最新の観てきた!クチコミ一覧

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ゴーゴリ病棟

ゴーゴリ病棟

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

ゴーゴリを引っ掻いてみた、という舞台
ゴーゴリを引っ掻いてみた、という舞台だ。
4日間で作った舞台だと知っていて観ればそれなりに面白いが、ごく普通に観ればゴーゴリにはじき返されたという舞台で、作品の質としては物足りない。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

TEAM NACS

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

カーテンコール前からスタンディングオベーション
甘ったるい荒唐無稽な話を、徹底的なサービス精神で大真面目にやっているところが何とも楽しい、ものすごくわかりやすいエンターテインメント作品だ。
圧倒的に多い若い女性観客が、カーテンコール前からスタンディングオベーションする気持ちも、わからないでもない。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

最遊記

最遊記

劇団ひまわり

シアター代官山(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

初!劇団ひまわり
今回、初!劇団ひまわり&シアター代官山でした。

以前、別の団体の最遊記を観たことがありました。
劇場の大きさがあまりに違うので、今回シアター代官山で観たときは、舞台上をうまく使ってるな〜と感心しちゃいました。客席との距離も近いぶん、アクションに迫力たっぷり。それぞれのキャラクターも面白く、楽しかったです。

上演時間がそれほど長くないのもよかったです。

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

架空の日本の物語が詩と踊りとともに沁み込んで来る
 いつもながら群舞が素晴らしかったです。選曲が個性的で飽きさせません。劇場のロフトを使い、奈落まで続く階段でシャープな空間をさらに広く見せた舞台美術でした。衣裳は一人ずつデザインが異なる現代服ですが、赤、青、緑、灰色と色を合わせることでスタイリッシュに見せていました。ただ、初日(プレビュー翌日)の仕上がりは一体感、緊張感、柔軟性などで今一歩。まだまだこれから成長する舞台だと思いました。

 不感症(痛みを感じない)の男と過敏症(何もかもにアレルギー反応)の女を軸に物語は進みますが、彼らを演じる役者さんはあくまでも“代役”で、男のセリフを複数の男優が語ったり、女は2人の女優さんが演じ続けるなど、特定のヒーロー&ヒロインの物語に固定させず、誰にでもあてはまる普遍性を保っていました。

 震災以降の空気も含め、日本という国を冷静に見つめる視点を持った社会派戯曲でもあり、演劇が持つ豊かな可能性を堂々と引き出す詩的なセリフも美しかったです。ひょっとこ乱舞の作品はそれほど多くは拝見していないのですが、戯曲は広田淳一さんの最高傑作ではないかと思いました。

ネタバレBOX

 お父様がくも膜下出血で倒れたために降板した、劇団員の女性の録音の挨拶から開幕(なぜかお風呂に入ってしゃべってました)。極々プライベートな内容なので驚きました。「ひょっとこ乱舞、大爆破」というセリフで始まるオープニングもいきなり過ぎて戸惑いましたが、ダンスが始まるとわくわくして、スムーズにお芝居の中に入って行けました。

 舞台は近未来の日本。テキトーに作った法案“アンカ”を例外なく絶対実行させるための暴力組織“オヨグサカナ”が編成され、「これが本当に日本なのか?」と疑うほどひどい政策が次々と実行される、信じがたい世の中になっています。アンカのせいで人生をめちゃくちゃにされた人もいるのですが、人々はそれが当たり前だと受け入れ、慣れてしまっています。その法案を誰が作ったのかは問われず、誰も責任を追求せず、誰も責任を取らず、ただ「そう決まっているから」となし崩し的に実行されるのは、お役所仕事や昨年の原発事故を連想させます。

 オヨグサカナのメンバーである男は、「強制お引越し法」なるアンカが適用された地域にたまたま住んでいた女と出会い、2人は恋に落ちます。男はエレベーターに閉じ込められ1週間後に奇跡の生還を果たして以来、不感症。女は幼いころに発症して以来、部屋から一歩も出られない過敏症でした。
 正反対の2人は徐々に変化して恋の奇跡を謳歌しますが、幸せは長く続きませんでした。「植物人間の臓器を入手する」というアンカが施行された時、女の母親がくも膜下出血で倒れ、植物人間になってしまったのです。男はオヨグサカナのメンバーとして女の母親の臓器を奪う使命を帯び、女は母が死ぬ時は自分も死ぬと固く決心しているので、2人は敵同士になってしまいます。

 ロミオとジュリエットのように引き裂かれた男女のエピソードと並行して、意識不明の重体である(と噂される)天皇にも例外なくアンカを実行すべきかどうかをめぐり、オヨグサカナ内で闘争が始まります。やがて政府が転覆させられ、オヨグサカナは解散。「植物人間の臓器を入手する」アンカが実行されてすぐのことでした。
 女を殺した男は不感症から過敏症になってしまいます。女を殺したことについて考え過ぎて過敏症になったのか、愛した女との同化を強く望んでそれが叶えられたのか、理由はわかりませんが、愛ゆえだと私は思いたいです。

 物語の顛末があらわされた後は、詩でした。「月と海がケンカしてる。その仲裁に入ろう。」
 そしてオープニングと同じ(と思われる)群舞がリプライズされました。踊るのは市井の人々、つまり私たちです。まるで細胞の運動のように見えました。収縮と弛緩、集合と離散を繰り返す生命の営みであり、宇宙と星々の関係のようでした。
 終演後、誰もいなくなった舞台を観て開演前のアナウンスを思い出しました。降板した劇団員の女性のお父様は、登場人物の母親と同じくも膜下出血で倒れられたのです。これは2012年2月の日本の話なのだと感じ、オヨグサカナも、過敏症の女も、詩も、踊りも、一気に沁み込むように体に入ってきました。
EgofiLterの授業

EgofiLterの授業

EgofiLter

MAREBITO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

無題391(12-134)
13:00の回(晴、大変暑い)。初めての場所なので、周りを歩いてみました。スカイツリーが見えます。古いビルの5階へ狭い階段を上り少し待ちます。12:30受付、開場。部屋をぐるっと見渡し、統一感のなさ、普段使わないようなものばかり置いてある…。不揃いな椅子。白い部屋、床に白線が描かれ、1-3の番号。全て持ち込んだのでしょうか。小さな椅子が向かいあうかたちで2脚、丸椅子がひとつ。ボロいエアコン3機、天井扇、振子時計。白く塗られた木製(手造り?)の時計、衣装は黒/白。観劇中、全くわからず、移動時間を使ってネット検索。「不条理」劇というのか…これはあわない、どんな演出でも無理だろうと観念する。できの悪い生徒を殺す教授…でおしまいじゃないと思うのですが、申し訳ないですと悩みつつ東京駅まで木陰を歩く、丸善が見えたので寄ってみる。

ドリリズム

ドリリズム

イッパイアンテナ

元・立誠小学校(京都府)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

この場所にしてこのお芝居アリ
中庭でなにが見えるのかと楽しみにしてました。まさしく、この場所にしてこの芝居。学校設定と中庭を生かした、舞台に合わせて描かれた作品でした。
このメンバーがなぜ学校に集まってるのか、なぜ穴掘りしてるのかつかめないまま話が進んでましたが、ドタバタが楽しくて巻き込まれていきました。
たくさん笑いました!楽しかったです!

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

よかった、よかった
僕はもう見に行かなくて良いことがわかって、よかった。
だって見に行ってないと気になるじゃないですかぁ。

洗礼者の接吻 / センレイシャノキス

洗礼者の接吻 / センレイシャノキス

バンタムクラスステージ

ABCホール (大阪府)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

救いはあったのでしょうか
終始重く、シリアスな作品。人の欲、野望、傲慢さをまざまざと見せつけられました。
黒社会の話なので楽しいだけのものではないと覚悟しておりましたが、拷問シーンはやはり怖かったです
自分は人間の黒い部分を見せられるのは苦手なため、心に重くのしかかり、見終わった後は少し放心したようになりました。

渋谷天外さんの貫録には声も出ませんでした。さすが。

ガラ版地獄

ガラ版地獄

ガラ劇

明石スタジオ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度

・・・
俳優のレベルが低い。
演出がダサイ。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢の中にいるよう。
席についた瞬間から、雰囲気が違う。
光と香りで次第に遠くへ誘われる感覚があり、おやっと思った瞬間に物語が始まる。
登場人物一人ひとりの描写が非常に丁寧で、柔らかな心情の変化を存分に感じられました。

語りの中で切なくなったり恐ろしく思ったり…
昔話であり、ファンタジーであり、日常でもあり
色々な要素がちりばめられた素敵な舞台でした。

機会があればまた観たいなと思います。

ネタバレBOX

福寿氏が演じる椿の心の強さ、全てを受け入れる母・光子の安心感、
紅子の激しさ
桃子のしたたかさとその執念。

形のさまざまな弱さや脆さを抱え狼狽えるばかりの男性陣と違い、はっきりとした守るもの・確固たる己の欲を持った女性陣の強いこと強いこと、恐ろしいこと。

何時の時代もどこの世界も男は弱く女は強いのだなぁと思ってしまった。
光の帝国

光の帝国

teamりんくす

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

ドラマチックな原作と脚本
恩田陸の「大きな引き出し」が原作、キャラメルボックスの脚本、
それにフライヤーの、うつむいた聡明そうな少年の横顔も魅力的だ。
まだ原作・脚本頼みな気もするが、ここからもっと入りこんで作り込んで
面白い作品にして欲しい。






ネタバレBOX

はるか昔から特殊な能力を持った一族が存在していた。
未来を予知したり、遠くで起こっていることを視たり、触れるもの全てを記憶したり…。
「常野(とこの)一族」は、それらの能力が世間に明らかになると
迫害されるのを怖れて転々と住まいを変えながらひっそりと暮らしている。
たまたまその噂を耳にした映画監督が、それを映画にしたいと考える。
15年前、不思議な力を使って映画監督と彼の父とのわだかまりを解いた姉弟が
その映画化を阻止しようとして訪ねて来る。
不思議な能力のことが世間に知られれば、一族は危険にさらされる。
実際彼らの両親は、迫害から逃れて逃げる途中死んでしまったのだった…。

「驚異的な記憶能力」を持つ少年や、狂言回し的な映画監督など、
説明を要する台詞量が多いのだが、声・滑舌が良くてとても判り易い。
姉役の柚木茉季さん、父親役のぽっちゃりイケメン川原圭さんに安定感がある。
全体的にはまだ台詞に気を取られていて、
表現方法を選びながら人物像を深めて行くにはもう少し時間がかかるかも。

ストーリーがドラマチックなので1時間を引っ張るけれど
ちょっと物足りない印象も受けた。
特殊な一族の能力について、実例とそれが引き起こした悲劇的な結末を
エピソードとして充実させ、常野一族の能力故の悲劇の歴史を強調したら
姉弟が映画監督を説得しようと必死になる理由がもっと納得できると思う。
両親が亡くなる場面の緊迫感も増したのではないか。
映画監督が長年温めて来たテーマを、姉弟の懇願を受けてあきらめる場面も
その無念さがより伝わってくるような気がする。

臨終前の医師がこれまで関わった人々と言葉を交わす場面や、
弟がその医師に触れただけで、彼の人生を記憶することが出来る場面などは
印象的でとても良かったと思う。
ところどころにはさまれた笑いネタも受けていて面白かった。

これで終わらせるのは勿体ないドラマチックな原作と脚本、
それにこの本を選んだteamのセンスは素晴らしいと思う。
ぜひ次に生かして看板作品にして欲しい。
「知ってるでしょ?僕は忘れませんよ」という光紀の台詞、
私も忘れませんよ。

誰か、月光 恐怖・ハト男

誰か、月光 恐怖・ハト男

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

初日ソワレ観劇
タイトルからしてホラー風味だけど中身は相変わらずのわけわからん面白芝居の乾電池でした。おじさん達の力の抜き加減がいい。この手の作品は話を聞くよりも実際に見る事が大事だと思う。珍味な面白さを味わえた。

prayer/s

prayer/s

RAWWORKS

宝町ポケットシアター(長崎県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

狭いのに広い!
津軽三味線のシンクロ度がプロだな…と。
ため息ものでした。

会場はとにかく狭い。ど真ん中には柱。
そこを駆け抜ける酒瀬川さんの速さ!
移動速度としては速くない。
でも目の前で走っている女は、どんどん速度をあげて
広い広いどこかを駆け回っている。
度肝をぬかれました。
どんな稽古をしたらこんなことが出来るの?って聞いてもまねできないと思うけど聞きたくなりました。

後ろに座ってた「生の舞台を始めてみた」という高校生達が
終演後、脱力?茫然自失?みたいな風情でございました。
はじめてがコレかぁ。
すごいの観ちゃったね。

大人は思ったとさ。

負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-

負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/04/23 (月) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

国立劇場に相応しい企画
「ミュージカル界のプリンス」が目当てで来場するミーハー女性ファンに、ずしりと重い翻訳物の台詞劇を投げかける―国立劇場に相応しい、素晴らしい企画だと思いました。井上芳雄ファンの一部でも、新たに良質なストレートプレイを観劇する習慣を持つようになったら、演劇界にとってかなりの集客UPです。

ゴーゴリ病棟

ゴーゴリ病棟

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

妄想の賜物。
中屋敷さんの手法は、慣れる・慣れないの壁もあるけれど
のれる・のれないの壁がひたすらに厚い。

覗き見ることのできる高さなのだが。

それは役者だけでなく、客の前にも現れる壁。
例えば音楽を聴くのは好きだけど、レゲエのリズムにはいまいちのれない…とか(自分の事ですがね。)
そういうあたしも、たかだか1年ちょっとしかまだ観ていないわけですが。
壁の向こうに着地できたみたい。

まぁ、好きですってことです。
役者には残酷な、この手法が。

リーディング公演 エリ・プレスマン作『ドン!』

リーディング公演 エリ・プレスマン作『ドン!』

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

ユダヤ―イスラームの歴史への眼差し
劇の最後、ユダヤの老人はイスラーム若者に自らの愛用ナイフを渡し、彼の手で自らの殺し屋人生に幕を引きます。これをどう考えるか。結論や持論を提示されるのではなく、観る側が腹で受け止めて考えることを促すような戯曲。

THE BEE Japanese Version

THE BEE Japanese Version

NODA・MAP

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度も再演を繰り返してほしい名作
一方、野田秀樹という俳優が持つカン高い声とハイテンション、優れた身体性そのものがこの作品のエキセントリックな世界観を担保している、とも思っています。

ローザ

ローザ

時間堂

王子スタジオ1(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/29 (火)公演終了

満足度★★★★

ダブルコールでした。
新劇団員の女優さん3人+菅野さんの4人芝居ということで、前作に未消化を感じた身としては実はかなり心配でした。しばらくは確かに、うーん、と思いながら観てたのですが。後半、菅野さんが(演技的に)主導し出してからは凄い勢いで芝居が回り始め、他の女優さん達の演技まで底上げするその役者力に夢中になって観てしまいました。世莉さんの演出の狙いは伝わってくるので、前半は正直、過去に時間堂に出演した他の女優さんだったらどのように演じただろうと考えながら観てしまっていましたが、終盤の女優さん達の声の心地よさは実に心地よく胸に染み入り。やはりこの方達で全国ツアーを成功させてほしいなと思いました。それにしてもこの繊細さ。時間堂の優しさが凝縮された蒸留空間で、劇中劇に入るときの呪文にはこちらの精神も研ぎ澄まされるよう。良い演劇はやはり場所を選ばないものだなと実感しました。以前WIPを観た王子スタジオで、道路の雑音もかなり聞こえるはずですが。すっかり芝居に入り込んでしまい、当然のダブルコールに感動。

ネタバレBOX

3人の女優さんが立ち代りローザを演じるときは、ヒザイさんの力が突出していたせいか、誰がローザを演じてもヒザイさんが主役に見えてしまい、肝心のローザ像が浮かび上がって来ないことに、うーん、と。

しかし菅野さんがローザを演じ始めたら、最初は諧謔的だった演技に徐々にローザが浮かび上がってきて。相手役の女優さんの背の高さも手伝って、あのがたいの良い菅野さんが驚くほど華奢に見えて吃驚しました。やはり素晴らしい役者さんだなぁ、と。素敵でした。
幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

窓ガラス1枚、犬の腹の皮1枚向こう側の「社会」
STスポットという小さなスペースで、まるで若くて新しい劇団のような姿勢。
(受付とか客入れに出演者が対応したりして)
どことなく、フレッシュさを感じた。
そして、とにかく面白い。

けど言いたいこともある。

ネタバレBOX

2009年にシアタートラムで上演された『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』を大幅に改訂した作品。

そのときの私の感想は、「私の中では、間違いなく今年度ベストワン!!」というものだった。

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=55152#divulge

なので、それの改訂作品ということで、さらにハードルが上がったと思う。


『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』のときのPOPさは気配を消し、個人的に勝手に「ひょっとこフォーメーション」と呼んでいる群舞もかなり控え目、それによって、「ドラマ」と「テーマ」が、まるで鋭いキリで突き刺すようにピンポイントで攻めてきた。

基本となるストーリーは、前作と同じながら、前作では、監禁女性・三谷を数人の女優が演じていたのだが、今回は、1人、笠井里美さんだけが演じる。
その姿は、前回のときには、強い、いわば「押し」の守って欲しいオーラだったのが、今回は、「引き」の守って欲しいオーラとなっていた。

つまり、「押しのオーラ」のときには、それに対抗する小田も、強さがないとダメであり、前回の感想で私は小田を演じたチョウソンハさんを「小田の気持ちの動きと、それを表現する台詞と身体の動きの縦横無尽さは、まるで化け物とかモンスターのようだ。それぐらい凄い」評した。例えば、人に対するときの詰め寄り方の変化がもの凄かったのだ。

今回の「引きのオーラ」が出ている三谷に対抗する小田(松下仁さん)は、まさに「引き」に対応している演技だったのではないだろうか。徐々に変な方向にすべっていく様も、ちょっとだけ軌道が外れてしまいました、という雰囲気で、黒テープのくだりはかなりインパクトが増していた。

そして、三谷の存在が薄くなることで、小田の意味が鮮明に浮かび上がってくるのだ。
「監禁」という「束縛」の状況の逆転が前回であったとすれば、今回は、「監禁」というエッセンスは、小田の中にある「観客席に自分はいる」という気づきを与え、それは、「プレイヤーとして社会にかかわっている、ほかの人たちとは自分は違うのだ」ということを意識させた。

つまり、小田と社会の関係が明らかになってくることで、小田は安心してしまったということなのだ。
三谷はそのための触媒にしかすぎず、しかし、そばにいないことには、不安になってしまう。

小田と社会は「窓ガラス一枚」だけ(も)、「犬のお腹の皮一枚」だけ(も)隔たっている。
それを教えてくれたのが三谷である。
小田は自分の感じていた(社会との)違和感をこうして「コトバ」にすることで、「わかった」のだ。

つまり、三谷は小田にとっての「本当」で「唯一」の理解者であり、グル(導師)でもある、という勘違いから、勘違い=恋愛的な感情に結びついているようになるし、周囲からはそうとしか見えない関係になっていく。しかし、これは男女の恋愛ではない、もっと深いところでの結び付きである。
ただし、それは「小田からの一方通行」の可能性が高い。

こうした「ドラマ」と「テーマ」を満載しながらも、「笑い」をまぶし、抜群の構成と演出、展開のテンポで2時間近い舞台は息つく暇もなく進むのだ。

そして、何より役者もいい。

とても面白かった。
アマヤドリはこうしてスタートしたのだ。

ただ、ひとこと言っておきたいことがある。
前回「大爆破」とまで言っておいての、「アマヤドリ」である。
大爆破したんだから、「ひょっとこ乱舞」はないもの、として考えていた。
なのに、ひょっとこの作品の改訂版だったのは少々残念。
新作で、アマヤドリのスタートを切ってほしかった。

そういう意味では「アマヤドリ(ひょっとこ乱舞改め)」のカッコの中だって、もういらないんじゃないだろうか。
何のために劇団名は大爆破したのかはわからないが、「アマヤドリ」だけでやっていけばいいんじゃないのだろうか。
それともいつまでもいつまでも、大爆破したはずの「(ひょっとこ乱舞)」の古い殻を付けていくつもりなのだろうか。
【当日券あります!】さよならは言わないで

【当日券あります!】さよならは言わないで

てにどう

シアター711(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

コント集のような
短編ものだがっそれぞれが繋がっているオムニバス。大爆笑はないものの「苦笑」的なコメディ。生音楽がコメディに合っていることを今更ながらに実感!素敵な物語でした。

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