誠実な舞台
夫婦でも親子でも心の奥の奥まではわからない・・・当たり前だけど認めるのは寂しい、ほろ苦い気持ち。饒舌だけど軽口は叩きあうけど思いやり合っているけど、でもやっぱりほんとのところは言えない。
そんな思いを抱えた人々が海辺の宿屋で束の間交錯し別れて行く。
すべては相手を思うが故なのにうまく言葉で表せない・・・そんな不器用な人たちに共感しながら観ました。
今回はテアトル・エコーの役者さんとワークショップの参加者のみなさんへの当て書きと当日パンフにありましたが、おひとりおひとりの個性が生かされて登場人物にリアリティがありました。
ベテランの丸山裕子さんが登場するとその場がぱっと明るく感じられるのはさすがだと思いました。