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兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★

オリジナルの人形が魅力的
オリジナルの人形が役者さんと一緒に活躍するお芝居を続けて10周年。
駅前劇場が盛況でした。劇団のファンも大勢いらっしゃるんですね。

長男が引きこもっている家庭と、劇団解散を決めた作・演出家の
2つのエピソードから成るストーリーでした。
コントのようなネタがいっぱいで、よく笑わせていただきました。
人形の登場シーンは想像していたより少なかったですね。
もっと人形が大勢出てきて、人間と同じぐらいに演技をするんだろうと思っていました。

終演後、ロビーで販売されていたおおかみの人形が可愛かったんです。買えばよかった~!

ネタバレBOX

最初は劇団の稽古場のシーンで、役者さんの人数が多くて驚きました。
出演者の皆さんは個性がはっきりしていて、魅力的な人が揃っていたように思います。
パンフレットで誰が劇団員なのかわかるようにしてくださると嬉しいです。

宇宙から来た(?)引きこもりの長男がいる一家のエピソードは、
作・演出家の創作として劇中劇の構成に収まるのかと思いきや、そうでもなかったですね。
楽しかったんですが、色んな要素を盛り込みすぎかな~とも思いました。
長男に即興劇をさせて、心を癒していくシーンが良かったです。
女性が記憶を失っていくあたりのセリフのやり取りは、
映画「五十回目のファーストキス」そっくりでしたね。

美輪明宏さんの人形の前説が面白かったです。
私が観た回は10周年記念アフターイベント「紅白人形歌合戦」がありました。
たくさんの種類の人形が見られて良かったです。
My Favorite Phantom

My Favorite Phantom

ブルーノプロデュース

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/26 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

「演劇って何なんだろう」と考える時間
役者さんがそれぞれに「ハムレット」との出合いを語り、
色んな人の記憶と「ハムレット」というお芝居の断片を見せられたように思います。
音楽は出演者の1人に相当するほどの存在感と主張があって、かっこよかったです。
照明も工夫があったのでお好きな人はいると思います。

行き着く先がわからない繰り返しは計算なんでしょうね。
とらえどころがないので「いつ終わるのかな」と考えながら座っている状態になりました。
よくわからない時間と空間の中に投げ込まれ、
放っておかれて、実験データを取られているような気分にも。
観客に対するいわゆる「サービス精神」といったものは感じられなかったし、
面白いかどうかと問われると、私は「面白い」とは答えられないんですが、
「演劇って何なんだろう」と考えることができました。
私自身に全てがゆだねられていたんだと思います。

構成・演出の橋本清さんはご自分の欲望に忠実で、
本当に興味のあることだけをやるタイプなんでしょうね。
ありがちな娯楽性はなく、メッセージを伝えようとしているわけでもなさそうでした。
自分の主張を広く伝えるために演劇をやってる方は少なくないと思うんですが、
橋本さんはその逆で、難解であることも込みで
「観客が好きに感じればいい」「お好きにどうぞ」という姿勢を徹底されているようです。

アフタートークに出演者全員が出ていて、
役者さんの自己紹介だけでほぼ終わってしまったのは残念でした。
演出家の方からもっと本質的なことを話した方がいいと思います。
可愛いデザインのチラシに作品概要が載っていたので、
当日パンフレットに挟み込むと良かったんじゃないでしょうか。
トークの最後に「質問があれば訊いてください」とアナウンスして、
橋本さんも出演者もロビーに出て来られました。
観客を置き去りにせず、対話を求めていることに好感を持ちました。

ネタバレBOX

閉じていた幕が開くと、電球が吊り下がってる以外に何もない裸舞台でした。
そのまましばらく役者さんが出てこなかったです。
やっと女優の李そじんさんが登場すると、
最初は本人だったけどオフィーリア、ガートルードと名前が変わっていって、少し頭が混乱しました。
自分は役を見ているのか、役者を見ているのか…。
演劇には不思議な関係性がありますよね。

セリフは全て台本通りというわけではなく、部分的に即興になっているようで、
聴こえても聴こえなくてもいいようでした。
ポツドールの「ANIMAL」のようにセリフが全く聴こえない作品もありますから、
演劇の常識をあえて曖昧にしていく試みは興味深いです。
左の頬(無事全ステージ終了!ご来場まことにありがとうございました))

左の頬(無事全ステージ終了!ご来場まことにありがとうございました))

INUTOKUSHI

シアター風姿花伝(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

学園祭のような楽しさ
劇場に入ってみると、手作り感のあるパネルが目に入りました。
劇場入口の物販ブースの雰囲気も含めて、
小劇場演劇というよりは学園祭のような楽しさでしたね。
開演前の小芝居も嫌いじゃないです。
コントを積み重ねていくような内容で、舞台上でも出演者が学校ノリで存分に
楽しんでいる感じ。自分の同級生が出てたらめちゃくちゃ面白いだろうな~。

劇団員が全員20代という若い劇団なのに、
内容が「笑ってる場合ですよ!」「おれたちひょうきん族」「ぐるぐるナインティナイン」など、
80~90年代のバラエティー番組のようで意外でした。
選曲が懐かしい!みんなで考えて、がんばって作っていると思いましたし、
犬と串という集団がやりたいことも伝わってきました。

ただ、笑えなくはないけれど、コント演劇を大人の鑑賞に耐えうる完成度にするのは難しいですよね。
たとえば「表現・さわやか」のように15~20分の短編コントを
つなぐ構成にしてもいいんじゃないかと思いました。

チラシが可愛らしくて、すごく楽しそうなデザインです。
字はちょっと小さすぎる気もしますが、必要な情報が全部わかるし、
チラシだけで観に行きたい気にさせてくれます。真ん中の戦車もいいですね。
舞台美術は、チラシと関連性を持たせたら良かったのではと思いました。

ネタバレBOX

チラシのキャッチコピーは「狂ってるよ!でもかっこいいよ!」ですが、
「狂ってる」ほどではなかったかなと思います。
役者さんの演技のテンションにあまり変化がなく、もっと押したり引いたり、
メリハリが欲しいです。

ギャグを連発して走り抜けるには、それぞれのネタが長すぎるように思いました。
双子のエピソードの両方ともを同じ見せ方で進めるのも、
エレクトリカルパレードもたっぷりでしたね。

テキストを書いたパネルを次々に出していく演出は面白いですが、オチまでが長いかも。

鈴木アメリさんと二階堂瞳子さんのダブル主演の構造はよくわかりました。
双子の衣装が昔のアイドルみたいで可愛かったです。
男性陣は水玉模様のパンツを履いて、とっかえひっかえ色んな役を演じていました。
舞台の上下への出はけを、ブリッジの体勢でがんばっていました。
そして脱ぐのが好きなんですね(笑)。
二階堂さんとウォルト役の一色洋平さんは、プロフェッショナルとして
空気を引き締めてくれました。
生まれいづる者の為の鎮魂歌

生まれいづる者の為の鎮魂歌

劇団綺畸

駒場小劇場(東京都)

2000/05/11 (木) ~ 2000/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシが気に入って
※実際の公演期間は1995年5月11日(木)〜14日(日)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。

ネタバレBOX

で、実際観たのは1995年5月14日。昼間に観といてよかったなと。なんとなく置いていかれそうになりなりながらも付いて行きました。話は対して難しくなかったんですけど。南の国風の舞台美術に心癒されました。
relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

さっき観てきた
良かったです、単純に。

ネタバレBOX

ちゃんと物語を見せてくれていたと思います。それがすごく良かったです。感想としては、有る、ということを証明するのは簡単かもしれない、しかし、無いということを証明するのは難しいなと。なぜか最後に「不在による存在証明」という言葉を思い出してしまいました。
バイト

バイト

カスガイ

テアトルBONBON(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

あり、と言えばあり
全体的に言って、あり。ただ、展開が読めるとか読めないとかではなく、わかっていても引き込まれるものがあればもっと良かったとは思います。公演中なので満足度は影響を与えないものにしておきます。

「朝に死す」「レイニー・デイ」

「朝に死す」「レイニー・デイ」

劇団森

早稲田大学文学部スロープ下02room(東京都)

2000/05/10 (水) ~ 2000/05/13 (土)公演終了

満足度★★★★

スロープ下
※実際の公演期間は1995年5月10日(水)〜13日(土)です。こりっちさんでは1999年以前の情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。で、実際観たのは1995年5月10日。
非常に簡素な、悪く言えば何もない(話的にもまあ必要ないんですけど)アトリエ公演みたいな感じでしたが、それがとても物語の雰囲気に合っていました。

バイト

バイト

カスガイ

テアトルBONBON(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

噂の怪演が観れて良かった!
豪華すぎる座組ですね!
中でも玉置玲央、川村紗也が個人的に好みでした。

ネタバレBOX

あんなに凝ったチケット受け取ったのは初めてでした。
珍しすぎてつい指定席であることを忘れてしまった程です。

個人的にピークはオープニングからブランコ状態のところまででした。
正直、あれを観れただけでも満足です。

男性陣のみ部屋に残っている状態に中だるみを感じました。
あの部分は山田百次ならもっとどうにかできそうだなと思いました。

たばこ>土下座
コーヒー>おもらし
うーん・・。

何度か暴行未遂が勃発していましたが、特にその時周りで
止める・庇う時の「顔」が足りない感じでした。

全体的なトーンが自然寄りだったゆえに、
レコーダ以降に心底落胆しました。
黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

十六夜吉田町スタジオ(神奈川県)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

ラップ&昭和歌謡だけどバッチリ歌舞伎!
 『黒塚』は昭和14年に発表された、比較的新しい歌舞伎作品なんですね。4人の僧たちが人里離れた一軒家に一晩の宿を求めます。老女が迎え入れ歓待してくれますが、なんと彼女は鬼だった…という歌舞伎らしい物語です。監修・補綴の木ノ下裕一さんと演出・美術の杉原邦生さんが、終演後のトークで作品解説をたっぷりししてくださったので、理解も深まり、木ノ下歌舞伎という団体への好感度も増大しました。以下、そのトークで知ったことも踏まえた感想になります。

 木製の箱を組み立てた抽象美術でした。客席が対面式で中央に大きな柱があるため、席によっては見えないところもありますが、バランスの良いステージングだったので全く気になりませんでした。客席双方の死角になる部分もうまく使い、「見えないこと」も利点にした巧みな演出でした。カラフルな照明、意外な選曲、マジカルな場面転換は芸術的で娯楽性もあり、遊び心も粋です。

 歌舞伎の台本どおりのセリフ、歌舞伎台本の音の数に現代口語を当てはめたセリフ、そして現代口語のセリフという合計3種類の言葉を混合し、現代人である観客に歌舞伎本来の魅力をわかりやすく伝えてくれます。まず原作の舞台を完全コピーする稽古をしてから、それをもとに新たに作り上げるそうです。だから俳優の足取りに重みがあり、言葉に説得力があるのだと思いました。

 老女を演じた武谷公雄さんが素晴らしかったです。隅々まで意識が行きとどいた所作や表情のひとつひとつに深みがあり、ただ立っているだけで迫力がありました。すすり泣きをしても凄い形相で激昂しても、ひとときの感情におぼれることなく、常に自身をコントロールされています。じわりと足を一歩進めるだけの動作が歌舞伎の舞に見えた時、背筋がゾクっとしました。

 客席が背もたれのない小さなイスだったせいもあると思いますが、1時間30分はちょっと長く感じました。もともと劇場ではなかった小空間での上演でしたので、もし再演があるならいわゆる劇場でも観てみたいです。

ネタバレBOX

 ヴィヴィッドカラーの現代カジュアル・ルックの僧たちが、いかにも恐ろしそうな老女岩手(武谷公雄)の家を訪ねます。腰の曲がった老女が小さな歩幅でよろよろと歩みを進めていたかと思ったら、急に軽やかにジャンプしたり、歌舞伎調の発声で歌っていたかと思ったら、歌詞が中島みゆきの「時代」だったり(笑)。丁寧に仕込まれたギャップにかなり笑わせていただきました。
 強力役の北尾亘さんが1人で踊る場面では、ヒップホップダンスのようでいて、実は振付に歌舞伎の様式が反映されていて感心しました。長唄をラップにしたのもとても面白かったです。

 僧(夏目慎也)は岩手に「どんな罪人も赦される」と説きます。岩手は、実の娘を含む大勢の人間を殺してきたのですが、そんな自分も赦されたことを心から喜び、月夜に舞います。しかし僧たちに「(死体が山のようにある)寝室を覗かない」という約束を破られ、裏切りに絶望して鬼になってしまいます。舞うシーンの岩手の可愛らしいこと!そして幸福の頂点から突き落とされて鬼になる武谷さんの演技は、歌舞伎の様式美を取り入れた演出効果とあいまって、猛烈な凄みがありました。

 原作では鬼になった岩手と僧との立ち回りで終幕するのですが、倒れた(=成敗された)岩手に僧の1人(大柿友哉)が祈りを捧げ、誰もいなくなった後で、岩手が黒塚の中に戻っていく場面が追加されていました。岩手への祈りで救済を示し、勧善懲悪で終わらせなかったのが良かったです。岩手が起き上がって再び黒塚に戻ることで、彼女の怒りや悲しみは決して癒えることがなく、怨念は永遠に東北の地をさまよい続ける…そんなイメージが広がって、空しく切ない余韻が残りました。
糸地獄 断章 男娼

糸地獄 断章 男娼

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度

初アングラ!
初日観劇。
照明の使い方が苛烈なのは覚悟の上でしたが、そんなことに嫌だとか感じている場合ではありませんでした。声と声と声で攪拌された脳が溶け出しそうで、もはや好きとか嫌いとかではないな、と。
ギリギリと惹きつける笹木皓太さんの腕力を堪能。丸川敬之さんもいい役で、じっと息を潜めて見入ってしまいました。

いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

四姉妹、病人のいる家族の日常を淡々と描く。
今乗っている満島ひかりさん主演。
四姉妹、病人のいる家族の日常を淡々と描く。
大きな事件が起きるわけではない。
外出できないベッドにいる自分と、自分だけがいない外の世界の家族。
自分に気遣い、自分のために生活を変えなくてはいけない家族に、
感謝はしても、非常に息苦しく、むしろ忘れてもらった方が気が楽になる、ということだろう。

繊細な心の動きを感じさせる満島ひかりさんの演技がいい。
それと同時に、小さい子がいる姉妹の日常的なケンカの何気ないシーン、本当にどこでもありそうな場面が、観ていて楽しかった。

断色~danjiki~

断色~danjiki~

ヴィレッヂ

青山円形劇場(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足、充実の1時間50分!麻生サン面白い!
出演がこの3人(特に麻生久美子サン好きです)で、脚本いのうえさん、演出青木さんという顔合わせで、
しかも私の大好きな「囲み円形舞台」の青山円形劇場!!(廃館反対!!)
間近で3人の演技が観れる!というだけでもたまらない!
話はSFありファンタジーあり親子愛、ミステリーあり、コメディあり、エロ?あり、
劇場内壁円周スクリーン映像まで投入、
大満足、充実の舞台1時間50分!
特に麻生さんのコメディエンヌぶりは大好き(「時効警察」とか)ですので、舞台で観れて良かった!
しかもエロい(失礼)けど、あっけらかんともしていて。
もう何回も観たかったんですが、結構長い間やってますけど、複数申し込んでも1回分しかチケットが取れなかったので、人気があるのでしょうね。

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

劇団 東京フェスティバル

駅前劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

社会派シチュエーションコメディー
政治とテレビの世界と人間を巧妙に描く。これぞ、今どきのシチュエーションコメディー!

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

劇団 東京フェスティバル

駅前劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

ネット選挙解禁
 参院選が近い。ここ暫く地方(敢えて痴呆と書きたくなる)議会の立候補演説をしている候補を見る度、吐き気を覚える日々だったが、今回の舞台を観て選挙に行く気になった。シナリオの面白さもさることながら、役者陣のキャラも立ち、とても客演ばかりとは思えない。劇団員全員が濃密な空気を漂わせるような雰囲気こそないものの、各々の出演者が、役どころをキッチリ演じていて楽しめる。

ネタバレBOX

 TV局の選挙特番の舞台裏が、物語の展開する場所である。選挙当日、昼の出口調査では、当選枠5名のうち現職が3位までを占め、残る2議席は激戦となっている。この選挙区に大日本放送の元人気アナ、松尾が首相の肝入りで立候補した。彼女は、脳天気にトップ当選を自負していたが、「東スポしか読んだことが無い」と豪語する彼女に正確な票読みなどできる訳も無い。ところで、彼女の属していたTV局では、局の面子も掛かり、プロデューサー、ディレクターは躍起になって松尾の当選を目指す。当然のことながら、視聴率アップの至上命題にも応えなければならない。元人気アナの当選を独占配信すべく準備は万端であった。
 然し、本番迄2時間半の17時半、出口調査でトンデモナイ情報が飛び込んで来た。誰にもマークされていなかったダークホースがいきなり5位に踊り出たのである。4位は既にほぼ確定、議員歴40年のベテランで、松尾が5位との予測が完全に裏切られることになった。このダークホース、資料も殆ど無い、ネットカフェ難民出身ということは分かっているのだが。思い掛けない泡沫候補の躍進にTV局は上を下への大騒ぎ。顛末は舞台を観てのお愉しみだ。

きれいなお空を眺めていたのに

きれいなお空を眺めていたのに

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

その日の前に
こゆび侍に持ってたイメージとはちょっと違ったけど、
良いと思うなこれは。
ラストシーンまでのあれを見せられたら、ダブルコールしちゃうよね。
今回ほど「きっちょむ、嫁に来てくれ!」と思った事はない。

ネタバレBOX

SF的オチを期待すると肩透かしを食う。
なんというか、山田太一ドラマだね。
SQUARE AREA

SQUARE AREA

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

誰にも真似の出来ないお芝居!
久しぶりに私が勝手に思う壱劇屋劇らしい見応えある作品!
これぞ大熊ワールド全開⁈
圧倒的な熱量を感じるお芝居!

新しく加入したメンバーともチームワーク抜群のパフォーマンス!
新メンバーの河原岳史さんと丸山真輝さん、
小刀里那さんの堂々した演技と
旧メンバーに負けない身体能力の高さには驚き!

後半になって話しが繋がってくる内容もなかなか面白い!

全体的にはパフォーマンスが多めな印象でしたが
熱いモノが伝わってくる壱劇屋にしか出来ないお芝居!
改めて大熊くんの創造力の高さを感じさせられた作品♪

PS:ゴムのパフォーマンスは2回に分けるより
最後に集中した方がインパクトあったかも知れません⁈

誰にも真似の出来ないモノは圧倒的な力を生み出す!
観た人のTwitterの呟きの多さが反響の大きさを表している様に思います♪

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ありがとうございました。
結局、三回観に行きました。私事ですが、実家のことでちょっといろいろあってふさぎ込んでしまい、観劇は愚か、外出も控えながら数か月間だったのですが。舞台はナマモノ、こればかりは観ておかないと一生後悔をするかもしれないと葛藤しながら劇場に向かいました。おぼんろのお芝居はいつも人間の本質的な痛みを抉るもので、体力と精神力を奪われます。物語りの序盤、まだまだ感動する場面でもないというのに涙が溢れてきたり、突如自分の日常と内容がリンクして息が止まりそうになったりしました。それでも、なんと美しく、元気の出る場所なのでしょう。あそこにいることができたことを、とてもうれしくおもいます。

イカルスの星

イカルスの星

ヅカ★ガール

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/31 (金) ~ 2013/06/22 (土)公演終了

満足度★★★★

堕ちていく。
伸していく(のしていく)。

ネタバレBOX

大昔の女子プロレスには、エログロ、見世物というイメージがありました。一世を風靡して健康なスポーツ興行としての地位を確立したかに思えましたが、人気に陰りが見えると興行主は安易な方向へと舵を切りました。

興行主に恩のある天馬カケルはその方針に従い、真っ逆さまに堕ちていき、最後はあだ花のように散りました。

興行の世界の裏表を目の当たりにした小鳥遊ひかりは、カケルと出会う前の単なる演劇オタクの少女から、酸いも甘いも噛み分ける大女優への道を歩き始めました。二人の関係はナナという現場で出会った中島美嘉さんと宮﨑あおいさんのようです。

昭和のアイドル歌謡曲、初戀みたいなのはとっても素敵!

メガネっ娘のときもメガネを外しても可愛い、ゆうこりんをもっと可愛くしたような木村希さんでした。
MASTER IDOL

MASTER IDOL

u-you.company

Geki地下Liberty(東京都)

2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 面白かったです! 中山さん・杉山夕さんお得意の、「舞台はいたってシンプルで、演技力主体の舞台」 です。 女優さんたちの見事な演技に堪能いたしました。 
ストーリーが面白い、キュートで面白い、知的で面白い、関西弁で面白い、
などなど面白さ満載で、ラストへの感動シーンも素晴らしいです☆
観劇日記をブログに書きました。  

糸地獄 断章 男娼

糸地獄 断章 男娼

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

反転。
原作とは性別反転というこの物語、元通りに反転させて振り返ると、戯曲に写し込まれた歴史や社会の闇が鬱蒼然として浮かび上がってきます。しかし反転させることでその社会性が意味を無くし、幻想的なフェティシズムだけが色濃く描き出された印象。絶え間なく続く生演奏が実に効果的で、少年・繭を演じた笹木皓太くんが大正時代のモダンを駆け抜けるように叫ぶ様がアヴァンギャルドを体現。アングラというには生々しくなく、エロスというには清らかで。全編を通して一貫した誠実な演技で空間を完全に味方につけていました。やはり凄い役者さんです。物凄いです。

ネタバレBOX

大正から昭和初期、糸を紡ぐ女工達が店の裏では体を売っていて、少女が母を捜しに来る・・・という物語を反転させ、少年が父と対峙をするというお話になっているのですが、母と娘の関係をこの時代に投影させるほどの意味を、父と息子の関係には見出せないような気がしました。なので、社会の闇を感じることなくただフェティッシュだけを楽しんだ印象。

でもそれは今帰宅してから考えたことで、観ている間は笹木皓太くんの圧倒的な演技に夢中。後姿も美しく、声だけを聞いていてもその台詞回しが耳にとても心地よく。声や背中からどんな表情をしているかも伝わってきて、彼の才能に引きつけられたまま1時間45分が終わりました。白粉に紅、濃いアイメイクを施したアングラメイクも美しく、男娼たちの身の上話を聞いているときの受けの演技の繊細さも目が離せません。瞬きもせず見つめすぎてドライアイ寸前でした 笑

初心者へのお勧めにしたのは、「アングラ初心者」という意味で 笑

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