象のいる部屋 公演情報 劇団恋におちたシェイクスピア「象のいる部屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    規範
    RAFTさんは初めてでしたが、その空間に色々驚きました。狭さは否めませんが、その分役者さんとの距離が近い、というか近過ぎるのもあり、席の位置もあってか一緒に出演している錯覚を覚えます。このサスペンスが展開される本作品には、照明の程よい暗さからなる不気味さも相まって適していると感じました。未知なるものへの恐怖感は良かった。
    謎の放射能によるものと、社会規範を作らざるを得ない状況下での心理描写とか面白かったですが、謎を程よく引いて終わるには謎のまま過ぎたりもしました。様々な感情や人の脆さ弱さも伝わります。

    ネタバレBOX

    焚き火は最初本当につけるのかと思ったが、もちろんそんなことはなく、作り物とわかっていても、板への地下さとオレンジの光で魅入ってしまう。実際に板の広さくらいしかなかったら、パーソナルスペースがなくて忽ちストレス値が跳ね上がりそうです。そんな客席を巻き込んだ一体感、各回想の雰囲気もよいです。先生や回想の人たちが怒鳴り過ぎにも思えました。
    やはり残念なのは、象の足が漂わす不気味さが謎のまま終わってしまったことでしょうか。あの緊迫感は好きでしたが、曖昧度が強く残り過ぎに思えるのでもう少し気になる終わり方になるよう詳細欲しかったです。日記は怖かったです。
    先生は最後に歪んでしまうけど、信じているものが揺らいでしまうと脆く崩れてしまうのかな。自分( 先生 )から相手( 生徒 )を興味を持ち、愛さないと、信頼もコミュニケーションも成り立たないのではないか。最近注目が集まる教育の現場では、モンスター多いとはいえ事なかれでこういうのが蔓延してることと思います。それぞれの過去パートが無人島で影響を見せているのも良かったです。

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    2012/07/24 07:25

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