
隣の人
よこしまブロッコリー
K・Dハポン(愛知県)
2013/06/07 (金) ~ 2013/06/10 (月)公演終了
満足度★★★★
よこしまブロッコリー「隣の人」観ました
高架下・半二階という、癖の強い空間のライブバー「K.Dハポン」。よこしまのホームグラウンドです。
つかみどころのない世界の、ほんの一片を切り取って提示。
夢の中のように、異なる価値観の世界をたゆたう感触。忘れない事、忘れられない事、忘れたくない事…。終わり無き閉塞間の中でも、人間らしく「生きたい。
魂のほんの一時の溜まり場でも、心のうねり、ドラマが起きる。
K.Dハポンならではの、演技空間と客席の近さ(ほぼ同じフロア)が、世界の境界のうやむやさを感じさせる。(私の席のすぐ隣を、役者が何人も通ったり語ったりしていたw)
静かに、世界のほんのささやかな揺らぎを見つめる無数の眼。よこしまの作る世界観にぴったり。
久々に出演した主宰の演技も、物静かに光る。
四国・松山でも上演されたという「ライフ・イズ・ストレンジ」シリーズ、一挙連続上演を、いつか期待してます

浦安ロック
昭和芸能舎
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
観に行って良かった!
観劇当日の朝に体調が非常に悪くなってしまい観劇を諦めようか悩んだのですが、浦安ロックのチラシを見ていたら元気が出てきたので「観に行ったら元気になれるかな(笑)」と冗談交じりに観劇を決意しました。
オープンニングから威勢のいい掛け声に巻き込まれながら、あっという間に昭和の時代にタイムスリップしました。
当時の浦安市における漁業という職業の立場の辛さや、地域進行に向けてのみんなの心意気など地元の新聞を見ているかのように分かりやすく、気付けば観ている私たちも地元住民のような気持ちになってしまいました。
ラストも気持ちよく終わり、私も元気になりました。
帰りにキムチチゲ食べて帰りました(^O^)
ありがとうございました。

Wild Card
エンターテイメントユニット・liberta
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2013/06/13 (木) ~ 2013/06/15 (土)公演終了
満足度★★★★★
充実の出来映え
リベルタの公演は過去3作品ほど観ていますが、
いままでは若手の公演という印象で、
「将来が楽しみ」なユニットだと感じていました。
今回の公演はたいへん仕上がりも良く「今熱い」ユニットだと認識を新たにしました。
脚本も良くできていて感心したのですが、メンバーと同世代の女性によるものだとうかがい、びっくりしています。

ヘッダ・ガブラー
アトリエ・センターフォワード
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/06/05 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
今年これ以上の演技って観られるのだろうか?
夫婦とそのお互いの元恋人計4人が、
ひとつの部屋に揃った時にドミノが倒れ始めた。
最終的には何か絵を成し遂げる訳でも無く、
倒れ散らかしたままテーブルの端から牌が落下して砕けるだけ。

マリオン
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
90分で幾世紀もの旅の余韻!
ありがとう!なんとも言えない旅でした。なによりも、役者さんが何役も見事に演じ分けるのに驚き、尊敬してしまった。光と自然の流れに場面の切り替えが同期して心地よかった。役者さんたちの目線に吸い込まれ、一緒に景色を思い描くことができ、一体感を味わった90分の間に幾世紀かを行き来してしまった。こんなにも感性を揺さぶられる体験は生の劇場空間だからこそ味わえるもの!役者さんたちの熱演ぶりに参りました。もういちど、ありがとう!!

千年の狐と小さな嘘
PocketSheepS
TACCS1179(東京都)
2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
女狐に恋をした!
女狐に恋をしてしまった!!!
冒頭、おどろおどろしい妖怪変化のシーン、
妖術を使う女狐は本当にすごみがあっておそろしく、
こんなのを2時間観させられるとは先が思いやられるなと思ったが、
氷がとけていくように次第次第にコミカルになって、笑がもれてくるうちに
後半に行くにつれていろんな愛の形がでてくる。
愛とは呪い、とはよくいったもの。
シリアスなホラーが甘味なロマンスに転じていく。
最後は、その妖術で人間をいかにでも惑わせるはずの女狐も
愛した者の心までは操れず、逆に人間に惑わされる。
弱みをみせる女狐の切ないまでのいとおしさ、狂おしさ。
こちらが女狐の妖術にかかってしまったよう。
最初のシーンで現実離れした不安と恐怖の世界へ客を誘い込んでおいて
後半のロマンスをより甘美なものにしていく展開の妙。
キャストすべてが無駄なく効いていて、
背の高い兄弟の弟役一人をとっても、とてもいい味を出していた。
こんな面白い作品、久々にみた。
それにしても、いとおしいあの女狐。
閉幕後、主演女優さんに会うことができたが、
私が愛したのは彼女ではなく、あの女狐。
ゆえにあの舞台が再演されない限り、私の恋人には二度と会えない。
いつの日か、また誰かが刀の封印を解いてくれることを願う‥

マリオン
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
小夏さんの魅力満載
切なさが突き刺してくる痛みを、柔らかく包み込んでくれるような、愛と優しさに満ちた時を、過ごせました。
大人の女の感性と、少女の透明感が輝いて、とても魅力的でした。
命が求めて止まないもの、支える想いと、生み出す力に、思いを馳せました。

駄菓子屋ケンちゃん
もざいく人間
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★
初観劇
笑いは◯! いい話で終わりきらないところが「らしさ」なのですかね!? 笑いはネタとアドリブ、いいバランスだったと思います。 説明にある、恒例のシャワータイムは???観たかったです!

フライング北海道
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★
意外とシニカル
北海道ってもっと全員血液型O型!みたいな大らかさを、
過去に暮らしていた実体験に重ねて勝手にイメージしていたので、
その意外性がちょっと興味深かったです。けど、これ書いた方は
北海道嫌いなんだろうなって思いました。
役者は多種多様なタイプが揃っていました。
中でも伊藤尚勇と楠夏子が良かったです。

SAMURAI挽歌 III
水木英昭プロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

re:cycle 2【ご来場誠にありがとうございました!】
ラフメーカー
ギャラリーがらん西荻(東京都)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
心情は表せてた
一話目のとあるシーンで効果音が少し被り過ぎなのはあったが、どちらの物語も、描かれてる心情をなかなか上手く表せてたと感じましたね。今回も面白かったです。

バイト
カスガイ
テアトルBONBON(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了
満足度★★★
面白かった。が。
「確実にもっていく」役者ばっかり11人、面白くならないわけがなかった。
どの瞬間もしっかりと惹きこまれる空間はさすが。
ただ物語構成にはあまり乗れず、だったかも。
いい感じに居心地が悪くて楽しかったんだけど、終盤ある小道具(※ネタバレ1)が登場してから以降の展開には「それでいいの・・・?」感がぬぐえず。
玉置さん演じる井上と山崎さん演じる日高の生が際立つ面白さはあれど、それ以外のキャラクター像が、それまでの流れとつながらなくなっちゃってたような気が。
もう一回観れば違うのかもだけど。

サクラにままごと
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★
うーんちょっと惜しい
若い女優陣は頑張ってましたし、ラストの展開なかなかによかった。が、途中までの展開はどうも微妙だったな。時代設定がキッチリできてないのが要因なのかな?ちょっと惜しい舞台だったかな。

『よく見ると小さい水槽』
ロスリスバーガー
新宿眼科画廊(東京都)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★
思ったより水族館を感じた
思い込みもあるだろうが、思ったより水族館を感じるれたかな。あるキャラについて、なぜあのキャラに対してそうなのかのエピソードを少し描いてもよかったかなと感じたかな。面白かったです。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
胸に残り続ける。
千秋楽、劇場の外には少しでもお気に入りの席を取りたい人、当日券を求める人で長蛇の列。噂が噂を呼び、最後のビョードロをおぼんろを体験しようと、人々が集まっていました。その中の1人でもあった自分も、この状況に興奮を隠せませんでした。
d倉庫を既存の劇場として使っていないおぼんろの客席つくりによって、きっと劇場史上一番の動員を記録したのではないでしょうか?
その半数はきっとリピーター、そして、誘われて訪れた人たちだったのではないでしょうか?
動員目標の2718人は届かなかったものの。たった5人のキャストで2097人の動員をしたこと事態が、信じられないことであると思う。
それほど、この作品がおぼんろがとてつもない魅力を持っていたのだと思う。
次回も倍々を銘打って公演をするのだろうか?
劇場を大きくする?
期間を長くする?
どんなことになれ、私は応援し続けたいと思う。

HOT
@emotion
STUDIO CREATIVE SQUARE(東京都)
2013/06/10 (月) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★
全体の流れは面白かったです
とあるイベント会社が、映画の試写会で来日出来なくなった
ハリウッド俳優の替え玉を用意しないといけない設定も面白かったです。

奮迅警護トライアロー
中央大学ミュージカルカンパニー
シアターシャイン(東京都)
2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
「戦隊物」に まっすぐ取り組んだことを称えたい
今日、戦隊物はパロディーとして描かれるケースが圧倒的多数である。
テレビシリーズで長く放映される「○○戦隊!○○レンジャー」を、コメディタッチに基づきパロディー化した舞台。
しかし、本作は中央大学ミュージカルカンパニーが公演する、生粋のミュージカル作品だ。
舞台は絶壁そびえ立つお決まりの荒地ではなく、町内にスケール・ダウンした。戦隊員もレッド、ブルー、イエローの3人に限られている。そして、お馴染みの“敵役”でさえ わずか2人。
全体的に まとまった、分かりやすい勧善懲悪だろう。
ミュージカルなので、歌って踊る。歌唱力はマチマチではあるが、マイクの拡声効果を使用しない“生声”としては十分なボリュームだった。
演劇+ミュージカルの、水と油が一つのお皿で区分けされた形は残念である。「ミュージカル」を提供するからには、もっと融合した形を目指すべきだろう。
役者に関して言及すると、モンドガール風の女性は極めてセクシーかつ、立ち振る舞いに威厳を感じ取ることができた。
もう片方の“敵役”も、衣装やメークは ともかく、非常に魅力あるキャラクター性だった。
“敵役”2人組に比べれば、戦隊3人は
「迷い」が あった。
どこかで客観視する自分がいたはずだ。観客から見た自分なのか、はたまた違うのか。私には分からない。
戦隊物をパロディー化しないどころか、真っ向から 描く舞台は滑稽ではある。
しかし、それは確実に観客の心に響く。

フライング北海道
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★
渾身のSFコメディ
上演時間125分という渾身のSF(と言ってイイのか?(笑))コメディ。
あれこれそっち系のネタ満載で元ネタを知っていればいるほど楽しめるが、盛り込み過ぎで中だるみ感が無きにしも非ず。
しかしREEさんの「あのキャラ」、出落ちかと思いきや意外とハマってないか?(真顔)

メコン流れ星
ひげ太夫
ザ・ポケット(東京都)
2013/06/11 (火) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつもながらアッパレ!
いつもながらの立体少年マンガ的世界。今回のツボはネタバレBOXに挙げるがあんなモノやそんなモノを表現してみようという発想が見事。
もしかすると吉村座長はモノを見る度に「アレをひげ太夫で表現するにはどうしたらイイか?」などと考えているのではあるまいか?
あと、今回はあるシーン(それもネタ系)の照明もナイスサポート。

エル・サボタージュ
AND ENDLESS presents
シアターブラッツ(東京都)
2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★
濃厚です。
ヒトラーとその時代。史実と背景。作中の時間軸やストーリーのカギとなっていた「エル」など、分からないところも多々ありましたが、それでも「分からなさ」によって振り落とされることなく、つまり飽きることなく、引き込まれてしまう吸引力というか求心力は流石だと思いました。
上演時間が2時間30分ほどでちょっとお尻がしんどかったので、休憩があるとうれしかったですね。