
&1night
劇団お座敷コブラ
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待通りでした!!
とても期待が大きかったので、観終わった後、がっかりしたらどうしようと心配していましたが、杞憂に終わりました。
最初から物語の世界に引き込まれていき、あっという間の二時間でした。
素晴らしい舞台でしたので、また観に行きたいと思っています。
アラジンは、心の傷の深さを表す為に、もっともっとゲス野郎でもよかったかも(笑)。

田
オイスターズ
千種文化小劇場(愛知県)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
オイスターズ「田」観ました
役者の舞台上の立ち位置が時間、空間、ストーリー進行を制御する劇空間。多方向から現れ、さまざまに切り替え演じ、出て行くのを繰り返す役者陣が、凄まじく大変な手法(先日観たジエン社どころじゃない)。舞台を俯瞰して見る円形劇場ならではの劇構成。「理数系ギャグ」といわれるとり・みきのマンガの作り方を連想。
劇王Ⅸ「鹿」を突き詰めたかのような、暗黒青春活劇。前作「豆」とは対極の、一人称世界。作・演出が古傷を徹底的に見つめ、まさぐるような物語(私も身に覚えあり)。半暗転でのあまりに絶望的な孤独感がキツい。存在、現実感に悩める若者に観てほしい(あまり助けにならないけど)。

バカのカベ~フランス風~
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2012/11/15 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
贅沢なコンビ、大人にお薦めの良質なコメディ
会場は加藤健一事務所の芝居のファンに加え、会話からつか時代の往年ファンがたくさんいたようです。
加藤健一、風間杜夫の両優、まさに夢の顔合わせ。
30年も共演がなかったってなぜなんでしょう?
声の特別出演平田満さん。また三人で舞台共演していただけないものか。
お芝居は大人の鑑賞に堪えうる良質のコメディ。
「喜劇で大切なことは面白いことをやらないこと」という加藤さんの言に共感します。
「君は喜劇の素質があるよ」と木下恵介監督に言われたという岡田茉莉子さんも同じことを自伝に書いておられました。
ウケねらいの安っぽいコメディが近頃巷に氾濫してる気がしますからねぇ。
休憩挟んで2時間5分だから休憩なし1時間50分で一気に見せてもよいかと思うが、女性トイレが長蛇の列であることを思うと、年配客が多いのに配慮したのか。

明るい家族、楽しいプロレス!
小松台東
高田馬場ラビネスト(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
終わるのが惜しいほど
まさに昭和のホームドラマ。
小学生の啓太の言動を筆頭にあちこちに共感できる部分があり郷愁をそそられる。
たまに流れる家族内の気まずささえ懐かしい、みたいな。
もちろん家族・近所付き合いのあたたかさも満載で終わって欲しくなかった。

真心願
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
ブディストホール(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★
ガチな時代劇
初参戦となった 快賊船さんのシネマライブ
「真心願」 と書いて マシンガン と読みます。 ん~、なるほど・・
竜馬を中心に土佐、長州、薩摩。 幕末の維新の登場人物がオールキャスト的にでてきます。
土佐の郷士と上士の確執、その差別的な身分などない 新しい日本を創ろう!!と 勤皇 尊王攘夷 討幕 の下級武士の目線で描かれています。
徳川幕府にたいする不満など かなり忠実な土佐弁 そして各地の方言をもちいての演出でした。
んー、久しぶりに ガチなお芝居を観た感じでした
1時間30分で休憩がはいり、後半は 1時間15分。 3時間に近い舞台は 大河ドラマの総集編的なイメージです。
セットもよくつくりこまれ ワンシツエーションっぽいけど 場面転換が "シネマライブ" と呼ぶにふさわしく 映画のワンシーンを近くで見ているような感覚でした。
迫真のシ-ンで ぐぐっとくる場面も何度かあって 初快賊船、 十二分に楽しませてもらいました。
ひとつだけ言うと 全編 地方の方言を使っての演技のためか かなりセリフが聞き取れない(何を言ってるのかわからない) シーンが多くありました。
かなり史実に基づいているとおもわれるので 口語でやっても良かったのかなー なんて感じてしまいました。
あと 後半では かなり噛んじゃってたのでちょっともったいなかったかなぁ。。

裏切りは僕の名前を知っているVol.3
舞台「裏切りは僕の名前を知っている」製作委員会
シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)
2012/11/18 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
堪能しました☆
原作は小田切ほたるの 少女漫画。
その世界観を めまぐるしく変化する舞台美術や スピーディな場面転換、殺陣シーンなど 盛りだくさんの表現での作品でした。
vol.1 vol.2を見ていなくても なんとなく前回までの流れもわかったし このvol.3 は舞台用のオリジナルストーリーだそうで 休憩をいれて2時間30分、 2階席でしたが とっても楽しめました!!
悪魔悪魔(デュラス(悪魔) オーパスト(上級悪魔) ツヴァイルト,グリムワール・・
原作を知っている人なら 当り前の単語も *papasan*には ちんぷんかんぷん
でも物語が進むにつれ 段々 ワードも理解できてきて 世界観にどっぷり浸ることができました。
いわゆる イケメン系舞台 なのですが 原作のキャラクターがあるので 役作りも十分できたのかなあ!?
結構 皆 演技力もあって 「???」 的な部分はあまり感じませんでした。
各要素が十分考えられている構成になっていたし ムダなシーンなどもなく 2次元の世界を うまく舞台で表現できていたと思います
岩崎大くん(StudioLife) 岡田あがさちゃんは他の舞台でもよく知っているので 親近感あっけど、
法月康平くん 2面性をもった ヴァンパイア一族の長 を見事に演じていたと思います!!
ラストなんかじゃ 思わず ホロリとしちゃいそうだったもの。。
おそらく、コミックから抜けだしてきたような感じの衣装を身につけ、仲間との絆、そして愛する人を守るために戦う彼らの想い。
輪廻転生を繰り返しながら出会い、愛し、戦う“裏僕”ワールド。
堪能させてもらいましたよ

朝にならない
チタキヨ
新宿歌舞伎町 ATTIC(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
ロールの描き込みのうまさ
三つのロールの力関係の変化が
無理なく流れていくのは、
その裏にキャラクターがかかえるものがしっかり描き込まれて
いるからなのだと思う。
女優たちの紡ぎ出す個性に惹かれて
そのひと時に嵌ってしまいました

コロブチカ presents ディナーショー
コロブチカ
Restaurant&Bar ALFA CROSS(神奈川県)
2012/11/21 (水) ~ 2012/11/27 (火)公演終了
満足度★
11月27日(火)19:30開演回観劇
基本コロさんの一人舞台?語りでした
ふ-む、コロさんファンでないと面白さは無いかねぇ・・・。
<だいたい90分くらい>

でんすけ
JAPLIN
劇場HOPE(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★
ベタ
余りにもベタ。然るに評者は、観客を叱りたい。演者は、余りにも心優しいからである。もう少し、彼らの力を上位に向けさせて欲しいのだ。それに耐えるだけの力があることを役者たちの何人かが見せているからだ。演劇は、歌舞く世界である。それをベタレベルに落とすのは、観客の責任だ。見る側はもう少しソフィスティケイトされた存在であって欲しいとい心から願う。星の数が3つなのは演者の責任ではない。観客の責任である。演者のレベルだけで言うなら星4つをつける。

&1night
劇団お座敷コブラ
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
奥深い☆
想像していた以上に、笑いのようそがたくさんちりばめられていて、面白かったのと、切なさもあって、もう一度見に行きたいです!

世界は僕のCUBEで造られる
ACTOR’S TRASH ASSH
吉祥寺シアター(東京都)
2012/11/20 (火) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
観客を馬鹿にしちゃいけない
シナリオ、演出、振付、音響、舞台美術、照明などプロのものだが、出演者のヒエラルキーは時代遅れ。観客を見下したプロ意識も感じる。これは、出演した子供達に対してではなく、裏方の大人たちに対してである。これだけの才能を持ちながら、何故、観客のレベルも上げようとしないのか? 目先だけで金を稼ごうというのでは、余りに寂しい。下らないヒエラルキーの弊害は、出演者に出ている。ヒエラルキー上位の者は、音節レベルで科白をがなりたてても許されるのか? 科白の意味する所を敢えて曖昧にする、との演出に意味があるならばそれで良いが、そうでは無かろう。腕がプロなだけに、当然、これは意図的なはずだ。であればその必然性を作品に示すべきである。然し、それがあったとは感じなかった。もう少し謙虚に世界と対峙して欲しい。その上で、各々の持っている優れた才能を発揮して欲しいのだ。

苦情★真に受けTV
妹尾Pファクトリー
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
業界
苦情★真に受けTV
舞台との関係が深い業界を描いているだけに、細部に活きた科白があり、現場と利害のきしみが見えるばかりか、それを逆、矛盾、透かし、換骨奪胎などのテクニックによって笑いに昇華している点で素晴らしい。テーマソングも効いている。

「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」
A級MissingLink+三角フラスコ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/11/24 (土) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
以下の通り
限定解除 今は何も語れない
演出がユニークだ。情況把握が困難な中にあって、人はどう動くのか、動けるのか? が ぎこちなさを意図的に表出することによって表現されている。3.11と3.12の事象に対し、また自然災害と人災に纏わる異質な分かり難さが片や神話的分かり難さとして片や隠蔽に由る分かり難さとしてである。然るに問題は庶民を直接襲う。待った無しである。これらの難題を庶民は解決し得るのか? との問いの前でアイデンティティーの揺らぎを表現しているとみて良かろう。演劇的には、稚拙というほかないのだが、コピーライターをやっていた自分が、持ち上げて上記のとおりである。
あと少し待って
群盲象をなでる、といった情況を追体験させる為に照明を落とし、アイデンティティーのハッキリしない登場人物を組み込んだことによってメタレベルへ遷移することに成功している。疑心暗鬼という情況が出来しているからだ。被災地の厳しい情況が、これだけで充分対比されている。このことは、ラスト近く、最悪、と部外者なら評し得る、地場の人々の抱え込んだ問題を「始まったばかりだ」と認識する姿勢に端的に現れていよう。演劇的には、こちらが明かに高い。メタファーとしての含みを活かし得た舞台であった。

へちゃむくれと台風
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/29 (木)公演終了
誠実な舞台
夫婦でも親子でも心の奥の奥まではわからない・・・当たり前だけど認めるのは寂しい、ほろ苦い気持ち。饒舌だけど軽口は叩きあうけど思いやり合っているけど、でもやっぱりほんとのところは言えない。
そんな思いを抱えた人々が海辺の宿屋で束の間交錯し別れて行く。
すべては相手を思うが故なのにうまく言葉で表せない・・・そんな不器用な人たちに共感しながら観ました。
今回はテアトル・エコーの役者さんとワークショップの参加者のみなさんへの当て書きと当日パンフにありましたが、おひとりおひとりの個性が生かされて登場人物にリアリティがありました。
ベテランの丸山裕子さんが登場するとその場がぱっと明るく感じられるのはさすがだと思いました。

恋愛漫画~バンカラ編~
ライオン・パーマ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/10/25 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
顔で笑って心では男泣き
序盤からデフォルメされたキャラクターと下らなすぎるギャグが続き、後半にそのキャラとギャグが前振りとして絶妙に効いてくる展開。つまり、前半のお笑い要素がさりげなく伏線となり、その回収の積み重ねがドラマを厚くしている見事さに感服しました。
そして、特筆すべきはギャグが単品として面白いことだ。普通、辻褄合わせのために用意されたギャグなら橋にも棒にもかからない代物なのにである。さらに、凄いのはそのギャグがクダラなければクダラナイほど、ラストへの感動を強くさせることです。
本当に大笑いしながら心では大号泣してしまいました。カッコつけすぎですよ。

ステップアップ
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/10/13 (土) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★
う~ん
昨今に有りがちな「丁寧な」伏線と「上手い」伏線回収を逆手に取った露悪趣味的な展開は嫌いじゃないですが、そう言う展開なので、どうしてもメタ的構造になって、物語は話として成り立たないと言うか基本無意味です。
そして、それが面白いものかと言われると必ずしもそうではなく、自分も伏線回収の停滞を楽しめれば良かったんですが、全体がいちいち止まるのに車のガックンブレーキみたいだなとフラストレーションをためてしまいました。

ライ・トゥ・ミー【終演致しました。】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/10/13 (土)公演終了
満足度★★★
期待値が高いだけに
役者さんは実在感がある役柄を見事に演じていて、「本当にこんな人なんじゃね」と思わせてくれましたし、また狭い空間を物ともせず広く見せる演出で物語に入り込めたのですが。

傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス-
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/11/14 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

へちゃむくれと台風
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
全てが秀逸
脚本、役者、音響・・・全ての音律が一つになって素晴らしい作品に仕上がっていました。素晴らしい箇所を何をどう説明しても適切な言葉が見つからないほど美しい物語でした。人間の奥底に眠るちょっとした闇を表現したような舞台でもあり、また人の優しさをしみじみと感じることも出来ました。

【リア王】【シラノ・ド・ベルジュラック】
室生春カンパニー 劇団 風の森
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★
期待していたからこそ…
過去に上演したリア王の評価がとてもよく、また、再演ということもあり非常に期待しての観劇となった。
が、期待を上回ることはなかった…
大きく、とは言わないが下回る舞台であった
客で泣いている方は何人か見られた
確かに良いシーンはいくつかあった。音楽・歌などはなかなか良い。音楽は主宰室生さんのようだが、すごいと思う。
また舞台は大きく使い、良さを引き出せていたと感じる。
おしいのは小道具の安っぽさ。王の椅子は買った方がいいのでは?
ひどかったのは殺陣(少し倒れたりするところも含め)。あれでは冷めてしまう…。そこに関わる役者(だいたい2人)がほんの少しの空き時間にでも声を掛け合い練習すれば対処できる問題なので、しっかりしてほしい。あの押し方であの受けはない。
ただやはり今回見て思ったのは、シェイクスピアの戯曲はすごいということ。
是非、来年にでもパワーアップして再演して頂きたい。