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公演其ノ二十一 花葬日記

公演其ノ二十一 花葬日記

よしこ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2012/08/18 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぼろぼろ泣く
後半泣き通しでした。盛岡でも観れたらなあと思います。

トロイラスとクレシダ

トロイラスとクレシダ

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/08/17 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドロドロ
ステージのヒマワリ畑の美しさとドロドロの戦いとその舞台裏の対比が印象的でした。若くてカッコいい実力派と、徳の高さを堂々と表現出来る俳優の両方が勢揃いしているのも毎度おなじみ。

雪と雲のつなわたり

雪と雲のつなわたり

本能中枢劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★

ゆるくて軽やか
お互いに関係性のない物語が連なって短編オムニバスのような雰囲気がある、脱力感に溢れた作品でした。

着ぐるみを被った2人が現れ児童演劇のように始まり、新劇的な台詞の言い回しや、テンションの高い演技と全員揃ってのダンスといった80年代の小劇場演劇のノリ、さらには歌舞伎がパロディー的に演じられ、演劇の「ダサい」部分を強調しているかのようでした。
あまりオチもなく、ゆるい雰囲気が支配的でしたが、もっとエッジーだったり、シュールな感じがあっても良いと思いました。80分程度の作品なのに、い休憩時間が2度もあり、変な空気感が漂っていたのが楽しかったです。

馬鹿馬鹿しさの裏で、演劇だからこそ表現出来るような何か実験的なことをしようとしている意図が垣間見えるのに、それが伝わってこず、ただ馬鹿馬鹿しいだけに見えて残念でした(自分の読解力の至らなさのせいもあるとは思いますが)。

役者達が個性豊かに演じていて楽しかったのですが、演技が表層的に感じられて物足りなさを覚えました。

異邦人

異邦人

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2012/08/23 (木) ~ 2012/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

とっても今日的
理不尽だとは思いながら、どちらの立場も分かるだけに辛いです。

ネタバレBOX

砂浜、太陽、ナイフのキラっとした光…、ピストルを発射した理由が分かるような気がします。でも確かに、一発目と二発目の間に間がありました。色々言い訳をすれば理屈が通るだろうにとは思いましたが、歯向かって来たわけでもなく客観的にあのシーンを見れば悪質と取られても仕方ないでしょうね。

母親の死に際して泣かないことが、顔を見ないことが、埋葬の前にタバコを吸ったことが、コーヒーを飲んだことが、非情な人間と決めつけられることに、少し分かるだけに辛いものがあります。

悪い方に、悪い方に進む理不尽とも言える裁判、裁判員制度を取り入れた日本においてとても今日的な話でした。

ところで、バックに音楽が無いならともかく、それに合わせるような、時として効果音を出すためだけのようなギターの生演奏は不要でした。特に、意外な発言でずっこけたときに音を合わせたりするのは、演奏舞台の舞台の一番嫌いな部分を見ているようで、あーあーやっちまったなーと思いました。
夏のバッキャロー!!

夏のバッキャロー!!

株式会社Ask

シアターサンモール(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

梅雨に続いての観劇
ノスタルジックな雰囲気に浸りながら安心して観られましたけれど、梅雨のときの様なドラマ性が無かったので、ちょっと物足りない感じ。冬の総括を期待しよう。

浮遊

浮遊

monophonic orchestra

新宿眼科画廊(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了

満足度★★★★

うまく言えないが、好きな作風
人生において次のステップへ進むために、人がとる行動やぼんやりとした抽象的な感情を整理して物語化していた。個人的に好みの作風。
上演時間90分。

ネタバレBOX

物語のあらすじは、説明文どおりであるが、
下世話な言い方をすると、内容的には、上品な昼メロ風(笑)or
ちょっとトレンディドラマ風??

物語の中心として「姉の失踪」や「奇妙な3人の同居」を描いているが、
それは言いたいことの本質ではなく、あくまでツールに感じられた。

「自分の落ち着ける場所が欲しい」、「ただいま!をいう役、おかえり!を言う役」といった主旨のセリフのところは、印象的。

3名の役者陣は、魅力的で惹きつけられた!

優一役の大石憲さん、両手に花状態でうらやましい(笑)。
自然な演技が魅力的なのだが、ちょっとコミカルで観ていて笑みがこぼれた。

綾子役の伊佐千明さん、一見恰好いいがちょっと精神的に不安定で
幸せになれない女性を好演していた。雰囲気あるなあ。

由佳役の安川まりさんは、表情がかなり豊かで、喜怒哀楽での使い分けが
上手い。姉の失踪関連、元カレ優一との再会/再失恋等を情感豊かに演じていた。

物語の中で出てくる、コーヒーに練乳を入れるというのは、面白い発想。
試したい(笑)。

ちょっと残念だったところは2点。
①会場が暑かった。外が涼しく感じると言ったお客さんがいたほど。
 この時期の空調調整は難しい。
②静かな物語であり、 劇場入口付近を舞台にしていたため、
 新宿の車や雑踏の声が結構聞えたところ。
 入場した時、入口付近を舞台にするには何か理由があると思ったが、
 物語の中でトイレを使用するためだった。
abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表~喝!&勝つ!~

abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表~喝!&勝つ!~

K Dash Stage

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

上昇志向
登場人物ひとりひとりの人生が複雑にからみあって、ひとつの舞台となっていく。こういうことは作品の数だけあるのでしょうか?出演者が面白いコスプレをしてロビーや客席を練り歩くファンサービスも、ストーリーの一部になってたりして。

若手の登竜門的なこのシリーズ、来年も楽しみ。あ、その前に3回裏があるか。

天晴

天晴

みどり人

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/28 (火)公演終了

満足度★★★★

無題449(12-192)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付入場。最前列はベンチシート、舞台3方には白い布、白い箱が3つ(椅子やテーブルに)。みどり人は2作目、宮本さんは7作目。「説明」には短編集とありましたが当パンでは「寸劇集」という表現に変わっていました。なんだかこっちのほうが似合っているような舞台。19:35開演~21:26終演。オープニング+8つのお話+10分間の休憩(舞台上では、各劇団の紹介と役者さん3人による彫像制作=実演..これがまた個性的で完成..したものをみて笑ってしまう)。バラバラの短編集かと思っていたのに紐を手繰っていたらあれれっ、と。なんとも楽しいお芝居でした。少し続く

ネタバレBOX

ダメダメ、グダグダ、みんな情けない人生だ。それが嫌味にならない所でうまくつなげている。愛ちゃん似の宮本さん、やはりなぱ竹とは違う。中華料理店のシーンはリアルでみなさんとてもうまかった。
ゴミくずちゃん可愛い

ゴミくずちゃん可愛い

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

明るくなれる
ただただ楽しさいっぱいで、見ていて明るくなる劇でした。出てくる役者さん一人一人の個性が強く、まったく飽きのこない2時間15分で、もっともっとここの住民たちを見ていたいと思った。面白かったです。

バンブー・サマー

バンブー・サマー

アナログスイッチ

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

なに?これっ!!
面白かった。青春コメディー!…なるほど。若いっていいね。今しかできない芝居ですよね。でも、この作品10年後とかに同じメンバーでやって欲しい。それも面白いかもしれない。配役が絶妙。それぞれのキャラクター設定も良かった。本も考えられてる。あーいう展開になるとは思わなかった。また、すごくバランスのいいメンバーが揃っている劇団と感じました。今後が楽しみです。

ネタバレBOX

最初、あの小さい劇場でのみんなのガナリに少し戸惑ったけど、そのまま突っ走ったわけじゃなかったから良かった。男子校はあんな感じなのかな?女子高と変わらないね(笑)
【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】

【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】

ロ字ック

APOCシアター(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日満喫!
千秋楽に参加させて頂く立場ですが、初日をお客さんとして普通に満喫してきました!いや~、良いイベントでした!ホント満喫!これだけバリエーションある芝居の数々を一気に観られるなんて、というまさにフェスの魅力を堪能して帰ってきました。かき氷やビール飲みながら観られるお祭り感覚も素敵!

師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)

師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ろりえ
落語の風情など突き抜けて、
女性の想いがあからさまに深くやってきて。

じわっと深く心的「エロさ」が降りてきました。

ネタバレBOX

最初は突飛な印象すらあった物語の枠組み、
でも、次第にそれが、表現されていくものへの
したたかな仕掛けであることに気付く。

4人がそれぞれに演じるロールが
きちんと色を持っていて、
物語というよりは、その物語に収束する
心情の肌触りに強く惹かれいくのです。

男優たちはどちらかというと
舞台の骨を作りこむ役回りなのですが、
単に物語の進行を語るのではなく、
場ごとに女性たちの想いを引き出す安定と献身があって。

女優たちそれぞれの心情が
じわじわと沁みだしてくる。
直情的にやってくるのではなく、
時に炙り出されるように、
あるいは深いところから導き出されるように
観る側に伝わってくる感じがあって、
その重なりが、キャラクターの艶として
あるいは業として観る側を染めていく。
ボーダーのない層が次第にはがれて
女性のうちにあるものが
それぞれの役者の醸すトーンの奥に
息遣いを晒し観る側に伝わってくるというか、
キャラクターたちの内側の
無意識までが透かされていくような感触が生まれていく。

ろりえの二人の女優たちには、
これまでの劇団公演でも、客演時でも使わなかった
新たな引き出しを持っての表現があって。
派手さはないのですが、
観る側を解き放たない深さというか余韻があって。
それらはさらっと透明感を持って
劣情が昇華滅失したその先にあるようなエロさすら感じられたりも。

役者に秀逸に加えて、
その感覚を導き出した作・出の手腕にも感心しました。
丹青の「お神酒徳利」

丹青の「お神酒徳利」

深川とっくり座

江東区深川江戸資料館小劇場(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

古典とはいっても残った話は面白い(^^)
なんか家族で、ほのぼのと見れる話でした。
蚊取り線香と団扇なんかが似合いそうな芝居であり、
悪人の出てこない庶民娯楽そのままで楽しめました。

漫画の背景のような舞台セットに、
きちんとした着物での演技など。
再演というだけあって手抜かりなく作り上げられていました。

落語や長屋モノ、ほのぼの時代劇など好きな方にはお薦めですね(^^)。
<85分>

ネタバレBOX

ちょっと遠い場所ですしー、時間も短めであり。
お薦め対象はマイノリティでしょうか?

少々歩きましたが東京都現代美術館の、
「巨神兵東京に現る」みたりして用事など他にあったらって感じですかね。

えー話は、旦那さん亡くした女将が呉服屋さんの台所が舞台。
縁起を担ぐ女将の一人娘と恋仲の手代。
ばれないように付き合っていましたが、
女将が娘の幸せを押し付けてのお見合いをすることになる。
癖のある丁稚や古参の女中頭、ちょっと押しの弱い番頭さん。
家宝にしてた徳利の紛失と集金した十両の消失、
なんとか機転の利く番頭さんの女房が上手に話を収めて大団円(^^)。

江戸の庶民の暮らしとか衣装とか、
江戸資料館に相応しい芝居でありました。

う~ん ”お江戸でござる”というTVを思い出しました
好きだったんですー(^^)

”ぶらり信兵衛道場破り”とか”木枯らし紋次郎”とかもー
進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

混沌に作品を沈めない表現の洗練
初日と大楽という、ちょっと偏った観劇にはなってしまいましたが、
どちらの舞台も圧倒的でした。

明確で奥行きと踏み出しをもった作り手の表現と、力むことなく厚く、それを支える役者たちの力量に舌を巻きました

ネタバレBOX

プロットはそんなに複雑なものではないのですが、
そこに織り込まれたニュアンスの重なり方に
互いに互いを引き立て、
あるいは埋もれさせ、
閉塞させていくような要素があって。

少年の紡ぐ物語の態、
その物語が歩み始める中で
次第に少年のまわりの様々なものの質感が
表れ始める。

警察のロジックが、その言葉づかいでエッジを醸しつつ
鮮やかに切り出されたり、
文学の芸術性と、表現で世界を変える力と
大衆への煽動や迎合の肌触りが
したたかに透かし出されたり、
心理カウンセラーが患者から導き出すものや
制御するものから、さらに制御しえないものまでが浮かび上がったり。
クレインの壺の表と裏を行き来するように
エピソードたちが互いを裏打ちするなかで
物語は広がり、重なりあい、交じり合って、
でも混濁することなく、それぞれのエピソードの閉塞や
その中でのキャラクターたちのあがきを浮かび上がらせていく。

時事ネタというわけでもないのだろうけれど、
フィーチャーされたあの宗教団体の逃亡犯が
少年に導かれた文学表現のなかで色を変えていく姿に
なにかスイッチが入ったような心持ちになって、
そうすると、舞台上に表される表現の一切れずつが
観る側にいくつものニュアンスを貫き始める。

そこには、かつてのような、
たとえば「世間」といった価値観の醸成はなく、
それぞれの広がりが、交わり、時には絡まり織り上り
互いにどこかどんつきに向かって歩いていくような
感覚があって。
その肌触りに違和感がなく、
物語というか劇場の外側の「今」にしなやかに重なり息を呑む。

終盤、キャラクターたちがかぶった
獣の仮面の容姿や表情の、
それぞれが自らを貫くごとに生まれた
澱の重なりのようなものの醜悪さと観る側を浸潤していく力に驚愕。
そして、その仮面を脱ぎ捨て自らの表情を取り戻す
それぞれの晴れやかな表情に、
作り手が描こうとした「進化」の質感を
焼き付けられるように感じて。

初日を観て、舞台に巻き込まれていく中で、
自らのリアルな時間が身を委ねている感覚に
新たな俯瞰が生まれて衝撃を受けたのですが、
楽日には、さらにそこから無意識に踏み出している
自らの感覚への気づきがあって。
終盤、張りぼてっぽい獣の仮面が舞台の世界に置かれ、
さらには外される。
作品をすべて凝縮したようなその表現の洗練に
目を見張り肌が粟立ったことでした。
ひとり祭り2012【ご来場ありがとうございました!】

ひとり祭り2012【ご来場ありがとうございました!】

絶対安全ピン

シアターシャイン(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

他も見たいと思わせる微熱
この回しか行けず、なんとか行って来ました。(見て来た演目等、詳細はTBの方で確認下さい)やっぱり好きじゃなきゃ出来ないですよねぇ、30分だけどやたらボリュームある「後観劇感」4人とも微熱に犯されてるような演技(演技というより成り切りかな?)。それぞれに良かったですが、スケバン鉄仮面の方言、そして北斗の拳「シン」の意地悪な台詞がツボでした。日曜の遠藤さんみたかったなぁ。楽しいけど笑わずに真剣に見れますよ、行ける人はオススメです。

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★

はじめて観ました
これまでずっと気になってて、なかなか観る機会が持てなかったのですが、ようやく上京する用事と上演の日程が重なり、鑑賞することができました。
時代背景等予習していけば、もっと自分なりに楽しめたのかなぁと思いました。
予習は大切ですね。

鑑賞したのは、瀬奈じゅん、マテ・カマラス、岡田浩暉、杜けあき、古川雄大の回だったと思います。1回しか観ていないので、他のキャストの組み合わせも観てみたいと思いました。
マテ・カマラスの声の出し方?歌い方?声そのもの?に特徴があるように感じました。特に歌い出しなど、心地良く感じました。

トートダンサーのダンスが目茶苦茶カッコ良かったです。
衣装やかつらも含めカッコ良くて、ダンスの部分を編集して集めたDVDが欲しいと思いました。

飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~

飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~

東宝

シアタークリエ(東京都)

2012/06/10 (日) ~ 2012/06/26 (火)公演終了

満足度★★★★

こんな雰囲気の舞台ははじめて!
悲しいこともあるけれど、楽しく賑やかで、「ここホントに演技?地じゃない?!」と思わせることが多い舞台ははじめてでした。
琴等楽器の生演奏やプロの手妻師の出演、時代劇っぽい語り口調も含め、興味深く大満足でした。

舞台は期待以上でしたし、隣に座ってたおばちゃん達の反応も楽しめました(笑)

千に砕け散る空の星

千に砕け散る空の星

ゴーチ・ブラザーズ

シアタートラム(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

2回観たけど掴みきれないことがいくつか
演技や演出、音響や照明効果等の良し悪しは、私にはわからない。

でも、鑑賞前に相関図を観ておくとわかりやすいと思いました。
皆名前で呼び合ってたから。

2回観たけど、「あれは何だろう?」とか「今この人達は何してるのかな?」など、わからないことがいくつかありました。ひとつはポストトークで観客から質問があり、監督が答えていたのでわかりましたが・・・

イギリスの観光地や名所の知識が出てきて、早口だったので私は聞きとれず、その場所のイメージやその台詞を言っている登場人物が何を望んでいるのかわからなかったのですが、世界が終焉を迎えるまでにやりたいことや心地良く満喫できることをやりたいんだろうなと思いました。
早口なのは、そういう演出だったそうです。
もし私がイギリスの場所や風景をよく知っていれば、もう少し感じられる何かがあったのかもしれない。

難しく理解できないところがあったので、原作を読みたと思ったし、イギリスの演出家&役者が演じるとどうなるのか、観てみたいと思いました。

この作品を観劇したことで、イギリス留学経験のある友達とイギリスの国民性や食文化等について話すキッカケができたことは良かったと思います。

ミス・サイゴン

ミス・サイゴン

東宝

青山劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

180度違う新生「ミス・サイゴン」
これは驚きました。演出で、ここまで別の作品に生まれ変わるとは!

今、この作品の上演の意味がわかると言うか…。

アメリカ人の本質を見事に活写した作品になっていました。

今までのように、「ミス・サイゴン」の名曲の数々と、キムとクリスの恋愛模様を堪能しようと、劇場に足を運ぶと、肩透かしを食らうかもしれません。

1幕は、正直、とてもつまらなく感じます。でも、2幕で、エレンが登場すると、新演出の意図するところが明確になり、俄然興味を引かれました。

初演から、20回以上観劇した作品ですが、今回程、終った途端、「この芝居、大嫌い!」と感じたことはありません。

新演出の狙いどおりだったのかもしれません。

ネタバレBOX

笹本キム、原田クリス、岡ジョンの日でした。

今までと、演出とセットがまるで違って、以前は、同じように感じた、サイゴンとバンコクのキャバレーの様子1つ取っても全く別の作りになっています。

サイゴンとバンコクとアメリカと、それぞれ、リアルに、その国の特性を表出するセットの見事さに感服しました。

セットで、その国の特性を出すことで、クリスの精神的立ち居地も暗示しているような気がしました。

1幕のクリスとキムの恋愛模様は、今までのようなベットシーンではなく、ぼろい階段でのラブシーンとなります。はっきり言えば、せっかくの名曲を楽しみにしていた人には、とても残念な場面設定だと思います。
でも、2幕で、妻のエレンとの関係性を見せられると、この演出意図が理解できるのです。

つまり、クリスにとっては、キムとの恋愛は、その場しのぎの足掛け程度のものだったということを表したくて、階段でのラブシーンにしたのではと思えるわけです。

今まで、気付かなかったのですが、2幕での、キムのクリスとの別れの回想場面は、あれは、あくまでも、キムの妄想でしかないんですよね。

これまでの上演形態だと、キムとクリスは、お互いに相思相愛だったような描き方で、そのため、2幕で、エレンにクリスが言う台詞は、本音ではないような解釈が成り立ち、クリスが、優柔不断な男のように見えたのですが、今回の上演では、クリスにとっては、キムはあくまでも現実逃避の道具に過ぎず、2幕で語られるエレンへの言葉こそがクリスの本音だと捉えられるのです。

「ブイドイ」が、ちゃんと演説様式になっていたり、対立する人物の歌唱が、ぶつかり合って、耳に心地良く感じられないのも、演出意図なんでしょう。

ヘリコプターも、映像が、見事に、実際の登場人物の動きとマッチして、むしろ今まで以上に、リアルに感じました。

昔は、おもちゃみたいなヘリが動かなくなって、そのため休憩が1時間以上にもなったり、いろいろ機械の不具合のせいで、せっかくの役者さんの好演に、水を差すケースが多く、大変でした。

市村さんのエンジニアも今まで拝見した中で、一番良かったように思います。

岡さんの、キャバレーでのオサワリシーンが、ちょっと見ていて気恥ずかしくなるのと、笹本さんが、相変わらず、母親には見えない点を除けば、私には、今の上演の意味を感じられるという点においても、この「ミス・サイゴン」は一見の価値ありだと思えました。

ただ、やっぱり、1幕のつまらなさは、演出意図だとしても、正直やや残念な気はしてしまいます。
一般的なミュージカルファンのおば様方は肩透かしを食うミュージカルかもしれません。

でも、ハワイの住民の騒音被害には配慮しても、沖縄の人々への配慮はしない、アメリカ人気質は、とてもよく出ている、新演出傑作「ミス・サイゴン」ではないでしょうか?
レイラの手紙

レイラの手紙

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/08/19 (日) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

近未来の話だけれど
決してファンタジーなどではないリアリティと深い感動を呼ぶ名作。衣装、美術、音楽の素晴らしさは言うに及ばず、子供を中心に据えた視点と、子役の主人公の清冽な感情のほとばしりは素晴らしいものがありました。また、子役に無理をさせない演出と台詞量、Wキャスティングなど、よく配慮されていて安心して見ていられる。層の厚い、いい劇団だなぁとつくづく思います。

ネタバレBOX

「うう、レイラちゃんがあの街に留まってくれて良かった~、これで安心して家に帰れる~。」とは一緒に観劇した友人の談。完全に感情移入しまくっていました。私も同じように感じた。たとえどんな状況下にあっても、子供はやはり子供らしくあって欲しい。甘えたり拗ねたりぐずったり、そうさせてやるのは大人の責任だ。そんな社会がいつまでも続くように、そしてすべての子供がそうできるようにと、祈らずにはいられない作品。

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