カメコが笑った日
Theatre劇団子
SPACE107(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
安定感
抜群に安定感のある芝居でした。のっけから引き込まれて最後まで途切れずに楽しめます。そして芝居が上手い。噛んだところをネタにして笑いを作るなんてところもお見事。もちろんそれだけではなく,人の思いがビシビシ伝わる舞台です。さすが再演だけある。いい演劇を観れたと素直に思います。となると,新作「トキタ荘の冬」をどうするか。カメコの完成度が高いだけに,そのままにしたいという思いと素直に10年後が見たいという思いが交錯しています。悩みどころです。あと,今公演限定で過去のDVD2作品が割引価格で販売されているのも嬉しいところ。これだけの芝居をする劇団ならばハズレはないはず。飛びつきました。
線路は続くよどこまでも
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
シアター711(東京都)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
かつて朝鮮総督府鉄道という、日本が建設した鉄道があった。
その朝鮮鉄道に、小宮さんのお父上が勤めていたことがあった、という事実からできた芝居だと言う。
ネタバレBOX
前説から小宮さんが務める。
前説で、父親の話と、自分の話、そして、朝鮮鉄道とはどのようなものであったのかを、簡単に説明してくれる。
日露戦争の翌年からわずか2年間で半島の南北を貫く鉄道建設したという事実に驚く。
その距離は、東京・神戸間に等しいらしい。
現在の北朝鮮にあった、新安州駅に勤める駅長が主人公。
てっきり小宮さんのお父上が主人公かと思っていたが、そうではなかった(舞台の中では同駅の助役として出てくる)。
駅長が主人公で、終戦の翌日から1年後、半島を縦断して釜山までたどり着く様子を描く。
植民地でありながら、駅長の奥さんは、故郷と思っている土地であるし、駅長もとても好きな土地でもあった。
しかし、終戦のため、職を辞し、その地を離れることになる。
駅長は、駅長であるということの責任とプライドで、最後の日本人引き揚げ者がいなくなるまでその地に留まると決意し、実際に最後の引き揚げ者たちと、地獄の半島縦断を体験するのだ。
終戦翌日の、韓国の人々との関係の変化や、日本人たちの混乱ぶりが描かれ、創氏改名についても触れていく。
鉄道員という仕事に誇りを持つ者としての役割と、土地への愛着、しかし、そこは他国であり、植民地であるということの露呈が、終戦によって初めてなされる。
そして、引き上げ行の辛さは、(こういう言い方はあまり適切ではないかもしれないが)今までいろいろな本などで見聞きしたものであり、紋切り型とも言えるのだが、歴史的なこういう事実を知らない世代もあろうから、それは、きちんと伝えなければならないことなのだろう。
小宮さんのひとり芝居なので、その状況を、ちょっとしたユーモアを交えながら、淡々と、ときには熱く語っていく。
ひとり芝居なのだが、ある人物ひとりを演じていくという形式ではなく、何十人もの役をひとりで演じるという、いわば、落語的なひとり芝居であった。
そのため、会話をする場面では、会話ごとに場所を移動してその役の台詞を言う、ということになるので、やや会話のつながりに「間」ができてしまう。
この「間」というものが問題である。つまり、「笑わせるシーン」では、笑わせるためるの「間」として、適切ではなくなってしまい、観客が先にオチを想像してしまうことになってしまう。
だから、「間」が大切なシーンではあまり笑うことはできなかった。それは、後々にかかわってくることだけに残念である。
通常の芝居とは違う「間」や台詞の構成にすべきであったように思う。
ただ、そういうところにスマートさはないものの、熱演が伝わり、それが心を打つ。
ぐっときてしまうシーンもあった。
今回、この舞台を観る前に、『ソウル市民』5部作の上演を観ていただけに、なんとも気持ちに深く入ってくる。
植民地と一般市民の関係だ。
『ソウル市民』では、ある意味呑気な市民たちであったが、こちらは、鉄道という仕事と、終戦後ということもあり、当然感覚的には異なるのだが、新たに見えてくる日韓関係というものがあるのかもしれないと感じた。
韓流ブームが定着して、韓国に感じる想いが違う世代にとっての関係性、それは、加害者・被害者という単純な2軸だけで見るのではない、新たな関係が見えてくるのかもしれないと思ったのだ。
この作品の戯曲は、鄭義信さんが書いている。鄭さんにとってこの作品には複雑な思いがあったのではないかと思う。つまり、日本人の駅長からの視線で描かれているので、逆から見るとどうだったのか、という視線のあり方についてなどだ。
劇団衛星のコックピットE16-17
劇団衛星
武蔵村山市民会館・展示室(東京都)
2011/10/22 (土) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★
なんだろ、この残念感…。
その昔、タイニーアリスでこの劇団を観て、もの凄く面白かった。
その後、この『劇団衛星のコックピット』を東京でも上演したのだが、日程が合わず観ることができなかった。
それだけに「観たかった!」の気持ちが高まっていたのだが、なかなか東京にやって来なかった。
そして、今回である。
しかも公演内容は見逃した『劇団衛星のコックピット』だ。
これは期待せずにはいられない。
ネタバレBOX
受付には企業の受付とか工場見学の案内にいそうなコンパニオンの女性が制服でいる。
どうやら、松戸重工という企業の開発した大型ロボットに、観客たちは見学に来たようである。
今回見学する大型ロボットのパンフも配布され、社歌まで載っている。
誰も気がついていないようだが、松戸重工のCMがロビーの小さなモニターに流れている。しかし、内容は短くてやや中途半端。
少人数での観劇になるのだが、小学生ぐらいの子どもの数が多い。
市報とかで「巨大ロボットを舞台にした演劇」を見てやってきたのか、市民の招待なのかは知らないのだが、とにかくわいわいやっている。
開演になり、コンパニオンに従って、室内に入る。
正面にはロボットのコックピットが設えてあり、期待がさらに高まる。
コンパニオンが前説を行う。松戸重工の社歌まで歌ってくれる。
やっぱり期待は高まる。
ニコニコしてしまう。
のだったが、いざ本番になると…。
ん?
なんだろ、この感じ。
面白要素満載なのに、不発、不発。
Fジャパンさんが、変なポーズや表情で、子どもたちを笑わせるぐらいな感じ。
役者の人たちは、みんなうまいとは思うのだが、いろいろな設定の意味がなく、主人公が曖昧で、かと言って群像劇にしては、個人の持っている物語があまりにも薄すぎる。
これって、本当に何回も再演されていて、今も全国の市のホールなどを回っているの? と思ってしまう。
ごちゃごちゃしすぎた印象で、何が言いたいのかイマイチわからない。
日本の、マスコミの、というテーマなのかもしれないが、それも弱い。
設定の曖昧さは、例えば、メインモニターが故障ということで、見えない設定なのに、サブモニターの様子を観客に見せるために、メインモニターにそれを映し出す。だったら、メインモニター故障中の意味もなく、普通に使うべきで(CGの制作費などの問題かも)、使わないならば、最後まで使わず、サブのモニターに映っていることは、観客には見せずに、台詞だけで伝える、とかにすべきではなかったのだろうか。
また、そもそも入口から前説までは、企業の製品をデモンストレーションするというような、設定だったのにもかかわらず、本編が始まると、観客は、「ロボットにやって来たお客」ではなく、普通の「演劇を観に来た観客」になっているというのは、いろいろ凝ったことしている割りには意味がないように思えるのだ。
観客参加型ならば、最後までそうすべきだったのではないだろうか。
子どもたちも公演中はあまり盛り上がってないし。
武蔵村山市民会館は、わが家からもの凄く遠い。
そして、この残念感。
ぐったりしてしまった。
好きなタイプの劇団なので、次に期待したい。
お母さんの十八番
アジア舞台芸術祭制作オフィス
水天宮ピット・中スタジオ1(東京都)
2011/11/05 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★
独特な演出
もとはワークショップで生まれた10分の作品だったらしい。
それをフルバージョンとしての上演。
日本語での上演で、演出は韓国の方。
なんと無料。
ネタバレBOX
シンプルな舞台装置。
遺影が正面に飾ってある。
外が見える窓が開いているのだが、役者たちが閉めていく。
亡くなってしまった「母」を中心にした家族の物語。
とても不思議な展開なのは、もととなった10分の作品を自由に広げていったことと関係なるのだろうか。
緊張から緩和への手法が面白い。
というか変わっていた。
シーンごとのつなぎ部分に、必ず、仕掛けがある感じ。
意表を突かれるところもある。
特に回想シーンで、そこに登場しない役者が、動物を演じるのが意外だった。
深刻でしんみりしたシーンの後に、ちょっとユーモラスな動物たちを演じる役者が出てくるからだ。
ただし、それが、後々のシーンに効いてくるとということはなく、一過性のもの。
後のシーンにそれらが効いてくるような、飛び抜けたモノになっていないのは残念。
ただ単に役者に動物のマネをさせただけで、終わってしまっている。
確かにその場では面白いのだが、全体的なトーンや、伏線になっているわけでもないところに疑問だけが残る。
「何かあるんじゃないか」という期待だけが取り残されてしまった。
また、父親が心象を吐露する台詞がかなりある。「ああ俺は何をしてしまったんだめろう」的なそういう台詞には違和感しか感じない。
これも全体のトーンとの違和感もある。
ひょっとしたら、そういう「今どきそんなこと言う?」というような、心象吐露台詞を吐くということ自体がギャグなのではないか、と思ったら、そうでもなかったようだ。
動物のマネと今どきあまり聞かない台詞が、てっきりセットになって、メタな芝居空間を創造していくのではないかと、最後まで、少しだけ期待していたのだったが、そうではなかった。
普通に冒頭のシーンのおさらいをして終わった。
そして、何よりエンディングで亡くなった母親が、吐く台詞は、あまりにも実も蓋のなく、好きではなかった。
『いい日旅立ち』の歌はいい感じだったし、また外が見える窓を順番に開けていく感じはちょっといいな、と思ったのだが。
10分のオリジナルのほうも同時に観てみたかった。
たった一人の戦争
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2011/11/18 (金) ~ 2011/11/28 (月)公演終了
満足度★★★★
未整理で、未消化な「今」を切り取る
「演出の都合上、長くはありませんが、お立ち見いただくことがございます」という但し書きがあった。
「何だろう?」と期待しつつ、座・高円寺の劇場へ。
ネタバレBOX
会場に着くと、まず、腕に腕章を付けられ、この場所を説明するパンフを渡された。
そして、オレンジの作業着で黄色いヘルメット姿の人たちの前に、付けられた腕章の色と番号に従って並ぶ。1つの色のチームは8人編成。
この場所「檜谷地下学センター」の注意事項などを聞かされる(観劇に関するものではなく)。
受付前には、なんだかよくわからない(モグラ?)ゆるキャラが愛想を振りまいており、手にしたカセットデッキからは、この場所、すなわち「檜谷地下学センター」の解説が流れている。
まるでテーマパークのアトラクションに入る前ようだ。
観客たちのざわつきが気持ちを高める。
時間になり、劇場内へ。
そこはどうやら大きなエレベータのようだ。
観客はそのエレベータで地下1キロの場所へ行く。
着いたのは、檜谷地下学センターが、地層科学研究をしている場所の地下。
地下に降りると所員からこの場所の説明がある。
しかし、それを遮る者がいた。彼女によると、ここは実験施設の名目で作られているが、ゆくゆくは放射性廃棄物の処分施設になるのではないか、ということだ。
彼女を含む、観客と一緒に地下に降りた、あるグループのそれぞれのエピソードが語られていく。
(観客は席に誘導されて着席する)
彼らは、この施設を運営する側から見ると厄介者のグループであった。例えば、この施設の上にかつて住んでいた者(本来はこの施設の上−地上−は、ダムになる予定だった)だったり、福島からやって来た者だったり、この施設の危険性を訴える者だったり、などなど。
私たちの多くが、震災後の福島原発の事故で知った事実がある。
例えば、使用済み核燃料の廃棄の問題。例えば、原発に絡む交付金の問題。例えば、避難地域に指定された場所のこと。
そういう、テレビや新聞、雑誌やネットなどで目にし、耳にした情報が戯曲に織り込まれていく。
特に舞台となる地下の実験場(核廃棄物保管施設)のエピソードは、『100,000年後の安全』というドキュメンタリー映画にもなったフィンランドのオンカロを模しているようであり、内容もそのドキュメンタリーからの引用が多いように感じた。
また、それ以外の、例えば避難地域に指定され、一時帰宅した家族のエピソードも散々テレビ等で報道されたものの、サマリーのようでもあった。
もちろん事実であろうが、そうした情報を集めて作り上げた印象が強かったのだ。
ただし、演劇的なシーンも数多くあり、それらの情報を有機的に結び付けていた。
例えば、ダム建設のときに1人で戦っていた男の影や、地下にいる不気味な煉瓦職人たちと、玉にした放射物質を含む土、携帯小説を書いている女性と他人には見えないパートナー。
そんな仕掛けが、特に煉瓦職人たちが、あまりにもアングラであり、楽しいのだ。
そして思いの外、「音楽劇」だと言ってもいいだろう。「歌」がひとつのキーになっていく。
妙にリアルな情報群とそれらの虚構的、演劇的な要素が、もうひとつしっくりとこないのは、情報が生々しすぎるからではないだろうか。
それは、また、坂手洋二さんの想いが強すぎて、いろいろ盛り込みすぎた、ということもあろう。
しかしこれは、「今」を切り取っていて、「今」でしかできない舞台である。
つまり、現在進行中であり、「整理」も「総括」もできていないからだ。即時性のある舞台であると言っていいだろう。
未整理で未消化で、だけど、「今言っておきたい」という想いの強さが溢れていると言っていい。
後10年、あるいは50年経ったときには、このときの出来事を誰かが総括して、舞台化してくれるかもしれない。
それまで待っていられないという焦りと憤りが感じられた。
テーマパークのアトラクションのような導入と、虚構の物語をまぶしてはいるが、そこで観たモノは、「え、それってウソだろ?」と言ってしまいそうな真実である。
そんなウソのような酷い真実の中に私たちは、今、生活しているということなのだ。
だから、テーマパークのアトラクションのような導入は、実は哀しい。モデルになったらしい施設でも行われている見学会は、何かを隠蔽するような企みでもあるからだ。
開演後、係員に否応なしに誘導されて、エレベータで地下1キロに降りた私たちは、そのエレベータでもとの地上に戻ることはなく、腕章を入口で返却して帰宅した。
だから、実はまだ、アノ地下1キロのところに私たちはいるままなのだ。
ウソのような世界の中に。
劇中で歌われる以下の歌が、坂手さんが声を大きくして言いたいことなのだろう。
作品のタイトル『たった一人の戦争』がここでクローズアップされていく。
「たった一人で歩いていたら、歌を歌いたくなった
たった一人で歩いていたら、子供の頃の歩き方になった
たった一人で歩いていたら、帰り道がわからなくなった
たった一人で歩いていたら、地球を救うのは自分だと気づいた」
(『たった一人の戦争』より)
この舞台となった地下学センターのモデルらしき場所がある。「幌延深地層研究センター」という場所だ。
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/center.html
劇読み!Vol.4
劇団劇作家
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/29 (火)公演終了
満足度★★★★
良いイベント、24日、風の・・・。
24日風の贈り物。この作者はずっと創作継続すれば、TV単発ドラマ系統の作品にむいてるかたです。演劇より、小説、ラジオドラマに挑戦してほしい。現代戯曲しかも小劇場となると、もっと器用に舞台をつかうとか、キャラクターの発展意外性がいる。
台詞、人物行動が直線的で、ドラマ全体の軽さを感じた。
ホテルにいった男女もこじつけにみえた。そのミッドポイントの位置がうしろすぎる。バランス悪し。
Aと考えている人がAと発言するところにはドラマくささが生まれない。ホン改造でこじつけてもかまわないと思うなら、台詞をもっといじれ。人物行動をいじれ。
ネタバレBOX
わたしはシナリオを直す、シナリオクリニックを業としてやっております。がんばってください。またいつか行きます。
平成中村座 十一月大歌舞伎
松竹
隅田公園内 特設会場(東京都)
2011/11/01 (火) ~ 2011/11/26 (土)公演終了
満足度★★★★★
芸の真髄と芸の継承の素晴らしさに酔う
最近どんどん変な方向に行っているコクーン歌舞伎より、何百倍も素晴らしい!!
夜の部の座組み、演目の並べ方、演者、全てに大満足しました。
3演目、一度も眠くなりませんでした。
4時間の平成中村座、私の個人的心の琴線を揺らし続け、亡くなった最愛のあの女性に、どうしても見せたかった舞台でした。
もう40年以上のご贔屓の仁左衛門さん、あなたの芸には打ちのめされます。
勘三郎さん、一ヶ月の舞台をお勤めになれる体力が戻られて、本当に良かった。
中村屋の若き、有望な兄弟の精進…。
演目の素晴らしさも手伝って、歌舞伎の魅力に満ち溢れていました。
最初は、使い勝手が悪かったトイレも、行く度、使う身になった工夫が凝らされ、サービス業や、興行側の方達に、お手本にしてほしいと感じます。
東宝や四季の案内係の方に、是非、平成中村座で研修して頂きたく思いました。
ネタバレBOX
猿若江戸の初櫓…中村屋の若き兄弟の見目麗しい舞踊に、ただただ心を奪われました。勘太郎さんは、所作や表情が、お父上に瓜二つ。勘三郎さんじゃないよねと思わずチラシを確認してしまいました。最後に背景が割れ、実際の隅田川の流れがバックになって、素晴らしい!!コクーンの駐車場が見えても、だから何?という感じですが、平成中村座の隅田川には風情があって、感嘆しました。
沼津…伊賀越道中双六を通しで観た記憶はありませんが、沼津は、これまでも何度か観ている筈。でも、こんなに心を締め付けられたのは、初めてでした。70近いお歳には全く見えない仁左衛門さんの十兵衛は、実際は年下の勘三郎さんの息子にちゃんと見えてしまいます。これは、芸の成せる業。本当に、この話はよくできている。最初、大いに笑わせて、後半、親子の情と、義理の板ばさみで、葛藤する平作と十兵衛の、慟哭が、胸を締め付けるような悲劇へと転換する作劇の巧みさ。情の通う名演技の3人の取り合わせも絶妙で、全てにおいて、極上の演目となりました。
弁天娘女男白浪…歌舞伎を観たことない人でも、たぶん、誰でも知っている、通称「白浪五人男」。浜松屋の場面は、騙り芝居の名作中の名作。詐欺のやり方が巧妙で、きっと、このサイトの御仁には、大好物の演目ではないかしら?古今東西、詐欺も騙りも、ここまで行けば、芸術かもしれません。
黙阿弥の台詞は、本当に気持ちよく、私も、子供の頃、勢揃いの場の名乗りの台詞を暗誦して、担任に胴上げされて、やんやの喝采を受けたことが思い出されました。
ついこの間生まれたばかりのような国生さんが、もう若旦那の役を演じるようになったのかと、感慨深い思いでした。
日本駄右衛門の橋之助さんに、役の風格が出て、とても良かった。
菊之助の七之助さんは、あまりにも美し過ぎて、男とわかってからも、線も細く、どうしても女性にしか見えませんが、声は精一杯、骨太にして、健気に演じていました。(この役は、音羽屋さんの家系の方が敵役なんでしょうね。)
勘太郎さんの南郷力丸は及第点。
二人の、花道の引っ込みの坊主替りのやり取りは、絶妙のコンビネーションで、5年後ぐらいに、再度、この二人の浜松屋を観たいと思いました。
勢揃いの場では、新悟さんも、品格があって、目を惹きました。
演目のチョイスのセンスもさることながら、演目の配列センスが冴えていて、近来稀に見る、素晴らしい歌舞伎の世界を堪能させて頂きました。
最後の勢揃いの場の、白浪男の名乗りに被せて、ずっと私語してるおばさんがいなければ、パーフェクトの観劇だったのに。それだけが、残念無念。
「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/26 (土)公演終了
満足度★★★★
初めて見ました
芝居の参考にと観劇しました。
とても面白かったです。
追い剥ぎ
非・売れ線系ビーナス
湾岸劇場博多扇貝(福岡県)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/25 (金)公演終了
満足度★★★
今までにない
別の視点から見れました。
舞台もシンプルにまとめておられました。
ネタバレBOX
大量の紙をバラマク演出にはまってしまい
セリフを聞いていなかったことに気がつきました。
すいおません。
オアシスの旅人たち
ぱるエンタープライズ
TACCS1179(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
クライマックスが見物☆
今回が四回目の上演となる作品のようですが、
僕は初でした。
中盤からラストにかけては感動と笑いが織り交ぜられていて
楽しめました☆
49
ムシラセ
サンモールスタジオ(東京都)
2011/11/16 (水) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
初観劇
観てきました。
クチコミ遅くなってすみません…
ネタバレBOX
壁の絵が素敵でしたー。
開演ギリギリに入ったので、もっとじっくり眺めたかった!
最初の「?」から、紐が解かれ解かれ解かれて、最後は胸いっぱいでした。
オアシスの旅人たち
ぱるエンタープライズ
TACCS1179(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃ面白かった!
役者の力量に違いがあったのは仕方がないとして・・・
話しはとてもキレイな話しで、その上タイムリーな話しでもあり・・・
ネタバレBOX
話しは麻矢高校を卒業したメンバーの同窓会の話し。
7年ぶりに集まった面々は同窓会を楽しんでいるかのようにしていた。
でも色々おかしな点が出てきて、実は同窓会のメンバーは実は死んでいたということに気付かされる。
その中にかつてあった仲間意識があったり、長く付き合った最愛の相手を想う愛など色々考えさせられるものでもありました。
でもやはり一番良かったのはその真面目な内容の中にある健三さんの勘違い・・・笑
楽しく、感動もする公演でした!
このような公演を観たのは初めてだったので、ぜひまた再演して欲しいですね!
沓掛時次郎
くろたまProject
The Flea Theater (アメリカ(東部))
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
”沓掛時次郎”ついにoff-off-Broadwayデビュー!27日まで
”沓掛時次郎”ついにoff-off-Broadwayデビュー!27日まで
あいー、リンダだよん。
こないだのCHINGLISHは半分中国語+サブタイトルの劇だったけど、今日は日本生まれの日本の劇の、ニューヨークオフオフブロードウェー公演のお話!
1928年に長谷川伸さんが書いたヤクザ劇、”沓掛時次郎”に、舞台の本場ニューヨークならではのエンタメを盛り込んだ演出を加えて、11月27日までトライベッカの劇場で公演中だよ!。
日本で有名なプロダクションを引っ張ってきてリンカーンセンターなんかでどばーんとやっちゃう劇もとってもエキサイティングだけど、
”沓掛時次郎”みたいに、準備期間を2年もかけて、翻訳から、ワークショップから、リーディングから、ファンドレイジングから、こつこつこつこつと赤ちゃんのようにだいじにだーいじに手塩にかけて育て上げてきたプロダクションを実際に観せてもらうのは、また違った感慨があるね。
だからね、彼らの気合いはハンパじゃございませんよ、ええ。
もう、心意気がビシビシ伝わってきて、なんか終わったあとリンダもなんかニューヨークでクリエイティブなことをやってやりたくなったわ。うふ。
リンダのお友達も出ているので、ニューヨークにお住まいのみなさんは、ぜひこの日本のプロダクションのニューヨークデビューを応援にいってあげてくださいな。で、その心意気を受けとって、日本の劇っていいなぁって思ってくださったらうれしいな。
日本人のみなさんならまずあらすじの予習はいらないよん。
でも、日本語を話せない人でも楽しめるはず。日本人役の役者さんもみんなバイリンガルだし、日本語の台詞にはサブタイトルも入るしね。生演奏あり、ダンスありで、エンタメ要素も満載なのぉ。
結構お客さんも入ってるみたいで、リンダがプレビューで行ったときは満員御礼だったよ。連れのイタリア人のお友達も感激してた!
Mahoも後半に行くっていってたから、もし重なったら金髪のMahoに声でもかけてあげてねー。笑
Kutsukake Tokijiro
(沓掛時次郎)
Place:The Flea Theater:
41 White Street, New York, NY 10013
Ticket: $20
Running time : 75min with no intermission
http://www.kurotamakikaku.com/kutsukaketokijiroenglish2011.html
▪November 16th(Wed) @9PM
▪November 17th(Thu) @9PM
▪November 18th(Fri) @9PM
▪November 19th(Sat) @5PM & 9PM
▪November 20th(Sun) @7PM
▪November 21st(Mon) @7PM
▪November 22nd(Tue) @9PM
▪November 25th(Fri) @7PM
▪November 26th(Sat) 5PM & 9PM
▪November 27th(Sun) 7PM
bなるbとのb
meyou
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
猫3匹に押しつぶされながらも・・
結局、膝上に2匹、胸上に1匹の猫たちに押しつぶされたりしながらも
なんとかどいてもらったりして(苦笑
無事に観に行くことができました・・(会場がNyanだけに
前回に続いて、今回も小さな空間を
ぎっしりと美しいコトバと嫋やかな動きで埋め尽くしていて、
素敵な舞台に仕上がってました。
朗読された作品の舞台はどれも昔の東京だったりもするのですが、
それらが大阪の北堀江で囁かれると、
フシギと東京よりもその場の空気にしっくりと合うように感じてしまうのは、
東京よりも昔のものが多く残っている大阪ゆえなのかなぁ・・
などと思ってもみたり(笑
松本さんは、先日ABCで観たレトルト内閣での公演も良かったですが、
こうして間近で観させて頂くと、
なかなかに眼や表情に力のある役者さんだなぁと
改めて感じたりしました。
そして、その松本さんの投げる球を受け止めるかのごとく
支えるようにしなやかに動き続ける
諏訪いつみさんと合わせると、2人、なかなか良いコンビと言えるのではないかなぁ、と思ったり。
また、大熊さん河上さんと、2人での台詞の掛け合いも見どころが多く、
なかなかに楽しめました。
東京からたまにぶらっと行くと
本公演以外には足が向かないことも多いかもしれませんが、
こうしたらちいさな空間で、間近で役者さん達の動きを
しっかり捉えられる公演のほうが、
それぞれの持ち味をゆったりとした状態で鑑賞できて、
本公演の印象に補足できる貴重な機会だったりもするのです。
沓掛時次郎
くろたまProject
The Flea Theater (アメリカ(東部))
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
”沓掛時次郎”ついにoff-off-Broadwayデビュー!27日まで
http://mahoblog.exblog.jp/16906307/
太陽
イキウメ
青山円形劇場(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
もしも。。。
はじめてイキウメをみました。
もしもこんな世界があったら。と思うと、とてもなんだか窮屈な気持ちがいっぱいになりました。
たくさんの想いをいっぱい感じておなかいっぱいになりました。
太陽かぁ。。。
【公演終了!】インパーフェクト・ラブ【ありがとうございました!】
ひとくちさいずプロデュース公演
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
コクのあるいい話
後ろのスクリーンの使い方が効果的。
筋もなかなか奥が深かったと思います。
複雑系の現実をわかりやすく面白おかしく表現し、問題提起も出来るスゴイ劇団に成長して、小劇場界で暴れて欲しいです。先が楽しみ。
ネタバレBOX
悪の軍団のほうが包容力があるという、戦隊ものとしては前代未聞の筋!
最後のシーンでは善と悪が止揚されて新たな次元にいったっぽい?
FICTION 05 (フィクション ファイブ)
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/11/24 (木) ~ 2011/11/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
ある意味怖い
面白いキャラクター、ファンキーなリズム、スピード感が「世にも奇妙な物語」風のちょっとオカルティックな話とからみ、ステキな作品になっていました。私も締切怖いです。ステージセットもグー。
オアシスの旅人たち
ぱるエンタープライズ
TACCS1179(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
BARオアシス
ヒロインの方がかわいかったです!!
自分はBキャストを見ましたがAキャストをみてもいいかなと思いました。
目黒さんちょっとキモ面白い感じでしたね(決してキモかわいくはない)
次は1月のようでまたお伺いさせてもらいますね。
ネタバレBOX
自分もあのBARで酒が飲みたかった・・・死ぬのは嫌だけど。。
あと健三の勘違い空気読めないっぷり良かったですね。シリアスな部分であれはないでしょ(笑)
オアシスの旅人たち
ぱるエンタープライズ
TACCS1179(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
期待通り
笑いと感動ありました☆☆
見ていての感覚としてはさっぱりしていて見やすかったです。
ただ、キャストの滑舌が悪いところとか噛んだりしたところが結構あって集中が切れちゃいそうになるところがあったのが残念でした。