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テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

劇団 東京フェスティバル

駅前劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

3年後も絶対観たい!
脚本・演出・役者がすべてよくお見事の一言でした!テレビの仕事に関わった事はないけど役者の台詞や動きが生々しく感じられました。7月の参院選の選挙特番もこの作品を思い出しながら楽しく見れそう!初演・再演が参院選の年に上演されてきたそうなので、今から3年後を楽しみにしています。

ガリレイの生涯

ガリレイの生涯

文学座

あうるすぽっと(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/25 (火)公演終了

満足度★★★★

科学の問題性が見える演劇を作ることが大事なのだ!
ブレヒト(1898-1956)は,文学青年とか,演劇青年というレベルを超えたところにいた人である。ブレヒトの仕事の意味を,直観的に見抜いていたのは,ベンヤミンだったという。自らの才能をどこに向けるべきか自問する人物と評している。そういうブレヒトにとって,この『ガリレイの生涯』は,彼の特徴を明確にしめした作品という。 ブレヒトは,1922年に演劇界にデビューした。ブレヒト自身,第一次世界大戦に衛生兵として参加している。彼は気がついていた。戦争はどのようなものより,科学を前進させる。1927年には,リンドバークの大西洋横断単独無着陸飛行(ニューヨーク→パリ)があった。この頃,ブレヒトは,『三文オペラ』で名を挙げていた。彼もまた,新しい演劇を求めていた。空を飛ぶことはできるのか,劇中でもそのような会話があって,印象的だった。

ブレヒトは,現代物理学におおいなる関心を持っていた。科学が,目に見える生活とどう結ぶか,そこから何が生れるか。第二次大戦後,原子力の平和利用として,理論的には,原爆と同じことが日常に発生する。すなわち,核分裂を起こして,そのエネルギーで,発電を起こそうとする。これが,世界に普及した。現代宇宙論も,アインシュタインの相対性理論に始まる。人工的に原子核反応を起こさせ,エネルギーを取り出す。現在の地球上で,その生態系では,ありえない現象が始まる。ブレヒトは,このことを非常に気にしていた。人類の新たな挑戦は,もしかして,悪魔との賭けになりかねない。『ファウスト』の世界だ。

1932年,ヒトラー政権下で,ブレヒト一家は亡命を余儀なくされた。服毒自殺したベンヤミンに比べ,ブレヒトは身を潜めて作品を書いた。300年のときを,歴史を,現在に演劇のかたちで表現する。1941年,ナチスに追われてブレヒトは,アメリカ・ロスにいた。英語版の第二稿中に,広島・長崎に原爆が落ちた。アインシュタインは,原子力の平和利用を訴えながら亡くなる。ガリレイを,ひとつの先例として作品を書く。ガリレイの自己断罪や,科学者の社会的責任。ガリレイの生涯は,結構長い。1564~1637年で,73歳まで生きている。46歳のとき,ヴェネツィア共和国のパドヴァ大学数学教授になる。科学は神学のはしため(侍女)であった。ガリレイは,後日近代科学の父となる。 好奇心のまま,観察し,記述し,論理で思考する。実験,観察を繰り返し,証明する。これが,科学だ。科学のことばは,ラテン語でなく,民衆のことばで書くべきだ。知識を人類のしあわせだけに使いたい。結局は,原爆にいたったのは,近代科学の敗北なのだ。ガリレイの伝記はどっちでもいい。むしろ,ガリレイ=科学の問題性が見える演劇を作ることが大事なのだ。

参考:ブレヒト『ガリレイの生涯』光文社版解説から,谷川道子

リザードマン~Bitter Pain Dolls~

リザードマン~Bitter Pain Dolls~

劇団ヘロヘロQカムパニー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

長かった。
長かった。ホントに。
舞台セットなどは凄いし、役者も揃っているのに長く感じました。
2時間半もたない。
ストーリーもありきたり、2・30分短くできるんじゃないかなぁ。

まあ、石田彰さんを観に行って、期待通りの石田さんキャラだったということで最低限もとを取ったと思いたい。

期待度が高かったため、満足度はちょっと辛めになりました。

サロメ

サロメ

虹創旅団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「神は善なるものと同様に,悪なるものの中にさえ存在する。」
オスカー・ワイルド作『サロメ』になって,それまでのサロメと決定的にちがう点は何か。それは,それまでのサロメ像は,母親のいいなりの小娘であったが,ワイルドのサロメには意思がある。一人の女としてのあふれんばかりの,欲望がある。それは,自然なものであって,押し殺そうとしても,隠そうとしても,結局はどこかで爆発するのである。

そういう意味で,貞淑な女などどこにもいないのだ。芸術家にとって,この奔放なサロメ像が魅力的であったのだ。最後で,あっけなく,サロメは殺されてしまう。しばらく監禁でもされて,後日放免という軽い処分もあったであろう。そもそも王が,悪いのだ。すけべ心を起こして,裸同然で小娘が踊るのをにやけて眺めたかっただけだから。結果的に,王は墓穴を掘った。いくらヨカナーンが,うるさい正論を述べても王位を奪う力はない。しかし,イエスの弟子でもあるものを,さほどの罪もないのに,単にのぼせあがった小娘の機嫌を損ねたという理由で命まで奪うのは後味も悪いのだ。

エロチックに踊る女は,みなサロメとみなされる。女性解放の象徴に祭りあげられる。 一人のありふれた純真な女性こそが,無邪気であるがゆえに,残酷さもあわせもっているのか。新訳聖書に出て来る小娘は,もしかして,まだ子どもだったかもしれないのだ。そういえば,反復の多いたどたどしい子どもならではの会話がならんでいる。

美しい処女,サロメの残忍性,それを,文学では,散文にすべきか,詩にすべきか,はたまた,演劇にすべきか,ワイルドは悩んだ。というわけで,サロメは,演劇のかたちは取っているが,ある部分小説的であり,詩的であるのだ。

「神は善なるものと同様に,悪なるものの中にさえ存在する。」これは,マクベスで魔女が呪文で,きれいは汚い,汚いはきれい,と似たような文章である。ということは,魔女の呪文は,そのような聖書の世界から導かれたものなのかもしれないということになろうか。

ユダヤの預言者ヨカナーンと,ヘビライ語でいうと,これは,旧約聖書の世界になり,イエス・キリストの先駆者的な意味になるだろう。ヨカナーンは,神の国を絶対視する。善と悪の二元論を貫こうとする。

参考文献:光文社『サロメ』田中裕介解説

四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

頑張って!
と、応援したくなるような舞台でした。どんどんストーリーが面白くなっていき、テンポも良く、どんどん惹き込まれました。主役の役者さんの演技が、たどたどしく(?)感じましたが、却って、人の良いキャラを表現しているようにも感じ、応援したくなりました。有得ないな・・と思う所もありましたが、ハッピーエンドは好きなので、観た後は気持ち良かったです。こんな上司の下や仲間の中で仕事が出来たら、会社も楽しくやり甲斐も感じるのだろうなぁと思いました。とても面白かったです!

relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★

へー、
なかなか面白かったです! いとをかし、というか。笑。 遺跡発掘を巡る種々の人間模様?みたいな。 一般的な意味でチーム運営の様々な側面がうまく描かれていると思いました。 いくら情熱があっても、こんな感情と思い込みで動くリーダーじゃダメだよなぁ、と。笑。 メンバーが直接的に悪いことをしたのはかなり悪いことだけど、そういった問題を避けるためにもリーダーがいる訳で。 企業の不祥事とかもこんな感じて起こってくんじゃないかなぁ、と思ったり。笑。 夫としてもダメな感じで昭和男子?というか団塊男子?的なものを感じました。笑。 自分の中だけの崇高な感情が全てを正当化してしまう、みたいな。 それと、行政との関係とかも含めて変にリアリティを感じました。 あと、ディテールが結構しっかりしているなぁ、と。 ただ、全般的に役者の方々の演技がちょっと拙いような気がして残念に思いました。。 スイマセン。。



マチト・トリップ

マチト・トリップ

劇団 贅沢貧乏

pit北/区域(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/25 (火)公演終了

満足度★★★★

相変わらず、、、すごいです!
前回の「ルート・リンク」に引き続き、良かったです!!

後半にいくにつれて、どんどん深い部分を考えさせられました。

震災のこととか、国境のこととか、しかし、それを知ったからと言っても何もできず、ぬるま湯につかって、傍観してしまっていることとか。。。

お芝居が始まる前に名札が配られ、胸に付けるのですが、途中からそれを外したくて仕方なくなりました・・・。

あんなに可愛くて若い女の子が、すごい才能を持ってるということが、何よりもすごいです!

今回も感想絵を描いてみました。もしよかったら↓

http://chigusa.petit.cc/muscat2/

Shut up, Play!!~喋るな、遊べ!!~2013ver.

Shut up, Play!!~喋るな、遊べ!!~2013ver.

オリジナルテンポ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/22 (土)公演終了

満足度★★★

初めて観たけど…
大阪を本拠とする、ノンヴァーバル・パフォーマンスが東京に進出、ということで観に行った。映像と身体的表現を組み合わせ、音楽的な処理で全体を繋げ、観客を巻き込んでの舞台は今まで観たものとは少し違っていると思った。ただし、全体を繋ぐコンセプトみたいなものが感じられなくて、いくつかのシーンがややブツ切りになっている印象は否めない。セリフがないので、海外で評価されるというのは分からなくないが、少し分かり易くしすぎたのではないか、という印象が拭えない。

「近代能楽集邯鄲・葵上」再演

「近代能楽集邯鄲・葵上」再演

江戸糸あやつり人形 結城座

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

人形が素晴らしい
デザイン、造形もすごいが、やはり操り師が動かすとちっちゃな人がいるように見える時があって怖い。人形劇好きにはたまらない瞬間だ。それだけに生身の人間を登場させる演出にはちょっと違和感を感じた。フランス風のアコーディオンの軽い音楽が和風の話に意外にも合っていたのが、面白い。

きれいなお空を眺めていたのに

きれいなお空を眺めていたのに

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

こゆびには珍しい感触の群像劇
教師の父、美容師の母、引きこもりの兄、女子高生の妹、という4人家族のさまざまを描く群像劇。家族のそれぞれが抱える問題や事情や感触は巧みに絡み合い、独特の世界観を描く。こういった群像劇は、こゆび侍には珍しいのではないか。しかし、エンディングに見せる「美しさ」は彼ららしいものをしっかりと残す。
娘役の小野寺ずるが特に印象的。

relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★

中途半端かなって思った
発掘話での群像劇という点を表現したかったのかなぁ、
でも主人公教授の管理能力の無さは腹たってきたなぁ。
なんとか上手に話をまとめてはいたのだが・・・いまいちでしたな

(1時間50分位)

ネタバレBOX

せっかく発掘という設定使ってたんだから、
ちょっとコメディ調にして発掘の道具や歴史・方法などを
説明する語り部さんを用意した方が受けたと思うなぁ。
で真面目に真摯に仕事してるけど
周囲の状況で恵まれないという主人公の方が共感はし易いと思ったです。
漫画「遺跡の人」のような感じを期待していた分ちょっと残念な出来でした・・

でもタイトルの投影方法や間接照明とか、
光関係の照明さんの仕事はGoodでありました。

発掘っていうものは、
こーゆー方法で発見・申請・許可などを経て。
現場ではこんな人達がこーゆー分担で作業して、
予算とかこーゆーとこから出てるんですよっといった。
発掘紹介劇にした方が良かったのではと思いました。
だってオチも予想の範疇でいまひとつでしたもん。
バイト

バイト

カスガイ

テアトルBONBON(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

勿体ない
前科者ばかりが「バイト」で働く製紙工場。職員寮で、ワンマン社長の愛人だった女が死体で発見され、10人の「バイト」の中から犯人を決めろという命令を受けての会議で、慌てたり憤慨したり当惑したりするバイト達のさまざまなやり取り。登場人物のキャラクターは描き分けられているし、会議の中での緊張感ある演技にも見応えはあるのだけれど、そもそもの設定に相当な無理があるように思う。小劇場系では有名なシッカリした役者陣をこれだけ集めて、このストーリーは勿体ない。緊張感がなければ、もう少し評価は下がるかもしれない。

マリオン

マリオン

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

いつもと少し違うけど、やっぱり青☆組
セーシェルゾウガメの物語を演じる旅役者の一座、を思い出している、その中の一人の女と、その女と一夜を共にした男が、翌朝語る会話、というスタイルで、三重構造で物語は展開される。ゾウガメの話は現代(より少し前?)だが、他の2つは、世界が果ててしまった「いつか」の未来、ということで、やや幻想系の感触もある。三重構造や物語の題材など、いつもの青☆組とは少し違ったテイストで芝居は展開されるけれど、ベースにある人間への信頼と失われていくものへの哀しさは吉田小夏らしい感触をしっかり残している。
軸になる大西玲子の成長が著しい。

不道徳教室

不道徳教室

森崎事務所M&Oplays

シアタートラム(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

岩松流「不道徳」
川端康成の「みずうみ」をベースにしたそうで、高3女子と恋愛に落ちる「不道徳」教師が、道で擦れ違った風俗嬢(?)と語るシーンから始まって、高3女子にありそうな展開を含めつつ、岩松了の世界が展開される。ストーリーはそれなりに分かりやすいものの、言葉の選択が岩松ならではの味を持ち、独特の雰囲気を醸し出している。強烈に面白い、とかではないが、何だか不思議な2時間弱。
女子高生役の女優陣はなかなかいい。

イカルスの星

イカルスの星

ヅカ★ガール

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/31 (金) ~ 2013/06/22 (土)公演終了

満足度★★

ふた昔前の少女漫画のような感じ
でしたかねぇ・・・・
なんというか唐突でドラマチックで、
「私はドジでのろまな亀です」というような、
大映ドラマシリーズのノリみたいな印象を受けました。
(アクアマリンさまぁ!みたいな熱血スポコンものの方が嬉しかったかな)

(だいたい90分ぐらい)

ネタバレBOX

えー劇場入り口背にして右側にSTAFFさんの桟敷席があるのですが、
舞台下手方面から見ると妙に目に入るので、
せめてカーテンとか黒服にするとか
劇場に溶け込む仕様にして欲しかったなぁと思った。
(その方ですが、妙に咳き込んでましたが大丈夫でした?
喘息なら予防の良い吸入薬ありますよー(発作時は無効ですけどねっ)

お話は劇場となった元のプロレス会場で男性STAFFが見た過去の亡霊ともいえる天馬カケルが語る昔語りで開演です。カケルの付き人となった少女が知るプロレスの暗部とカケルの最期・・・。そしてその付き人が今の劇場で公演をする主演女優さんで、そのSTAFFさんから先の話を聞いて、無くなったと思っていたカケルの仮面を渡されて終劇です。

女子プロレスでの夜の営業とか言われてもねぇ・・・
どちらかというと禁じ手無しのセメントファイト、決着は相手の死・・位の方がインパクトはあったと思うが、いかがかな?(はたまた昔の話でネット配信も無い時代だとTVの放映権獲得のために色事にするとか説明あったほうが納得できたなぁと思いました。)演じる人数も少ないので衣装が変わること無いときもあり今ひとつ表現が伝わりにくく感じる事もあったです。

天馬ちゃんが最期の自殺で使う銃も唐突で大映的でした。
せめて台詞で先に警備員が拳銃もって巡回してるとか、
伏線はってくれた方が良いのでは?とも思ったデス。
劇作家女子会!

劇作家女子会!

劇作家女子会×時間堂presents

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

面白い企画ではある
4人の女子劇作家が短編を書き、時間堂が黒澤世莉の演出で上演する企画。 黒川陽子の「彼女たち」はオープニングで第1部、エンディングで第2部と分かれるが、ありそうでなさそうであるかもしれない女2人の展開を面白く描く。第1部が笑い中心で、第2部は少し切ない感を出しているのが面白い。キャラの全く違う女優2人も好選択。 オノマリコ「Compassion」 とモスクワカヌ「バースデイ」は、どちらもそもそもが不条理系の作品を書く作家で、訳が分からないところはあるけど、それぞれある感触を残す。 坂本鈴「親指姫」 は、小学校3年生という予想外のベースに、メール・ラブレターを代筆する親指姫と仇名される女子と、一旦繋がった男女の縁を切らせて新しい付き合いを作り出す代筆男子(名前が秀逸)、という設定が実に巧み。存分に笑わせてもらった。
感触の異なる作家を集めた企画は面白く、時間堂の役者陣も成長を見せて、楽しい舞台だった。

殺意が死んだ夜

殺意が死んだ夜

ビビプロ

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

衝撃の真実!
いずれ真相は明らかになるでしょう。

ネタバレBOX

殺意が死ぬとは、殺したい人を殺し終えて満足したのでもう殺意はありませんという意味でした。んなあ、ちょっと強引。

遺産は総額50億円でした。長男ですら1億円程度と予想していたのですから全員の驚きは当然ですが、預貯金や有価証券は少なく、ほとんどが駅から30分の距離にある土地だとすれば、ある程度予想できたのではないかと思います。

いわゆる本家を守るという考え方は分かりますが、ヤクザに殺されるかもしれない五男や資金繰りに苦しんでいる長男が素直に帰って行ったのはちょっと不思議でした。有価証券の処分ぐらい言ってもバチは当たりません。それに相続税の支払いでいずれ不動産の一部を処分せざるを得ないようにも思えます。そうなったら、遺留分のことも再浮上するでしょう。

老眼になった父親が青汁用野草とトリカブトを間違えて飲んだ事故死として処理されそうですが、真相は自信のない次男が妻と農地を守るために仕組んだ事件でした。

そもそも柄に毒の付いたうちわは警察が押収しているはずなのにとは思いますが、弁護士の服毒事故でさらに捜査は進むのでしょう。筆跡のことと言い、いずれ真相は明らかになるでしょう。
バッファローの月

バッファローの月

劇団あかぺら倶楽部

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

たまにはほかの作家のコメディも良い
レイ・クーニーの作品を多く上演している劇団だが、今回はケン・ラドウィッグ。
たまには別の作家の作品もリフレッシュできてよいと思う。

この公演、日を追うごとに好評のクチコミが広がったのか、完売が出始めた。

良質なコメディを上演し続けている劇団なので、ファンとしては嬉しい。

ほかの小劇場系劇団と少し客層が違うと感じるのは、劇団員や客演者が声優として活躍しているので、声優ファンが固定客になっているためか。

今回、ひとつ苦言を呈したいのは、制作業務について。

毎公演、開演2時間前に整理券を配布し、1時間前に当日券販売受付開始をしており、

私が観る当日の朝も、ソワレは2時間前の午後4時に整理券配布と公式ツイッターに情報が出た。

ところが3時30分に会場に着くと受付は無人。「整理券配布は開演1時間前」と張り紙が出ている。

しかも午後4時20分には「整理券絶賛配布中です!」との書き込みがツイッターに出た。

好評な公演のため、当日券売り切れを懸念し、予定を変更して都合をつけ、会場に急いでかけつけたのに、整理券配布時間に配布せず、ツイッターでは予定通り、「配布中」と。事実と相違する情報である。

ツイッターに返信したが、公演終了後も返事はもらえなかった。

受付開始時に制作スタッフに確認したら、「今日は1時間前でいいかなと判断し変更しました」

客の立場にたっていないご都合主義。

しかも、ツイッターでは変更なしのまま、「2時間前配布」の情報を流す。スタッフの誠意と配慮を感じられなかった。

ツイッターを遣うならHPではないから情報はリアルタイムで正確でないと意味がない。

アットホームな雰囲気の劇団だけにあえて言いたい。

ネタバレBOX

個人の声優ファンが従来より増えてきたせいか、俳優が出てくるだけでキャッキャと爆笑する客席にはいささか鼻白んだ。

主役のジョージを演じる高木渉は、とぼけた中にも緩急自在の演技で笑いをさらう。

この人の声色や口調は、どこか前進座の中村梅之助に通ずるものがあり、なごませる。

妻のシャーロット役、客演の三石琴乃との息も合っている。

「今回はハイテンションな演技で、声をつぶしてしまった」とカーテンコールで挨拶していたとおり、高木はがらがら声になっていて、彼のようなベテラン俳優が声をつぶすのは、あまり褒められたことではない。

ジョージの娘、ロザリンドの婚約者ハワードが、ジョージの浮気相手のアイリーンと結ばれるのは海外コメディによくある強引な結末だが、ロザリンドもマネージャーのポールと結ばれ、メデタシメデタシ。

ポールを演じる吉田智則は長身の美青年で、時代を担う若手劇団員だが、アニメ声優としても人気があるようだ。

劇団代表で演出家の水鳥さんが急逝以来、演出に専念していた大西健晴が今回、久々、俳優復帰し、ジョージの妻、シャーロットに思いを寄せる弁護士リチャードを演じているが、やはり大西が出ると、この劇団の芝居は引き締まる。ずっとアンケートに復帰を要望してきただけにうれしい。





殺意と憧れのあいだ

殺意と憧れのあいだ

G-フォレスタ

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた。
ずっと気になっていた劇団さん。
念願叶って、やっと観る事が出来た。
ミステリーを演劇で観るのは初めてかも。
セット、衣装、役者さん達、全て良かった。
受付さんも感じの良い方で気持ちよく観劇する事が出来ました。
次回は洋館ミステリーに参戦したいなあ。

ライダーになれなかった人のための

ライダーになれなかった人のための

カムヰヤッセン

スタジオ空洞(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★

熱量
熱量の高い芝居だった。
4人の表情がインパクトがあって、臨場感あり。

特に辻さんは、いつもながら存在感がすごい。刃物のような感じもするので、「怖い」印象が来るのだが、ちょっとコミカルさもあって、なんとも不可思議。

お話全体としては、「なれなかった人」たちのお話は、なれなかったさがなんともいえず、悲しさを出しつつ、生きているとそんなことが多いよね、っていうあきらめ感がある。決して、人を鼓舞しようとか、そんな印象は持たなかったのだが、普通っぽい話が、かえって、メッセージがあるのかもしれない。

というのは、私はもう不惑を越えているので、なれないものばかり。それから比べると、「なれなかった人」にもまだまだ違ったチャンスがあるのでは、と応援したくなる気持ちに。ということは、やっぱり前向きな話だったのかなあ、などとも思う。

アフターイベントで女性版も拝見。楽しかった。

(演目とは関係ないが)
あと会場は初めてだったけど、天井が低く、たくさんの観客が入るときは、ちょっと広いが故に観にくくなる可能性もあるなあ、などと思った。
今後どんな形で使ってくるのが出てくるのか楽しみだ。

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