
PLAY PARK2012
PLAY PARK 事務局
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
6日め 昼の部 観劇
当日登場順
裏ワザ「漏れて100年」
吟舞道至心流『「祝賀の詞」「まつり」「風雲坂本竜馬」』
罪と罰「罪と罰のフォーク的こころ」
—————休憩—————
劇団鹿殺し「暴れん坊銀河鉄道の夜〜前張り2012〜」
入江雅人『「曲とかかわる」「メカカ」「予告編」』
タイプの違いを如実に体験出来た公演を観たという感じ。日本の芸事ってホント幅広いわ。初見の裏ワザと吟舞道の独特の詠む、見せる、徹底した芸の表現法は迫力があった。が、幅広過ぎて見るエンジンをかけるのに時間かかりましたw。
罪と罰、鹿殺し、入江さんメインで見てました。

時代劇「椿版・どん底」
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
迫力ある演技や舞台装置
舞台装置に「迫力」というのはおかしいかもしれませんが、
劇場内に入るとすぐ、みすぼらしくて、藁が一面に敷かれていて、
何か土の臭いがするような、独特の雰囲気にまず驚かされた。
そして、そこで演技も迫真さが伝わってくる、素晴らしいものであった。
そういう意味では観に行って満足であった。
ちなみに私は自由席で、満席のため長いスタンド席に詰め込まれる感じで、
結構疲れたのも事実だが、やはり演劇の楽しさの方が上回った。
ただ、少々残念なのは、筋に一貫性があって、
しっかり話が流れて行くというよりは、
色んな事があまり脈絡なく起こってくるだけ、というような気にもなった。
そういう意味で、「なんのお話だったっけ」と振り返ると、
意外と、観る者の心に残っているものが少ない話のような気もする

冷たい唇、温かい箇所
ジ~パンズ
銀座みゆき館劇場(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★
冒険が欲しい
観客を驚かすような趣向が無いのは寂しい。話の展開は、業界の多少、ブラックなコメディ或いはパロディなのだろう。観客は、シナリオレベルでも、良い意味で裏切られにゆくのだ。そういう新鮮味が感じられない。無論、こなれていて、ソツはない。演技も上手い。だが、折角、そこまで積み重ねてきたのなら、思考レベルでももう少しアクロバティックなことに挑戦すべきだとは思うのだ。でなければ、とてもヨーロッパなどの興業には勝てまい。

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】
文月堂
OFF OFFシアター(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★
怒鳴り合いが多くて・・・
個人的な好みかもしれないが、
むやみに(=必然性なく)怒鳴り合いの多いものは少々苦手で、
このお芝居にも同じように感じてしまいました。
それに、長女が頑ななまでに三女の結婚に反対することや、
しかしその後のシーンでは、かなり違った性格を見せるなども、
私には統一性が感じられず、
個々の場面で起きていることの必然性、という点で弱い気がしました。
それと、パンフレットに登場人物の家系図(?)が入っていて、
これが結構複雑な代物。
一応は私も見たのですが、劇が始まると忘れてしまって、
しばらくは関係性がよく分からなかったのです。
そういえば「隣家の乱入シーン」も同じような印象です。
怒鳴り合いシーンを置くために、家系図を複雑にして、
その他の筋立ても作られているような、
作為的な感じがしたのが残念でした。

平成中村座 四月大歌舞伎
松竹
隅田公園内 仮設会場(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/26 (木)公演終了
満足度★★★★★
おゆきは誰?(小笠原騒動)
と、とにかく思いました。
歌舞伎で、こんなに活躍の場がある名子役さんを見るのは、久方ぶりです。
もし、神様が、芝居好きな私に、「一度だけ舞台に立たせてあげるけど、何がいい?」と聞いてくれたら、「タイムスリップして、小笠原騒動のおゆきをやらせて!」とお願いするかも。
そんな気持ちになるくらい、幼いながら、独壇場の演技でした。
このストーリー、現代に置き換えても、きっとあちこちの会社とかで、実際にありそうなお話。
でも、現代では、返り忠の忠義者は、いないでしょうね。

君がいなくても
ピンク地底人
アトリエ劇研(京都府)
2012/04/23 (月) ~ 2012/04/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
説明文が
内容をとてもよく表してるな、と、思ったりしました。
地底人たちの舞台は、何故かとても素敵なのです。
その魅力をうまく伝えることはなかなか難しいようにも思います。
一見全然違うところに向かっているようで、最後に予想もしなかったところに徐々におさまってきたりします。
内容を頭の中でまとめてみると、よくありそうな話でありながら、
自分の心の中では大きく違った感覚が残ってたりします。
途中から話の流れがある程度予想できるのに、
それで素晴らしいと感じる気持ちが減るわけではないようにも思います。
不思議な舞台だと思います。
そしてまた、凄くシンプルな舞台だとも思います。
でも、舞台と言うのは、技巧を披露するのではなく、
素直な気持ちを、想像力を、そして愛を、伝えるものであるように思うので、
シンプルなほうがいいと思います。
多くの舞台は、頭でっかちではないかと思ったりもするのです。
僕は、この物語を観る中で、
台詞よりも役者の目の動きが強く印象に残りました。
登場する役者はたった3人。
「母親」役以外の二人の役者は、
ほぼサングラスなどを掛けたり、観客からは後ろ向きになったりして、
あまり「目」が観客の視野のなかで目立つことはありません。
・・・だからでしょうか。
その「母親」の目の瞬きや、瞼のひくひくしたりする動きが、
強烈に印象に残るのです。
まるで、その母親の・・(以下、ネタバレへ)

ウィンナー・ガラ
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/25 (水)公演終了
満足度★★★
うまいが飽きる
印象に残らない作品が多かったが、「ルートヴィヒ2世白鳥の王」はすばらしい。時間、構成、技量から最後のライモンダは蛇足と思ったが、拍手の大きさからすると興行としては必要なようだ。もっと思い切ったプログラム構成ができるようになるよう、監督に期待。

I was Light【終演いたしました。】
エムキチビート
シアターサンモール(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

コント遊園地(誘艶恥)始めました
『劇団 もより駅は轟です』
劇場バイタス(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★
ニヤリとクスクス
までの笑いはあったのですが、あとひといきで大笑いになりそうなのですが…
役者陣のキャラ的にはバリエーションがあるので、場数を踏んで!って感じですかね!?
あと、舞台の袖でのドタバタがきになりました。

百年の秘密
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

HIDE AND SEEK
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
再演
星のホールのサイズを活かし、贅沢に使った舞台装置、素敵でした。
劇作家がこの脚本を書き、作家(脚本家)を、読者(観客)を否定し、肯定する。それがすごい。
観劇後の疲労感が気持ちよかったです。
初演時とは登場人物、演出も、作品を一層濃く、深いものにしていたと思います。

イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多
森田オフィス/イッセー尾形・ら(株)
イムズホール(福岡県)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
震災から、一年を経た後に
前回の小倉公演から、何となく“違和感”のようなものを覚えていた。
相変わらず、イッセー尾形は面白い。面白いが、どこか「おとなしく」感じてしまうのである。
イッセー尾形の一人芝居で演じられるのは、滑稽でどこか歪つなところはあっても、基本的には「フツーの人々」である。一つのスケッチ(イッセー氏ほかスタッフは「ネタ」と呼ぶ)は、一般的なコントのように、破壊的な終わり方をするのではなく、なだらかにフェードアウトする場合も少なくない。還暦を迎えられて、あまり攻撃的だったり、毒舌的だったりするキャラクターを演じるのを控えるようになったのかとも思ったが、それとも感触が違う。
思い返すに、これまでの公演との違いが生じたのは、イッセーさんが相手をする人々に、穏やかで優しい人が増えてきたからではないのか、という点に思い至った。もちろんこの「相手」というのは、観客の眼には見えない、イッセーさんの「隣」や「向かい」にいる人々のことである。
東日本大震災は、イッセー尾形と森田オフィスの人々にも大きな心の転換を促したのではないかと思う。多くの劇団や劇場が公演を中止していく中で、森田オフィスは殆どの公演を予定通りに敢行していった(実際には劇場側から安全面での不安を指摘されて断念したものもありはしたが)。
作品の中に震災や、あるいはそれを想起させる出来事を盛り込まなくても、イッセー尾形と森田オフィスは、この一年、「演劇ができることは何か」を追求してきた。それが前回、そして今回の福岡公演での、イッセーさんが演じるちょっとだけ世の中からはみ出してしまった人物を取り巻く人々の「優しさ」に繋がったのではないだろうかと推測しているのである。

PLAY PARK2012
PLAY PARK 事務局
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
25日昼の部観劇
色々な劇団(団体・個人)の芸が見られて、かなりお得感いっぱいでした。
特に劇団鹿殺しの「暴れん坊銀河鉄道の夜~前張り2012~」は最高でした。
これ見るだけでも、チケット代の価値はあったと思います。
このイベントは、毎日違うのでネタバレ関係ない気もしますが、長くなるので個々の感想はネタバレの欄で。
5組。15時スタートで全部終わったのは18時でした。休憩は10分が一度。

自慢の息子
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
宮西計三?
なんだか高校生のころだったか、
はじめて
宮西計三の「バルザムとエーテル」を見て、
そのあまりに救いようもなくも美しい話に
「な・・なんなんだコレは?」と思って、
音楽好きの同級生と話した記憶を思い出してました・・(高校生のときはみんな脳天気なので、音楽を好きな子供たちは、こんな極彩色の絶望に憧れるようにも思うのです・・(苦笑
アフタートークで作品づくりのイメージを聴いて、
やっぱり宮西計三の世界とかぶる気もして、
ただぼんやりと、作品を純粋に伝えたときの質感としては、
宮西計三の方が上なんじゃないかなぁ・・と思ったりもしました(何となくですけど
宮西計三の世界は絶望しながらも筆舌に尽くしがたい位美しいので、
共感とかそういうのではなしに「凄い」から目が離せないので、
単純な好みから言うと、自分は
鈴木翁二とかそういう宮沢賢治や足穂とフェリーニをあわせたような
独特の少年世界が中学からずっと好きだったので(まぁどっちもニッチですけど
宮西計三と似た雰囲気の
「自慢の息子」も、凄いとは思いながらも、
自分の好みとしては、ちょっと一歩引いたところから観てしまうのかも・・。
最近になって特に思うのは、
完全に独創的な作品というのは存在しないのかな、ということで、
完全ではないにしても
(自分にとって)どこか似た質感をもつ世界というのは
この世にあるもので・・。
だからどうというのではないけれど、
作品単独だけだと、
その凄さがなかなか分からないこと、
自分の好みか確信できないものでも、
そうした世界と照らし合わせることで、
自分なりの評価がしやすくなるし、
また、舞台だけに精通した批評家の意見が当てにならないことも
良く分かる気がする・・。
趣味の作品としてはまったく問題ないのだけれど、
賞を取る作品としては、偏りすぎている気がする・・。
受賞作としては、オタク的でアートな作品ではなくて、
もう少し真っ直ぐな視野を持った(トルストイとかのような・・)
作品の方が、ほかの作家の進路になって良かったのではないかなとか・・。
こういうのって、地方の観客の方が
逆にクールに捉えるだろうから、
率直な感想が返ってきそうだなぁ・・。

12匹の由緒ある猫たち
猫の会
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
名作リスペクト+αの良作
タイトルのみならず、台詞や展開に某有名作品へのリスペクトが感じられる討論劇。
猫たちの個性(首輪のデザインを含む)が描き分けられている上に、身勝手で無責任な人間への批判が2段階で語られることや思わぬ落とし方など、なかなかの出来。
が、開演が8分押したことに対して開演前・終演後を通じて全く触れなかったので星は1つ減ずる。

演劇の耐えられない軽さだネッ
毛皮族
スタジオイワト(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

オーシャンズ・カジノ
北京蝶々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
面白い・楽しい、けど
カジノっぽいし、テンポよく、わくわくしながら観れました。
コンパニオンに華があるし、男性陣もかっこいい。
少し人数が多すぎで、出が少なくなってしまう人物がいることがもったいないかな。
あと全体面白いのだが、個人的に主人公2人には共感が持てなかった。
なので、すこしもやもや感が残ってしまった。
一因として、テラシマ・ヤン・カラサワがかっこよすぎるからかもしれない。
その分、他が薄れてしまったかも。
でも、エンターテイメントとしてとても楽しめます。
あと、いっぱい感想が書きたくなる。ということでネタばれで書きます。

冷たい唇、温かい箇所
ジ~パンズ
銀座みゆき館劇場(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★
正統派!
銀座みゆき館劇場って初めて行きました。何か昭和を感じるレトロさがあり、座席もゆったりでした。大人たちの青春事情って感じで、しっかりしたお芝居です。

君がいなくても
ピンク地底人
アトリエ劇研(京都府)
2012/04/23 (月) ~ 2012/04/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
まさかの会話劇
会話劇をするとは噂に聞いていたけれど、まさかあそこまで会話劇をするとは思いませんでした。地底人の作品を分からないといって無視する人たちをあざ笑うかのように。いつもはセンスの良い選曲が流れる客入れも、機械音のSE。おそらくいつもの地底人を想像していた人は戸惑ったはず。小生も正直困りました。会話の妙で笑わせつつ進んでいくのですが、ちょっと物足りませんでした。だいたい先が読めるから。しかし、読めた上でのラスト、風船の破裂からの展開。震えました。そしてこれまでの淡々と進んできたことが、後からしみじみと体に戻ってくる感覚でした。今回特に、クリスティーナ竹子さんが素晴らしかった。輝いていました。

絶頂マクベス
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★
本痴気と乱痴気で1セット
初日と乱痴気を観劇。柿は大好きで、前回の女体シェイクスピアも観ていましたが、初日はちょっと不完全燃焼。登場シーンも展開方法も前と同じ手法に感じ、さらに個々のキャラクターが表現しきれておらず、客演の初めて観る役者さんを中心に小粒感が否めなかった。
そして数日後の乱痴気・・・見事に別物! 個人的には乱痴気のキャスティングの方がしっくりくるし、かなり好きでした。個々の役者陣のはっちゃっけぷりも良かったからかな。小粒でキャラが見えなかった方々も、みなさん魅力的に演じていたように感じた。
本当はその上で再度本痴気を観たかったけど・・・さすがに時間がありませんでしたわ。初日★2つ+乱痴気★4つ半。