奮迅警護トライアロー 公演情報 中央大学ミュージカルカンパニー「奮迅警護トライアロー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「戦隊物」に まっすぐ取り組んだことを称えたい


    今日、戦隊物はパロディーとして描かれるケースが圧倒的多数である。
    テレビシリーズで長く放映される「○○戦隊!○○レンジャー」を、コメディタッチに基づきパロディー化した舞台。

    しかし、本作は中央大学ミュージカルカンパニーが公演する、生粋のミュージカル作品だ。

    舞台は絶壁そびえ立つお決まりの荒地ではなく、町内にスケール・ダウンした。戦隊員もレッド、ブルー、イエローの3人に限られている。そして、お馴染みの“敵役”でさえ わずか2人。
    全体的に まとまった、分かりやすい勧善懲悪だろう。

    ミュージカルなので、歌って踊る。歌唱力はマチマチではあるが、マイクの拡声効果を使用しない“生声”としては十分なボリュームだった。

    演劇+ミュージカルの、水と油が一つのお皿で区分けされた形は残念である。「ミュージカル」を提供するからには、もっと融合した形を目指すべきだろう。

    役者に関して言及すると、モンドガール風の女性は極めてセクシーかつ、立ち振る舞いに威厳を感じ取ることができた。
    もう片方の“敵役”も、衣装やメークは ともかく、非常に魅力あるキャラクター性だった。

    “敵役”2人組に比べれば、戦隊3人は
    「迷い」が あった。
    どこかで客観視する自分がいたはずだ。観客から見た自分なのか、はたまた違うのか。私には分からない。

    戦隊物をパロディー化しないどころか、真っ向から 描く舞台は滑稽ではある。
    しかし、それは確実に観客の心に響く。





    0

    2013/06/17 23:21

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大