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御殿場☆ミラクル

御殿場☆ミラクル

劇団ロンドン坊や

APOCシアター(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

良かった.
初めての劇場で,初めての劇団でした.
内容は,面白く楽しかったのですが,お尻が2時間越えたぞと言いだしてから,どういう落ちで終わるのかが気になりだしました.
正直あと30分コンパクトにしてくれれば,気持ちよく終えられたのですが,一緒に言った友人は,旗揚げなんだ,いろいろやってみたいから長いのだ!と言っていました.なるほどそうかもしれません.
次の日くらいに,ロシアで隕石が落ちる事件があり、すばらしいタイミング!と感激しました.持ってる劇団ということで,応援したいです.
またどこかで観たいです.私は7年前、元ちとふな住民でしたが,だいぶ駅まわりが変わってしまっていたので,びっくりしました.
以上です.

TIME

TIME

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2013/03/02 (土) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題633(13-058)
14:00の回(曇)。13:25開場。14:02前説(90分)。「University Dance Cross 12th」。昨年の「UP!」に続いて2回目です。作品1-5までで14:42~休憩~14:51~作品6-9まで15:33終演。大学生1~4年、10大学40名の溌剌としたパフォーマンスはみていて清々しい。観客も同世代で、終わった後、にぎやか。創意工夫と熱情は見ていて楽しい。別のところでも書きましたが。ダンサーの方で、顔とお名前が一致する方は少なく、本作のように短い時間で交代する形式ですとなおさら。でも、一組、とても印象に残っていたダンサーがいらっしゃいました。「しゃべる女(Holidays」)に出演していた池田さん。双子なのでよく覚えていて、そのときは以前どこでみたのかはっきりしませんでしたが、終演後、お話をさせていただき、「UP!」にはでていなかったということで、…そういえば、当パンに日本大学芸術学部とあったので江古田まで「Modern Dance Performance」をみに行ったのを思い出しました。またいつみることができるかわかりませんが機会があれば。

3/23には筑波大のダンス公演を予定。

世界樹とガク

世界樹とガク

自由劇場

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

満員の芸創が笑いに包まれていた♪

開演前には最前列の前に二列増設!
通路の真ん中と壁沿いの通路にも椅子を増設!
もう何回かこの劇場に足を運んでいますがこれだけ多くの人で埋まったのは初めての光景!
この劇団の人気の高さが伺えます♪


内容は謎の病にかかった妹を救う為に異世界へ行って世界樹の神の元へ!
ノンストップ・レスキュー・ハートフル・コメディ♪

ほとんどが笑いの要素を盛り込んでの展開!
もう最初からお客さんを巻き込んで笑いが起こっていました(^^)
まぁ知り合いの方も多く居たと思いますがこんなにスベらないコメディってなかなかお目にかかれない♪

私が冒険的な話しって苦手な方で後半とか飽きてしまうタイプなんですが
話のテンポも良く最後まで集中して楽しく見る事ができました!
これは役者さんの演技力の賜物ではないでしょうか⁈
ファンタジーをその役者力で魅力的なエンターテイメントに仕上げているのがこの劇団の人気の高さでもあるかも知れません♪

主役のうえしライダーBLACK RXさん!人間性も含め?ピッタリの子供キャラ!
今回は作・演出もされていてうえしワールド全開の作品♪
その相方の子役の入川タクトさんとのコンビが良かった♪

そして、レトルト内閣「倦怠アバンチュール」での熱演が覚めやらない佐々木ヤス子さんは貫禄の演技!
4月のかのとおっさんの本公演にも客演されるとの事それも愉しみですね♪

その他にも兄であり悪役にウィルソンさんの迫力ある演技も見逃せない!
おババ役のの住本遥さん、神役の大澤卓さんをはじめ皆さん個性的で熱い演技!

この劇団を何回か見ていますがその作品の役どころによって印象的な人が次々と変わる!
この役者の層の厚さとクオリティの高さが多くの人を愉しませると思います♪

それと公演を支えている制作スタッフのこだわりのモノ創りや運営のスタッフの丁寧な対応も人気の要因かも知れませんね♪

今回卒業するメンバーが黄金世代とどこかで見ましたが⁈
この劇団はずっとその時その色の黄金時代がまだまだ続きそう~(^^)

PS:卒業おめでとうございます!

マウストラップ

マウストラップ

PureMarry

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

極上のエンターティメント!
素晴らしかったです。上映時間は3時間となかなか長めでしたが。ベタっちゃベタだけど、台詞のかけあい、展開が自然でのめり込める。パンフの赤川次郎さんの書かれてたことそのものだと思いました。シンプルだけど、そこに引き込まれて、なんども繰り返し見たくなる。
登場人物もみんなそれぞれ魅力的でした。
ハッとさせられる部分もあって、考えさせられたり。
いいものを見せていただいた。脚本、演出、俳優陣。最高に贅沢な舞台でした。あと、クリストファー・レンの辻本くん素敵でした。

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

果てた男たち
非常に笑えた。(以下ネタバレにて)

ネタバレBOX

ギャグセンス、ストーリー構成、お見事でした。
あまり笑わない私が、思わず「ぶぶぶつ」となる場面がいくつもあった。

トランシーバーを使って、別の部屋の話を盗み聞きする設定でしたが、臨場感もあって、見えない部屋の様子が想像できた。

「あーそういう人、いるいる」っていうキャラクターが溢れていて、観ていてとても好感が持てた。
ストーカーが出てきて、本当に気持ち悪いんだけど、でも、何故かそのストーカーに同情してしまう。
それだけ、嫌な役どころをやっても、役者全員に好感が持てる。
そんな集団だと思いました。

少し残念なのは、がっちりお客のハートをつかんでる人と、はずしまくって役の上でも、役者としても浮いている人がいたこと。
ちょっと全体の呼吸からずれずれだったのが、非常にもったいないなぁ・・・

あと、個人的な好みですが、間延びしていたところも結構あったので、もう少しスッキリしてくれたら満点だった。(特にラスト)
虚言の城の王子

虚言の城の王子

空想組曲

吉祥寺シアター(東京都)

2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

思ったよりも現実的な「お話」
登場人物の叫びは私たちみんなの叫びでした。みんな突然の出来事、事実に絶望するときがある。それでも希望を捨ててはならない。その「全て」を「幸せ」とよんでもいいのだから。
単純なテーマかもしれません。でも人類みんなの永遠のテーマです。見た人がそれぞれにいろんなことを考える、そんな舞台だなと思いました。見る人によって見え方が違う。不思議で、絶望的で、でも優しいお話でした。
演出・脚本のほさかさん、まだお若い、可愛らしい方だった。これからも注目したいです。

今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

スターマイン♫
中盤までは、「保母、処女」の方が、爆発力があって好きだったな、とか思いながら観ていました。
星三つ程度の舞台が持つモヤモヤ感を孕んでいたのが、徐々に推移してゆきエンディングでは、(群像劇)をスターマインで一気に魅せてエンターテインメントに仕上げましたね(*゚▽゚*)

仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題632(13-057)
19:00の回(晴、星が見える)。18:22受付、18:40開場。白い正方形の床、男性が二人雑誌を読んでいる。見渡すと、一升瓶(吹上)、缶ビール(金麦)、7-11のさきいか、三ツ矢サイダーのダンボール、ゴミ箱、バケツ、ガムテープに荷造り紐、ウェットティッシュ、雑誌(NEWTON、論語と孔子)、新聞が雑然と置いてある。どうやら引越し前の様子。湯呑で飲んでいるのはお茶かと思ったが一升瓶を傾けている。床の四方に6本の針金が天井近くまで張られ、そこに巻き付いているのは...皮か?19:00前説(70分)。19:01「もしもし...」男の一人がどこかに電話をかける...開演~20:05終演。「白痴」からで2作目(「アイ・アム・アン・エイリアン」は他の劇団でみました)。

ネタバレBOX

取り壊される「部屋」の住人、その前の住人、その前の...と取り壊される前に一目見ようと勝手に上り込んでくる。その部屋はお話の中ですら舞台装置であり、壁は「ある」ことになっているが、「ない」ことにもなる。役者はみているが、同時に見られている。

その部屋には「穴」があって、覗けば死体が累々と。

童貞(じゃないが)男、すでに上り込んでいる男。高利貸し夫婦、自殺の旅に出ている父娘。冒頭の電話「もしもし」で呼ばれたデリヘル嬢。

見える人にしかみえない「穴」、なぜ死体が...?
壁抜けは視点の転移?

不思議な同居人たちとの1時間(ほぼリアルタイム)の物語
『                        』

『 』

荒川チョモランマ

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇って良いなぁと感動しました。
他愛ない3人の幼馴染みの話ですが、不思議と凄く得難い体験をしたような、貴重な時間を過ごしました。

ネタバレBOX

巣鴨協会で、スリッパに履き替えて入り、まず真心溢れたグリーティングカードをいただきました。そのカードが「3月11日」を思いやったものであったことにまずしんみり胸が温かくなりました。

協会の本堂に入ると、木のベットが、上にライトとか椅子が乗った状態で無造作に置かれ、それを百冊くらい絵本が床で取り囲み、カラフルなストローとか、白い風船とかが、ばらまかれたり窓にびっしり詰められたりしています。子どもの明るい夢の世界が始まりそうな印象を受けました。

ゆったりと座れる長椅子に案内され、ベットを取り囲むように座り、クラシックなピアノの調べを聴いていると協会の雰囲気と合わさって、自然に背筋がのびるような気持ちになりました。

神父の息子、幼馴染みの姉御っぽい女子、幼馴染みの天然の女子。3人の人間関係が、時間を遡って照会されるだけなのですが、ぐいぐい引き付けられました。

息子はまともそうだったり、社会問題にニヒルなことを言ったり、突っ込みにキレがあって社交的なのに、実はストーカー要素もあって熱い人物でした。
姉御は、サバサバしてるのですが、自信への自虐的ツッコミとか、報われない感じとか、ちょっとしたギャグの部分が凄く上手くて、何度も笑わされました。

天然の女子は、演技力が抜きん出てる他の2人に比べるとちょっとぎこちなさがありましたが、魅力がちゃんと伝わってきました。3人とも、幼い時の役もやり、更に、祖父母や、自分の老年期の役もやります。その切り替わりの時、「変化を見せるぞ」という下心を感じさせず、単にストーリーを伝えたい、その人物の説明に、すぐ自分の体を使って成りきる、という自然さ、美しさを感じました。

ストーリーの展開もどんどん気になり、役者が生きていて、更に3.11を通して感じたのであろうテーマ、人間愛もうっすら感じさせ、とても面白かったです。
協会の中のプラネタリウムに浸りました。

色んな人に見てほしいと思いましたが3/11の一日だけの公演だったのですね。真摯な公演を、観れて良かったと思います。

仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

何か解釈に悩みます。
一言で言えば、掟破りだと思います。演劇の設定を全否定する発想は奇抜ですが、どう受け取ったものか悩みました。

ネタバレBOX

穴が女性の体に繋がっている発想が男性的で、生理的に嫌悪感を感じたのかもしれません。また、劇中の親子の心中を止めるために壁が無いと訴える下りですが、劇中の死は虚構なので、心中を止める意味が薄れた感があります。

序盤は、取り壊すアパートに歴代の住民が集まり、それぞれの仮の住まいだった場を懐かしむ様が楽しめましたが、中盤以降、狐につままれっぱなしでした。チラシやパンフの説明で何となくの主張は分かりますが、表現方法が複雑な気がします。ある意味、芸術的な作品だと思いました。

開場時から舞台上に役者さんがいたので興味を持ちましたし、冒頭の二人の関係の説明が笑えました。照明が効果的だったので壁の有無がわかりやすかったです。役者さんの動きもスムーズで、自然に話の中心に視線が動くように配慮されているように感じました。

演技は個性派揃いで面白かったです。どの役も印象深いのですが、娘が経験済みと知った時の父親の動揺ぶりが、それまでの落ち着いた演技と好対照で良かったです。また、デリヘル嬢が普通っぽいのが意外性があって良かったです。

もう少し分かりやすいと良かったのですが、役者さんの演技力を楽しく拝見しました。


まる、さんかく、しかく

まる、さんかく、しかく

いろどり社

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

○△□
○まる○

「あたくし或いは天狗の小噺」
この方の書いた脚本に何度か出演させて頂いたことがある。なるほど例に倣ってメルヘンの住人が現れるお話し...と思ったがそれだけじゃなかった。


△さんかく△

「消えない」
分からないところから一気に引きずり込まれた


□しかく□

沖縄に行きたいな☆
タイトルに☆がついているところに気が付くべきだった。

ネタバレBOX

まる○
女学生(袴にブーツ、坂本竜馬?)と、天狗がひたすら花札の勝負をするお話。女学生はこいこいをしてより高得点で上がることを企み、「花札の醍醐味はこいこいなのよ!」と言わんばかりだが、天狗のカスとかタネとか一点ぽっちの積み重ねに負けてしまう。
ぶーたれながらも勝負を挑み続ける少女と、面倒くさがりながらもそれに付き合う天狗のお話。

途中で挟み込まれる核心部?にどきどきしながら鑑賞。「(札を)きるのはあなた」「あなたって妖怪なの、あたしの神様なの」「それでいいのかしら」
何か大切なことを言っている感はあるのだけど、明確な答えをくれるわけではないから、観客は自分たちでうんうん考える。答えは無いと分かっていてもうんうん考える。
何にでも置き換えられる気もするし、なんでもないことのような気もするし。
ちなみに30分くらいの芝居だったか?、台詞は女学生の一人語り。(ほとんど)天狗の台詞は最後の最後にただひとつ。「めんどくさいんですよ」これがまた分からない。
ずっとうんうん考えている。



さんかく△
「わたし、いま、あなたの家の前にいるの」
あまりにも有名なメリーさんの電話を題材にしたオリジナル作品。部屋には男女が一人ずつ。同棲かな?どこかかみ合わない。お互いに会話をしない。でも同じ空間にいて、同じものを使っている。次第に生じる誤差、「あれ?歯ブラシが無い......?」

ホラーか!最初は分からなかったけど、一つの部屋を中心に描かれた、死人の話。お互いは見えず、互いに、以前この部屋の住人だった者同士。知り合いではないらしい。それぞれ生前には恋人がいて、その恋人がまたそれぞれホラー好きとかなんとかいう設定で、薄気味の悪さの演出が半端じゃなかった。怖かったよー。で、恋人に会いに行くところで運悪く交通事故死してしまっていた...ことに気づかず自宅で過ごしていた死人たち。冒頭メリーさんの電話は、恋人に会いに行く時の電話の文句だった。
現住人(三人目の役者)の登場で、二人はようやく自分の死に気が付くんだけど、これ、現住人もこのあと死ぬんじゃないかな~と思うとまた怖い。
前半の、お互いに気づかない、観客もまだ芝居の仕組みに気づかない部分での二人のすれ違いが、ちょっぴり凝っていて面白い。


しかく□
「オーーーーマイーーーガーーーーーーッ!」これがみちこさんの一発目のオーマイガーだった!!!
みちこさんとみっちゃん。初対面の二人が何故か沖縄で出会って、何故か一緒にドライブ道連れして、何故か自分の心境とか話しちゃって、何故か笑えてハッピーになれちゃうハネムーンのおはなし。

なんと、みっちゃん役の方が急きょ出演不可になられたそうで、代打の方が台本を持って読みながらの二人芝居だった。そのことによって台詞の掛け合いがうまく機能しなかったり、ストーリーを追いかけるのに必死になってしまう部分も大きかったが、作演も務めたみちこさん役の方の伝えたいメッセージは痛いほどに詰まった作品だった。
みちこさん役の方は、以前から私が好きだなあと思っていた役者さんで、実をいうと私の先輩でもある。はじけるような、身体から何か出てきちゃうんじゃないかって心配になるようなそんな芝居をされる方で。今回もそれに漏れることなく彼女は心配になるくらい笑って泣いて生きていた。みちこさんは生きているんだなあと、強く思いました。
みちこさん旦那にうまく素が出せないんだよとか、みっちゃんの施設から出た子供たちの想いとか、絡み合っているようで、脚本としては伝わってこない部分も実は多かったけど、阿部さんの、演劇が好きだやめたくないんだというそういうメッセージが、ぐさりぐさりと私には刺さりました。たぶん、何か身体から出てきちゃうんじゃないか、っていうのは、単なる私の心配じゃなくて本当に何か出ていたと思います。内臓的な何かが。
『                        』

『 』

荒川チョモランマ

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

不幸も幸せもいつだってどこにでもある。
この地震じゃなくて、あの地震だった。だったら3月11日じゃなくてもよかったんじゃないの、と思ったけれども、そうか、3月11日はたしかに特別な日だが、1月17日だって、2月27日だって特別だし、逆に特別じゃないんだ。ということに気付かされた。
今もどこかで戦禍や災害で不幸は起きている。
無慈悲な神様のせいで、あるいは神様が居ないせいで。

教会の人間なのに神様を信じていない相川が、自分の(人間の)力ではどうしようもないことが起こった時、思わず神に祈る。それは人間の自然な感情なのかもしれないが、神様に祈っても乗り越えられないんじゃないかなあ、と思う。
このお芝居については「超克」の部分に期待したのだが、超克できたのかできなかったのかわからないまま登場人物たちは老人になってしまった。
あるいは「時間が解決してくれる」ってことか。
あるいは天空の星星から見れば人間の一生なんでちっぽけなものだということか。
(というのはちょっと拗ねた見方かな)

今まで考えたことがなかったが、三角関係をちゃんと三角にするためには必ず同性愛者が必要なんですね。

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

男の果て
格好ワル良い男たちの、生き様を拝めました。

『                        』

『 』

荒川チョモランマ

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

礼拝堂の空間を借景に
ラフに見せかけて、
細かいところがよく作りこまれているなぁと感心。

観終わって、登場人物達がかもす
人生の肌触りが
くっきりと、あやふやに、切なく、いとおしく感じられました。

ネタバレBOX

会場は教会、礼拝堂に入ると
ベットを使った台が中央に据えられ、
雑多に物が置かれて・・・。
風船、ストローやキャンドル、絵本・・・、

それが、客入れの音楽と重なり合って、
いろんな風景に見えてくる。
シューマンのピアノ曲、ビートルズ・・・、
教会の空気と雑多なものが音に染まって・・・。
舞台美術というよりは、それ自体がインスタレーションのようでもあり、
受付で渡されたメッセージを読むと
3.11の風景と、それからの記憶の具象のようにも思えてくる。
開演が近づくと、少しずつ場内の光が減じられて、
観る側はその中に紡がれるドラマの世界に導かれていきます。

最初は、闇の中に表れた人物がそれぞれの手に持つライトに照らされて、
動きや台詞たちにゆっくりとその関係がほどけていく。
3人の関係が断片的に紡がれ、
少しずつ繫がり、彼らの時間が観る側に満ちていく。

教会の息子の女性へのストーカーまがいのことも、
更に深くにある記憶のなかで二人が共有した秘密のことも、
空の星たちも、パンツも、下駄箱の手紙も、嫉妬も、
彼女が男を愛せなかったわけも
その友達の女性の男への男の子への想いも、
パンツも、下駄箱の手紙も、嫉妬も、3人の顛末も
記憶の引き出しから一つずつあふれ出して・・・・。

ちぎられた新聞の遠くの大地震の記事が
女性の死をあいまいに男に告げ、
でも、女性は彼の中でそのままに生き続け、
彼のもとを訪れる。
冒頭に取り込まれた舞台の風情のなかで、
劇的でもなく、でもビビッドに、時にはルーズに淡々と、
男の記憶が観る側をも満たしていく。

入場時に渡されたカードに差し入れられたメッセージの日付の表現に、
舞台が重なると
消え去った女性のそのままにあることがとても心に残って。
突然に失われたもの、静かに滅失していくもの、
そして消えずに再びおとずれるもの。
舞台の時間が霧散して、
編み上がる表現のビビッドさにも捉われ、
その先におかれた背負い続ける時間の質感も
そのままに残って。
きっと、あの3月11日は、沢山の人生に、
こんな感覚を刻み付け、
いくたりの年が過ぎた3.11にも、
彼女は再び扉をたたくのだろうなぁと思う。
観終わっても少しの間、礼拝堂の空間に身をおいて、
過ごしてきた時間やこれから歩む時間のことを
ぼんやりと考えてしまいました。

素敵な刹那もあり、ビターな物語もあり、
痛みも、満ちたものも、喪失感も感じて。
それらを包括した時間の重なりに
やわらかく深く捉えられてしまいました。

連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★

初クロムモリブデン
昨年に見た「すべての夜は朝へと向かう」での武子さんがすばらしかったのでたのしみにしてました。

俳優陣の力量とかキャラクター造形とか完成度の高い確かなものを感じるし、ところどころの笑い要素も楽しかったです。

以下ネタバレ

ネタバレBOX

レンタルフレンドサービスの営業が突然現れてまくしたてる導入部は特にすばらしく、続くシーンで、いじめ、自殺、レンタルフレンドなどの題材や道具立てが次々示され、それらがどう展開するのか非常に楽しみというか、あまりにあざやかなので興奮しました。

が、ストーリーはいつの間にやら詐欺的なレンタルフレンドサービスとその被害者の会の対立にすり替わり活劇的に展開し、「いじめ」「自殺」「おともだち」はむしろちょっとした道具立てにすぎず、テーマとしてさほど深まらないまま終わりました。導入部のすばらしさに比べると拍子抜けの感はいなめず。各セグメントはとてもいいのに全体としてはなんかあんまり満足できませんでした。
ソーサーの上に桜の花片(はなびら)

ソーサーの上に桜の花片(はなびら)

B.LET’S

6次元 (カフェ) http://www.6jigen.com/index.html(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

桜は.....
4つの物語、それぞれに少しのスパイスが効いていてよかったです。ただ、前の三話は最後のストーリーの為の前振りとまではいわないですが、その為の話に思えてしまいました。四話目のオチもさりげなく余韻を持たせる結末でもいいのかなぁ!?と..... 最後に全体にもう少し「春」を感じたかったです。

愛の妙薬

愛の妙薬

公益社団法人関西二期会

大阪国際交流センター 大ホール(大阪府)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

愛の妙薬
演出の狙いなのだと思いますが、プロジェクションマッピング風の字幕に情感が奪われてしまいました。特に劇的な仕掛けがあるわけでもなく、あれならない方がいい。イタリア語でしたが、音楽は言葉が理解できなくても通じるものです。さらに残念だったのが、音楽を聴きに来ていないと思われる客が多かった。常にざわついていて、平気で話している人がいて驚きました。音楽は素晴らしかったのに。これが大阪の現状です。

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~
映像と芝居とプロジェクションマッピングが乖離していた。これでは想像力も広がらない。挑発されてものれないものはのれない。若手女優たちの奮闘に救われた作品。

月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

月の剥がれる
遠い作品でした。舞台まで近かったのに気持ち的な距離が遠かった。戦争、平和、自殺、他人事としてしか受け取れなかった。解答が欲しいわけではないけれど、あのテーマを取り上げる意図がつかめなかったし、物語が弱かった。そのため、初日だったせいかもしれませんが、完成されてなくまた洗練もされていなかった。地上から見上げる月のクレーターを見ている感覚でした。ただ単純に群舞だけだったら、月が剥がれたかもしれない。

今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★

ダメンズてって、たくさん生息しているのであろう
章立でうまくさて構成されていたいたと思う。
軟弱で、甘ったれている、男性陣とは対照的にきりっつした、女性陣の対比が面白かった。

芝居ではなく、世の中に生息するダメ男はこんな感じなのであろう。
それを思うと無性に腹が立ってきた。自立しろよ、馬鹿やろう。

芝居の出来はいいのだけど、イラついて仕方がなかった。

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