すべての夜は朝へと向かう
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
素敵な作品ですね
色んな夜の恋愛を見て、新しい朝が始まる気がしました。めまぐるしく時間が過ぎて行った感じでした。
すべての夜は朝へと向かう
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
男性作家の作品かと思ったら・・・
評判がいいので知識も入れずに観たのだが、観ながら、これは女性作家の作品だなと思っていたのだ。現代女子の微妙な心理描写が印象的だったので。(恋愛に対する、男子の単純だったり、臆病な心理描写もあったのだが)
正直前半は、現代の恋愛を、等身大かつ軽いタッチで描いた作品なのかな、
オジサンはちょっとついていけないかも、と思ったのだが、さにあらず。前述した心理描写、役者の間の取り方(時折無音の空間が表出して、それがたまらなく気持ちいい)、数組の男女の恋愛模様をうまく絡ませながら進めて行く作品の構成力など、巧いな、とうならせるポイントがいくつも挙がる。私にとっては新鮮な発見に満ちた芝居であった。
ネタバレBOX
余談ですが、ザンヨウコさんの舞台、何本か拝見していますが、まともな(?)
役は初めて観ました。登場シーンが少なめだな、と思ったら最後においしいとこもっていきましたね。
星の息子
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2012/11/16 (金) ~ 2012/11/28 (水)公演終了
満足度★★★★
私(たち)は沖縄のことを何も知らない
過剰で不自然なほどの説明台詞に気づかされる。
「沖縄のことを何も知らないのだ」ということを。
燐光群でなければ、坂手さんでなければできない舞台。
「今」の「問題」を「今問う」坂手洋二さんの動きの早さと意志の強さを感じる。
同じ母から生まれた2人の「星の息子」。
(ネタバレの文書は、まだうまくまとまってないが、とにかく書いてみた)
ネタバレBOX
演劇には、その場で楽しみ、劇場を一歩出れば、その余韻とともに現実の世界に戻るものと、劇場を出てからも、今観た舞台の内容をいろいろ考えて楽しむもの、そして、さらに、余韻というにはあまりにも大きなモノを現実世界にまで引きずっていくモノがある。
この舞台は、まさに後者の、余韻というにはあまりにも大きなモノを現実世界にまで引きずっていくタイプであった。
観客は、開演前から、柵を縫って歩き、まるで沖縄の米軍基地の前あたりに連れていかれるようだ。SEで座り込みに対する注意の声が聞こえている。ここは沖縄だ。
星の息子(星児)がつなぐ過去から現在への「闘い」。
それは「垂直の中にある」と星児が言うように、階級闘争なのかもしれない。
(私にとっては)古臭いと思えるロジックの中で生き続ける、闘争の象徴・星児。
彼が実は内ゲバによってすでに死んでいたというのはさらに象徴的であり、力による闘争は何をもたらしたのか、を告げている。
そして、現在。
国会前でのデモや、米軍基地前でのオスプレイ用の離着陸場工事を阻止しようとする人々には、「力(実力行使)」で「阻止」しようとするつもりはない。火炎瓶や投石ではなく。
あくまでも、普通の人々ができる範囲で、「NO!」を表明しようとしている。
つまり、星児に象徴される旧態は死に、新しい「NOの言い方」をする人たちが主流になってきているのではないか。
国会前や沖縄に幻のように現れる星児は、旧態の星児と「同じ母」から生まれ、内ゲバで死ななかったほうの、純粋な星児ではないかと思うのだ。
2人の星児は、もとはひとつのところから発生した。
政府に対して、自らと、それにつながる未来の命を守るためというところ(母)から生まれた。
ここが「母」であり、そこから「市民運動」と言われるような「星児(たち)」が生まれてきたのだ。
しかし、「NO!」が一向に伝わらず、ラジカルになっていく中で活動の方向性を見失っていき、市民からも見放され、内ゲバで自滅していくことになる「星児」がいた。
今、沖縄や国会前で「NO!」と叫ぶ人たちは、そうなるのだろうか。いや、ならないような気がする。
しかし、舞台では少し違う印象を受けた。
ラストに星児たちが彼の母を挟んで「垂直」の言葉を発するのだ。
これは新たな階級闘争の必要性と、その発動への第一歩なのか、と思ってしまった。
つまり、暴力が暴力を産み、さらに最後は内ゲバという理解不能な殺し合いで一般人の支持を得られなくなってしまった活動のことではないかということだ。
こういうとらえ方は、作者の意図とは異なるのだろうが、「階級闘争」=「内ゲバ」と短絡的な私の脳には、あのシーンにはとても嫌な感じがしたのだ。
「これは階級闘争である」と星児(たち)が宣言しているように見えてしまったからだ(「星児」が象徴するモノ自体が作者の意図とは違っているとは思うのだが…)。
また、ラストの、米軍基地前の塔から住民を機動隊が排除しようとするときの、鋭い台詞の数々には違和感を感じてしまった。
その「違和感」というのは、実は「自分の家の前に米軍基地がないからだ」ということに起因しているのではないだろうか。それは、私の想像力の乏しさ、実感のなさ、どこか他人事と思っているところではないだろうかということだ。それがもし、本当に自分の家の前にあったのならば、排除しようとする機動隊にはやはり、あのように必至に訴えかけるだろうということなのだ。
つまり、これが「私にとっての、沖縄問題そのものではないか」と気づかされたと言ってもいい。恐れずに言えば、沖縄以外の多くの人も同じではないだろうか。福島もまたしかり、だ。
舞台の上で台詞として、しかも過剰な説明台詞として(例えば、ただの会話なのにいちいち細かい数字を挙げて説明する)、語られることの多くは「知らなかった」ことばかりだった。
「知ること」がまず必要である。
こうやって芝居や映像や語りや、いろいろな方法で知らせてもらいキャッチしていくことがどんなに重要なことなのかということだ。
そして、「垂直軸がどう」とかはどうでもよく、沖縄に限らず、かつて失敗してしまった「闘争」の二の舞にだけはならないようにしなくてはならないということなのだ。
それは、いろいろな意味において、恐いことであろと思うので。
少し気になったのは、障害者や妊婦が出てきていたこと。
確かにそれぞれの意味合いはよくわかるし、啓蒙的な意味合いはわかるのだが、どうもストレートすぎて、少々都合も良すぎるような感じもしてしまった。
とは言え、燐光群でなければ、坂手さんでなければできない舞台であったと思う。
同時に「今」の「問題」を「今問う」坂手洋二さんの動きの早さと意志の強さを感じる。
本当は、自分(たち)の意思を表明できるのは、「選挙」であるということを放棄してしまった人が多かった、今回の選挙。
はたと思い当たるのは「星児」の名前。本当は「政治」だったのではないだろうか。
私たちが本来託すべきは「星児」ではなく、「政治」。
これが幻になってしまい、星児として各地を彷徨う。
そんなストーリーだったのではないか、と思ったりもする。
欺瞞と戯言
トム・プロジェクト
本多劇場(東京都)
2012/11/02 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★
あまり響かなかった
トム・プロジェクトの作品は、手堅くそれなりにいつも面白いのだが、今回はイマイチ響かなかった。
ネタバレBOX
元華族であった、ある財閥の家族の話。
「品性」と「体面」というキーワードから、「元華族」という設定にしたのではないだろうか。
それがなんとになくピンとこないというか、しっくり合っていないように思えた。
台詞はいいし、役者もいいのだけど、物語自体がそれほど面白くなっていかない。実在感があまりにも乏しいからではないだろうか。
2人の男に求婚され、息子のみでなく、義理の娘にも頼りにされる、つまり、登場人物全員に便りにされるこの家の妻という設定が、どうなのかなと思うし。
それが破綻するわけでもなく、彼女の回りをいろんなモノがグルグル回っているだけ。
自殺のシーンも、舞台の上にわからせるために、窓から外にぶら下がるのだけど、これは違和感が大きい。
誰も驚きはするけど助けようともしない。
不自然ずきる。すぐに「降ろせ」「医者を呼べ」となるだろうに。
諦めてしまうのが早すぎる。
こうした細かい(いや、細かくないな)ことの積み重ねで、リアル感が乏しくなっていき、舞台の上が絵空事になっていく。
もともとの元華族なんていう設定も、いろいろな劇中の積み重ねで観客を説得していかないといけないのに。
一番なんだかなーと思ったのはラスト。
ラストの台詞はやけに陳腐だし、「死」と「生まれ来る生命」という対比もありきたりでつまらないと思った。
「復讐の連鎖」とか「いじめ」とか「民主主義と多数」とか、「原発」までも無理矢理入れ込んできた印象が強い。そんなキーワードをなぜ無理に入れたのか、と思う。入れ方がうまくない。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!
劇団チョコレートケーキ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★
熱狂を観ました。
ヒトラーの演説が圧巻でした。
徐々に力を増す言葉たち
熱を帯びて汗ばむ額。
やはり人を惹き付けて
しまうのだなあ、と。
あの記憶の記録も
観てみたかったです。
バースデー
劇団 風来ズ
シアター風姿花伝(東京都)
2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
バカップル
まさる&ユウコのバカップルぶりが微笑ましく、キスして仲直りって学生みたいだなと。
回想シーンかと一瞬思ってしまったくらい、まさるは学生ぽい衣装だったが、初めて見たスーツ姿は足長くてかっこよかった(笑)
この夫婦は、何歳の設定だったのだろうか?
あと、里子の二重人格とも思えるような変わり様が怖かった。
忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高面白い すばらしい!!
お芝居は1つの出来事ごとに進んで、ダンスが入ります、このダンスが、演じられたお芝居を表現しております。
物語、芝居、殺陣、ダンス 最高面白い とても レベルの高い作品でした。
ネタバレBOX
前説 携帯の電源は・・・・前回 パソコンを開けた人がいた、起動の音が、トゥルルルルン パソコンもだめですよー!! 面白い
前説が続く 阿呆な話 サンキューが口癖の天然男の話 とても面白い、
お芝居 上演時間は3時間西暦1500年代中盤、戦国時代、織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 明智光秀。 忍(しのび)伊賀の里に生きるある二人の兄妹と仲間を中心に物語は進みます。
伊賀の里 逃げろ今は命が一番 今は大道芸とは情けない。 仕方が無い売れるものは野菜ぐらい・・・・?ほんだらそれ売れよ、野菜売れ!! お笑い ボケとツッコミが、入りつつ進んでいきます、大坂が落ちる。 豊臣が滅びる。 教えてほしい、これまでに真実を、周りは兵が取り囲んでいる。聞きたい一族の事を、どこかの姫様が尋ねる。後で判る姫様は、おいちの娘、そして・・・・まだまだどんでん返しが最後に、
伊賀の里で、よそ者で、伊賀で育った 末吉 言いわけが多い 最後は、皆もうええわ 諦める。 そんな末吉が伊賀を出て織田に使えるようになる、織田の履物を尻に敷いて座っていた、主人が来る、暖かい尻に引いていたな、切る!! 温めておりました、なんじゃかんじゃ・・・もうよい めんどくさくなる 信長。
物語は、うつけと呼ばれてた信長が、家督をついだ頃から始まります、浅井長政にお市を輿入
させ同盟を結ぶ、その時お市の使用人として くのいち を連れて行く 浅井長政と表面的には上手く行っているが、実は忍びの男に心を惹かれていた、くのいち をお市の変装させ 子を作る 3姉妹 末吉は秀吉になり、お市にあこがれているが、変装している くのいち に恋していた 3姉妹は伊賀の血を引く、秀吉はそご朝鮮出兵、この頃は、末吉ではなく 入れ替わっている事が最後に判る。 本能寺 織田信長を明智光秀が打つ 豊臣秀吉 徳川家康が実は加担していることは良くあるが、織田はすでに死んでいた、時代を動かすイベントとして忍びが仕組んだ出来事 そして 大阪夏の陣へ 再び 忍び が動く 忍者は死なない 逃げても 生き延びる事 そして時代を動かしていく 秀吉がお市さまに憧れていたのではなく、入れ替わっていた くのいち に恋をしていた、だからその後の娘へつながる所は、新しい面白い物語です。
お芝居は1つの出来事ごとに進んで、ダンスが入ります、このダンスが、演じられたお芝居を表現しております。
物語、芝居、殺陣、ダンス 最高面白い とても レベルの高い作品でした。
ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』/『ひつじ』
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/09/01 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了
満足度★★★★
少しグロいぐらいのブラックな舞台
だけど「よいこのえほん」。
ハンガリーからやって来た劇団。
生演奏の音楽と歌が楽しい。
思わず引いてしまうところもあったけど。
ネタバレBOX
舞台自体の造作がとても楽しい。
小さいながらも演奏用のピットもある。
わくわくする感じだ。
出てくるのはどれも「悪い子ども」なので「折檻」のようなストーリーが、痛々しくも延々続く。
この公演を観たころに、痛ましい事件あったばかりなので、正直きつい。
なので、残虐シーンに「あはは」と笑っている人の神経を疑ってしまったりする。
しかし、よくよく考えてみると、「悪い子はお仕置きされるよー」なことが普通に言えて、それをブラックユーモアにして、「あはは」と笑えるぐらいが、実は正常なのかもしれないなんて、思ったりもする。
少なくともハンガリーではそうなのだろうか。
折檻とかじゃなくてね。
ひょっとして、もの凄く異常な世界に生きているんじゃないかな、と実感した。
見ている子どもたちの姿を後ろから見ているのも楽しい。
「恐い」場面の連続なので、思わず隣の母親にしがみつく子や、目を両手で覆う子など、それはそれで楽しんでいたのだろう。
劇中でお菓子を客席に投げるのだけど、その1つが見事に膝の上に落ちた。
甘そうなブドウのゼリーだった。
そして、ここからはこの公演とは直接関係ないのだが、感じたことがあったので書いておく。
東京芸術劇場はリニューアルオープンとのことだったが、小劇場のほうは、客席側にはあまり変わった印象はない。
毎回座席の設定は変わるのかもしれないが、段差があまりなく、前の人の頭で舞台の一部が見えづらいところは以前と同じ。もう少し改善されているかも思っていただけに残念。
さらに言うと、この舞台は、「家族でも楽しめる」ということで、子どもに観てほしいのならば、あの座席ではダメだ。大人だって、前の人の頭で見えなかったりするのだから。
椅子に子ども用の椅子を追加できたり、せめて厚いクッションを何枚か重ねたものを用意するぐらいの配慮ぐらいは当然必要ではないだろうか。
前のほうに座っていた親子は座席を交換したりいろいろしていたけど、子どもは見えなかったみたいだ。
今日が初日ではないのだから、それぐらい劇場側だって気がつくだろうに。
「箱」だけをリニューアルしても意味はない。
運営する人の心もリニューアルしなければな、と上から目線で。
月の岬
青年団
座・高円寺1(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
平田オリザって凄いと思う
まるで自分の戯曲のように演出している。
ネタバレBOX
「演劇」を観ているということを忘れるぐらい引き込まれた。
お姉さん役の内田淳子さんよかったし、大塚洋さんの青年団らしからぬ、脂っこさもいい。
引き込まれたのは、私だけではなかったようだ。舞台で危険なことが起きそうな場面で、思わず「あぶない!」という大きな声が客席からしたのだ。そんな客席からの声はウルトラマンショー以外では聞いたことなかった。
あ、ウルトラマンショーって行ったことないか…。
「ザ・シェルター」「寿歌」2本立て公演
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2012/03/02 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
加藤健一の強さは絶対的であることを見せつけた
片や核シェルター、片や核ミサイルの飛び交う世界という、イミ深な2本立て。
力ずくで2本を繋げ、力ずくで面白くしてくる。あとの3人の役者もとてもいい。
地響き立てて嘘をつく
ガレキの太鼓
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了
満足度★★★
確かに人間賛歌、しかも壮大(的)な
だけど構成的に、とか、いろいろどうかな、なんて少し思ったり。
ネタバレBOX
冒頭に各時代の人々が赤ん坊の話をする。それぞれの時代によって、どう生きられるのか、なんてことだ。
これで、この舞台の全体像が見えたような気がした。
つまり、「時代」と「人の命」の関係。
果たして、そんな感じの演劇が始まった。
日本の歴史を生きていく一族の長い歴史というか、短い歴史というか、そんな感じ。
途中から学校の先生のような人が現れて、時代背景などを説明しだす。
だけど、それはあまり成功しているようには思えなかった。
何か意図があるのかな、と思っていたけど、特に感じられなかった。
舞台の上で行われていることが観客に伝わりにくいので「戦国時代は・・」なんて言わせているようにしか見えないのだ。
そういうことは、観て、台詞を聞けばなんとなくわかるのだから、なくてもよかったと思うし、入れるのならば、観客が想像もつかないようなコメントで、「へぇ」とかぐらいは思わせてほしかった。
時代は幕末、文明開化ぐらいで終わる。確かに学校で習うと近代史まで到達せず、ここまで来ればいいほうかもしれない。そんなことを思いつつ。残りは、「現代社会」だったかな、そんな文字が出て、文明開化の一種の象徴であろう「エレベーター」のくだりとなる。
これってどうなの? と。
現代の日本を描くのであれば、「エレベーター」に驚きつつも、技術を革新し、さらに新しいモノを創り上げていった様子を入れるべきではなかったのだろうか。
単に原始人のように驚いて、楽しんで、で終わってしまっては、「現代」とは思えないからだ。
このエレベーターへの構成がどうもぎくしゃくしているように思えた。どうもすっきりしないのだ。
そこまでは「命」が主人公であったのだが、ここはそうではない。「テクノロジー」と「命」の関係は、冒頭の赤ん坊のくだりととても激しく関係してくるのだろうが、エレベーターのシーンではそれを感じないのだ。それを感じさせるのは大切なことだったように思うのだが。
テクノロジーにしては、先に述べたような「日本的なイノベーション」が見えないし、命にしてはつながりが見えない。
それがなんか不満なのだ。
ガレキの太鼓って、主人公が1人立って物語を進めていくというのではなく、人々がきゃっきゃいいながら形を作っていくという劇団だと思う。
したがって、今回のテーマはド・ストレートなわけで、もっとどうにかなったような気がするのだ。
フライヤーのような、「どーん」としたところが太く真ん中にあれば、もっと面白かったのではないかと思うんだけど。ガレキ好きなだけに。
もちろん、こちらの感性に問題があるのかもしれないのだが。
楽屋物語~望郷篇~
演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
あっさり味でした♪
しつこくなく、さらりと終わるところが良かったです♪♪
あらすじもごちゃごちゃしてないのでわかりやすく、キャラクターがハッキリしてるので、楽しめました(^^)
WHITE UNDER PLANET
劇団赤鬼
ABCホール (大阪府)
2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃ良かったo(^▽^)o
音楽がとてもお話がぴったりで、観ていてテンション上がるー!って感じでした。
少年を表現するあどけなさや、やんちゃっぷりがほんと男の子って感じで可愛かったし、上手い☆さすが『安定感』あるなぁって楽しめました♪
希望に溢れる話しは好きなので、寒い冬に温まるお話しでした♪
評価
大ナカゴー
座・高円寺2(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/14 (金)公演終了
満足度★★★★★
しつっこいし、くどい
大ナカゴーなので、大しつこい、大くどい。
凄いや。
白パン一丁が好きな劇団のようだ。
そんなことも含めて、ナカゴーでしか、絶対に為し得ない劇空間がここに存在する。
ネタバレBOX
ナカゴーって、ホントにくどいし、しつこいと思う。
それが嫌いとか肌に合わなければ地獄だと思う。
じゃ、合えば天国かと言えば、そうでもない。
天国、地獄はどうでもいいので横に置いておいて、大ナカゴーである。
どうやら大きな会場でやるときには「大」と付けることにしたらしい。
座・高円寺は大きな会場だ。
そして、それを無駄にはしなかった。
いつものナカゴーに増して、サイズに合わせて、くどく、しつこくなっていた。
その名も過小評価という青年が、が町の住民に非難を浴びて、自分は過小評価されているので、一矢報いたいと、何かをしようとするのだが、彼が「丸く座ってくれ」と言っても誰もががやがやしていてなかなか座りもしない。それが延々とあり、彼が何かしようとすると横から誰かがもっと凄いことをしてしまうという図式が、また延々繰り返され、くどくしつこいループへ突入。
ただし、今回は、前回のように「海に行く」「行かない」の単純な繰り返しではないところが進化したのかもしれない。
なんか「評価さん」とか「伏線さん」とかそういった名前や、「掃除機」を公園で飼っているとか、そんなネーミングとか台詞の口調とか変な手振りとか衣装とかエピソードとか、そういった一見、成立させるのが危うく、ベタな笑いにもなり得ないぐらいの要素が微妙に絡み合って、俯瞰すれば「ナカゴー」を形作っている、そんな印象だ。
いろんなものが横並びで存在し、それぞれへのメッセージとか、存在をどう、とかそんなことはどうでもよく、思いつきで入れてみた、というわけでもない。
不思議な感覚。
独特の奇妙さ、気味悪さ。
わいわいがやがやしているシーンが多いのだけど、どうやら全部台詞らしいのだ。それと過小評価が思わず咳き込むシーンも脚本にあるらしい(アフタートークにて)。
そういう、実は細かいところが舞台の上で効いているのだろうとは思う。
役者もいい。
キスシーンで、この女優さん、嫌々やってるんだなあ、という感じもまたおつなものだ。
……といろいろ書いて、まだまだ書きたいことがあるのだが、なんかそんなことどうでもいい気分になってきてしまう。
結局のところ、ナカゴーでしか、絶対に為し得ない劇空間がここに存在するのだ。
弟よ!
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★
二人芝居の長さは少々辛い
本作品は、小説やテレビドラマでは公開されていたが、つかこうへい自身は戯曲化していなかったので、楽しみにしていた。
ボタンを押すと、床がガラス張りになり、鯉が泳いでいるのが見えるというシーン、実に演劇的に作られており、面白かった。
逸見と杉山の演じる二人芝居の部分は、確かに上手いのだが、少々冗長な感じを受けた。少なくとも、キャストに父、母の二人は加えて欲しかった。
しかし、逸見輝羊はつい先日熱海で伝兵衛を演じたばかりなのに、短い期間でこの役をよく作り上げたものだと感心する。
今後のこのクラシックシアターシリーズ、大いに期待したい。
ハーベスト
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/12/11 (火) ~ 2012/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
養豚業への想い
主人公の養豚業へのあつい想いはよく伝わったが、なぜここまで養豚業にこだわるのかの心理描写が少し弱い気がした。確かにキャストも良いのだが、渡辺徹の声は少し曇って聞き取り辛かった。
本劇場は初めてであったが、世田谷にこのような素晴らしいホールがあるとは知らなかった。
TST クラシックス
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
楽日に2本見ました。
TSTさんの意外な一面を発見しまた。紅い華のデジャヴューは、きれいな芝居でした。いっぽうMUKAIYAMAザ・トラブルマスターズはコミカルで、ああ、こういう作品もやるのかと感じ入りました。
両作品とも素晴らしいかったです
すべての夜は朝へと向かう
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
うまいなあ
上野さんはこういう芝居をやらせたら、うまいなあーと感じ入ってしまう。
テンポもよく、話の展開も洗練されていて、完成された芝居であった。
ただ、出演者が多く、もう少し一人ひとりを掘り下げてみてもよかったのではないでしょうか
トロイアの女たち
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2012/12/11 (火) ~ 2012/12/20 (木)公演終了
満足度★★★
現代に繋がる怒りと嘆き
日本とイスラエルのユダヤ系・アラブ系の役者がそれぞれの民族の言葉を用いながら共にギリシャ悲劇を演じ、単純に調和や平和を訴えるだけではない、考えさせられる作品でした。
戦争に負けたトロイアの女性達が勝利国の戦利品として奪われ、国が滅ぶことを嘆く物語で、笑いどころか明るい要素も皆無で、終始重い雰囲気でした。
コロスの台詞の所は日本語→ヘブライ語→アラビア語と各民族のコロスが順に言うというルールを頑なに守りながら物語が展開し、途中までは冗長さを感じましたが、終盤の弔いの歌の場面では、その手法が非常に効果的でした。
トロイアの街が燃えるシーンでは客席も赤い照明で照らし出され、現代の戦争の音や赤ん坊の泣き声が鳴り響き、舞台上で演じられている悲劇と同様のことが現代でも起こっているという事実を意識させられました。
奥に数段上がっている舞台の周りを布で囲い、4隅にしなだれたヒマワリが置かれ、天井とヒマワリには血と火を思わせる赤い紐が吊られている簡素な美術の中、控え目な映像や歌舞伎の手法を用いた演出が、ギリシャ悲劇に似つかわしい様式感を生み出していました。
最初と最後に現れる月と、地面に伏せられる円形の楯の対比が印象的でした。
子や孫が次々に不幸な目に会い、悲嘆に暮れるヘカベを演じた白石加代子さんの台詞回しと存在感が圧巻で、作品に重厚な雰囲気を与えていて素晴らしかったです。
絶世の美女ヘレナを演じた和央ようかさんは視覚的にはまさにそうでしたが、(浮世離れ感を出すために敢えてそうしたのかもしれませんが)台詞の発声法が他の役者達とかなり異なっていて違和感があり残念に思いました。
海外の役者達も同じ台詞でも声や体の表現の仕方が全然異なっていて興味深かったです。
ブラックルーム
メガバックスコレクション
ART THEATER かもめ座(東京都)
2012/12/15 (土) ~ 2012/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
怖くて面白い話
五と七を一日で堪能!!
残酷で救いのない展開と結末は賛否が分かれるかもしれないが、私は好きだ。
観客も巻き込んで、結末が変わる…という展開も観てみたい気がする。
メガバの役者さんたちなら、きっとできる!!