第五回奈良演劇祭
奈良演劇祭実行委員会
王寺町やわらぎ会館(奈良県)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
来年も必ず観ます。
奈良でお芝居を観るのは初めてでした。
観て、面白い、上手い、
王子駅へ天王寺から早い、これからも注目致します。
ネタバレBOX
奈良でお芝居を観るのは初めてでした。
観て、面白い、上手い、
王子駅へ天王寺から早い、これからも注目致します。
●参加団体●
Artist UNIT イカスケ
「田所クライシス」
お互いの素顔を知らない 社会人窃盗団 マウンテンズ7 見知らぬボスから解散命令 一人がマスクをとる事で始まる生き残りゲーム マスクを多く持っている物が助かる、名前を確認して行く 皆が田所 皆が、偏った性格 マスクをかぶると、普通に成れる。 一人だけ田所でない、服装も違う、間違えたらしい。本当の自分 皆がマスクをとる。未来から来たボス。田所を絶やさない様に。
どんでん返しのストーリーと、ちょっと問題の人格と、仲間と違う状況と、偏った性格付けで、人間の内面、心の内側ちょっとさびしい感じが、面白かった。
EVENT-STATION.
「SASAME」
男が居合 // 九兵衛様 居眠り ナナ:貫太郎に見つかれば、しかられますよ。お茶は? お湯で、頂き物で贅沢ではないですよ 頂こうか なら山殿には世話になるな、剣の指南を屋敷に住むものたちに依頼された、お受けしようと返事をした(女性(妻)の茶を立てる所作がとても綺麗です)まだ鬼に血はたぎりますか? 3年経つ 10年は消えない。 死鬼火(シキビ)抜ける事が出来ない里を出て 親子で、結界の村に隠れて生きる かや殿か、妹のいな子だよ 姉は赤色 私は紫。
// おまえすっげーーはえーな、俺を見つけるとは、シンか?白鬼 殺しに来たわけでない、見のがしてくれんか キバが抜けた、このままでは、死鬼火は亡びるしかない 戻って来い役目を果たせ。貫太郎を頼む 必ず戻る 膝を付くナナ 雪が降る 母を励ます貫太郎 大丈夫 大丈夫 父はすぐに帰ってくる。 次につながる話 面白い始まりです。
CrossRopeLife
「シマウマ模様」
生き物は進化 キリン 象 シマウマの縞模様は、捕食者が固体を識別しにくくする。私は、校舎の上 夕日が、沈む 私はシマウマ 捕食者は、大きな何か だから私はシマウマになりました。 // だいじょうぶ、 今日はここまで、授業が終わる。 キクを置かれる 食べる 又 置かれる 馬だから。 だいじょうぶ ありがとう。ただいま 無理しないでね。 私がこんな感じに成ったのは、事故 お肉食べる 馬肉でいい? // 大きなシマウマが出現 町を破壊 皆には見えない 私には見える 協力すれば攻撃できる、戦った、私はシマウマ サバンナの象徴 ロックオン 敵が消えました 急に見えなくなった 生きてたら方法はある。すべて吹っ飛ぶ。 そこまで 私たちは、ケンタウロスです 武器はいらんかった あれは怪物じゃなかった 私たちは、。 何が敵 誰が味方 大きな敵は、何処でもいる 心の中の弱さが、敵を作るのでしょうか。難しい表現しにくい内容なのに面白く観ることが出来ました。
劇団PingPongDASH!
「SCHOOL OF MONKS ~坊主の学校~」
中国の京劇をモチーフに無言舞踏劇ナレーションはあります。子坊主 掃除 お経 居眠り 女性 しかられる 起きなさい。 仏門に入り・・・人を欺く無かれ。 ほほに紅をさした女性 大坊主を誘う 後を追う大坊主 …チーン!!、人の物盗む無かれ お供え物を懐へ大坊主 …チーン!!、 虫に至るまで頃すべからず 手を合わしたとき 蚊を殺してしまった 大坊主 蚊をたたいて 追っ払っている。…チーン!! 老子いわく 天網恢恢疎にして漏らさず。 ああ反面教師。…チーン!! 表情 動きと ナレーション とても面白い。
ゲキダンモドキ
「退屈なエクスカリバー」
岩に刺さって抜けない // スガは、TV初 広いでしょ 荷物多い 追いついた、 どうもティムティム(ガイド)です、ホリさんから電話 急に決まったらしいよこの撮影 突然剣 岩に刺さっている この光の射し方 伝説 この光の射し具合 抜きたい 伝説の剣エクスかリバー抜いてください どうぞ スガが抜いた、全員抜いた、モンスターが出た 魔力は鞘のある 当たれば石になるから 先に言えよ。 今回旗揚げとは思えない。次はも観てみたい。
熱血エンターテイメント ウルトラエンジン改
「銀河旋律」
ニュースプラネット(ニュース番組)中にめまい タイムとラベル過去が改変された、サルマルが、前も、・・・タイムトラベラーの随行員(監視役)に成り妻ハルカに先に出会い過去を書き換えた 3度目 ハルカは、柿本の記憶を無くしている。 ハルカ先生は1年前に辞めたサルマル先生と結婚 私は前の私じゃない 今の私には、あの人との過去がある。僕の気持ちはどうなる ごめんなさい。もう電話しないで 合いにもこないで、TV見てるから・・・ 3年前のサルマルと出会う前に出会えば良い1年前の3月へ ニュースプラネット タイムとラベル一般人禁止 タイムトラベル停止 どこかで誰かが待っているよ3年前 今ハルカが妻。 記憶が変わる、どちらが、ただしいのか、意図的に操作された結果、今を大切にしたいと思う心。面白かった、とても上手い 分かりにくい時間と人間関係がはっきりと分かる、しっかりとした物語りでした。
山尾企画
「人形のララバイ」
頭を持って描いている // 5人が忍び込む 女一人酔っ払っている。クローゼットの扉の鍵を開ける 動く人形が、落ちるように出てくる 動く バンドが演奏を始める // スイッチを切るととまる 1つ動いている。 持つものによって動きが変わる 名前をつける ニンちゃん 帰ろう 外へ出たい また そのうちに、入りなさい クローゼットへ 泥棒に盗まれる 閉じ込められる おばあさんの若い頃を思って作った人形 髪飾りつける 夢のような一週間 次何時会える、7週間後49日目に。 若者4人と泥棒夫婦 人形が若者の心を素直にさせていく。 面白かった。
☆エキシビジョン☆
夢歩行虚構団 Presents
「駆込み訴え」
1940年中央公論に発表された太宰治の短編集作品 岡田萌生さん一人芝居 申し上げます 酷い嫌な奴 ぶっ殺してください。 主です 同じ年2ヶ月だけ あの人には何も出来ない 自分には帰る家が無い 放浪は孤独を深め その日のパンも不自由 あの人のペテン 手品の片棒を努めて来た あの人は美しい、俺は、貧しい商人 あの人は美しい人、俺に優しい言葉もあっても好かったのでは、寂しい時には、まことの父だけ分かってくれれば良いのですよ。 ペテロ ヤコブ 私は知っている。 俺はあの人を愛している 神でない 嘘つきだ でたらめだ、美しさだけ信じる はられたくない。 2人で1生長く生きて欲しい。あの人を殺して欲しい 6日前 あの女に感情を動かした、油をこぼした女に 焼きが回った 初めから微塵も愛していない自分の心の整理が付かないまま 銀30で寝返る、 訴える 嫉妬と 嫉みと 憧れと 愛している? 小鳥の声がうるさい 承認のユダですよ 私はユダ。 一人芝居でこの雰囲気を作っているの驚きました、人の心の中の暗闇(愛 嫉妬 独占 欲望)を演じてます。引き込まれました。
THE WIZARD OF BOM
BOMBOMBURGERS
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
満腹です!
本編も良かったですが、終了後のソロタイム(?)にはビックリ。アクター・ダンサー・インラインスケーターの異なる才能が爆発して良質のエンターテインメントに仕上がっていましたよ!
平成25年6月歌舞伎鑑賞教室「紅葉狩」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2013/06/02 (日) ~ 2013/06/24 (月)公演終了
満足度★★★★
わかりやすい
鑑賞教室に来るのは何回目であろうか。
今回も初めに見方の説明があり、舞台説明があり、常磐津、竹本、長唄の違いも説明してくれ。実際におのおのが演奏され、ああ、そういうものなのか、と感じ入った。恥ずかしながらその違いを今まで知らなかった。
演目は入館時にパンフレットをいただき、目を通していたので、あらすじがわかっていたこともあり、すんなりと頭に入ってきた。少し物足りなさも感じたが、十分い楽しませてくれた。
蒲田行進曲
インソムニア
Geki地下Liberty(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
理由なき反抗
演劇ユニット『MOSH(モッシュ)』
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/05/28 (火) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
出逢いに感謝!!
久し振りに訪れたd-倉庫は、私の知る それとは全く異なり 一歩 足を踏み入れた瞬間からワクワク感が止まりません。
初見なので、どんな役者さんが演じるかも知らないまま 熱心なリピーターらしき方にオススメされた席に着いたら、そこは特別席だった様で数分後には頭が真っ白になる事態に…
語り部5人で紡がれる物語は、一体 何処が舞台?!と思われた空間を駆け巡り 時に優しく、時に切なく、時に激しく 胸に届き 否応無しに その世界に惹き込まれて行く…
感動って言葉で 片付けたくない素晴らしい作品でした。
こんな公演が地元で観れるのなら、間違いなく 何度もリピする事でしょう
THE WIZARD OF BOM
BOMBOMBURGERS
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
わくわく!
役者さん・ダンサー・インラインスケーターの持ち味が、上手くコラボされた舞台で、とても楽しい時間を過ごしました。ミュージカルにしては、もう少し歌を頑張ってほしい気もしましたが、他の部分でカバー出来ていたように思いました。2部のショーは、わくわくするような素敵なショーで見応えありました!このショーがあったので満点の舞台でした!
ソウルドリームズ
ぱるエンタープライズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/05/28 (火) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
初めてミュージカルなど見る方には薦められる
けど・・・・
なんか、お子様向けな物語に感じました。
青春爆発ーって感じは受けなかったです。
平たい顔族・・・ではなく、平たいストーリーでした。
う~ん熟成時間が足りなかったか・・・・。
(2時間)期待してたのにー・・・・
ネタバレBOX
出だしのライトが落ちてくる演出には驚かされたが、
今考えると出演者の悲鳴が大きく、
ライト落下による効果音・衝撃音をもっと大きく
派手にした方が良かったのではと思った。
んで、その落下したライト・・・まあ舞台なのでハリボテとはわかるけど。
リアリティ無くメンバーが素手で一人で片付けていった・・・・。
(ビックリしたよ!上手い演出だよ仕舞い方まで丁寧にして欲しかったよ!)
直前まで使用中のライトだったら熱くて持てないだろうし、
通電してなかったとはいえ落下して壊れているようなら一人でひょいと持ち運ぶのは・・・。
いちおうミステリー仕掛けでしょうし、証拠の保全としても変だよー(-_-:)
仕掛けのテグスはそのままだしー、ちょっと調べて犯人すぐ判明するなら。
その事を他のメンバーに伝える・伝えないといった
葛藤などにスポットあてて見せて欲しかったなぁ=描写無かった・・。
公演まであと1週間と先の台詞では聴いた気がするが、
後半では説明台詞で2週間になってた・・・。自分の耳は壊れたかな?
観客中央と右後方からは台詞のみの静かなシーンで、
変な床板の音がするしー(ラップ音?なんか出るのかなっ?嫌がらせ?)
(帰り際試しに自分の席の下を踏みつけたがそんな音は出なかったしなぁ)
熱量も今ひとつだった、主役の慟哭とか良かったけど。
振り付けさんとかがメンバー鼓舞する時などは、もっと身振り手振り大げさにして口角泡飛ばして叱咤激励するシーンあっても後半よかったのでは?
前のカフェの方が、まだ出来よかったよー。
最近乗らなくなったバイクが舞台上に出てて、
青いタンクのYWが素敵だったから、星一つ哀愁にて追加しますねっ。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2013/05/11 (土) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
原作:東野圭吾、でも、笑って泣けて、見事キャラメルテイスト!
原作:東野圭吾、でも、笑って泣けて、見事キャラメルテイスト!
悩み事相談の「手紙」を通じて、自由自在に時代を変えて展開するストーリーは見事!
そりゃあ、きれいごとと、ご都合主義もあるけれど…
かなり泣けました!
スウィーニー・トッド
フジテレビジョン
青山劇場(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
主演2人のガチの競演が楽しいが、連続大量殺人でその上ラストが悲惨、ブラックすぎて、私には心から楽しめなかった。
主演2人のガチの競演が楽しいのですが(特に時事ネタがサイコー)、
連続大量殺人の話でしかも、ラストが悲惨すぎる…。
これを楽しめるのは、ブラック・ユーモアにとても理解がある
かなりの大人の方ではなかろうか。
それとも私が幼いのか??
通常より大人数のオーケストラがとっても良かったのですが、
歌のほうは、音響のせいか、音がこもって歌詞が聞き取りにくかった。
そして、本日は東京千秋楽。
カテコでは、メインの方一人一人の挨拶が聞けましたが、
市村さんが「誰のせいでファイナル?私のせいではない」と言ってましたが真相は?
権利問題か何か?
すぐに「ファイナル・アンコール」なんてことはないですよね…。
※ほんとに青山劇場はなくなるの???!!!
獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2013/05/10 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
前川さんの変容を感じる
震災以前、イキウメの芝居は、大変センセイショナルでありながら、現実社会ではあり得ないようなSF的な世界を、あり得そうな世界に変換して見せる技術がずば抜けていました。
あり得ないような世界に生きる男女の恋愛模様にカタルシスを感じ、息の詰まるような感動を覚えたものでした。
でも、あり得ない程の悲劇的現実の非情さの前で、前川さんは、もしかしたら、戸惑いを感じてはいないでしょうか?
原発事故が、劇作家前川氏に、足枷を食めてしまったような印象を、震災後の公演を観る度、感じてしまいます。
演劇的カタルシスが薄まって、ある種の自信が揺らいでいるような、遠慮がちな劇世界が、何となく残念に思える作品でした。
ネタバレBOX
以前拝見した芝居の内容を膨らませたようなストーリー展開でしたが、以前の作品が、とても刺激的だったのに比べ、今回の作品は、作者の自由闊達な筆さばきが弱まった印象です。
それを見ると、恍惚として、笑ってしまう、麻薬のような光の柱や隕石のせいで、人間がどんどん命を失っていく現実。
2008年から12年までの、天文学クラブの二階堂と山田、二階堂の妹の3人を中心とした物語と、2096年に生きる、山田の曾孫を中心とした、二つの時代のストーリーが、リンクしつつ、進行しますが、この登場人物達の見分けも、いつもの芝居程、明確ではなく、時々、どちらの時代の場面かとしばらく迷うところも多々ありました。
日本各地が、光の柱に支配され、人口の少ない地方に、難民が集まって行く中で、山田は、生まれた土地を難民に譲り、自分は、二階堂の妹に求婚して、二人で、新天地を求めて、流浪の民になる。
そう理解したラスト場面も、よくよく考えれば、山田は、安井さんが二役演じている曾孫の方だけれど、伊勢さんの役は、二階堂の妹のみの表記しかなく、では、2096年に、山田が求婚した伊勢さんは誰?と、わからなくなった部分もあり、気持的にスッキリしませんでした。
時代を超えて、柱の大使として永遠の命を得たらしき、二階堂に対して、曾孫の方の山田が、「君とは血が繋がっている」的な発言をするのも、それは、単に彼の妹の曾孫だという意味か、もしくは、もっと別の意味があるのか?
とにかく、何かと難解で、わかりにくい作品だと感じました。
以前の前川作品は、SF的な世界を、具体的にダイレクトに信じ込ませてくれる、明快さと、大胆さが魅力でした。
見えない敵と闘う中で、結び合える、人間の絆や愛情を、実にストレートに感じさせて頂けることが、イキウメ観劇後の醍醐味でした。
そういう感動作は、もう観られないのかもしれないと、少し、落胆した分、個人的な満足度は、少なくなったのだと思います。
がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」
製作委員会
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
捻りの効いた
牛髑髏タウンさんの短編に真面目に取り組んだという印象です。
ネタバレBOX
『ゴースト〜四畳半の幻〜』 民族が異なると、怖い対象も若干異なるのかもしれませんね。足が見えていても足が見えていないものと理解しようと決めたのに脚線美が美しいとはこれ如何に。男が残ってこれからも宜しくがオチでは何か弱いような気もします。
『がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」』 美香子の顔の表情がとても良くて、一人で勘違いしているところやドジなところが存分に伝わってきて楽しかったです。しかし、話が進んでいくと、小学生の時に好きな男の子が交通事故で亡くなったことがトラウマになって恋愛下手な今は女子大生になった美香子が友人に相談中に酔っ払って寝込み、転機となる夢を見たという話になりました。いい話ですが、伝わり切らなかったような気がします。
『それでも彼女を愛せますか?』 将来理想の彼女を製造するための壮大な科学実験。彼女を構成する人の名前が多くてごちゃごちゃになりました。ようやく好きだと思った彼女の本質の部分である彼女を見付けたはずなのに、その彼女がさりげなくイヤホンをしたのが意味深でした。
原作に忠実にしようとするあまり、全体に急ぎ過ぎで間が悪かったような気がしました。後ろの二本に絞って、少し自由にやっても良かったのかなと思います。
ところで、舞台背景で使われたgiris.さんのイラストですが、パソコンで見ると不思議な部屋の様子などが分かりますが、実物は舞台の背景画としてはそれほど大きくなく、良さが伝わって来なかったように思いました。
パンとサーカス そして再び
winter/sombrero
レンタルスペースさくら・原宿(東京都)
2013/06/01 (土) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
とてもシンプルな会話劇
終始、一本調子の台詞回しで二人芝居の絡みも最後まで不協和のままといった印象。
イカルスの星
ヅカ★ガール
小劇場 楽園(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/22 (土)公演終了
満足度★★★
決勝進出おめでとうございます。
全体的にいうと「思っていたよりよかった」という感じだろうか。
ただ、どうも焦点がぼやけている印象が否めない。
「したいであろうこと」自体は面白いのだが、それが上手く表現できているのかどうか、焦点がぼやけているためにいまいち伝わってこなかった。
もっとも、逆に言えば「したいであろうこと」自体は面白そうなので、それがもっと上手く「表」に出るような形で工夫されたら、かなりいいものになるのではないか、とか素人的に言ってみる。
少しネガティブな感想になってしまったが、「化ける」可能性を大いに感じたので、期待したい。
兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★
感性
初見の劇団でしたが、面白い表現をしてるなぁと興味を持たされました。
ちょっと登場人物が多いとは思いましたし、話の着地点がイマイチのようにも感じましたが、伸びしろがまだまだあるというところに、この先の発展も感じました。
蒲田行進曲
インソムニア
Geki地下Liberty(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
蒲田行進曲
一言で感想を言えば、蒲田行進曲でした。
確かに面白いし、役者さん丁寧だし、階段落ちは見事でしたが、驚かせて欲しかった。
蒲田行進曲ではない蒲田行進曲を期待していました。
(そういうことを期待してはいけない戯曲だとは承知していますが、でも)
音割れと照明が気になりました。その辺をもう少し丁寧に。
がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」
製作委員会
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
素敵な役者サンもいましたが・・・。
全体的にどれも印象が薄いコントでした。
岸田國士原作コレクション
オーストラ・マコンドー
black A(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★
B
いい作品だけど、中央机にも客席つくると普通に邪魔でしょ。
ネタバレBOX
「取引にあらず」
又蔵(宮崎雄真)が主人のタバコ屋に若い男(野口卓磨)がやってきて、手持ちがないから尺八を担保に売ってとせがむ。その後に老紳士(蓮根わたる)がきて、その尺八が値打ち物であり、300万出してでも買い取りたいとせがむ。又蔵が中間に入って男から100万で譲ってもらい、老紳士に高く売ってやろうとほくそ笑むが、二人はグルだったと分かる…。
又蔵のアッパーテンションと冷めた妻(でく田ともみ)と娘(土屋咲登子)らの対比がいい。転換を利用した詐欺師二人のアッパーなダンス(とパニる又蔵ら)も○。そして、島岡は学生には見えない。
「ヂアロオグ・ブランタニエ」
とある男に好意を寄せるセーラー服な由美子(小宮一葉)と奈緒子(遠藤留奈)。女心が衝突してしぼんで爆発し、ハイテンションで着替えて外に飛び出す…。
男が別の女とくっ付いたら死ぬという由美子と、逆に男を殺すという奈緒子の違いがいい。実際は男は由美子を選んでいるワケで、それでも自信なさげな由美子が一見いじらしく、虚勢を張る奈緒子も乙女心全開の作品。女の子らしくかしらないけども、突っ切った先に弾けた表情で着替える演出が気に入った。表情豊かで動きの軽快な遠藤がかわいい。
「ここに弟あり」
音大出の洪次郎(後藤剛範)と同棲する紅子(安川まり)の家に、洪次郎の兄・基一郎(兼田利明)がやってくる。同棲の相談もなく、どこの女かも知らず、親からは反対されているという現状に心配する基一郎は、紅子に一旦家へ戻るよう説得し、自分がケツを持つと約束する。よく話を知らない洪次郎は、感情的に出てけと兄に言い放ち、兄は出て行く。誤解だったと知り、また紅子に金を渡した兄の真意を知った洪次郎は、ピアノを弾き鳴らす…。
親の心子知らずな作品。そして、弟からしてみればコンプレックスな兄への微妙な心を描く作品。後悔にくれる洪次郎もいいが、兼田の兄演技が抜群にいい。ずっとずっと弟と想って想ってきて、弟から誤解され疎まれても、それでも想う兄の姿がかっこよくて眩しすぎる。
90分。
Give your partner good end
インプロカンパニーPlatform
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
インプロの愉しみ方
インプロビゼイションは、何が起こるか、演じる側にも完全には分からないという緊迫感を背景に、観客を否応なく巻き込んでゆく。Platformは、即興の持つこのような特性を前面に出すことで、誰にも予測できない未来を俎上に載せた。この臨場感がたまらない。役者陣の臨機応変なレスポンス、音響、照明のスピーディーでセンシブルな反応、構成全体の理知的な組み立て、ハプニングの面白さが相俟って、二度と同じものは観られない非再帰性を楽しむことができる。
当然のことながら、観客は観劇しつつも受動的であってはなるまい。受け身では、即興の楽しみが半減することは明らかだからである。観客が、フィジカルなレベルでもメタなレベルでも参加できる要素が、主宰者サイドから幾つか出されている。こういう素材を上手に利用してエキサイティングでヴィヴィッドな観劇体験をしてほしい。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
う~ん、やられました。
これは良かったですね~。まず、ウイルスの擬人化という発想がすごい。そのウイルスに無邪気さ、悲しみ、喜びなどの感情を与えたのも、この物語に不思議な存在感と演劇性の高さを与えている要因の一つ。今回は構成がかっちりとしていて、観客目線からのアプローチも随分研究されている感じだ。すごく解り易く、観やすい。どんなに激しく動いても、お話の基準点は常に中央にあり、無理に声のするほうを見なくてもきちんとストーリーが追えるようになっている。急がしい感じがせず、目線を転じることがむしろ楽しみだ。衣装も素晴らしかった。キャラクターをよく表わしていて、カラフルで美しい。仮面や木の葉に至るまで丁寧に作られていて、ほうっとため息が出る。
明らかにプロの人が全体のバランスを見ながら作ったきっちり感があって、舞台全体に何か新しいものが確立されたような感じがしました。美しくて、哀切感に満ちている舞台。ラストは絵のようでした。音楽も秀逸。
ネタバレBOX
ここからは無理なお願い。くぐるがパンデミックを引き起こすあたり、クラシックバレエのような激しく美しい動きがあったら舞台全体にどんなに凄みが増したかと思う。いわゆる「死の舞踏」のようなのが見たかったなぁ。それから、街の人々の恐怖や苦痛、怨嗟の声、進撃や死や恐怖を暗示するライティングなど、こんなのもちょっとあったらタクマやくぐるの無邪気さとの対比がもっと鮮明になったと思います。以上、欲張りな観客からでした~。