最新の観てきた!クチコミ一覧

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「はなして」+「アマゾン」

「はなして」+「アマゾン」

三角フラスコ×ペピン結構設計

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2012/07/21 (土) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

あの日からの時間、距離
三角フラスコ『はなして』2011年8月の初演から大阪・東京・札幌と再演を重ねてきたとのこと。安定感と高い完成度で胸に迫るものがある。ペピン結構設計『アマゾン』神話の世界のような手触り、すごく豊かな言葉・身体。また観たいと思わせてくれるような魅力に満ちていました。

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★

高いクオリティ
社会問題などを独特の雰囲気で魅せてくれる ワンツーワークスさん。

作・演・主宰の古城さんは 元新聞記者の経歴があるんですね!?

前回の「ジレンマ・ジレンマ」は福島原発を題材にされていたけど・・

今回のテーマは「人はなぜ凶暴化するのか」そして、
「どういうプロセスを経て、言葉の暴力を含め『暴力』を『よし』とするのか  という 今社会問題となっている いじめ にスポットを当てています。

内容は「ネタバレBOX」 にて

ネタバレBOX

企業のある新規プロジェクトに たまたま招集された 8人のサラリーマン。

第一線バリバリの女課長や総務、経理しかしらない女子社員、 できる!といわれている若手や
「アイツはダメ」と言われている社員・・・ などなど

実社会でも 十分ありえるシチュエーションなんです。

その中で、まさに 執拗以上に暴言、中傷、パワー・ハラスメント。。。

言葉という誰もが簡単に使える凶器を これでもかっ!! ていうくらい浴びせまくります。

ちょうど大津のいじめの問題なども報道されており 子供の世界だけでない いじめ の問題にスポットをあてつづけます。

昨年に初演された作品だそうですが 改訂版としての今回は より身近に感じました。

ただ・・・どうでしょう・・  いじめる側と それを受ける側 

papasanも そうだったんだけど 観ている人の大半が いじめられる側の目線になってしまうのじゃないかな・・

いじめられる者への エールや 頑張ればその先に光がある!! とかが最後まで無いので

観終わった後のモチベーション がめっちゃ下がってしまい劇場を出る感じでした。。

作品としては、暗転のかわりに ワンツーワークスさん独特な"動き"で時間の推移などを表現していき

かなり思いテーマの2時間ですが 長い!!とは感じませんでした。

どういう見方をするかによって 賛否両論ありそうですね。
泣いた赤鬼ーやさしい赤鬼と青鬼のお話ー

泣いた赤鬼ーやさしい赤鬼と青鬼のお話ー

劇団バク

かめありリリオホール(東京都)

2012/07/23 (月) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

喜んでもらうこと
対象年齢は就学前のお子さんでしょうか。子ども向けで時間も長くはない分、見やすいかと思います。前説あり、遊びあり、子どもを参加させて楽しんでもらえるような試みは良かったです。
何よりお客さんである子どもたちが楽しんで笑っているのは嬉しいですね。何の為に、誰の為に演劇をやるのか、自分の芝居の為とかノルマとか目的がズレてくる役者さんも正直いるでしょう。大事な初心に戻れます。

ネタバレBOX

着ぐるみという種類なのかわかりませんが、青鬼さんとか動きが機敏でした。大きいホールだと遠くからでも顔がわかっていいけど、近くで見るとちょっと怖いかも。内容は知っているようなもので、突っ走ってるとはいえ仲間の為に何かをすること。子どもたちに伝わって欲しいです。歌あり踊りあり、参加型は大事だなと再実感です。
JUDY

JUDY

グーフィー&メリーゴーランド

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

個人的には・・
内容が少し難しかったです。早口で聞き取れない所も多かったので、余計に理解できない部分がありました。難しい長いセリフの時は、少し眠くなりました。ですが、役者さん達の熱い演技は伝わってきました。戦争とは・・?という事も改めて考える事ができました。

象のいる部屋

象のいる部屋

劇団恋におちたシェイクスピア

RAFT(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

規範
RAFTさんは初めてでしたが、その空間に色々驚きました。狭さは否めませんが、その分役者さんとの距離が近い、というか近過ぎるのもあり、席の位置もあってか一緒に出演している錯覚を覚えます。このサスペンスが展開される本作品には、照明の程よい暗さからなる不気味さも相まって適していると感じました。未知なるものへの恐怖感は良かった。
謎の放射能によるものと、社会規範を作らざるを得ない状況下での心理描写とか面白かったですが、謎を程よく引いて終わるには謎のまま過ぎたりもしました。様々な感情や人の脆さ弱さも伝わります。

ネタバレBOX

焚き火は最初本当につけるのかと思ったが、もちろんそんなことはなく、作り物とわかっていても、板への地下さとオレンジの光で魅入ってしまう。実際に板の広さくらいしかなかったら、パーソナルスペースがなくて忽ちストレス値が跳ね上がりそうです。そんな客席を巻き込んだ一体感、各回想の雰囲気もよいです。先生や回想の人たちが怒鳴り過ぎにも思えました。
やはり残念なのは、象の足が漂わす不気味さが謎のまま終わってしまったことでしょうか。あの緊迫感は好きでしたが、曖昧度が強く残り過ぎに思えるのでもう少し気になる終わり方になるよう詳細欲しかったです。日記は怖かったです。
先生は最後に歪んでしまうけど、信じているものが揺らいでしまうと脆く崩れてしまうのかな。自分( 先生 )から相手( 生徒 )を興味を持ち、愛さないと、信頼もコミュニケーションも成り立たないのではないか。最近注目が集まる教育の現場では、モンスター多いとはいえ事なかれでこういうのが蔓延してることと思います。それぞれの過去パートが無人島で影響を見せているのも良かったです。
神様のいないシフト

神様のいないシフト

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

びつくり!
軽~いお話かと思っていたら、何だかブラックになって
すごいことになって終わった。
ほんとびっくりした。

ネタバレBOX

ミチル(岸潤一郎)は今日もバイトを休みたいと電話している。
同棲しているナツミ(山村涼子)が宙に浮くのだ。
でもそんなこと言っても信じてもらえないから、適当な嘘をついている。

生演奏(和田俊輔)で歌が挿入されるのが面白い。
とってもゆるい(笑)ミュージカルみたいで、のほほんと若いカップルの
よくある互いを理解するのに必要なプロセスである
“相手を試す可愛い嘘”のお話かと思って観ていた。
ところがナツミの悪魔憑きは嘘だったと判明してからの転がるような展開。
えーっ、そういうことだったのかと後から前半の伏線が浮かび上がってくる。

ナツミが通り魔の犯人であったという衝撃の事実が、それまでの軽い笑いをぶっ飛ばす。
隣の小野寺さん(丸山英彦)に対する優しさの直後の凄惨な殺人、
あれほど望んでいたミチルの「結婚しよう」という言葉に対する返事が
自分が通り魔であることの告白となってしまう。
神様のいなくなった、というか神に見放されたようなこの国で
悪魔のつけ入る隙ならいくらでもあるだろう。
そしてまさにナツミに、悪魔はとり付いてしまった。

豹変するナツミに説得力があるのは演じる山村涼子さんの力だ。
前半と後半のギャップの大きさ、孤独な殺人者の言葉が良かった。
ナツミを好きだった隣の小野寺さん役の丸山英彦さん、
誕生日のプレゼントを渡しに来た時にキャラがにじんでその後の展開を痛々しくする。
ミチルの同僚まどかさん役の國武綾さん、細い身体でパワフルな声、
「ウチが勝手に呼んだんじゃ エクソシストを~♪」と歌い
キレよく踊って存在感大。

当日パンフに挿入歌の歌詞が出ていて
「変わらないことなんか無い」という歌が出ている。

──土が揺れて 煙上がって 泥が汚れるように
  変わらないことなんて無い
  変わらずに居ることなんて無い
  人も 土地も 誰も 彼も 国も 海も
  変わらずに居ればよいと望みはするけれど
  かわっていくものは 仕方が無い♪

震災後の日本の“神様のいない”状態にありながら
変化を受け容れたくない、今までのままがいいと言う自分を自己批判するような歌だ。
作・演出の竹内佑さんの“天から地へまっさかさま”みたいな
ギャップの大きさが描き出す、思いがけなくシリアスなテーマ。
どんでん返しの重なるブラックホラーコメディにびっくりしつつ
神様のいないシフトが当分続きそうなこの国を思い憂えたのだった。
少女教育

少女教育

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

楽日滑り込みセーフ。
「未亡人の一年」が面白かったので、2作品目拝観。
無理して観に行って良かった~、”ソノヤ”が一番まともに見えましたが、他の登場人物達も、多かれ少なかれ身近な回りにいる愛すべき人達そのもので、「なんとかなる」・・ってギリギリのところで体裁を保ち・戦い・一生懸命生きている・・って思わずシンクロ(知人の顔を浮かべ)しながら観てしましました。後半に、過去とのシンクロ、”タオ&タオ”の謎解きもあり、一応パッピーエンドの部類に入るエンディングで、(ドロドロ悲劇に至らず)一安心。”名嘉さん”の観察力・シンクロを含めた表現力に脱帽。(歌とダンスは、御愛嬌?)
今回台本購入は、熟考の上一旦見送りました。次回作も気になりますが、舞台設営を含め同様に物語・台詞のシンクロパターンを踏襲されて行かれるのであれば、下名の様な飽きっぽい観客も居ますので、更なる”脚力”を期待致します。。

「20世紀少年少女唱歌集」

「20世紀少年少女唱歌集」

椿組

花園神社(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

”椿組”初観劇。
巨大なテントの中には、本物と見紛うほどリアルなバラックが立ち並び、その周りをバイクやリヤカー、子供達がかけまわっている。

その独特で異様な空間に圧倒された。

決して好みではなかったけれど、非常に見応えのある舞台だった。

組曲『回廊』

組曲『回廊』

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な劇作力
月曜夜、満席の中で二回目の観劇。
仕組みが分かっている二回目だと、オープニングから泣けてしまう。
あちこちの短篇にちりばめられた伏線にも気づけ、得した気分。
「1%ラブレター」「暗闇に手をのばせ」とか、何度見ても笑えるものもあるし。
改めて見ると、いかに役者の特性をいかせる台本を書いているかがよく分かる。
そして初参加の櫻井圭登くん(19歳らしい)、びっくりするくらい美少年!

ネタバレBOX

この日の日替わりはキリンバズウカの登米裕一さん。
え、これ一日しかやらないの!? という完成度の高い内容。
他の短篇にも言えるけど、コメディと思って気を抜いて笑っていると、いつの間にか違うところに連れていかれていた。

毎日出てる役者さんに日替わり出演者いれると20人!その一人一人に、魅力を引き出せる戯曲を書けるって、ただものじゃない。
もちろん演出も。ロミジュリはやっぱりすごい。
MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MU

BAR COREDO(東京都)

2012/07/23 (月) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★★

無題426(12-169)
19:30の回(曇)、職場から歩き、18:55会場着、受付していただき中へ。入って両サイドに椅子席。左側前列のみ丸椅子、中央にテーブル2卓、赤いクロスが掛けられフリマ開催中、衣装、シャツ、ジーンズ、帽子、靴…CD、本、本公演台本等々。「5分間だけあげる」に続き2作目。

さて、あらためて「ブートレグ」ですが、洋楽の世界では(いいのかわるいのかありますが…)「海賊盤」というものは広く流通、近年、ネットでの音源入手も簡単に。「beatleg」という専門の月刊誌もあって、必携、もちろん一般書店で買うことができます(以前はもう1冊「Goldwax」という雑誌がありましたね)。毎月、何十枚という「新譜」のレビューが載っていますが、全部、海賊盤(!)。

でもです、本作と大きく違うのは、どんなブートレグであってもそれは「本物」なのです、正規盤ではないけど、本人(バンド)のヴォーカル、演奏、アレンジ…、どこまで行っても「オリジナル」。ライブ盤を出していないバンドのライン録りを見つけたら速攻です。

漫画原作と同人誌との関係ではそこが違います。でもですね、たまに、オリジナルバンドよりいいもの(カバー曲、コピーバンド風)もあります。それにとどまらず、バンド自らがブート音源を正規盤として発売してしまうことが珍しくなくなりました。「説明」のところにブートレグ=偽物、とありますが、少なくとも洋楽でいうブートレグは(ダークサイドの)本物であることに変わりがないのですが、なんだか曖昧になっているようです。

フリマをみると「渡辺まのレディース衣料雑貨・小物一点500円」...19:25撤収、19:32開演~20:51終演。最初はただの「作家対オタク」かと思っていましたが、いやいやなにがオリジナルなのか、求められているのはどっちだ、みたいに重心が移動してゆくお話でした。すみません続きます。

漫画家役の古屋敷さん、リジッター企画「林檎ト~」客演ですね。佐藤美佐子さんのB組に行く予定なのであります。

ネタバレBOX

ボーイズラブ、読んだことがなくWikipediaをみると「少年愛」。ということは「風と樹の詩」か「トーマの心臓」か。後者ではないが、前者は内容を忘れてしまったので判断できず。

漫画家とマスターの「関係」、女性3人の関係、漫画家と女との関係の3軸。緩やかな間隔が狭くなり、触れるか触れないかのところで反発するも、なおもその距離はゼロに近づき、いよいよ「痛み」すら感じてくる。

相手を傷つけながら溶け込むか、どちらかが飲み込まれるか、終盤、緊張感が高まります。で、ここで、原作者としての権利などではなく、もっと「描けない」苦しみを体の奥の奥までねじ込み、周囲を巻き込むとか、自身の重みで潰れるか…でもよかったかなとちょっと考えました。
みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

もし会社に入ってたとしたら
吉祥寺シアターのステージって実は凄く奥行きがあるんだ〜とか、そこに机がずら〜っと並ぶと壮観だなあ、とか考えつつも、もし会社組織に入ってたとしたら、自分はどの位置にいただろうか?とずっと自問しながらの観劇でした。重いシーンの連続の中、時折登場するアングラ・サイケ映画のような動きが、作品にメリハリと少々の安堵感を与えていたと思います。見応え&満足度は☆☆☆☆☆だけど、胸くそ悪い度も☆☆☆☆☆。

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★

パワハラ・セクハラ
奥村さんの身体能力すごいです。そこに感心してはいけないですね(笑)大手勤務じゃない私にとってはあんまり身近でもないけどサラリーマンって(しかも日本の)大変なのねぇ。でも実際にも友達からきいたことあるし、そんなこというんだったら仕事しろ!って思ってしまうし…。あー。なんか…。アフタートークで「蠅の王」の話をきいて、作品をだいぶ理解できたような気になりました。

明治五年の二日間

明治五年の二日間

劇団BOOGIE★WOOGIE

d-倉庫(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

笑った笑った
いやーネタがしつこいしつこい(笑)やはり千秋楽スペシャルなんだろうか。
まあ、ネタのしつこさは有りましたが、親子の絆を取り戻す展開のさり気なくいれる展開はよかった。面白かったです。笑った笑った。

看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
そうですか、砂利塚さんご近所さんでしたか(笑)
旦那側の犯罪の話を無かったことにはどうかなと思うが部分はあったが(年齢はバレると思うのだが)、なかなかに笑わせてもらい、面白かったです。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

すごかった
すばらしかった。見事だった。役者がはまっていた。ほとんど最高でした。

象のいる部屋

象のいる部屋

劇団恋におちたシェイクスピア

RAFT(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

???
緊密で閉塞感のあるサスペンス。90分間のめり込んでしまいましたね。しかし多くの謎が曖昧なままでフラストレーションも溜まりました。

ピラカタ・ノート

ピラカタ・ノート

ニットキャップシアター

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

よかったです
初演に続いて2度目の観劇。今回は舞台を囲むように客席が配置され、至近距離でより身近に感じることができました。混沌とした話も少しは見えてきたような気がします。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

お見事!
初見の劇団でしたが、これは見事な本歌取り。ダーク・ファンタジーにしてミステリー・サスペンス。コビトが7人のビリー・ミリガンというアイデアは実に秀逸。シンプルな舞台も効果的。白雪姫には見惚れました。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

さもありなん
説得力のあるストーリーでした。

ネタバレBOX

白雪姫の話。

七人の小人は、医者、道化、怒りん坊、引っ込み思案等々の性格を持つ多重人格の少年でした。少年は王女に殺されそうになった白雪姫を助け、森の奥でひっそりと暮らしていましたが、迷い込んできた隣国の王子に生活を乱され、王子に嫉妬したことが白雪姫殺害の動機でした。

解離性同一性障害そのものの存在に懐疑的な私ですが、お伽噺の真相はそうだったのかもしれないと思ってしまうほどの説得力がありました。

しかし、白雪姫は白雪姫、基本的にはお伽噺に忠実すぎる嫌いがあり、その部分を演じているときは退屈でした。

能舞台あるいは小劇場楽園のような客席配置でしたが、役者の位置を入れ替えるなどの配慮があり好感が持てました。
少女教育

少女教育

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★

期待しすぎた、かな・・・
評判いい劇団てことで初観劇も、正直イマイチ。

「教育」や「愛」を軸にした作品構造は「これはっ!」と惹きこまれるところもあったんだけど、登場人物が妙に饒舌な割には出てくる言葉が抽象的なものばかりで、グッとくるようなディテールに乏しかったのがどうにも・・・。

役者の佇まい演出も、脚本とはミスマッチだったような。
もう少し演劇的な過剰さがある演技ならば、脚本が巧く立ち上がっていたのではないかと。
「手」の動きが台詞にひきずられすぎてる、「古い」芝居をしてる役者が少なくなかったのもどうかと思う。

あと、劇場をああいう使い方していたことも、よく意図が見えてこなかったような。

ライター使った幕開けは好き。

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