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暗室の窃視者

暗室の窃視者

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

点数なんてつけられないですけどね
劇場に入っていったとき、期待が高まった。舞台のあるらしきところには暗幕。天井高いっ。この暗幕の向こうには何があんのかしら? 期待が高まるーっ。そういう感じですかね。

芝居自体はね。ごめんなさい。よくわかりませんでした。

言葉を売り買いする商人?役のひとの表情とか振るまいとか喋り方とか、そういうのは面白いなあとは思ったけど。物語としてはね。まったくわかりませんでした。たはは。
でも、それはそれでね。悪くはないと思うんですよ。芝居なんだし。

ネタバレBOX

客電が落ちて、暗転。果たして暗幕の向こうには何があんのかな?
ちょっと明るくなったと思ったら、暗幕の隙間から顔が覗いていたよ。顔が懐中電灯みたいなので照らされていて。わーっ、不気味。

そのうち暗幕が落ちて、舞台の全貌が露わに。
おお~。こういうのも初めて観た。鉄パイプが天井から何本も吊るされてたよ。そして鉄パイプの先っぽには小さい電灯が。
なんだかわからんけど、すごい。仕込むの大変だったろうなあ。

言葉を売り買いする商人?みたいなのが居て。卸し問屋とか?というか質屋か。
言葉、というか概念を売り買いする。笑顔を売った女の子は、笑うことができなくなる。第一人称を売った人は、自己を語れなくなる。
そういうアイディアは面白いけど。
理論的なことを説明したり、その意義みたいなのを語っていたのかもしれないけど、ぼくの耳がまったく受けつけなくて、そういうのは自動的にスルーされていました。
「なんか面白そうで、あなたのこと好きだったけど、理屈っぽいんだもん。私、帰る!」
女の子みたいな気持ちに。

言葉を売り買いすると聞いて、ぼくが連想したのは『やし酒飲み』ですかね。
あのなかでは、主人公が自分の『死』を売って、自分が死なないのはわかっていたけど、『恐怖』は売らなかったので、死の恐怖を味わって怖くてたまりませんでしたというエピソードが出てくる。正確じゃないかも。捏造してるかもしれませんが。
これだと小説のなかのエピソードとして、理屈抜きで面白いと感じることもできると思うんだ。

でもこの芝居では、理屈が多すぎて。その後のすったもんだの展開がもっと欲しかったです。個人的には。
タイクツな爆弾[本日当日券あります!!!]

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劇団冒険倶楽部

駅前劇場(東京都)

2013/05/06 (月) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

シュールです。
一番始めのピストルが・・・一体どうして。。
なんて、流れから、そうだったのか。。と思わせるシュールな展開が良かったです。

暗室の窃視者

暗室の窃視者

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

なぞ・・・?
あの独特の世界を楽しみに伺いました。

ネタバレBOX

相変わらず、私の頭では理解できないことだらけだったのですが、
たぶん今までで一番わけがわからなかった・・・かも。
オリジナル作品だったから・・・かな?
あべあゆみさんの存在感と、いなほさんの美しい頭(びっくり!)と、
鶴見さんの妖艶さは見応えあり。
「そんな奇跡は起きなかった」たくさんのご来場ありがとうございました!!

「そんな奇跡は起きなかった」たくさんのご来場ありがとうございました!!

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2013/04/09 (火) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

う~ん・・・?
可笑しい部分もあったし、
つまらなかったり退屈だったりしたわけではないけれど、
結局なんだったのか、よくわからなかった。。。

斜い人 (はすいひと)

斜い人 (はすいひと)

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

「捨て子問題」を解体し、社会と交わる舞台の確立
社会派の、テンポのよい、痛快な“ヒューマンドラマ”であった。

「前説」を名乗りながら舞台のストーリーテラーとして登場する男(もみあげ!)によれば、妊娠中絶反対の見方にたって描かれたという。


まず、初めに幕が上がり、目の前に拡がった景色が異様だった。
ホワイトカラーの髪をした女の子が、低い天井に  吊られる ブランコに乗り、何やら大声で“母親”なるものに語り掛けている。

「○○ですよね、  お母さん!」


手塚治虫の代表作である『鉄腕アトム』、トビウオ博士によりアトムが生まれる、まさに その実験室のような雰囲気であった。


ETV(NHK教育テレビ)から、テレビ朝日の某人気深夜バラエティ番組まで。
途中、地上波放送局の番組をモチーフとし、夫婦の関係、子育て、あるいは捨て子の関係者を番組に出演する当事者として招く、そんなコーナーがあった。
『観ている』時には理解できなかったが、その構成において、男女の問題ー捨て子という道筋を辿っている。つまり、このことは妊娠中絶反対の基本の描き方に則り、「捨て子」が 日本に存在してしまう「軽さ」を扱っていたと考えるのが普通だろう。

「ゆりかごポスト」は響きはよろしいが、道義的にも、社会通念上も 「捨て子」を行った親を責めないわけにはいかない。

「捨て子」は、
1経済的な事情
2義務教育段階での啓発不十分
3子育ての個人化
が要因として考えられるが、当事者以前の、行政が抱える課題だ。日本はEUと比べるとソーシャルセーフティが未発達なのは間違いない。
では、制度を整えれば「捨て子」は起こり得ないか。違う。

「前説」を名乗った男の伝えた内容を紹介したが、この舞台は客観的、現代的な表現でありながらも、妊娠中絶反対の考えに基づき描かれた作品だ。
妊娠中絶反対は、人の思想そのものである。アメリカの例が よく知られているとおり、民主党は妊娠中絶容認、共和党は妊娠中絶反対が党の基本スタンスである。
両党とも安全保障では重なる部分が多いのに、どうして  ここまで 二分されるのか。
人の思想、要するに、生き方に直接的に結び付く、基盤の思想だからである。

日本には旧法の流れを汲む「母体保護法」が長らく存立するが、妊娠中絶を国が勧める悪法ではないか、と専門家の間で議論されてきた。
中絶を容認するか、反対するか、それはアメリカの州選挙の一大テーマになり得る。そうした、極めて大切なテーマである妊娠中絶問題を、戦後いつのまにか制定された旧法に身を任せた日本は 無思考の国だった。

妊娠中絶問題が生き方に直結する基盤の思想だとすれば、「捨て子」も同様に思想だろう。妊娠中絶は道義的に反対するのであって、「捨て子」も道義的にあってはならない。
国は、近年、妊娠検診に掛かる費用を自治体と合わせ全額負担するようシステムを変えた。「捨て子」対策の一環である。
その一方、「ゆりかご」に預けられた「赤ちゃん」の1人目は3歳の男児だった。もはや、国の制度ではなく、親の道義が 「捨て子」のほとんど全てで あることを証明している。

舞台の話に戻ろう。
劇場は、狭い。だが、客席の中央を 役者が幾度となく通り過ぎ、あえて幕を使って「造った舞台です。」を強調する姿は、劇場を社会の中に位置づけた姿であった。


「まだ、やってんだ、俺たちのこと」


かつて「捨て子」だった人々が、後ろの方から客席に囁く。舞台を社会の中のイベントとし、それに社会の当事者=「捨て子」が応える、二重の仕組みである。ドキュメンタリータッチだけが、社会派ではない。世の中を解体した上で、それを構成していた材木や瓦を  客席に届けるのも社会派の舞台だ。


ネタバレBOX

社会を誰が牛耳ってるか分かる、社会派の舞台でもあった。


現在、総理大臣を指名する衆議院の選挙方式は、小選挙区比例代表並立制だ。
1994年に制定され、1996年執行の衆院総選挙から運用されている。

1988年にリクルート事件を発端とし結成されたユートヒア政治研究会は、1年生議員の年間に掛かる政治費用を算出したことがある。

以下、同研究会に関わった、衆議院議員•とかい紀三朗氏の公式ホームページから引用したい。


「金のかからない政治を実現するためには、まず何故政治に金がかかるのかを知らなければならない。それ故に、メンバーの必要経費を分析することになり、理系学部出身であった私と鳩山氏が担当することになった。

かなり以前のことであり、資料が手元に残ってないので正確ではないが、最低でも6500万、最高は1億9000万円(おそらく鳩山氏)、バラツキはあつたが参加メンバー10人の平均は約1億1000万となった。

鳩山氏が分析を試みたが、選挙区の広狭と経費の多寡に若干の関連性はあるものの、それぞれの選挙区事情に差もあり、傾向を結論づけることは難しかった」


中選挙区制時代には、『三バン』という政治用語があった。
地盤、看板(知名度)、鞄(資金)の三つ である。
一つの選挙区で、同じ政党の公認を受ける複数の候補が競い合うケースがみられたため、より世襲化、金権腐敗が進行したというのが戦後日本政治史の通説だろう。
もっとも、常に110〜150程度の議席数を保有していた日本社会党が ほぼ「一選挙区1名」の方針だったわけだから、事実上は自民党の問題を指す。


この自民党利権誘導メカニズムについて、政治学者の砂原廉平氏は、次のように指摘する。

「政党を頼ることができない候補者がまず依存するのは、選挙区内のさまざまな組織・団体だ。たとえば定数4人程度の選挙区では、20%程度の得票を固めれば当選が見込めるので、一定の組織・団体からの支持が当選に直結する。

所属政党を問わない競争のもと、候補者は自分だけを支持してくれる組織・団体を探す。その結果、選挙区内の地域ごと・産業セクターごとに細分化された組織・団体が、政党ではなく候補者個人を支援する。

当選した議員たちは、支援の見返りとして組織・団体への便宜を図ることを優先し、それが政治腐敗の温床となるのだ。

次に候補者が依存するのは、自民党で隠然たる力を持っていた「派閥」だ。自民党の派閥は、党の支援に頼れない候補者に、経済的な資源をもたらし、場合によっては選挙区の組織・団体の紹介をも行っていた。

派閥の長は、自民党総裁選挙に勝利して総理大臣になるべく、構成員にさまざまな資源を付与して求心力を高めようとするのだ。この過程で政治腐敗が生じることになる」(2013.2.2  週刊東洋経済)


リクルート事件が世論に与えた影響は多大で、直後の参院選での土井社会党躍進を招き、政治改革を巡り自民党経世会の改革派が新生党、新党さきがけ らに分裂した結果、戦後保守レジーム崩壊へと繋がった。

では、小選挙区比例代表並立制と選挙制度が変わり、中選挙区制の難点は解消されただろうか。

中選挙区制時代の「地盤」「看板」「鞄」は、世襲政治家がものを言う最たる武器だった。地域の企業、団体とのパイプはあるし、政治団体の資産は息子が代表となれば使える。

小選挙区比例代表並立制に基づく選挙が執行された1996年以降の、衆議院議員における世襲状況のしばらくの経過を見てみよう。


1996年総選挙 87名
2000年総選挙 113名 
2003年総選挙 134名


年々、増加傾向にあるではないか。1996年時に内閣総理大臣だった橋本龍太郎以降、既に5人が世襲政治家首相である。


政治資金に関しては、小選挙区比例代表並立制になり「カネが掛からなくなった」か。たしかに政治家個人の政治団体の支出は減る傾向にあるが、政党としての政治資金は依然として肥大のままだ。

 昨年の総選挙、自民党は09年衆院選より比例区で220万票、小選挙区で166万票の得票を減少させた。。だが、「多党化」の要因により、国から支給される政党助成金自体は43・3%増(前年比)の145億5000万円である。自民党は他にも多額の企業献金等を受け取った上、大手銀行から借用した負債分が存在する。
小沢一郎氏はかつて細川内閣の頃、政党助成金の法案成立を目指す際に、「民主主義のため、国民にコーヒー杯分の負担をしてもらう」と述べた。
しかし、大統領制を採用している国を除けば多額の助成財源だから、小選挙区比例代表並立制とリンクされる形で考えられた政党助成金も、腐敗が抑えられた一方、トータルとしての「政治資金の肥大」なのは間違いない。


最も小選挙区比例代表並立制において問題視されるのが、死票の多さで生じる有権者間の不公平だろう。


2012年12月18日付 東京新聞ネット版の記事を参照されたい。


 「戦後最低の投票率となった十六日の衆院選は、自民党が定数(四八〇)の六割を超える二百九十四議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約四分の一、比例代表に至っては15・99%だった。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。

 衆院選の投票率は小選挙区で59・32%。戦後最低を記録した。

 一方、自民党の得票率は小選挙区が43・01%。比例代表は27・62%。ただし、これは投票した人の中での比率だ。

 全有権者に占める比率は24・67%、比例代表は15・99%となる。選挙区でも比例代表でも自民党候補や党名を書いた有権者は「少数派」だ。

 ところが、自民党が獲得した議席は小選挙区で定数の79%にあたる二百三十七議席、比例代表は、同31・67%の五十七議席だった。

 現在の衆院選挙制度は、小選挙区制と比例代表の並立制を採用している。民意を集約して二大政党制に導く小選挙区制で自民党は、有権者全体に占める得票率の三倍以上の議席を獲得。信じられないような世論との乖離(かいり)が生じた」(2012年12月18日  東京新聞  ネット版)


日本国憲法に基づき、日本の成人国民は一人一人選挙権を持っている。ところが、4割の国民が投じた政党が7割近くの国会を占拠してしまうような状況は公平といえるか。
完全小選挙区制を実施している国はイギリス連邦など、多数 見受けられるものの、日本は 「一人別枠法式」という憲法違反がまかりとおり、あまりに地方重視だ。


完全小選挙区制度を採用している、議会制民主主義の元祖•イギリスは、実は日本と似た問題を抱える。
保守党•自由民主党によるキャメロン連立政権の発足を決定した2010年総選挙、「第三勢力」として都市部の若い世代を中止に圧倒的な支持を集めた自由民主党は、700万票あまりを獲得した。850万票の労働党と比べ票差は150万票だった(得票率の差は6%)
では、下院の議席獲得数は どうだったか。
自由民主党57議席に対し労働党258議席、実に201議席の差が生じる事態となった。

その背景は、小選挙区制という大量の死票が出ざるをえないシステム構造上の問題に加え、都市部よりも郊外地域に有利な区割りが行われた政治的な不備もある。
こうした、政治的に既存政党が有利な区割りをすることを、「ゲリマンダー」と呼ぶ。
1812年に米・マサチューセッツ州知事のエルブリッジ・ゲリー(Elbridge Gerry)が民主党に有利な選挙区割りを策略した。その選挙区の地図上の形が伝説の動物、サラマンダーにそっくりだった。選挙区割りを自党の政党に有利なように引く政治的な策略を、両者の名前をミックスし  「ゲリマンダー」なる用語が造られた。
日本も かつて、1956年に当時の鳩山一郎首相が自由民主党に有利な選挙区割りの小選挙区制導入を試みたところ、「ハトマンダー」と国会内外で批判され断念してしまったことがある。

小選挙区制度を採用する国は一般的に都市部より地方の有権者に有利な区割りがされており、イギリス連邦の加盟国であるカナダを含め、王室が社会政治に深く関与する例が少なくない。

2010年  イギリス下院議員総選挙
党派別議席数と得票
政党
得票数
得票率
(%)
増減
当選者
増減
保守党
10,706,647
36.1
+3.8
306
+97
労働党
8,604,358
29.0
-6.2
258
-91
自由民主党
6,827,938
23.0
+1.0
57
-5
アメリカにおいては、逆に民主党の支持者が集まる都市州に  議席配分(大統領指名選挙人)が偏ってる。2008年米大統領選挙、オバマ候補は 共和党マケイン候補をわずかに抑え、民主党候補者としては歴史的に過半数を少しばかり越えたに過ぎなかった。



この国には
1小選挙区制のマイナス面である死票
2自民党の地方利権誘導型システムに基づく地方重視
3比例代表との重複立候補可。それに伴う単一選挙の複数候補当選。(一票の格差9倍の可能性)
4地域ごとの比例代表ブロック制。および拘束式の弊害。(過激政治家の出現)



以上、4点の選挙制度をめぐる問題を抱えていると、私は考えている。
ここでは全てを詳しく紹介できず残念だが、中選挙区制の弊害を埋めるための小選挙区比例代表並立制は誤りであり、事実に反しているのだ。公明党及び旧たちあがれ日本などは、中選挙区制の回帰を主張した。だが、世論はより一票の公平さを求め、政党の品位や主義主張を重視する時代だ。しかも候補者査定が要るのであれば、非拘束式比例代表制が現実的なのではないか。






私が提案する新しい選挙制度とは非拘束式地域別比例代表制だ。

現行の小選挙区比例代表並立制は、小選挙区300議席、比例区180議席の混合システムである。
ドイツや韓国でも、似たような小選挙区比例代表併用制が採用されているが、日本のガラパゴスとして挙げられるのは重複立候補制度だ。
小選挙区でA党の山田候補がB党の田中候補に敗れたとしても、A党の比例得票と惜敗率によっては「復活当選」する場合がある。
民主党の海江田代表は2012年総選挙で東京1区から出馬し自民党候補に敗れた後、比例東京ブロックから復活当選した。
国会議員の間では、小選挙区単独当選が「金バッチ」、復活当選が「銀バッチ」、比例単独当選が「銅バッチ」と揶揄されるそうだ。

かつて、田中眞紀子前文部科学大臣は「復活当選」について、「有権者が  せっかく落とした人が蘇るのはおかしい」と批判した。

日本が独自に重複立候補制度を設けた理由は、
1中選挙区制時代の倍率との兼ね合い
2死票を減らす
3小選挙区における候補者の得票差を回避

以上、三点の理由があったと思われる。
思想としては、運動会のリレーで一緒に手をつなぐことを義務化する小学校と変わらない。


誰も指摘しないことなので、あえて指摘しよう。
重複立候補制度の真の問題点とは、日本国憲法で保証された有権者一票の重みを否定することにある。

例えば、ある選挙区にA党、B党、C党、無所属の候補が  それぞれ立候補したとする。選挙の結果、無所属候補が当選を果たし、A、B、Cの各党も接戦の末、全員が復活当選した。制度上、A、B、C各党の当選者は比例ブロック選出の国会議員ということになる。

では、例えば千葉県の復活当選議員は神奈川県や山梨県を含めた「南関東」の有権者に向けた政治報告をするか。いや、NOを付けつけられたはずの千葉県の自身の選挙区内有権者に対する政治報告しかしないだろう。
さすがに海江田代表は東京1区の有権者だけではなく、日本のことを考えた政治を目指すとしても、無役の地方選挙区の1年生議員は そうならない。

つまり、「制度上は地域ブロックの選出議員であっても、実際は小選挙区選出の議員として振舞う」


先のケースでは他の選挙区に比べ、一人の有権者が4倍の「一票の重み」を持っていたことになる。
死票を減らすはずの小選挙区比例代表並立制が、世界的にも ほぼ存在しない重複立候補制度の結果、ますます「一票の格差」が生じてしまっている。


現在、主要政党の中で 比例代表制への制度変更を主張しているのは、みんなの党、生活の党である。

みんなの党国会議員•山内康一氏は、次のように比例代表制の利点を羅列する。


「比例代表制のメリット

1)一票の格差がなくなる。
・違憲判決が出た後だけにこの点は重要だと思いますが、
 一票の格差はなくなります。単純明快です。

2)投票率が上がる(7~10%)。
・各国の選挙制度の比較研究によると、小選挙区制度に比べて、
 比例代表制度は、投票率が平均7~10%高くなります。
・死票がなくなることが、最大の理由と思われます。

3)多様な意見が反映される。
・比例代表制だとゆるやかな多党制になりやすく、
 結果的に多様な意見が反映されるようになる。
・死票は少ないことも多様な意見の反映に貢献する。

4)女性議員の比率が増える。
・比例代表制のすれば、候補者名簿のバランスが重視される。
 偏った候補者名簿だと幅広い民意を反映できなくなるために、
 女性や少数意見を代表する候補者も名簿に記載される。
・結果的に比例代表制の方が、女性議員の比率が高くなる」(山内康一 ココログ ブログ  2013年3月12日)

完全比例代表制度を採用する国は北欧などに見られる。それを可能とするのは国民の均質性だ。その条件でいえば、むしろ日本の風土に合った選挙制度ではないか。

既存の政党勢力が比例代表制度を妨害する要因は、左翼政党の躍進を防ぐためである。『90年代の証言 森喜朗』(朝日新聞社刊)で、現行の小選挙区比例代表並立制が地域ブロック制なのは左翼政党に議席を与えないためであったことが、当時 新生党の小沢一郎氏と制度変更の会談を重ねた森元首相のインタビューにより明らかにされている。

以下、2012年総選挙に関する総務省の公式資料を掲載したい。

「(5)党派別得票数(比例代表)
区 分 自由民主党 民主党 日本維新の会 公明党 みんなの党 日本未来の党 日本共産党
今 回 16,624,457 9,628,653 12,262,228 7,116,474 5,245,586 3,423,915 3,689,159
 0 0 0 0 0 0 0
         (   27.62)         (   16.00)         (   20.38)         (   11.83)         (    8.72)         (    5.69)         (    6.13)
前 回 18,810,217 29,844,799 0 8,054,007 3,005,199 0 4,943,886
(平21) 0 0 0 0 0 0 0
         (   26.73)         (   42.41)         (    0.00)         (   11.45)         (    4.27)         (    0.00)         (    7.03)
差 引 -2,185,760 -20,216,146 12,262,228 -937,533 2,240,387 3,423,915 -1,254,727
 0 0 0 0 0 0 0
-             11.62 -             67.74         (    0.00) -             11.64         (   74.55)         (    0.00) -             25.38
区 分 社会民主党 新党大地 国民新党 新党改革 幸福実現党 諸 派 合 計
今 回 1,420,790 346,848 70,847 134,781 216,150 0 60,179,888
 0 0 0 0 0 0 0
         (    2.36)         (    0.58)         (    0.12)         (    0.22)         (    0.36)         (    0.00)         (  100.00)
前 回 3,006,160 433,122 1,219,767 58,141 459,387 535,570 70,370,255
(平21) 0 0 0 0 0 0 0
         (    4.27)         (    0.62)         (    1.73)         (    0.08)         (    0.65)         (    0.76)         (  100.00)
差 引 -1,585,370 -86,274 -1,148,920 76,640 -243,237 -535,570 -10,190,367
 0 0 0 0 0 0 0
-             52.74 -             19.92 -             94.19         (  131.82) -             52.95 -            100.00 -             14.48
  (注) ( )内は得票率である。差引欄の( )内は増減率である。 」


公明党の比例得票率は約11%なので、比例代表制度に変更すれば50議席は堅い。その程度の議席なら中選挙区制の下、関西の選挙区を中心に取っていた数だ。
公明党はライバルの左翼政党の躍進を防ぐため、自民党などの既存政党と手を組み、比例代表制度を阻止しようとしているのではないか。

比例代表制度に変更する際、参院選と同様に全国区するか、地域ブロックにするか、という論点が生ずる。全国区だと、先の森喜朗氏のインタビューにみられた新事実のとおり、イデオロギー(左翼)政党の躍進を防ぐ観点から現実的に難しい。(既存政党側が困る)

だとすると、現行の地域ブロックに非拘束式を加える形が、最も現実的ではないか。それにより、有権者が不適切な候補者を政党側の都合によらず、排除することができる。個人候補者の最低得票数を設定するべきだ。

ここで、さらに重要であるのは、地域ブロックに合わせ道州制を導入することである。例えば、「北関東州」「東北州」なる行政区分を造り、有権者が その区域への帰属意識を持つ。
現行の地域行政システム下で、「北関東ブロック」「南関東ブロック」らで有権者を分けることは、その区域に対し経済的、政治的、文化的に帰属意識がない以上、歪な構造だ。
政府と強いパイプのある経団連が強く賛成し、大多数の現職議員が手を挙げている道州制が一向に進まないのは、政治の怠慢としかいいようがない。昨年の衆院選で明確に反対したのは、左翼政党の他、議席を失った新党日本くらいだった。

非拘束式地域別比例代表制度、これが私の新しい選挙制度の提案である。








もうひとり

もうひとり

酒とつまみ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/05/07 (火) ~ 2013/05/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

よい酔い心地
贅沢なひとときでした。今まで二人が会話を交わした舞台が無かったなんて嘘のよう。笑って、考えて、頷いて、…。すごく濃い時間でもありました。面白かった。しかも、前半割引なんて企画素敵過ぎます♪お礼が言いたくなるくらい。ありがとう。

ネタバレBOX

客入れ時のキョンキョンの曲といい、冒頭のハトの鳴き声といいもうツボることたくさんで幸せ気分です。
松ぼっくりⅢ

松ぼっくりⅢ

植吉劇場

「劇」小劇場(東京都)

2013/05/09 (木) ~ 2013/05/13 (月)公演終了

満足度★★★★

松ぼっくりⅢ
日常起こりそうな出来事が植木屋と上手く結びつき、最後まで興味深く観劇することができた.剪定の方法など随所に入れてあるのも良い。
特に植吉さんの妹役高野さんと義弟役宮島さんの演技が私には印象深かった。

チェンジング☆ホテル

チェンジング☆ホテル

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/05/01 (水) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

ナイスコラボ
それぞれの劇団の弱いところを上手く補って、相乗効果も含めてよくまとまっていたのではないでしょうか!?

ネタバレBOX

入れ替わった人物の組合せやキャラクターに、もう一工夫あればもっと良かったように思いました。 あと、はちみつシアターの公演ではあまり見ない 栗野未悠さんの男装も新鮮で良かったです
タイクツな爆弾[本日当日券あります!!!]

タイクツな爆弾[本日当日券あります!!!]

劇団冒険倶楽部

駅前劇場(東京都)

2013/05/06 (月) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

サービス満点
役者さんの訳のわからないテンションが気に入りました。2時間近く楽しめました!

屋根の上のヴァイオリン弾き

屋根の上のヴァイオリン弾き

東宝

日生劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

パワーアップ
終了してから二ヶ月経ちますが、忘れられない舞台。市村・鳳ペアで観るのは二度目。二人の絆は更に強まり、あうんの呼吸。とテヴィエの感情がヴァイオリン弾きの音に乗り、オープニングから引き込まれました。次はいつになるのか、今から楽しみです。

シルク・エロワーズ「iD」

シルク・エロワーズ「iD」

フジテレビジョン

Kanadevia Hall(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/22 (金)公演終了

満足度★★★

音楽も良かった
(もう終了した公演になりますが)サーカスの舞台は、初めて観ました。女性のしなやかさと男性の筋肉美、ジャグリングの放物線、そして最後のトランポリンが印象的でした。

気持ちいい教育

気持ちいい教育

匿名劇壇

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/05/07 (火) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★★

知的な作品!
この劇団は今回で三回目の観劇ですが
今まで観た作品の中で一番好きですね♪
私みたいな凡人には浮かばない様ななんとも知的な作品!

一人ひとりのクセのあるキャラを役者さんが上手く演じているので
見ていてもすんなりと違和感なく話が入ってきてます
前半は少しぎこちない感じもありましたが
後半になって会話も面白くなってどんどん惹きこまれていきます!

ちょっと社会を皮肉ったブラックなコメディだと思っていたら
最後はちょっと強引に⁈ ほっこりとまとめられていましたが
内容が面白く見応えある作品!

この劇団は毎回、変化球を投げてくるのでこれからも益々、楽しみ♪

気持ちいい教育

気持ちいい教育

匿名劇壇

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/05/07 (火) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★★

よく出来てるなぁと思うお話でした♪
題名からして、どんな話なのかなぁと想像も膨らむ、観ながら頭の中でこれはどうなるの???と思ってたら、ぐりんと巻き込むような展開で、頭の中でぐりんぐりんにらなりました。面白かったです。もうこの感じは感覚です♪推理のようなところもあり、楽しめました(*^^*)

中之島春の文化祭2013

中之島春の文化祭2013

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しい時間♪
それぞれ20分と言う時間でバラエティにとんだ、作品やパフォーマンスでとても満喫させてもらいました♪目当ての劇団さんや、初めて観る団体さんも出演され、一生懸命だからこそ観てる方も濃密な時間を過ごすことができました。名古屋から初参加の劇団のオイスターズの作品【音】は元々は90分の【ドレミの歌】と言う作品ですが20分で面白さは全面に出てたので、濃縮されても面白かったです、私の中では1番笑いました♪

楽しい楽しい、お祭りでした♪

ばたふらい

ばたふらい

ソラリネ。

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/05/07 (火) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

ストーリーに工夫を
脚本と演出にもう少しひねりが
欲しかった。最近、爆笑系ばかり
観ているから、わたしの意識が
偏っているのかもしれませんが。
風を観ました。
お芝居って、見終わった後、
スッキリしたいけど、これは
モヤモヤが残りました。
役者さんは力ありそうだけど、
お話が割りとあっさりしてる
から出し切れていないような
印象を持ちました。

だけど、女性目線の『華』が
観たくなるから不思議。
どうしようかな。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/07/10 (水)公演終了

満足度★★★★

ミュージカル!!
あれだけ映画で有名になった作品だけあって、今回の演出は今までと違ったらしい。まぁ、生演奏に生歌、芝居…観客の歓声・拍手も一つの舞台。面白かったです。

ロボティクス・ノーツ

ロボティクス・ノーツ

トライフルエンターテインメント

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

みんな結構似ているのかも
瀬乃宮あき穂が可愛かったです。

ネタバレBOX

ネットの中で生きる君島コウが、何らかの弱みを持つ人間の心の闇を突いて手先にして、巨大クモ型ロボットを作って破壊工作をしたり、ロケットを飛ばして太陽風に影響を与えて人類をせん滅しようと企み種子島のロケット基地を襲撃したりするのを、中央種子島高校のロボット研究部のメンバーたちが自分たちで作った巨大ロボットを駆使して阻止する話。

もう一人の主役八汐海翔(やしおかいと)と日替わりゲストによるリモコンロボット同士の風船割りゲームで、ロボット操作に慣れているはずの海翔が一回戦と二回戦に惨敗したのには大笑いさせてもらいました。

黒尽くめのダンサーがロボットを演じるという工夫はなされていましたが、さすがに巨大ロボットにまでは見えませんでした、悪しからず。

君島はネットの中に生き続けています。いずれまた新しい手先を使って人類せん滅を狙うのでしょう。続編もあるのかなと。
明け星の頃には ~セロ弾きのゴーシュ~

明け星の頃には ~セロ弾きのゴーシュ~

ゲンパビ

シアター風姿花伝(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

青空文庫で原作読むぜ♪
セロ弾きをライターに変えるなどした翻案部分だけではピンと来なかったかもしれないところ、原作(を抜粋してのリーディング)パートも併行させることで相乗効果をあげるという頭脳プレー。
ノートPCの照り返しを使ったり、灯体のいくつかをかなり低いところに下げたり床に置いたり、な明かりとシンプルながら空間をうまく整理して使い分けた装置も同様に1+1が2より大きい効果をあげている、的な。
青空文庫で原作読むぜ♪

ばたふらい

ばたふらい

ソラリネ。

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/05/07 (火) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

無題700(13-125)
19:30の回(晴)。19:11受付、開場、3階は2回目。奥の柱を挟んでコの字型の客席、柱の横に座りましたが、少しみえにくかったです。テーブルと椅子の舞台、19:25前説(60分)、19:34開演〜20:38終演。いくつかのシーンに区切られ場所が変わる。こちらの劇団は初めて。正直なところよくわかりませんでした。というのは、自分がその立場だったら同じように感じ、反応する…ような接点がありませんでした。そうなると、この人たちは何故こんな会話をしているのだろうということばかりが意識され、そのまま終わってしまいました。それでも、私にはみえなかった何かがあったような気がしてなりません。

ネタバレBOX

すでに指摘ありますが、衣装(お店のシーン)がヨレヨレなのは演出(意図)のはずで、でも、あえてそうしている理由がわからず。

この世代では、知人(知人の知人も)が大きな事故(事件)に遭ったかもしれないという状況でも、このように振る舞うのだろうか。これではただの雑踏の中の「会話」を聞き流しているのとさほど変わりはないけど、それが狙いなのだろうか。

このままだと、この1時間、一言で…浮気されて泣く女の話だった、として記憶される...、そのこと自体は「お話」として成立すると思いますが、どうしてそれが「ばたふらい」なのだろう。

会話の内容(セリフ)そのものではなく、会話をしているということを現しているようにみえました。

先日、「バタフライ」というお芝居をみました…「バタフライ効果」。本作は?風に舞い、華から華へ?

辛坊さんと鈴木宗雄氏のニュース報道は土曜日だったと記憶しているのですが(違っていたらゴメンなさい)...このお話は平日の朝から始まるのですよね?
サクラにままごと

サクラにままごと

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度

次回が正念場か?
主人公である女子中学生2人が迷い込む異世界が如何なる設定なのかすぐにワカらないのでノリ遅れてしまう上にテーマが絞りきれず半端になった印象。
第1回から続けて観ているが、次第に満足度が下がり、今回はとうとうチケット代に届かない感じ。次回は持ち直して欲しいモノだ。

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