、今回は満席、大賑わいで、競技場以外では初めて男性トイレでの行列を見た。
何かいつものあかぺらとは雰囲気違うぞと思ったら、ヒロインが声優でもおなじみの下田麻美嬢だったのだ。
アニメは見ないのでまったく知らないが、人気があるんでしょうね。
ナース姿で女性アンドロイド役とくれば、萌えるらしい。
アフタートークも「もっと聞きたーい!」コール。終演後はチェックのシャツにリュック姿の男性たちが池袋芸術劇場の周囲をとりまき、ファン交歓会が始まっていた。「麻美ちゃんが出るんで生まれて初めて演劇観たけど、感動したよー」とオイオイ泣いてる人もいる。これを機に演劇にも興味をもってくれるとよいけれど。
逆に、集客に苦労してる劇団は声優の女優さんを客演させる効果あるかも(笑)。
平田オリザ氏によるアンドロイド演劇も始まった時代、タイムリーな上演だった。

ネタバレBOX

脚本家志望の青年アダム(吉田智則)とTV局で出会ったアンドロイドの女優ジェシー(下田麻美)との禁断のロマンス。
上演時間2時間50分と聞いてアフタートークもあるし、移動時間が足りないので夜の観劇をあきらめた(予約なしで当日観る予定だったのでキャンセルではない)。あと20分くらいは刈り込める気もしたが、諷刺もきいていて楽しいコメディーだった。
俳優がアンドロイドになっていて、「涙も機械調節次第」という味気ない近未来のテレビ局。
人間とアンドロイド、禁断の恋の逃避行があり、アンドロイドならでは騒動が起こり、大いに盛り上がる。一般の演劇ファンと違い、ジェニーを見守るお客さんの熱気が凄い(笑)。
芸術家肌で冷や飯を食わされている演出家チャンドラー役の高木 渉はいつもは主役だが、より抑えた演技で、今回は若手の引き立て役に徹していた。演出家の水鳥さんが夏公演直前に急逝されたが、そのうち、世代交代もしなければならないだろう。今回はその試金石ともいえ、なかなかうまくいった公演だったと思う。
海外のコメディーを専門に上演しているこの劇団、年1回の公演が楽しみだ。
覗絡繰

覗絡繰

声を出すと気持ちいいの会

演劇スタジオB(明治大学駿河台校舎14号館プレハブ棟) (東京都)

2010/11/25 (木) ~ 2010/11/29 (月)公演終了

満足度★★★★

語る力
物語や階層を渡る語り口に手練があって
立ち止まることなく物語に惹かれることができました。

ちょっと驚くほどに
刹那の密度を作る力を感じました。

ネタバレBOX

2つの物語を3つの階層で語っていく体なのですが
奥に入り込めば入り込むほど
しっかりと空気感が作られていて・・・。

単純に場面が並べられているというのとは違った
観る側を世界の深さに落とし込んでいくような力が
舞台にありました。

なんだろ、
物語の刹那にすっと観る側の息をとどめるような力があって・・・。
語られる時間が漫然と流れるのではなく
要所要所に絵面が作られている感じ・・。

物語に閉じ込められる閉塞感が
観る側に押し付けられるのではなく
なにか物語の流れに逆らわずに
そこまでついて来てしまったような感覚があって。

特に覗絡繰の終盤の絵面には
綺麗と言うのとは少し違う
引き込まれるような魅力があって
その色に柔らかい恐ろしさを感じるほど。

それぞれのシーンにステレオタイプではない
このお芝居だから感じられるような
色があることに瞠目しました。

強いていえば、一番外側の世界の描き方が
物語たちを支えるにはすこし脆弱な感じがして・・。
そこが作りこまれれば
冒頭と最後の語り口も
もっと際立って見えるのではなどと・・・。
そこがちょっと惜しい気もしたことでした。

☆☆★◎△△○○
野球なんて大嫌い

野球なんて大嫌い

はらぺこペンギン!

「劇」小劇場(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

ほっこりあったか。
お仕事相手を連れて行ったんですが、お誘いの折に
「何故はらぺこペンギン!が好きか」というのが説明出来なかったんですね。
何故だか、すきなんです。
これといって特殊な事はしていないのですが
でも何故か絶対の安心感やあたたかい観劇後感があります。

うちのカンパニーにも通ずるところがあるからかもしれません。

白坂さんの描く世界に、今作もたくさん癒されました。

ネタバレBOX

前説の音声言い訳が面白かったです。

キャスティングも絶妙でしたね。
山岸さんの高校生姿とドラフト指名には先ずびっくりしましたが(笑)

ラストシーンの山岸さんの1人芝居も、キャスティングの妙だなと感心して見入っていました。

りいちろさんも書かれていましたが、三原さん扮するヨシコの、プロポーズの際の荒行は、ほんとにきゅんとしてしまいました。むしろ泣きそうでした。
ヨシコのキャラはいいですね。
先輩の前だけ野球少年に戻る演出も、とてもすきでした。

全てのキャラクターの名字は、野球選手から取ってますよね?
でも既に立浪さんが…(笑)←ドラゴンズファンなので。
嗚呼、青春が僕に輝かない。君にも輝かない。

嗚呼、青春が僕に輝かない。君にも輝かない。

コーヒーカップオーケストラ

明石スタジオ(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★

やられた
どんだけくだらないバカバカしさを見せてくれるのかと思っていたら、けっこうツボにハマったものばかりだったので、大いに楽しませてもらいました。

甘神

甘神

ムシラセ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★

甘いけど甘くない話
主人公の女性役の人の演技がよかったので、よけいに気分が重くなった。
身勝手で弱くて満たされなくて何かを求めても、何が必要なのかわかってなくて、そんな人達が吸い寄せられるようにカルトな集団に身を寄せていく。

無機質かつスタイリッシュな衣装やセットが、登場人物の内面との不思議な融合をはたしているように感じられた。

くにこ

くにこ

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/11/26 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★

期待していたものとは違っていた
文学座で「くにこ」というと、文芸作品の香りを勝手に期待していたので、全然違う内容で肩透かしをくらった気分でした。
明るく楽しい家庭劇という感じで、私には向田邦子という脚本家が持っていた「棘」のようなものがずっと気になっていた時期があり、それを追体験できると思って劇場へ行ったのが大間違いだったようです。
確かによくまとまったお芝居で、文学座ファンの女性客の好みにも合っているのでしょうけど、正直物足りなさを感じ、自分にとっては入場料6000円は高いな、と思いました。
帰途、年配のご夫婦連れらしいお客さんの男性のほうが「ちょっと違うんだなぁ、自分が期待していた芝居とは、さ・・・」と呟かれたのが心に響きました。

ネタバレBOX

栗田桃子さんの「くにこ」は溌剌と可愛らしく、仲良し三姉妹もほほえましいのですが、自分が向田邦子の随筆を読んで思い浮かべた家庭は、父権に萎縮してるようなある種、戦前の暗さを感じていたので、「明るい笑いと元気」なんて「サザエさん」みたいで面食らいました。実際、角野さんの父親は波平さんみたいでした。
栗田さんの「くにこ」は魅力的だけれど、私の抱く向田邦子のイメージとは違いすぎていました。

一般家庭の話ならインパクトに欠けるので、「向田邦子」という冠をかぶせたのでしょうか。さりげなく、「もしかして向田さんがモデル?」と匂わせる程度ならまだしも「向田邦子さんがモデルのお芝居やります」みたいに写真つきで宣伝されたら違和感が残ります。
向田作品の名場面の一部が出てきたり、工夫はされていましたが、辛い戦時もあっというまにスルー。ただただ甘い砂糖菓子のようで、しみじみとしたものが何も残らなかったです。
冷蔵庫にはっておこう

冷蔵庫にはっておこう

chon-muop

cafe&gallery niwa-coya(東京都)

2010/12/04 (土) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

同じだけれど違う
経堂芝生版と仙川niwakoya版、
二週にわたって両方観劇。
同じ物語なのに質感が絶妙に違う・・・。

その差異が際立たせた
異なる時間の肌触りを
しっかりと感じることができました。

ネタバレBOX

物語の流れは同じ、
なのに肌触りは絶妙に違う・・・。

経堂バージョンの
どこかドライで深さを秘めた質感が
仙川バージョンの同じ時間には
やわらかく、ぬくもりを持って感じられる

お店が始まったころを表現するユーモラスな仕掛けや語り口は
どちらのバージョンでも一緒なのですけれどねぇ・・・。
やがて、時間が置かれて
店の広さや空気の密度がかもし出されると
それぞれの場所にだけ過ぎていった
時間の個性のようなものまで
くっきりと感じられて。

役者のお芝居に留まらず、
その場に置かれたものや
部屋の温度
観客の雰囲気にも揺らぐような
その場所を過ぎていった時間たちの
どこか長さが忘れ去られたような質感が
それぞれの色に染められて伝わってくる・・・。

マスターの賄いを作って食べ始める姿に
時間が今へと塗り替えられて、
その場所は普段の顔を取り戻すのですが、
もはや観客は
黎明期から重ねられたこのお店の空気に
しっかりと取り込まれていて。

もちろん、単一で観ても
その空気感で観る側を染め上げるような
力をもった小品なのですが、
二つのバージョンを観ると演じられるお芝居の
唯一無二な時間が一層しっかりと伝わってくる。

貼り付けられた手紙やレシートに刻まれた言葉たちが
その場の時間に編みこまれていて
ちょっとぼーっとしたくなってしまうような・・・。

このお芝居、
ちょいと常連のお客さんになって、
いろんな場所、、
いろんな時間やいろんな季節で見たいと思う。

きっとその場所ごとや流れる時間ごとに、
いつもと違うテイストで味わうことが、
できるように思えるのです。

☆☆☆○○◎△□□
プライド

プライド

東宝

シアタークリエ(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブラボー!!
とにかく、笹本玲奈さん、新妻聖子さんの歌声が、素晴らしすぎます!

舞台に関しては、歌中心になっていたようで、ストーリーにイライラすることもなく、歌を堪能してきました。
つくづく、行ってよかった~と思いました。

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