最新の観てきた!クチコミ一覧

113721-113740件 / 189811件中
Endless SHOCK

Endless SHOCK

東宝

博多座(福岡県)

2013/04/08 (月) ~ 2013/04/30 (火)公演終了

満足度★★★★

鳥肌
久しぶりのミュージカル観劇。
後ろの方の席でしたが、そんな事も感じさせないぐらい
力強さを間近で感じることができました。
もう一度見たいと思わせてくれるぐらい
引き付けられるものがありました。

兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★

コントの言葉選びが巧み/もっと人形の活躍が観たかった
 劇団活動を10年続けてきた劇作・演出家の男性と、引きこもりの兄がいる女性を軸に、2つの物語が交わって行きました。バックステージものや劇団の内部事情を暴露するタイプのお芝居は苦手なのですが、それだけに終わらなかったでホっとしました。

 劇中の会話は短いコントのようなやりとりが多く、つっこみが巧みで、ナンセンスギャグも冴えています。折り込みチラシで作・演出の佐々木充郭さんがコントユニット親族代表の新作を手掛けられると知り、納得でした。

 オリジナルの人形が俳優同然に活躍するのを期待していたんですが、今作はそうでもなかったですね。たまたま10周年記念アフターイベントのある回だったので、たくさんの人形を拝見できて良かったです。ロビーでオリジナルの人形を販売していることについて、前説で「里子に出します」と言っていたのに和みました。人形への一方ならぬ愛情を感じました。

ネタバレBOX

 大勢の役者さんが上半身の衣裳を黒色で揃えて、不特定多数の誰かを演じる場面では、街で聴こえる声や目に入る広告を声に出して、風景を描写します。セリフにする言葉や単語を選ぶセンスがいいなと思いました。ただ、ストーリーは全体的に盛り込みすぎの感がありました。例えば兄が宇宙人で(?)超能力があるという設定に、特に必要性は感じられなかったです。

 劇作・演出家の砂城は引きこもりの同級生に即興演劇をさせて、失われた青春を取り戻させます。演劇をやって心が癒されることにリアリティーが感じられました。私自身、演劇というフィクションを自分のことのように疑似体験することで、自分が大きく変化してきたと実感しているので、とても微笑ましく思いました。 

 劇団解散を決めた砂城の過去作品にかかわっていたドードーなどの動物の人形が登場しました。砂城が演劇から離れたせいで動物たちは消滅しそうになるのですが、彼が演劇の力を信じて再び創作を始めると、復活します。既に存在しない絶滅動物を、想像力や夢の象徴として表現するのがいいですね。ただ、わざわざ人形を出さなくても、たとえば役者さんが「私はドードーだ」と名乗って演技しても成立し得たのではないでしょうか…。人形でなければ生み出せない演劇的な効果をもっと味わいたかったです。人形自体がとても良かったので、もったいないな~と思いました。

 終演後のイベントは「紅白人形歌合戦」でした。キモカワな風貌の人形はそれぞれに個性的で、有名人の特徴もよくとらえています。前説でも異様な迫力だった美輪明宏さんの人形が再登場し、昨年末の紅白で話題になった「ヨイトマケの唄」を歌いました。散々デフォルメしてるけど(笑)、とても似てましたね。特にセリフは強烈!(笑)

 誰が美輪さんの声を担当してるのか知りたくなり、イベント終了後に顔を出した役者さんたちを凝視したところ、三輪人形を持っていたのは引きこもりの兄役の武田諭さんでした。そして彼の頬にマイクを発見!人形操作だけじゃなくセリフも歌も武田さんだったんですね…あの挙動不審でちょっとキュートな兄と、とんでもないキワモノ(として表現された)美輪さんの両方を演じていたとは…!武田さん、素敵です。
どらっぐ・ど・東京

どらっぐ・ど・東京

82-party

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

お金か愛か?
途中まで少し分かり難いストーリーに感じましたが、後半から面白くなりました。結局は、お金か愛か?生きていくにはどちらが必要か?というテーマなのかな?と勝手に解釈しました。2時間を超える舞台でしたが、必要かなと思うシーンもあったので、それを無くしてもう少し短い方がいいかな・・と思いました。主役の方の演技がとても良く、最後は切なくて切なくて仕方なかったです。

フチガミさんのフトモモ the ファイナル

フチガミさんのフトモモ the ファイナル

劇団ショーマンシップ

甘棠館show劇場(福岡県)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/11 (火)公演終了

満足度★★★

“笑”
ヨーロッパ企画永野さんが出ているということで観劇。
ドタバタコメディー。
後半テンポが速くてついていくのに必死になりました。

『ハタチ!』

『ハタチ!』

劇団 爆裂感乱写

飯塚セントラル文化ホール(福岡県)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

みました
オリジナルを中心に20年も活動を続けてきたというのはとても素晴らしい。多くの困難を乗り越えてきたと思う。とても頭がさがる。

チケット料金も低廉で、キャパ数は100位、8割くらい埋まっていると思うのだけど、こういう制作的な成果もすばらしいと思う。
専用の劇場もない中で、飯塚を拠点に長年の活動を続けてきたというのは実にすごい、新聞で大きく扱われていたのだけどそれだけのことはあると思う。

女優さんがちゃんとしていてなかなか魅力的だった。ストーリーの最後の仕掛けも見事な部分があって、110分の時間を意識途切れずに見ることが出来た。

ネタバレBOX

http://sakuteki.exblog.jp/18927286/
ガラパコスパコス

ガラパコスパコス

はえぎわ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドラマチック!
すごいすごいすごい!

対人恐怖気味な青年ピエロと老人ホームを抜け出してきた老女との数日間のおはなし。
黒板とチョークで画かれた世界に魅了されました。
いまも余韻にひたっています。

ままごとの柴くん、最初で最後の舞台ということですが絶対にやり続けてほしいです。

最近のはえぎわに物足りなさを感じていた方(わたしのことです)
観ましょう!

上演時間:約2時間

効率の優先

効率の優先

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

ドロドロからのヌチャヌチャ
全体の2~3割の台詞が聞き取れなかったなあ。型破りな展開がおもしろかった。

ネタバレBOX

演出家は会場の通常席の最後方席で確認しただろうか。変則客席によくありがちな台詞の聞き取りにくさ(役者が背中を向けてるとき)はやむを得ないとしても声が聞こえないのはどうなのか?無理に声をおさえる(くぐもらせる)のはよい。しかしちゃんと声は届いているのに何言ってるのか分からないのは、役者の声質によるにしてもそこは当然演出家の責務。(滑舌悪いからあの役者ダメって勘違いする客もいるだろう。)確かに自然な会話のようでありさもどこかのオフィスのようではあったが、私は聞き取ることに神経を費やしまた聞き取れない場面で客がうけたりしてイライラしてしまった。この会場は不向きだったしここでやるならもっと客席を中央に寄せるべきだったし、もっと言うならあごらでやるべきだったしあごらで観たかった。
すだま

すだま

エムズクルー

「劇」小劇場(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★

バランス
パーカッションは当たりだと思いました。
それを含めた環境の質感は高いと感じました。

舞台床面の柄も大通りと川が赤くなぞられていたとすれば、
俯瞰で観ると京都の地図のように感じました。

ネタバレBOX

3ステ目を観覧したところ、
椅子の取り扱いは素晴らしい観せる場転でしたが、
滑舌を棚に上げたとしても有り得ないほど噛まれてました。
役者単位の稽古不足ではないでしょうか?

観終わってみても、朗読を取り入れたことにポジティブ要素が
感じられませんでした。
TAKE-MITSU

TAKE-MITSU

キタムラ印

千本桜ホール(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/10 (月)公演終了

満足度★★★★

なんか
とてもよかったです! SF学園もの?みたいな。 ストーリーはありがちともいえるような気もしないでもないですが、役者の方々の演技が素晴らしく、とても面白かったです! アクションも迫力がありました! 演技が楽しめる、そんな舞台だったように思います。 いや、ストーリーも強引かなと思うところがあるような気がしつつも、十分面白かったのですが。笑。



うさぎストライプも演劇展『おやすみなさい』

うさぎストライプも演劇展『おやすみなさい』

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

夢の話は
すぐ忘れてしまいます。もう憶えていません。

…私も“りさいくる”。

ネタバレBOX

我が娘か、恋人か、どこかに行ってしまわないように、病気と思い込ませて寝かせつけることで部屋に閉じ込める粘着質な男とその女性の話。

ベッドが置いてあったのが、以前観たときと異なっていて新鮮でした。

彼女の分身たちに様々な単語を素早くぶつけ、連想するイメージを即座に言わせて夢の成り立ちを表現するようなシーンは、即興風ということが分かっているので実につまらない感じでした。じゃあ、本当に即興でやったら良いかというと、言葉に詰まらずに気の利いたことを言うのは無理ですから、それは止めた方がいいのですが。

最後、彼女を絞め殺し、男は睡眠薬を飲んで、シュールな『おやすみなさい』でした。
絶句

絶句

秘密結社ブランコ

あさくさ劇亭(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

二作品通しがおすすめ
まったくテンションの違う作品でした!
静かで、叙情的なチックタック。
鎌田ボンバー炸裂のラブレター。
果たして、物語につながりはあるのか?
みてのお楽しみでございとうざい。

第4回せんがわ劇場演劇コンクール

第4回せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

無題730(13-155)
16:10の回(晴)。8団体によるコンクールの2日目、お目当ての「THEATRE MOMENTS」は「グランプリ」を含め3つも受賞!表彰式もみたかったのですが、2時間以上空くので、終演後、佐川さんと少しお話し帰宅、トコトコ歩いて角を曲がると、ちょうど豊田さんが出ていらしたところで、ご挨拶(Holidays@北沢タウンホールは2/12でした)。

「調布関連の素材を取り入れた30分の作品」、ウィキペディアで「調布」を調べると…近藤勇、つげ義春、水木しげる、ひし美ゆり子…、おっと「ぼくと、ぼくらの夏(樋口有介)」は読みました。その中での、安部公房。読書(のうち小説)の多くはSF関連、その関係でほんの少し知っている作家です。

前の劇団が終わってジャスト35分後に開演、分刻みの進行。16:05前説(場内アナウンス)、16:07幕があき、16:09ブザー、16:10開演〜16:40終演。舞台の四隅にトイレットペーパーのロールが14コ、縦に積み上がっています(中に心棒あり)、床にもひとつ。あえて前説から始まり安部公房との関係を語りつつ、客席へもつっこむ。

白いトイレットペーパーのロールが、穴あきのバウムクーヘンかドネルケバブにみえる。

「R62号の発明(単行本1956/12)」の中の短編(未読)、およそ60年前の作品、1956年:国際連合に加盟、「王様と私」「空の大怪獣ラドン」…。

どのような背景があるのだろう。「泥棒会社」の入社試験、会社は社会に貢献するものでありながら主人公は社会に「必要な」犯罪者へと堕ちてゆく。お揃いのデザインで仕上げた衣装(型やグリーンのラインはみな違う)、黒いパンツと靴。トイレットペーパーは紙幣であり、紙片であり、また噴き出す感情のようにもみえます。黒い舞台に白いラインが流れ、澱む。主人公の鼓動に合わせたように役者が動き、囁く。

他ではみない表現なので、偶然、劇団のサイトをみてすぐ予約。次回は、10/3〜7(@イプセンスタジオ)、「パニック」「走れメロス」。受賞したので、2014/3/3〜3/9まで受賞公演ですね。

ここ最近、ダンス系のコンクールに2回行って「表彰式」まで残っていたのに、賞はいただけなく、今回、帰ったら表彰…結果がよかったので。

他劇団との競演モノはまずみないのですが、来てよかったです。欲を言えば、もっとみたかった…ですので☆一つは次回の本公演の時のためにとっておきます。

追記:朝食は、納豆ですね。

うさぎストライプも演劇展『おかえりなさい』

うさぎストライプも演劇展『おかえりなさい』

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★

実質
10分。

ネタバレBOX

一緒に暮らしている何とかの方舟のような暮らし方でした。

小学校から絵画教室に帰宅する女の子、先生は知っているのでしょうか。どういう事情でこうなってしまったのか知りませんが、本当の親御さんが可哀想です。

何とかの方舟のような暮らし方のその主宰が死んでも、頭は何でも良いのでしょう、新しい主宰を引き込んでこれからもこれまでの生活を続けるようです。

実質10分の内容を、同じ台詞を何度も繰り返し、役者を持ち上げて運んだりするパフォーマンスを入れて、体力と相談しながら40分に延ばしたような印象でした。
14日の土曜日

14日の土曜日

東京AZARASHI団

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

「観客がいないと、舞台は成立しない」

「観客がいないと舞台は成立しない」という当たり前のことを、見事なドタバタ・コメディーで教えてくれた。

シチュエーションは、葬儀場である。それなのに、上階にはライブ会場「スタジオライフ」が営業中のため、常に激しいロック音楽が鳴り響く。
「あえてミスマッチな劇場にしたのは何故か」を考えたが、答えは その形状に見つかった。

開場30分間のうちに使われる“通路”を、茂木(キーマン)が他の来場者を退けさせなければならない、または劇的な展開を含むシーンにとって不可欠な舞台装置として利用していたのである。

葬儀場の「清め処」で、死んだはずの男(小野寺拓郎)が現れ、しかも生命保険2億円がかけられていた事実が発覚する。
前に務めていた会社の社長は“未亡人”の妻(小野寺早紀)へ「会社の金3000万円を返してくれ」と懇願し、元同僚は「1500万円を貸していた」と告白してきた。他方、舞台の要そのものである死亡した(?)拓郎妻(早紀)の実妹は、姉が保険金目当てに謀略したものだと考える。
この設定なら、普通は(集合体としての)「人間はいかに金に嫌らしい存在か」というスタンスでも、「実は人間は澄みきった存在である」というスタンスでも、どちらにおいても描くことが可能だ。

しかし、『14日の土曜日』は、そうしたメッセージ性を もたらすことなく、極めて等身大の「人間社会」を描くのである。



シチュエーション・コメディは、登場人物の入れ替えで“笑い”が起こる。
軸となるのは、事情を把握する巻き込まれA。
今回、その大役を務めたのが、死亡した(?)拓郎の元同僚にあたる茂木だった。

その慌てぶり、女だろうが容赦しない強引さは コメディ・アクションとして面白い。一挙手一投足で ここまで 笑える舞台も 他にないだろう。

やや、茂木のオーバーリアクションが過ぎた結果、先に示した“等身大の「人間社会」を描く”ことからは遠ざかってしまった。
もちろん、シチュエーション・コメディとキャラクターの関係は、自転車のペダルと同じであり、それが「面白い」と観客に感じさせた功労も併せて記す。


最も特徴的だったのは、会場から笑いが耐えなかった点だ。葬儀場に笑いが起こる、それもまた、笑えるシチュエーションではないか。

一部の観客から 大きな笑いを貰えるケースは、どんな舞台においても あり得る。
しかし、私が観劇した回は「20代」から「50代」まで、実に多様な世代の観客が 途絶えることなく笑ったのだ。
最初は、特定のキャスト=葬儀場従業員だけに笑いが生まれているのだと認識したが、しばらく経過し、むしろ作品、舞台に対しての“返し”だと気付く。

舞台は、「観客がいることで成立する」ジャンルである。
密室のパフォーマンスをYouTubeに投稿しユーザから反響が得られることがあっても、舞台 では聴かない。「テニミュ」(ミュージカル・テニスの王子様)がニコ生配信される際、観客を入れずに流すのか。いいや、違う。


そして、“通路”が舞台の一部になるのと同様に、“観客”が舞台の像なるものを形造るのである。
改めて、考えさせられた。

私が観劇した回は、元同僚の彼女が彼氏に向かい「(あなたに)他に“男”ができた時、使えるかも」とほくそ笑んだ。“女”と言うべきところを なぜか変更してしまった。間違えたのではない、あくまで変更したのである。(おそらく)

仮に台詞を間違えたとしても、このような 面白い間違え方があるか。

可愛く照れる姿の反面、むしろ即興であり、そうカウントできなくもない出来だった。












愛しの★ギョレンジャー

愛しの★ギョレンジャー

SECOND・N PRODUCE

Geki地下Liberty(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

福永マリカ
福永マリカの時代はくるよ!
福永マリカさんが輝いていてオーラで覆い尽くしていた!
主役なんじゃないかってくらいの輝き!
最後に印象に残ったのは福永マリカただ1人!

ひつじ

ひつじ

劇団CORPUS(コープス)

東京芸術劇場 ロワー広場(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

和やかな30分間
2010年の日本初演以来、各地で何度も上演されている作品で、3年ぶりに観ましたが、相変わらず会場に和やかな雰囲気が漂っていて、楽しい時間を過ごせました。

姿はどう見ても人間なのに、無表情や爪先立ち、腹部の上下運動等、ディテールを徹底して羊に成りきることによって本物の羊に見えて来るのが素晴らしかったです。自分ではない者を演じるという演劇の根元的な魅力の1つをストレートに分かり易く表現していて気持良かったです。

妖精大図鑑 上巻・下巻

妖精大図鑑 上巻・下巻

妖精大図鑑

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/08 (土)公演終了

満足度★★★★

もっと色々見たいです。
 このサイトでチラシを見て、ちょっと気になってチケットプレゼントに応募したところ、6/8の17:20の回を見させてもらうことになりました。自宅から2駅、こんな近くに多摩美術大学のキャンパスがあるとは知りませんでした。30分で6つのお話をパフォーマンスです。気に入ったのは“トニ-と牛乳”、“さちかあそびそのに”です。牛乳のは、全員の発声がとてもよくて全台詞が聞き取りやすかったです。豆乳派になって久しいのですが無性に牛乳が飲みたくなって帰りにロ-ソンに寄ったんです本当に。でも小銭が足りずに買ったのはリプトンの抹茶ミルクでした。
多摩美大の前に五島美術館に寄ったのですが、駅から美術館、多摩美大に着くまでにお金持ちそうな邸宅&車を目にしており、「こんな家、死ぬまで私には縁がないわあ、やはり愛よりはお金?お金持ちならたいていのことは叶うのかしらん」と考えながら歩いていました。なのでさちかあそびの「金儲けのために働くなんて~」の歌詞に「おぉ!私への戒め??」って思っちゃいました。いやしかし、楽しみは生活には必要で、そのためにはちょっぴりお金に余裕があることもやはり必要です。
 あっという間の30分でした。ああいう世界観、好きです。もっと色々見たいですね(^^) 大きな劇場で1万する舞台見るのもいいけど、こういうのもいいですね。チケットがミニミニようかんなんて粋です。そして舞台における照明の重要さを感じました。大きな劇場では当たり前に照明の点灯消灯が繰り返される感じだけど、照明さんは照らしたり消すタイミングを間違えたら場面展開に支障を来す大切な役割だなと認識したんです。最後尾席に座ってた私の後ろで照明担当の方が頑張ってたのを背中で感じましたから。

多摩美生でもないのに学食で夕飯食べてから帰らせてもらいました。
ありがとうございました(^q^)モグモグ

INDEPENDENT:NGY

INDEPENDENT:NGY

INDEPENDENT:NGY

損保ジャパン人形劇場ひまわりホール(愛知県)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

「最強の一人芝居フェスティバル “INDEPENDENT:NGY”」Aブロック 観ました
 以前、津で開催された「“INDEPENDENT:TSU”」の時は、時間の都合で1ブロックしか観れなかったので、今回は二日に分けてですが、地元・名古屋でがっつり堪能しました!(A・B合間のDJタイムを味わえなかったのが心残り…)
 
 まずは、Aブロックから。


『カンコンバス』
(出演:川上珠来 脚本・演出:平塚直隆(オイスターズ))

 仮想の人に託した、田舎からのせつない脱出願望。
 たたみかける台詞群。でも、本人はそこから一歩も動かれない。


『趣味』 (招聘作品 from ギャラクシアンエクスプロージョン2)
(出演・脚本・演出:中内こもる)

 フリップコントがえんえん続くと見せかけて、最後にホロリといかせる、とてもズルい大人の作品(笑)。


『糸子』 (劇場推薦作品)
(出演・演出:ゆみだてさとこ(PuppetTheaterゆめみトランク) 脚本:鏡味富美子 美術:森文子)

 無国籍幻想的な人形劇。幼い日のおぼろげな思い出にも見える…。少々不気味なビジュアルが、東南アジア版のろくろ首・飛頭蛮を連想(汗)


『はやぶさ(MUSES-C)~星に願いを』(招聘作品 from INDEPENDENT:10&SSS)
(出演:谷屋俊輔(ステージタイガー) 脚本・演出:美浜源八(シアターシンクタンク万化))

 無限の旅路を見せる、比類なき声と身体の制御。緩急激しくドラマチック。
 こうなったら次はもう、一人スターウォーズしかないでしょう(キリッ)。


 Aブロックは、演劇の枠に挑むようなバラエティに富んだラインナップでした。ドキドキを持ち越しつつ、翌日のBブロックを楽しみに家路へ。(続く)

くりそつ人間論

くりそつ人間論

どらまちっくシティプロジェクト

こった創作空間(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

クローン
 時代のテーマを重過ぎない形で提示していると同時に、内容について良く勉強している。シナリオで展開される論理も中々のもの。演出面でも役者のキャラクターをエッジの立ったものにしたことで、劇的効果を高めている。役者陣の演技も各々を仕事をきちんと果たして良いレベルだ。

ネタバレBOX

 先進国の間でクローン技術開発競争が熾烈を極める中、我が国に於いてもヒトクローンの技術開発は秘密裏に行われていたが、出来上がったクローンの中には脱走するものも現れた。某年某月3度目の脱走に成功したクローンは、その規模に於いても、また、♂型、♀型というタイプ別に於いても最大規模のものであった。またインターネットの普及率が高まったせいで、情報は簡単に共有されるようになり、情報リンク、また関係部署への責任追及についても、そのような機関へのアクセス容易性についても格段の進歩を遂げていた。そのような状況下にあってのマスコミリークが発端となって、3度目のクローン脱走については、隠蔽体質の政府も流石に隠蔽し切れなくなった。因みに、1度目のクローン脱走は5年前、♂型クローン「1人」は、未だ潜伏中である。2度目の脱出でも♀型クローン1体が、未確認である。
 物語は政府から委託されて、クローン技術を研究するラボで進展するが、表向きは美容や健康に寄与する為にクローン技術を研究することになっている。然し、実態は、無論、軍事を含めた、人の嫌がる仕事への代替が基本である。その結果、差別は必然となった。
 ところで、クローンが脱走したことが、何でそんなに重大問題なのか、ということだが、遺伝子の転写の際、どうやら攻撃衝動を抑える機能が働かなくなっているようなのである。それで、かっとすると、躊躇なく相手を殺してしまうのだ。研究所の専任スタッフは、無論、このことを知っている。
 3回目の脱走騒ぎの折も折、自分はクローンだと名乗る♂から電話が入った。ラボサイドでは、当初パラノイアからの電話だろう、と高を括っていたのだが、電話口で語られる内容は、素人の域を超えていると同時に整合的でもある。結果、合理的に相手の要求を断ることはできないと判断したラボサイドでは、できの良い秘書に対応を任せた。秘書は、来初した♂に会って一通り話を終えた。その結果、例え客がパラノイアであるにしても、相手の話は、とても高度で、実際に起きた逃走事件とも符合していることから、客が人間なのか、クローンなのか確証を得たいと考える。だが、客もDNAを採取されることを恐れ、手袋をしたまま決して取ろうとしない。而も、勧められた茶も警戒して飲まない。最初、お茶を出したのは、臨時雇いの元倶楽部ホステスなのだが、彼女の色気攻撃にも客はひるまず、茶を飲むことは無かった。元ホステスも依怙地になって何とかじゃんけん勝負に持ち込み、漸く1勝を挙げて、頬にキスをさせ、そのままラボに戻ってくるが、DNAを取り出すには至らなかった。
 そこへ、掃除の臨時雇いが入って行く。客が茶を飲んで居ないのを見て、「折角、人が茶を淹れてくれたのに飲まないのは、相手の心を無視することだ」と諭し、冷たい茶を飲ませることに成功した。試料は直ぐに国立研究所で解析されることになった。だが、結果が出るまでには時間が掛かる。客は居座っている。而も客が、クローンである場合、攻撃本能が抑制されないので、躊躇なく破戒行動を実行してしまう。
 彼の要求は「所長に会わせろ」である。いつまでも会わせなければ、本当に客がクローンの場合には、リスクを覚悟しなければならない。彼の妻が、連絡をよこしていたのだが、到着までには、20分ばかりある。終に所長は腹を決めて客に会うことにしたが、客は「クローン産生を中止せよ」と要求する。所長が、あれやこれや、話をずらして逃れようとするが、客の論法鋭く、変形ロシアンルーレットをやる羽目になってしまう。最後の2回になった時、銃弾を発射したのは、秘書であった。客は、倒れる。然し、傷はかすり傷で済み命に別条はない。サイレンが聞こえる。秘書が自殺した。彼女が、このラボに来たのが、3年前であった。彼女はクローンであったのだ。而も、凶暴性を抑えることのできる。
キャンベラに哭く

キャンベラに哭く

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった。
とても面白かったです。役者さんたちがとにかく魅力にあふれていました。特に主役の兄妹のインパクトはすごかった。もう上手い下手とかそういうことじゃないみたいな。ずっと笑って観れました。個人的にはすごくまともな演劇をみたという感じがしました。皆で歌う歌のスタッカートが効きすぎているのがつぼでした。また次も観に行きたいと思います。

このページのQRコードです。

拡大