最新の観てきた!クチコミ一覧

1401-1420件 / 190058件中
平和

平和

うずめ劇場

シアターX(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 東京公演初日を拝見、尺は途中休憩10分を挟み丁度2時間。お勧めの舞台である。(追記後送)

ネタバレBOX

 今回の上演作品は、現在普段は九州で活動するうずめ劇場を主宰する矢張り東ドイツ出身のペーター・ゲスナーさんが先ず東京上演の後、ベトナムのニンピンでの上演を予定しているという意気込みからも窺える。
 史実として、大ディオニュシア祭で今作が上演されたのは主たる戦争推進者であったアテネ将軍・クレオンとスパルタの指導者であったブラジダス両名が戦死した後の空僚をアリストファネスは如何にも喜劇作家らしい自由な視座から利用したと考えてよかろう。(この点も当パンに記された観点をベースに記している)近年ではチャップリンがヒトラー全盛期にヒトラーを茶化した「独裁者」を発表したことと似ている。
 喜劇は現実の悲惨、耐え難い苦悩、人々の魂が負った深い傷をも、その原因となる元凶を茶化し笑いで無化する作用を持つ最もラディカルな表現手段である。そして最も大きな害を齎すものこそ戦争なのではないか? 先に挙げた害悪の最たるもの・ことは総て戦争の必然的産物に他ならない。気を付けねばなるまい。
朧な処で、徐に。

朧な処で、徐に。

TOKYOハンバーグ

ザ・ポケット(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/10/15 (水) 19:00

価格4,500円

初日観劇
孤独死で発見が遅れたらと思うといたたまれない

朧な処で、徐に。

朧な処で、徐に。

TOKYOハンバーグ

ザ・ポケット(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/17 (金) 19:00

日本人の死生観が社会変容によって刻々と変わってきたことを実感。
孤独死というモチーフを初演の時期にフォーカスした慧眼にも脱帽。

平和

平和

うずめ劇場

シアターX(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ペーター・ゲスナー氏は時々凄いものを作ってくれるが、これはまたエライものを。
もっとも、作風は前作「ニッポン人は亡命する。」に通じ、混沌具合は「地球星人」がその極大版であった。
最近でこそシアターXがお馴染みの公演会場になっているが、どうしても「喜劇だらけ」(もう10年前)が(良くも悪くも)印象に残るのは、うずめ近年のお家芸(=色んな人を(巧拙にこだわらず)舞台に上げちゃう)、祝祭的舞台の最初であったから。
アリストパネスと来ればあのワチャワチャ感満載の舞台では?と想像してしまったのであるが、少し違った。否だいぶ違う。闇鍋感は漂うがよく見れば選りすぐられた感あり。
好みははっきり分れそうでもある。が、自分は強烈に好きである。
舞台を「作った」というよりは、実験室に籠もったマッドサイエンティストが実験してたら「出来ちゃった」感が強い。これは後藤まなみという自然発火物質のような女優の「演出によって制御されてるようには見えない」風情に大きく拠っていそうである。本作では主役の荒牧氏の周りで八面六臂、観客いじり型芝居のいじり場面でも客の好意的反応をもらっていたが、この荒牧氏も、娘役!の松尾氏も「行っちゃえる」俳優であり、美味しい瞬間が多々訪れる。
歌も多い。アカペラの合唱(何やら原始的な)あり、楽器はペット、トロンボーン、ドラム、ベース、電子サックス、生ギターなども。混沌の中にうっすらと、そして次第に見えてくる何か(歌も、芝居も)。ギリシャ演劇を上演するという営みの中に、現代秩序を超越し、時代と地域と文明を越境した自由精神の発露がある。
歌も、芝居も、自由極まりない。

いつかアイツに会いに行く

いつかアイツに会いに行く

ニッポン放送

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/10/10 (金) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

普通にストレートプレイだと思っていたら、コミカルな展開に歌とダンスがてんこ盛り
ノリノリになって これ、めっちゃ楽しいヤツやん!
それにしても余命宣告のシーンでこんなに笑いをとってしまうとは
この作品、悲劇の方向にもっていく気なんてないのだろうなと
1秒たりとも退屈させはしない。というエンタメ魂
ラストに向けては演技で見せるゾーンにシフトチェンジ、その流れもイイね
華のある役者さんだからこそ生み出せるワクワク感というか、
エンターテインメントにトキメキがあるって重要だなぁと実感しました

ネタバレBOX

うわぁ~こっち(客席)にまでなだれ込みそうな勢いだと圧倒されていたら、ホントに降りて来た!めっちゃ楽しい
ワンアクト・ミュージカル・フェスティバル

ワンアクト・ミュージカル・フェスティバル

ワンアクト・ミュージカル・フェス実行委員会

シアター風姿花伝(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

『檸檬SOUR』面白かったです。

蛍の光、窓のイージス

蛍の光、窓のイージス

劇団文化座

あうるすぽっと(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/17 (金) 19:00

110分。休憩なし。

白貝

白貝

やみ・あがりシアター

浅草九劇(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、㊟基本ミステリーなのでネタバレ厳禁。
物語は、チラシにある通り 登山(記録)中心に淡々と進むが、ラストの伏線回収は凄い。山は 作品に登場する白貝山以外は実在し、山登りが趣味な自分にとっては聞いたことがある山ばかり。日本百名山に入る有名な山からハイキング程度の低山もあった。白貝山には避難小屋があることから、それなりに標高が高い山を設定しているような。

山は四季折々 しかも いろいろな登山ルートがあるので楽しめるが、山行の約束をしない限り 同じ人とはめったに会わない。山では 見知らぬ人でも 情報交換や事故の際の目撃情報に繋がるため挨拶をする。それにしても やたら出会いが多くなり「私の話を聞こうとしている気がする」と。でもタイトルの「白貝」通り口を割らない。「あのときのことは絶対言わない」、その理由が肝。
舞台美術は、シンプルだがタイトル同様 山だけではなく海を想わせる造作が巧い。
(上演時間2時間 休憩なし)

ネタバレBOX

客席の対面舞台、中央に2~3段窪んだ床面に(山の)等高線のような模様があるが、海でいえば砂紋といったところ。「山」と「海(貝)」という絶妙な美術。色彩も白・黒・灰の三色で 実にシンプル。そこを登り降りするだけの動きだが、十分 山行を思わせる。

物語の内容は記せないが、巧みな構成、シンプルだが山行の様子、それを体現する役者陣の演技、それら全てが調和した好公演。ラストは衝撃的‼

ちなみにダイヤモンド発掘会の回は、キャスト全員同じ「やみ・あがりシアター」の白Tシャツを着ており、衣裳などの違いではなく演技力を試しているようだ。また暗転・明転はほとんどなくシーンの切り替わりは、〈私が〉山行する行動記録を傍白して場所(山)と日時が違うことを強調する。
次回公演も楽しみにしております。
「彼女はパンツの女神」

「彼女はパンツの女神」

ちゃんとしなきゃ企画

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/17 (金) 14:00

95分。休憩なし。

白貝

白貝

やみ・あがりシアター

浅草九劇(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/16 (木)

ふわぁ~~~~!!山上る歩幅もだんだん大きく速くなっていったような。ズキュン。

インディゴは水に溶けない

インディゴは水に溶けない

家で出来る演劇

スペースあや(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/13 (月)

こういうの良いなぁ。って感じました。
普通な生活、想いが感じられる舞台。
奥行も使っていたりと、四季を感じ、それぞれのオーナーに対する思いなども見えて終わりも続きだった。
だって生活は続くものだものね。

柿紅葉のころ

柿紅葉のころ

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/09/22 (月)

柿の木を中心に。
生活している家族の戦中と戦後を考えさせられた。
シンプルな舞台でなおさら心に響いた。
戦争は起こしてはならない。

最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote

最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2025/09/14 (日) ~ 2025/10/04 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/09/15 (月)

ずっとそこに居たかった。あっという間の3時間。
良いなぁ。好きだなぁ。楽しかったなぁ。
生演奏も物語を一緒に語ったりで。幸せなひと時でした。

われわれなりのロマンティック

われわれなりのロマンティック

いいへんじ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/30 (土)

そうだよね。生きづらい時代なのかな?でもその中でゆるやかに必死に居場所を探していたりして…。
すごく沁みたなぁ。

曇天に咲く華

曇天に咲く華

劇団KⅢ

萬劇場(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 尺は休憩無しの130分。某領主が城を建設中の領地。時代設定は不明確だが城は間もなく完成する予定だ。
 殺陣シーンが可成り多く、役者の身体能力に合わせてスローモーな殺陣にしたり、通常のスピードにしたりの工夫がある。尺はもう少しギャグを削って詰めても良かろう。バチではあるが歌い手が入って歌うシーンもあり、歌の上手い歌手である。極めて深い台詞や名シーンもあるのでギャグを削っても充分訴えかける力を持つ作品になろう。(追記後送)

ピンクの教室に父の影

ピンクの教室に父の影

友池創作プロジェクト

小劇場B1(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

タイムスリップを通して、30年前の事件や家族の葛藤が丁寧に描かれた舞台でした。
明るい物語ではありませんが、その分物語に引き込まれ、考えさせられる時間になりました。
登場人物には、あまり感情移入できませんでしたが、人間らしい迷いや複雑さがリアルに伝わってきました。

古来稀でも今希なり

古来稀でも今希なり

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/05 (日) 17:00

3日違いで共に古希を迎える両親を実家で祝う三姉妹の話。
かつての出来事を夢で見ている父、をプロローグ(終盤の伏線でもある)に古希祝いの企み(笑)を経て当日のあれこれを描いてどの場面も家族愛満載……と言ってもほのぼのとしたイイ話ではなく親子・姉妹であるがゆえのわだかまり的なものに起因する言い争いなどもあり「家族ってそうだよなぁ」と頷くことしきり。
さらにホームパーティーでのアトラクションとしてピアノ弾き語りの生歌や舞台上でのオムレツ作りなど「一芸披露」的なものもあり、三十周年を迎えたベテランの底力を目の当たりにした、みたいで満足満足。

曇天に咲く華

曇天に咲く華

劇団KⅢ

萬劇場(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

複数の勢力や思想が入り乱れる混沌の時代を舞台に、圧政や弾圧の中で生きる人々を描いた壮大な物語でした。
殺陣や歌唱がふんだんに盛り込まれ、華やかさの中に、報われぬ想いと覚悟が交錯する悲壮感が漂います。
登場人物は多いものの、それぞれの立場や目的が明確で、物語に引き込まれました。
終盤の殺陣は見事で、続編を期待させる余韻のあるエンディングも印象的でした。

いまさらキスシーン

いまさらキスシーン

柿喰う客

かなっくホール(神奈川県)

2025/09/14 (日) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

劇団の新作本公演の隙間に突然発表された玉置玲央のライフワークだと謳う17年目の一人芝居。 久しぶりにフルサイズの上演だそうです。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/10/post-46da83.html

白貝

白貝

やみ・あがりシアター

浅草九劇(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

(笑えた度)3.06(今感)4.08(完成度)4.08(平均)4

The story of style。フィクションのスタイルに関するメタフィクション。
海のものとも、山のものとも。
意味不明? ま、あんまりネタバレできないし、、、、

ネタバレBOX

どこまでがネタでどこまでがバレか、判然としませんが、、、
書いちゃいけなそうな核心は外して、、、と。
念の為、観劇予定の方は以下ネタバレらしきものを含みますので閲覧ご注意ください、と書いておきます。


かの天才、バカリ先生は、某ドラマにてミステリーサスペンスのジャンルを換骨奪胎して、
日常会話劇を経由し、大人の青春群像劇で着地する、という離れ業をやっておられましたが、
こちらはミステリーのジャンルはそのままに、
スタイルを思弁しつつミスリードさせていくというこれまた高度なことを試みておられるように思えます。

主人公は山という作品のスタイル(作風)。
もちろん、スタイルなので作品である山に同化しています。

でもさ、開演前に思うわけですよ、これは、谷だよね、と。
そして当パンを見て、考えを改めるわけです。磯か!!と。

主人公の周りの人物も、磯で登山を演じながら、同時に架空の人物を演じる役を演じるという3重の虚構性。
すっかり海岸ミステリー(?)なのに山岳ミステリーと思わせられているのだ、と思っていたら、
やがて海底が膨大な時間をかけて隆起してきた壮大な時間がふと頭をよぎる。え、本当に山?

ラストシーン。
本当の真実は作品の外側にあって、誰もそれを知らないし、隠し通していた主人公さえ虚構の中の虚構を真実と勘違いしている。
そして、観客に提示されたその真実は、、、観せられていたフィクションは一体何なのか。

ネタバレの元ネタのさらに元ネタはギリシャ神話あたりにあるのではと勘繰っております。
生命循環、あるいはプラトンの輪廻転生。
考えすぎですかね、、、○から生まれて○で▲ぬ。(意味不明)

見えているストーリーは2段落ちなのですが、2段目は鮮やかでいいとして、
1段めはもう少しわかりやすくネタ振りしておいて欲しかったので、完成度マイナス1。

バチェラーコンプリートしてた(かな?)ので、今感プラス1。

役者の皆様の運動量半端ない文字通りの熱演で、低気圧でダウン気味の体にパワーをいただきました。

このページのQRコードです。

拡大