最新の観てきた!クチコミ一覧

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悼む人

悼む人

パルコ・プロデュース

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

秀作
すっごくいい作品だと思った、向井くん目当てで来た客は多いと思うけど、
こりゃ~天童荒太の原作パワーだな。役者もとてもキャラが立っていて、とにかく飽きなかった。一番は手塚さん、圧倒的だった。 

アンティゴネーへの旅の記録とその上演

アンティゴネーへの旅の記録とその上演

マレビトの会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは・・
凄い。

今までの京都のマレビトのイメージとは全く違うと思う。

まだ確信は持てないけど、これからの演劇の形を変えるかもしれない。

初日を観たけれど、照明なんかを含めて最終日までもっと進化(・・というか変化?)するかもしれない。

・・こうして見ると、並の作家には構築不可能な世界かもしれない。

世界に入っていくには時間が必要だと思う。

6~7時間いても観劇の仕方に慣れるのは大変かもしれない。

国内劇団にも関わらず、事前予習は海外作品以上に必要かもしれない。

非常に繊細な作品だと思う。

・・まだ確信は持てないけど、歴史に残る作品になるかもしれない。

ゆっくりと一日、西巣鴨で過ごすくらいの気分で行った方がかえっていいかも。

焦ると、肝心の詩とでもいうべきものを、
わざわざ足を運んでも目の前で逃してしまうかもしれない(それが一番悔しい(苦笑

明日はみんな批判するかもしれないけど、
一年たったら同じ人たちが口をそろえて褒めているかもしれない。

今日分かろうとしないで、1か月後に気づこう位の気構えでも良いかもしれない。

(こういうとき批評家と名前が付く人たちは真っ先にギロチンにかけられるから大変だよなぁ・・皆無視したフリをして逃げないでくれることを熱望します!(でもなんかコレ岸田賞取りそうだなぁ・・って、そういうのあんまし興味ないんだけど(苦笑

ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

夢の城 -Castle of Dreams
やはり傑作。初演よりポップに、ユーモラスに、演劇的になった。一見『醜悪』な若者の生態が徐々に可愛く、哀しく見えてくる。ある意味、究極の人間愛。

初演ではヒリヒリざわざわ胸騒ぎとともに、息を詰まらせて彼らを見つめていたのに、衣装も美術も出来事も、照明の色も牧歌的に見えてしまうのは、震災があったからだと思う。すっかり変わった私と日本をまた実感。

全席自由。初日は私が目視した限り数席空席あり。性描写は超過激なので、そのおつもりでどうぞ。

未遂の犯罪王

未遂の犯罪王

ベッド&メイキングス

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/11/10 (土) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

女性の勢い
小林顕作さんの勢いを拝みたいと思い、観に行きましたが、予想以上にインパクトあったぞ、野口かおるさん!
野口かおるさんは所属されているクリオネのサイトでチラッと見た程度で、何一つ知識持たずに観たので…なんかもう、声聞いた瞬間に「なんなの、この方!」とテンション上がりました。もう、脚本も配役も素敵だったけど、あの舞台で激しく動く野口さんに、感動させられっぱなしでした。

もちろん期待していた小林さんは、やっぱり登場した途端にオーラがある、というか、サービス精神旺盛というか、渋かったし、役者さんたちもテンポよく話を進めてくれるので、頭の回転が追い付かない夜勤明けでも話についていくことができました。。。
舞台のセットが好きだなぁ。

ネタバレBOX

舞台って、あんなに物壊していいんですね、って思うくらい。
毎回セットがあそこまで壊れると修復も大変だろうし、雨なんて降らせるもの、大変よねぇ…なんて思う。なんだかUSJのバックドラフトみたいな、アトラクションを思い出しました。この劇場は初めてだったのですが、あれぐらいの規模で、こういう派手なことをやってもらえるのは、やっぱり嬉しいし、大人の全力が楽しめてカッコいい。
楽園

楽園

モダンスイマーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

男たち?の芝居
モダンスイマ-ズのメンバーに深沢敦さんが加わった男優だけで演じられるこの劇団らしさがある芝居。

初演は女優が演じた役を深沢さんが演じていますが違和感がありませんでした。

地方公演もあるので、今後の反響が楽しみです。

ネタバレBOX

苛める側、苛められる側、力関係が変わっていく。

子供の世界なのだけれど、大人の世界にも通じるものがある。

蓬莱さんは少年期のトラウマとかにこだわりを感じる作品が多いようだ。

普通は、回想から現在へと推移するが、最後まで子供時代を描く。
現在の格好で少年少女時代を演じることで、観ているものに不思議な二重構造と言うか追憶を抱かせる。

陸上競技が得意だったユリコが怪我により足を悪くしてしまうわけだが、その後の人生が彼女だけ語られない。

それぞれの人生、観客の想像力を膨らませるが、その後の続編も独立した作品として観てみたいと思う。
『新宿のありふれた夜』『笑う警官』『荒木町ラプソディ』

『新宿のありふれた夜』『笑う警官』『荒木町ラプソディ』

現代制作舎

シアターX(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/16 (金)公演終了

満足度★★★

「笑う警官」映画向きのような気がしました
新劇とも商業演劇とも違う雰囲気の現代劇でした。

映画版は観ていないのですがサスペンスドラマというのでしょうか、演劇では人の

出入りが激しく、少々観ていて疲れました。

ネタバレBOX

SMクラブの場面をダンスで見せたり演出に工夫は感じましたが、やはり生々しすぎるように思えました。

ドンパチバタバタして終わる感じで、映像のほうが良さは出る作品だと思います。

警察組織の中での刑事の苦悩がいまひとつ伝わってこない。

自殺警察官の妻でバーのママの夕貴まおが端正で嫌味なく印象に残りました。

歌唱が弱いので、役柄としては歌がうまくなくてもいいのですが、元タカラジェン

ヌを起用したという目で見ると、ちょっと不満が残りました。
ドメスティックパレード

ドメスティックパレード

JOE Company

青山円形劇場(東京都)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

私の大好きな「青山円形劇場」公演
(今更の書き込みで済みません)

私の大好きな「青山円形劇場」公演です!
中央、高さが無い円形舞台を中心に、同心円状に取り囲む座席(据置型パイプ椅子)と、
舞台から放射線状に数本の通路が伸び、役者はそこを客席のすぐ横を通って
行き来する、その迫力が魅力的です。

今回は、仕込み、とは言えないかもしれないけど、最前列、飛び飛びに役者が
座っていて、出番が来ると直接舞台に出る…という仕組みが、身近な感じで、
ドキドキする(最前列なら)。

話はSFヒューマンコメディ?ファンタジー?
ある町の住人は、人間の「控え」として生活するクローンたち。
(…ということが、観ていると徐々にわかってくる書き方が面白い)
普段からオリジナルの人間になるべく近い生活・趣味を生きている。
そして、オリジナルが死んだとき、彼らの『出番』が来るのだが…。

良く考えると、突っ込みどころ、矛盾いっぱいでしょうけれど、
そこよりも、この特殊なシチュエーションにおいて描き出される、人間関係、命、人生…。
時には残酷に、笑いながらも、ふと考えるきっかけを提示してくれる。

キャストでは、やっぱりヒロイン・エンクミ=遠藤久美子さん。
凛としとしてスラッとしたスタイル、かわいらしさと、冷たく鋭い斬り込みの落差。
小劇場演劇で間近かに見ると、良くわかる。
そして島田順司さん。
私にとっては、「はぐれ刑事純情派」よりも「科学戦隊ダイナマン」の夢野博士です。

リンダリンダ

リンダリンダ

サードステージ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

ノレなかった。まるで松岡充1人ライブ…。
(今更の感想で、まことにすみません。)

いつまでもロックをあきらめきれない大人たちの物語。
バンドのメンバーたちは「ロック」は「永遠の反抗だ」と
「3.11」「原発問題」にのめりこんでいき、ついには爆弾テロ
まがいの計画を立てて、機動隊と対決するまでになってしまうが…。

全編ブルーハーツの歌がちりばめられていますが、
いまいちノレないのはなぜ?
会場か、演出のせいかもしれない。
肝心の「リンダ・リンダ」も劇中のクライマックスでなく
カーテンコールでしかも一度しか歌われなくて消化不良の気分でした。

以前、赤坂BLITZで公演され、筋肉少女帯のナンバーを使った
「アウェーインザライフ」は終始ノリノリだったことを思い出すと非常に残念。

主演の松岡充は、映画「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」と、
OV「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」で、
仮面ライダーエターナルを演じたことしか知りませんが、
観客の多くは彼のファンだったようで、
カーテンコールでは自ら動画サイトの宣伝を何度もしていたし、
芝居全体が松岡充のものになって終わったようで、非常にもったいないと
感じて釈然としませんでした。
かなり期待していただけに。

海と日傘

海と日傘

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

いかにもSPIRAL MOONな作品チョイス
「全てを語らず」な奥床しさ(?)がいかにもSPIRAL MOONな作品。
また、切なさを内包あるいは予見させながらも、のどかで時にユーモラスでさえある味わいに古き佳き時代の日本映画(松竹?)を連想。
さらに、毎度ながら照明の的確さと表現力の見事なことと言ったら!

地響き立てて嘘をつく

地響き立てて嘘をつく

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

まさにガレキ風歴史エンタメだった95分
かけ足で縄文時代から現代までの歴史をたどりながらしかも早着替えで舞台をやることが素晴らしさを感じたし、後半のエレベーターを使った演出も良かったです。

高円寺純情商店街でロミジュリ

高円寺純情商店街でロミジュリ

踊れ場

シアターブラッツ(東京都)

2012/11/12 (月) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしき哉、新旧融合
新釈・現代若者語訳・翻案・喜劇仕立てでありつつ、内容はかなり忠実で原典そのままの台詞もあり、その両者が違和感なく同居しているバランス感覚たるや見事。
また、バルコニー場面の見せ方や教会の表現を筆頭とする多人数を活かした、そしてスピード感まで加味した演出もイイ。

キックアウト!

キックアウト!

lovepunk

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱かった!
女性だけの、とっても熱い舞台でした。ストーリーも熱く、役者さん達も熱く、どんどん惹き込まれました。昔からプロレス好き(特に女子プロ)で、試合を観に行った事もある私は、猪木のテーマやクラッシュギャルズの歌が流れるだけでもワクワクしてしまいました。役者さん達みんなが、すごく体を張って演じている姿に感動しました。それに、吊り天井までやるとは、本当に感激しました。本当に面白かったです!女の私が、女性に惚れてしまうような舞台でした!

カトクタイクロニクル

カトクタイクロニクル

青春事情

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2012/11/10 (土) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ビター
公演が2日のみと合わせにくかったですが、特殊な環境の中で観てきました。舞台が始まるまでも斬新であった。会場であったホールはとんでもなく広いです。話はどこかにありそうな感じもしつつ、ほのぼの感と切なさが混ざるお話でした。大学などでこういった演劇のイベントをやるのは良いと思います。以下

ネタバレBOX

前から何となく気になっていた、大野さんのアフロは健在であった。協賛している?大学の協力あってか、小道具や衣装は凄かったです。ゴーストバスターのような背負い式特殊道具、ノートパソコンのようなものも統一されているオペレーションルーム( みたいなところ )。ウルトラマンを感じる隊員達のコスチューム。気合を感じます。お芝居としては、若干の稽古不足のような感覚がしました。面白いところもあるけどパワー不足。流れが中盤など特に淡々としてる、お客さんが少ないので場の空気を上げるのが大変そう、など。終盤に連れて、流れは何となく読めるけど、夏休みの飼育経験のようなほろ苦さ。この辺りは劇団さんの持ち味か、上手いと思いました。衣装そのままの転職は、もっと分かりやすいと嬉しいです。Qは鳴き声とウルトラ〜を掛けたのでしょうか。不気味な着ぐるみでした。。
大学の演劇部が活動しているのと今回の一連行事は違いますよね。外部からの劇団を呼んだり色々やるのは、演劇活動の普及ではないですが、素敵なことだと思います。席が遠くに座ってしまったのもあるので、次は距離感ある場所で違うものを観れたらなと思います。
否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

箱庭?
劇団・箱庭円舞曲の【否定されたくてする質問】を観劇。

世間での評判がなかなか良い劇団。今回が初見である。

有名ではない漫画家達のアトリエでの物語。アトリエと言っても3LDKのマンションのリビングのみで展開する物語。そこでは描けない漫画家、打ち切り直前の漫画家、アシスタント、そこに出入りする編集者など、漫画界の切実な世界を描いている。それは現実な労働時間、ギャラ、創作的苦悩なども絡めて描いている。
決して変わった演出法をする事もなく、正攻法で見せている為か、何とも言えない生々しさを感じさせてくれる。役者の芝居もリアル感たっぷりという訳でもないのだが、映像では決して感じない、舞台の観劇の際に時として感じる、俳優が嘘を大げさに演じるという嫌悪感が、内容を切実に感じさせくれるのである。決して狙いで作っているとは思えないが、この劇団の特徴ではあるようだ。
好きなタイプの芝居ではないのだが、見応えはある演劇と言えるのは間違いなし。

劇団名が箱庭円舞曲という名前だから、毎回限られた空間(箱庭)のみの設定で作っているのだろうか?そこがやけに気になるのだが・・・・。


十年希望〜俳優養成所編

十年希望〜俳優養成所編

ザ・モンキーフライ・プロジェクト

上野ストアハウス(東京都)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/19 (月)公演終了

満足度★★★★

ちょっと感動
およそ10年間、嬉しいことも悲しいことも色々ありました。

ネタバレBOX

八つあった席ですが、1年毎に集う人数が減っていくのが現実で仕方ないですね。

八人のうち俳優として成功したのが二人、演出家を目指しているのが一人、結構高確率。他の道を歩む者、犯罪者も被害者もいて結構波瀾万丈。

毎年のパーティといろいろな出来事の繰り返しは単調になりがちですが、ギリギリ持ちこたえました。9年目で終わったところも良かったです。しかも、ドッキリで粋な企画でした。

恐らく普段殺陣をやる関係で男優さんの髪が長いのかとは思いますが、お芝居の中で役者をやめても、刑務所に入っても長いままでした。
One

One

[DISH]プロデュース

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
全体的にどたばたコメディ?
想像していたのとは大分違っていましたが、
面白かったです。

【ご来場ありがとうございました。】みきかせプロジェクトvol.4「大吟醸マテリアル」

【ご来場ありがとうございました。】みきかせプロジェクトvol.4「大吟醸マテリアル」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

【コク味】観ました
「快楽のまばたき」はあまりリーディングを意識させない毛色の変わった芝居でしょうか。モヤモヤとしたシュールな女子高生日記風で、わかったようなわからなかったような感じで多少イライラしますが、なかなかに楽しめました。音楽劇的な要素もあって、歌が秀逸。初めのうちはCDかなんかを流しているかと思いましたが、生歌でした。「ミナモザ」はまさにラジオドラマ的リーディング。椅子の使い方もうまかったですが。内容は一昔前の教育テレビのようなちょっと恥ずかしいくらいの真摯な話。ここまでストレートにやられるとグッときます。タイプの違う2作品いずれもよかったです。

産まれた理由

産まれた理由

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

異色の演劇
社会派 といった題材を ガチなイメージでメッセージ性の強い作品が多い ワンツーワークスさん。

劇中にある "ムーブ"も好きなんだけど、 今回は "ドキュメンタリーシアター"とあるように 実際に数十人のインタビューをもとにまとめられています。

演出の古城氏だけじゃなく キャストも取材を行ったようで、作り物ではないノンフィクションの説得力がハンパなかった!!

じゃなきゃ 見ている側も 2時間10分は持ちませんからねえ..

凶悪な犯罪者だって、赤ちゃんの時から運命だっているわけではなく、そのあとの生活、環境、出会った人間によって形成されてしまうのでしょう。

通常のお芝居のような会話というものがほとんどありません。
インタビュー形式、さながらドキュメンタリー映画のような形式で、キャストが何人もの人を演じます。

演じるというよりも僕には 乗り移っている という風に見えました。

衣装もそれぞれ替えてるのもそうだけど、役者がやっているというより、インタビューを受けている本人がそこにいるような錯覚さえ覚えます。

出産、不妊治療、対外受精、代理出産、幼児虐待・・・

ほとんどの時間 こういった台詞で占められていました。
ストーリーはなく インタビューそのものといった構成なので
好みというよりか・・ 受け入れられるか否か といった感じです。

ただ、役者さんの表現も 見事で 何人ものキャストさんが 感情をむき出しに 涙を流しながら の 演技(演技にはみえないんだけど・・) でした。

【ご来場ありがとうございました。】みきかせプロジェクトvol.4「大吟醸マテリアル」

【ご来場ありがとうございました。】みきかせプロジェクトvol.4「大吟醸マテリアル」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

コク味
セット券を購入。
先攻してコク味を観賞してきた。
両極端2本
以前観たシンクロ少女×てがみ座を思い出す。
両極端だが違和感ではなく、良い満腹感だった、
うたっているみきかせリーディングを満喫できる組合せ。

キレ味も楽しみだ。

ネタバレBOX

快楽のまばたき
とにかく動く、止まらない。
リーディングなのに歌うし(笑)
女子高の甘いさと苦さを刹那的見せる。
普段は寺山をやっていると言っていたが、想像できない。
本公演が観てみたい。

ミナモザ
処分されて行く保健所の犬達と職員の物語。
よくあるお涙頂戴話でなかった。
突きつけられた残酷な現実にあがないつつもあがないきれない 命たち。
芸達者な役者達が文字通り魅せてくれた。
会場で泣いてる人を多かった。
私は泣かないが(笑)

地響き立てて嘘をつく

地響き立てて嘘をつく

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★★

男には出来まい
“バカバカしいほどの人間賛歌”とフライヤーにある通り
何千年経っても同じことをくり返している愚かな人類を
笑いながらも愛おしく見つめる舘そらみさんの視点が超ユニーク。
確かに、“泣きながらでも神輿を担ぐ派”らしいエネルギー溢れる舞台だった。

ネタバレBOX

舞台中央に色とりどりの衣類を並べて円陣が出来ている。
強い原色ではなく、アースカラーの穏やかな色あいだ。
ここが、時代は移っても常に“父親”のいる場所として子どもたちが戻ってくる場所となる。
舞台上手に2階へ上がる梯子、下手には階段状に高いスペースが作られている。

数人の女たち(男性も演じている)が「産まれた!」と子どもを抱いて喜び合っている。
時は縄文時代、男は狩りに行き、女・子どもは木の実を拾い水を汲むのが仕事だ。
そして女は子どもを産むときによく死ぬ。
「さーちゃん」と「ムサシ」は子どもの時から兄弟のように育った。
ムサシはさーちゃんが大好きだが、さーちゃんは自由奔放でムサシは常に振り回される。
この二人の“2000年”に及ぶ人生を追いかけるというストーリーだ。

時代はあっという間に弥生、平安、戦国・・・と歴史の教科書通りに進む。
舞台上で“大雑把な”衣装に着替えながら
時代の価値観を反映したさーちゃんの恋愛騒動が繰り広げられる。
強い男に惹かれては騙されたりして、その都度ムサシに泣きついて来る。

平安時代のガールズトークがフツーに現代語で交わされたり
戦国の世に、男が敵の首を取ってさーちゃんにプレゼントしたりする所で爆笑。
さーちゃんとムサシの役は、時代が変わると役者も変わるが混乱はない。
むしろいつの世にもいる「さーちゃん」と「ムサシ」の普遍性が感じられる。

気になったのは、2階から解説をする先生(?)みたいな現代人。
下で繰り広げられる世界に少しなじんでいない気がした。
台詞台詞している感じは、次第にこなれて来るのかな。
着替えに手間取る時代もあるが、それはまあご愛敬か。

多少寿命が延びたくらいで、私たちはずっとこうして生きて来たんだなあと思う。
男は小さな嘘をつき、女は大きな嘘をつく。
でも笑って踊って、「よしとしよう!」みたいなエネルギーが一貫して明るい。

こんなありえないほど壮大なスケールで、しかも“雰囲気だけ”の衣装で
男と女・親子を描いて尚「変わらないもの」を明確に取り出して見せる。
この大きさと大雑把な感じ、ちまちましなくておおらかな表現は
まさに”大地の生命力”を感じさせる。
同時に”命のはかなさ”をはらんでいて、そのバランスが良い。
いやー、男にはちょっとできないだろ。
一番の嘘つきは、やはりこの作者かもしれない。

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