【リア王】【シラノ・ド・ベルジュラック】 公演情報 室生春カンパニー 劇団 風の森「【リア王】【シラノ・ド・ベルジュラック】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    期待していたからこそ…
    過去に上演したリア王の評価がとてもよく、また、再演ということもあり非常に期待しての観劇となった。
    が、期待を上回ることはなかった…
    大きく、とは言わないが下回る舞台であった

    客で泣いている方は何人か見られた
    確かに良いシーンはいくつかあった。音楽・歌などはなかなか良い。音楽は主宰室生さんのようだが、すごいと思う。
    また舞台は大きく使い、良さを引き出せていたと感じる。
    おしいのは小道具の安っぽさ。王の椅子は買った方がいいのでは?
    ひどかったのは殺陣(少し倒れたりするところも含め)。あれでは冷めてしまう…。そこに関わる役者(だいたい2人)がほんの少しの空き時間にでも声を掛け合い練習すれば対処できる問題なので、しっかりしてほしい。あの押し方であの受けはない。

    ただやはり今回見て思ったのは、シェイクスピアの戯曲はすごいということ。

    是非、来年にでもパワーアップして再演して頂きたい。

    ネタバレBOX

    役者で一番良いと感じたのはエドガーを演じた新垣龍一さんだった。自分の身分を隠して父に付き添う後半のシーンが印象に残っている。本当は自分はエドガーだと言い付き添いたいのにという苦悩が上手く演じられていた。
    主宰の室生さんは後半の気が狂っておかしくなってしまったリア王の演技がよかった。可哀想になってくるくらい狂っていたので、そのシーンで果たすべき役割は果たせていたのではないか。
    ただ、前半は正直残念。怒り、怒り、怒りの連続なのだが、あの怒りの演技は何かもったいない。全部同じだし、どことなく不自然な気がする。何だろう、声か、締めすぎてわざとらしいのかもしれない。表情で表現しすぎ。
    あ、最後のギター生演奏かっこ良かった。

    それから歌が上手い人が結構いた印象。最初の歌の「コーディーリアー」が頭に強く張り付いている。

    全体的に予定調和な感じが強いのが少し気になった。

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    2012/11/28 23:48

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