ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター  ~よいこのえほん~』/『ひつじ』 公演情報 東京芸術劇場「ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』/『ひつじ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    少しグロいぐらいのブラックな舞台
    だけど「よいこのえほん」。

    ハンガリーからやって来た劇団。
    生演奏の音楽と歌が楽しい。
    思わず引いてしまうところもあったけど。

    ネタバレBOX

    舞台自体の造作がとても楽しい。
    小さいながらも演奏用のピットもある。
    わくわくする感じだ。

    出てくるのはどれも「悪い子ども」なので「折檻」のようなストーリーが、痛々しくも延々続く。
    この公演を観たころに、痛ましい事件あったばかりなので、正直きつい。
    なので、残虐シーンに「あはは」と笑っている人の神経を疑ってしまったりする。

    しかし、よくよく考えてみると、「悪い子はお仕置きされるよー」なことが普通に言えて、それをブラックユーモアにして、「あはは」と笑えるぐらいが、実は正常なのかもしれないなんて、思ったりもする。
    少なくともハンガリーではそうなのだろうか。
    折檻とかじゃなくてね。
    ひょっとして、もの凄く異常な世界に生きているんじゃないかな、と実感した。

    見ている子どもたちの姿を後ろから見ているのも楽しい。
    「恐い」場面の連続なので、思わず隣の母親にしがみつく子や、目を両手で覆う子など、それはそれで楽しんでいたのだろう。

    劇中でお菓子を客席に投げるのだけど、その1つが見事に膝の上に落ちた。
    甘そうなブドウのゼリーだった。

    そして、ここからはこの公演とは直接関係ないのだが、感じたことがあったので書いておく。

    東京芸術劇場はリニューアルオープンとのことだったが、小劇場のほうは、客席側にはあまり変わった印象はない。
    毎回座席の設定は変わるのかもしれないが、段差があまりなく、前の人の頭で舞台の一部が見えづらいところは以前と同じ。もう少し改善されているかも思っていただけに残念。
    さらに言うと、この舞台は、「家族でも楽しめる」ということで、子どもに観てほしいのならば、あの座席ではダメだ。大人だって、前の人の頭で見えなかったりするのだから。
    椅子に子ども用の椅子を追加できたり、せめて厚いクッションを何枚か重ねたものを用意するぐらいの配慮ぐらいは当然必要ではないだろうか。
    前のほうに座っていた親子は座席を交換したりいろいろしていたけど、子どもは見えなかったみたいだ。
    今日が初日ではないのだから、それぐらい劇場側だって気がつくだろうに。
    「箱」だけをリニューアルしても意味はない。
    運営する人の心もリニューアルしなければな、と上から目線で。

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    2012/12/17 14:04

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