満足度★★★★
規範
RAFTさんは初めてでしたが、その空間に色々驚きました。狭さは否めませんが、その分役者さんとの距離が近い、というか近過ぎるのもあり、席の位置もあってか一緒に出演している錯覚を覚えます。このサスペンスが展開される本作品には、照明の程よい暗さからなる不気味さも相まって適していると感じました。未知なるものへの恐怖感は良かった。
謎の放射能によるものと、社会規範を作らざるを得ない状況下での心理描写とか面白かったですが、謎を程よく引いて終わるには謎のまま過ぎたりもしました。様々な感情や人の脆さ弱さも伝わります。
満足度★★★★
集団・社会のむずかしさ
異常な環境の下、どのように振舞うか、振舞えるのか。
登場人物を熱演されていて、観ていて胸が痛くなるようでした。劇場に満ちる緊迫感がものすごく、息を詰めて観賞しました。
満足度★★★
3.12
3.11の間違いではない。問題は3.12だ。その方が遥かに重大な危機だからだ。3.11規模の地震、津波は、歴史上、何度もその記録が残る体験を我々の祖先はして来ている。然し、マグニチュウドの数値を気象庁独自評価からいきなり説明もなしに学者などが用いてきた評価方式に変えて数値を大きく見せかけるような操作を行い、恰も致し方なかったと言い訳しやすいようにする態度には、誰も納得できまい。評価は、同一基準ですべきである。
更に、データの隠蔽・誤魔化し、説明会でのヤラセ、虚偽証言、政財界、マスコミ、司法への工作など推進派のダーティーな行為は枚挙のいとまもないが、そのような状態を肌に感じたのか、面倒くさがりの作者は感覚的に描いた作品だという。その割には、まずまず、正鵠を衝いていると言えないことはないが、勉強不足は、ラストの余りにも曖昧な終わり方に出ているように思う。ストーリー展開その他では、中々楽しめる作品にはなっている。