トナカイを数えたら眠れない 公演情報 MONO「トナカイを数えたら眠れない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    やっぱり観てよかった!
    土田英生さんの外部の仕事は観てるけど、劇団の公演はいつも観のがしていたので、今回初。千秋楽にギリギリ滑り込みセーフで観てきました。
    いやー、楽しかった。やっぱり行ってよかった。
    個性的でちょっとおかしな人たちが出てくるのだけれど、わざとらしくなく、それぞれ真面目に演じてるんだけど、会話がたまらなくおかしいという、私の好みにピッタリのコメディーでした。
    若い人にはイマイチ面白さが通じないのかもしれないけど、上質な大人のコメディーだと思います。
    題名は内容には直接関係ないけど、「羊」でなく、「トナカイ」というところが面白いなー。

    ネタバレBOX

    トランプゲームに興じているときの会話で、学生時代の各人のスタンスがわかり、ちょっとしたひとことにひっかかって、機嫌を損ねたり、人間関係の機微が感じられて興味深い。ゲームでの会話はヨーロッパ企画にも通じる笑い。
    名古屋弁をしゃべるエキセントリックなところがあるケーキ職人の登場によって、いっそう面白くなっていく。オーナーと夫人の妹との不倫関係や、妹が幼女時代、姉にひどくいじめられたというトラウマ、姉妹の中にある嫉妬とわだかまりなども描かれ、単に「ワハハ」と笑っておしまい、というノーテンキなコメディーではないところも気に入った。思い出のおもちゃの電話を使って姉妹の心が通う場面など巧い演出だ。
    舞台美術のセンスもよく、クリスマス気分に浸れ、本当に楽しいひとときだった。

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    2010/12/07 18:49

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  • KAEさま

    コメントありがとうございます。ストーリーは他のかたが詳しく書かれているので、ずいぶん簡単な感想になってしまいましたが、KAEさんに読んでいただけて嬉しいです。
    実は私は、今回、KAEさんの感想を楽しみにしていたのですが。
    このあいだの星のホールの土田さんの作品、日程調整がうまくいかず、観逃してしまい、KAEさんのレビューを拝読してとても後悔しました。
    「作為的ではあるものの、どこかに人間の本質や優しさを感じさせるエピソードが必ずあり、決して、不快な気持ちにならない」
    本当にKAEさんのおっしゃるとおりですね。
    作為的でも、わざとらしさがないところが好感が持てるんですよね。お人柄がにじみでてるんでしょうか。
    土田さんの人の良いオーナー役もホンワカしてとても面白かったです。

    2010/12/09 09:10

    きゃる様

    これ、観たかったのですが、忙しい最中で、行きそびれました。

    きゃるさんの絶賛コメントを拝読でき、観られなかった芝居の雰囲気がわかり、ほっとしました。

    土田さんの作るコメディは、作為的ではあるものの、どこかに人間の本質や優しさを感じさせるエピソードが必ずあり、決して、不快な気持ちにならないところが、大好きです。

    それに、何度か、素の土田さんと接し、いつも、配慮とユーモアのあるお話振りに、人間的にも大ファンなので、つい、作品にも好意的感情が湧いてしまうのですが、やはり、作家にしろ、演出家にしろ、役者にしろ、生身の人間ですから、その人の人間性が舞台には絶対出てしまう中、土田作品にはいつも、どこかほっと和ませられる点があるので、できれば、観たいと思っていたのです。

    きゃるさんも気に入られたのなら、きっと佳作だったのだろうなと想像しています。
    レビュー拝読できて、良かった!
    ありがとうございました。

    2010/12/09 01:53

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