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「小さな家と五人の紳士」「カラカラ天気と五人の紳士」

「小さな家と五人の紳士」「カラカラ天気と五人の紳士」

演劇集団若人

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

死に方
面白い。「カラカラ天気~」のほうが好み。休憩10分の120分。

ネタバレBOX

「小さな家と五人の紳士」
ダンボールに座ると気持ちいいとか話してる5人の前に、「母」を鎖に繋いだ女性がやってくる…。
なんか観念的。自分が他者をおもうことと、他者が自分を思うことのギャップとかそんなのかな。つまんなくないけど、いまいちピンとこなかった。

「カラカラ天気と五人の紳士」
棺おけが当たった男らの中で、死ぬことになった男を電柱に登らせ、死なそうとするも男は死なずにいるところへ、女性が二人やってきて、虫干しだといって化粧品等を並べはじめ、これから死ぬという…。
電柱のくだりからして面白い。話的にも、演技的にも良かった。女性が加わってからも面白い。いい感じにぶっ飛んでた。セリフがキレてていい。

平良の声の調子がすき。他の俳優も声の感じに特徴があって良かった。日高望は、前回観た「受付」の女役も良かったように、不条理劇の意味悪さを体現するような演技が上手い。
Chouf Ouchouf ~見て、もっとよく見て!~

Chouf Ouchouf ~見て、もっとよく見て!~

タンジール・アクロバティックグループ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

すごい!・・・けども
観方ってか乗り方を間違えちゃった感あり・・・。
「すごい」のは「すごい」んだけど、それがなかなか自分の中で「面白い」につながっていかなくてやきもき。

単純にアクロバット公演を観るくらいのノリで観ればよかったのかなあ・・・。

キャンベラに哭く

キャンベラに哭く

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

飛んでいて、面白い!
展開のぶっ飛び具合もとても面白かった。
飛びながらも、きちんと中心のテーマらしきものがあるのも良かった。

演劇的な嘘を全面に出しつつ、その嘘に役者自らツッコミを入れながら物語を進める演出もとても面白かった。

作・演出の野田慈伸さんが、役者さんでもあるということで、とても役者の魅力を活かすのが上手い脚本と演出だったと思います。
それにより、役者さん達の演技もとてもよかった。

ネタバレBOX

演技・演出の質や表面的なものは全然違うので、影響は受けていないかもしれないが、ある部分では、とても唐十郎さんの舞台に近いものを感じた。

それは、まずは、物語の飛び具合。イメージが様々に飛んで行くが中心軸はきちんとあるという点。それはとても刺激的で面白かった。

そして、役者の演技が脚本を食い破ってくる点(唐さんで言えば、特権的肉体ということになるのかもしれない)。脚本ありきで舞台ができているように見えないのだ。役者の演技を面白くするために脚本があるようにもみえる。当て書き、もしくは当てて書き加えた部分などの多かったのでは?そして、舞台を作りながら、かなり本も変えていったのではないか?
とても面白い脚本・演出だった。

たぶん、唐さんに似ていると思ったのは、作・演出の野田慈伸さんが御自身で役者やられていて、出演もされているということと関わりがあるような気がする。舞台を舞台の外側から見ているという感じがしない。舞台の面白さは役者の中にあるということをよく知っているという感じがした。


また、設定に無理がある部分も多々あったが、そもそもリアリズム演劇では全くない(演劇的嘘に自分でツッコミを入れながら物語が進んだりもする)ので、そのご都合主義もそれほど気にならなかった。
ただ、少年時代に殺人を犯した人間が、地元で教師になっているという設定だけは、その部分が、この物語の中で最もシリアスな場面と関わるところだったので、そこだけはちょっと気になった。あそこは真面目なシーンだったので、嘘っぽい設定には見えない方がよかったと思う。殺人を犯した人間が、その場所で教師をしていくことはあり得ないので。(笑いの部分だったら、それ位の設定はこの作品においては全く気にならないのだが。)

下ネタの描写は、私はそれほど嫌とは思わなかったが、ことさら下ネタだから面白いとか、下ネタであることにより一般的な倫理観を挑発しているという感じでも無かったので、これだけ面白い作・演出ができるのだったら、あえて下ネタをこれほど大々的にやらなくても良かったように思う。下ネタに頼る「にぎやかし」の作家だと思われては損なのではないか。

物語が縦横無尽に飛んでいくイメージはとても面白かったが、作品が問いかけてきているものも、同様に散漫になっていたようにも感じた。観終わった後、心に残るものが少なかったので。

と、厳しいことも書きましたが、とても面白かったです。

役者さん達がとにかく活きていてよかった。

主演の長井短さんは、その独特の存在感がとても魅力的でした。
日高ボブ美さんもエネルギーに満ちてとても魅力的でした。
津和野諒さんのちょっと空回っている感じも面白かったです。
森崎健吾さん、糸山和則さんもとてもよかった。
言い出したらきりがないですが・・・・全員、それぞれに、とても魅力的でした。
姐さん女房の裏切り

姐さん女房の裏切り

千葉雅子×土田英生 舞台製作事業

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/12 (水)公演終了

満足度★★★★

姐さん、かっこいい!
これぞベテランの味。「真心一座身も心も」とはまた違う昭和テイストが楽しい!

キャンベラに哭く

キャンベラに哭く

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

明確
描きたいことは明確でした。
露骨さが出ていることで
余計に際立っていたと思います。
ヌルとその兄とムコウジマ役は見事に
演じてたと思います。

ネタバレBOX

産卵は驚いた。
『オゾケ・ストロベリィ・ドォルズ』『イーッ!!』

『オゾケ・ストロベリィ・ドォルズ』『イーッ!!』

劇的☆ジャンク堂

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/05 (水)公演終了

ダラダラとした時間
2作品のうちの「イーッ!!」を観劇!
もう一つの作品はどうだったのか分かりませんが?
久しぶりにつまらないお芝居でした

何を表現したいのか全く分かりません
オープニングは期待させる始まり方だったのですが…
その後はダラダラと展開されるのを
観てるダラダラとした時間…

誰かのモノマネキャラ⁈
ショッカーの様な号令⁈
笑っているのは前列の身内の方々⁈

話の展開は何となく共感できて後半の流れも良かったのですが
全体的に中途半端な印象…

個々のキャラの完成度を高めて
台詞などに面白さやセンスが感じられれば楽しめたかも⁈

シアトリカル應典院に多くのお客さんを集める
この劇団の魅力が私には全く分かりませんでした…

姐さん女房の裏切り

姐さん女房の裏切り

千葉雅子×土田英生 舞台製作事業

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/12 (水)公演終了

満足度★★★★

おもれー。
そして、せつねー。笑。 すごくスタイリッシュな舞台での二人芝居。 男性のどうしょうもなさと女性のひょうひょうとした感じが素晴らしかったです! あと、さり気ない面白さがすごく光ってました。 ちょっと強引な気もしないでもなかったですが、すごく成熟した舞台だと思いました。 ただ、少しセリフを噛むことがあったのが残念だったかな。。 自然な感じの話の流れだっただけに余計に。 スイマセン。。


キャンベラに哭く

キャンベラに哭く

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

溌溂と性春倒錯!!
多少とっちらかった感じですが、各々の役者が存在感を発揮しており、元気でシュールな笑いを楽しみました (*゚▽゚*)

姐さん女房の裏切り

姐さん女房の裏切り

千葉雅子×土田英生 舞台製作事業

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/12 (水)公演終了

満足度★★★

初千葉雅子!
セットが素晴らしい!

脚本,演出は良かった。

徐々にエンジンかかっていった土田英生は良かった。

千葉雅子に期待していたが,僕はマラソンランナーの千葉真子の方が好きだ…

14日の土曜日

14日の土曜日

東京AZARASHI団

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★


客が来るたび芝居のストップがあり、それに対応できない演者の拙さには興ざめしたが、それを補う演出家の対応が手助けし、脚本、演出、が良いのであろう、徐々に引き込まれ笑っていたが、隣のの女性が何故か怒って床をガンガン踏み出しやがった…

忍者桃丸伝 ~そのNINJA多少難あり~

忍者桃丸伝 ~そのNINJA多少難あり~

劇団 EASTONES

ザ・ポケット(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい時間でした
とても面白く、楽しい時間を過ごしました。ストーリーはシンプル(?)という気がしましたが、笑えるボケやツッコミ等が満載で、とても面白く感じました。そしてアクション・殺陣が素晴らしく見応えがありました。これを子供が観たら、忍者になりたくなってしまうだろうなと思いました。桃丸は愛すべきキャラクターで、何とも憎めず可愛らしかったです。テーマソングも面白いし覚えやすくて、ずっと頭を流れていました。どんな世代の人も楽しめる、楽しい舞台だったと思います!

すだま

すだま

エムズクルー

「劇」小劇場(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題726(13-151)
19:30の回(晴)。18:31受付(チケットに整理番号あり)、19:00開場、開演までBGMなし、膝高、正方形の舞台、床面に道路地図のような模様、いたるところに木製の椅子か箱のようなもの(微妙に形が異なる)、正面奥、細木の格子、中央は開いていて、丸、菱形、掛軸のように長いもの…薄く透けてみえる布がかかっています。下手、奥に打楽器。19:32(前説2時間2分)、19:35奏者スタンバイ開演〜21:35終演。こちらは初めて。当パンによると「死神」に続くお話だそうで、みていないのですが、劇中、説明があるので大丈夫。男性1名、女性6名(デザインは違うけど同じ色の衣装)によるお芝居。「演じ分ける」手法は何作かみたことがありますが、初めて違和感なくみることができました。打楽器のいろんな音、椅子を組み合わせた場面転換、セリフがないシーンでの細やかな仕草、灯の使い方、とてもよかったです。

ネタバレBOX

初日だったからかセリフが少し硬いものの、舞台、奥、客席ギリギリと大きく使っている。飲み食い、うたた寝する後ろ姿もまた巧い。
ソウルドリームズ

ソウルドリームズ

ぱるエンタープライズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/05/28 (火) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度

ちょっと、どうかな
皆さん仰るようにこの作品は「サスペンス」でもなければ「ミュージカル」でもない。“殺人未遂事件”という内容だけでサスペンスなどと言ってほしくない。歌うシーンも確か3回だけで声量もなく何も訴えかけてこない。内容もお粗末で登場人物の描かれ方が浅いので何も共感できない。若い役者だらけなんだからもっとエネルギーを感じさせてほしかった。

恐怖が始まる

恐怖が始まる

ワンツーワークス

劇場HOPE(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了

満足度★★★★

演劇的表現力の高さ
まず冒頭のスローモーションとストップモーションの身体表現にハッとさせられた。「徐々に恐怖が迫ってくる」という表現にピッタリだったから。また同じ茶の間なのに、二つの家族が瞬時に入れ替わり場面が転換していく手法も面白い。演劇ならではの表現力の高さを感じた。また、役者陣の安定した演技力も相まって見応えのある舞台となった。
この物語で語られるのは「見えないもの」(放射能汚染)を、時の経過とともに「ないもの」「なかったもの」にしてしまう「人の心」の恐ろしさ。これは我々に突きつけられた大きな問題である。
それどころか、渦中にいる原発作業員でさえ、組織のため、義理や面子のため、「見えないもの」に蓋をして「ないもの」にしてしまうことの愚かさ。ラスト近く、仕事を続けようか、やめようかと迷う若い作業員に白血病で亡くなった年嵩の作業員の妻が「自分の真ん中にあるものをまっすぐに見つめて答えを出す」よう話すシーンがある。そう、「命より大切なものなんてないんだよ」というシンプルかつストレートなメッセージが痛いほど突き刺さってくる。ラストの、登場人物たちが1からカウントしていくシーン。一つ一つに祈るような思いが込められていたと感じたのは私だけだろうか。

駄菓子屋ケンちゃん

駄菓子屋ケンちゃん

もざいく人間

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

ぎゅうぎゅう
超満員でぎゅうぎゅうでした。座席の間がなくて。隣の人と肩がくっつかないように小さくなって観なくてはならなくて。それがちょっと辛かったかも。

制服姿にびっくりしました。あれで服が入るようにダイエットしたってことは、、、。存在感ありました。

ネタバレBOX

商店街の話のほうはわかったけど、DVDのほうの話はあれで終わりですか。あっけなかった。もっとすったんもんだがあるのかと期待してたのですが。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジョウキゲンの孤独
“ゆる~い感じでやってます”と自称する劇団もある中で、
観客動員を明確な数字で目指すハングリーな姿勢は新鮮であり賭けでもある。
作品に自信があるから何としても観に来て欲しい、そのためには何が必要か
考え抜いた末に出来ることは全てやった、それがビシバシ伝わってくる公演である。
観客動員2718人、行くんじゃないか?行くでしょ、行けー!という気持ちにさせる。
もう一度行けたら、次は末原さんのラストの慟哭を間近で感じたい。

ネタバレBOX

日暮里d倉庫がどんな劇場だったか、一瞬思い出せないような景観だった。
いつも入口は2階のはずだが、正面1階に入口、入るともうそこは客席であり舞台だった。
奥の階段状になった席に座る。
「ゴベリンドンの沼」の廃工場で見たような
段ボールやペットボトル、ボロ布を使ったゴミアートが下がっている。
温かい色のランプもぶら下がっている。
役者達がリラックスした表情で客に声をかけ席を勧め、ぷちぷちでくるんだ座布団を配る。
いつものおぼんろの雰囲気だ。

主宰の末原さんが役者の紹介をしてから物語は始まる。
ビョードロというのは、血液からウイルスを作り出すことが出来る一族のことだ。
一世を風靡した後、あまりに危険だということで抹殺された歴史を持つ。
たまたま村から外へ出ていて2人のビョードロが生き残っていた。
ひとりはタクモ(末原拓馬)、もう一人はユスカ(林勇輔)で、
ユスカは人間とビョードロとのハーフだ。
彼らは人間のリペン(高橋倫平)と友達になるが
リペンの父ジュペン(さひがしジュンペイ)は、実はユスカの父でもあった。

夢見ていた父と出会い、ユスカは父に認められたい一心で彼の危険な頼みを引き受ける。
“もう一度クグル(ウイルス)を作ってくれないか”
ユスカとタクモは最強の細菌兵器“ジョウキゲン”(わかばやしめぐみ)を造り出すが
軍にジョウキゲンを提供して成功したいジュペンは次第に本性を現す。
ユスカの哀しい運命、自分のした事を悟ったリペンの行動、
そしてタクモの悲壮な決意と、コントロール不能なまでに強くなってしまった
ジョウキゲンの行く末は…。

この公演で一時も目を離せないのはジョウキゲンを演じるわかばやしめぐみさんだ。
登場の場面から、その天真爛漫なキャラクターが観る者の心をわしづかみにする。
末原拓馬さんの創り出したこの主人公は
ゴベリンドン同様、“存在の矛盾に苦悩する”キャラクターであり
その陰影の深さが実に魅力的だ。
わかばやしさんは、隙のないテンションでありながら台詞にメリハリがあり、
タクモの喜ぶ顔が見たくて命令に従いあちこちに赴きながら、
次第に疑問を抱くようになる繊細な変化を見事に表現している。
可愛くてひたむきで強くてひとりぽっちで哀しい。
ジョウキゲン、これはもうわかばやしさんの当り役だろう。

脇を固める人物がまたハマっている。
小狡いジュペンの二面性を鮮やかに演じ分けるさひがしジュンペイさん、
温かい言葉を口にしながらも巧みにウソ臭さを漂わせる台詞が上手い。
“最後の良心”ともいうべきリペンを演じる高橋倫平さん、
知ってしまった悲しみに打ちひしがれながら責任をとると宣言するところ
きれいな声が少年役にぴったりだし台詞に説得力がある。
今回初めて林勇輔さんを拝見したが
その声と立ち姿、動きの美しさに魅了された。
妖精のような容姿が哀しみをいっそう際立たせる。

役者たちが縦横無尽に走り回ると風が起き、傍らの段ボールが揺れる。
ゴミアートが単なる苦肉の策やテイストの表現だけでなく
ぶつかっても安全な極めて機能的なセットだということがわかる。

おぼんろの公演を観る度に感心するのは、プロのチームワークだ。
今回もフライヤー、美術、音楽、衣装、照明と一つひとつが充実して素晴らしい。
おぼんろの世界観を共有した上で、それぞれがプロの仕事をしている。
特に今回は照明と音楽の素晴らしさに圧倒された。
そして衣装、シンボリックなジョウキゲンの衣装といったら!

この舞台、コンパクトにして全国ツアーすればいいのに。
関東一円、あちこちの小劇場でやってもいいし
学校、体育館、公民館、どこでもできそうな気がするのは素人考えかしら?

うさぎストライプも演劇展 『おやすみおかえり』

うさぎストライプも演劇展 『おやすみおかえり』

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/11 (火)公演終了

満足度★★★★

うろ覚え ?
 3.12人災を普通の人々が、懸命に受け止めてゆく姿を淡々と描く。女子の感性の透明度を上げたような作りになっているので、詩的な味わいの舞台だ。”桜の園”は言うまでも無く、ブルジョワ勃興期の没落階級の話だから経済が背景だが、この作品の背景は制御できない科学技術による人災が背景なので、わざと”うろ覚え”としているのだろうが、内容は、深刻である。そして、各家族に起こっている不幸の原因に影を落としているのが、3.12人災かやその複合的結果であることすら、感じさせるのだ。ラストシーンも見逃せない。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

分かり易過ぎる
 物語がどのように展開するか、その粗筋などは、既に書かれているから、基本的には、言及しない。唯、細菌兵器そのものである、クグルが、上機嫌と名付けられていることに関して、誰もアイロニーを指摘していないようなので、この点は注意を喚起しておく。
 作家、関係者の何人かには、口頭で既に伝えてあるし、創作の秘密に関わることでもあるので、ネット上で、創作テクニックを今、明らかにしようとは思わないが、もう一段のランクアップを、次回に望む。
 で、今回のシナリオを活かしつつ、劇的効果を更に高める為には、矢張り曖昧化が必要だろう。余り、理屈でも感覚でも先読みできてしまうものには、ヒトは深みを感じないものだ。具体的方法は、先にも書いた通り関係者には話してある。職業上の秘密として後は、今後の彼らの作品を観て感じ、考えて欲しい。

 (追記6.19)
 

『DRYuuuu!!!』

『DRYuuuu!!!』

激団リジョロ

シアターシャイン(東京都)

2013/05/31 (金) ~ 2013/06/10 (月)公演終了

満足度★★★★

150分の上演時間もさほど長く感じず
荒廃した未来、地上の有害なガスを浄化するために地下で作業するグループがいた…なSF設定だが昔の鉱山の作業場を思わせる装置(仕込みに4日って…(絶句))で繰り広げられるドラマは骨太で男臭く、土着的(←ダブルミーニング)。
また、先述の装置のみならず、衣裳や小道具も凝っており(劇団桟敷童子のそれに通ずる感覚?)、結末はやや甘い感もあるが観応えたっぷりで150分の上演時間もさほど長く感じず。

女(め)かくし

女(め)かくし

ケムリノケムリ

atelier SENTIO(東京都)

2013/05/30 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

妙齢の女性の結婚観
韓国人男性と同棲中の関西人女性を通して描く妙齢の女性の結婚観。
人魚なども引き合いに出しつつ不安ゆえかネガティブな感が拭い去れず、最終的に彼女が辿り着く結論もネガティブ(むしろ過激?)に思えたが、関西流の言い回しではないか?と気付いて納得。
また、序曲的な生演奏の中、出演者たちがカーペットを敷き、諸道具類をセッティングし、最後にそれらを片付けて終わるのも面白い。

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