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限界ベイベェ!

限界ベイベェ!

ヒミツキチ110階

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

一途な女と、関係者が絡み合う拡がり



バレてないネタバレへ。

ネタバレBOX





毎年、夏に生放送される『24時間テレビ』の涙を、阿佐ヶ谷の地下で流すことができる 。

28歳、売れない女性歌手を描くが、ファンとの距離、マネージャーとの距離が変わらないことに意外性を感じた。
最近、よく観掛けるのは“素”をディフォルメ化した舞台である。
本作は 、ひたむきに、まっすぐ生きる一人の女性そのものを捉える。


地元•北海道に番組の長期滞在ロケのため結果的に帰ったところから、「武道館ライブを目指す100キロマラソン」特番へと繋がった。
思えば、かなり初期の段階で「マラソン」を走り狂う場面は あったので、それがラストの局面で生かされる演出は上手いなと 思った。

長期滞在ロケが打ち切りにならずに済んだのも、「マラソン」に走り狂う場面がYouTubeに配信されたことが理由となっている。「要として効果的に利用した」といえるのではないか。

ただ、その「マラソン」を描いたことで、本業である「歌手ミユ」の存在感を失わせてしまったのではないか。
衣装に現れている。

終始、下半身は「マラソン」ランニング用のコスチュームで あったが、歌を踊る時くらいは 脱ぎ捨てる必要が あった。
生足を出すことこそ(?)女性歌手であり、それを28歳という設定の人物が やり切るから、現実味も生まれる。

マイクを使った、生声パフォーマンスには 迫力を感じてしまった。
しかし、女性歌手にとって衣装は極めて重要で、周りのファンと ほぼ変わらぬハッピを着用した事実を考えると、美術スタッフを批判せざるを得ない。


走り抜くシーンは、誰だって心が打たれる。
ファンの男性が店長を務めるパチンコ店を抜け出して応援しにいくシーンは、そこに至る経緯を踏まえれば、最も打つシーンだったと思う。
これは、『24時間テレビ』の真骨頂だろう。
ただ、またしても批判せざるを得ないのは、序盤の歌とは違って、音響(曲)とミユの口が合致していない点である。
音響担当に問題が あったのか、彼女に原因が あったのかハッキリしないが、周りのキレのあるフリと比べ残念な光景だったのは間違いない。

マイクを使うなら、生歌も有りではないか、そう考えさせる光景であった。


あと、松田聖子を目指す やや昔のタイプの女性歌手なのか、それともライブ会場で 歌う最近のタイプの女性なのか、分からなかった。
多くの観客も、そうした疑問を抱いたはずである。
むしろ後者に特化させる歌手像でもよかったのではないか、と思う。

ドキュメンタリータッチとしては、非常に 飽きない構成で、関係者が結びつき合う、そして話が拡がる構成は さすが だった。
北海道=地方へとストーリーを移した設定が、リアリズムにおいて 大切な要素であったかもしれない。

『ウォーターボーイズ』(フジテレビジョン)の撮影場所を静岡県の とある市にした訳は、「シンボルが なかった」ことだと監督は語っている。
その普遍性は、横に繋がる順応性を与え、都会に住む人々もリアリズムを感じ取るのだ。











ジュリアス・シーザー

ジュリアス・シーザー

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

初見
毎公演気にはなっていたが、子どものための〜とついている為、躊躇していたが、前評判の高さから初観劇。結果、面白かった。
もっと早く見ておけば良かったと後悔中。

少し目線を下げて物語を作っている以外はまんまシェイクスピア劇だった。暗転かわりの柏手によるメリハリや音楽、数台しかないテーブル、華美でない衣装なのにローマ人に見える役者技量。
大人と子供が一緒になって笑える舞台って、何気に凄い事だと思った。
約2時間。

ネタバレBOX

お話も殆どイジル事なく進んでいたけど、分りやすかった。
政治、裏切り、権力、名演説、男芝居が全面にでたシェイクスピア劇だった。黒コートで整列乱舞する最後もカッコ良かった。
遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援 2013

遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援 2013

シベリア少女鉄道

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/07/03 (水) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★

みました
終演後から劇場の外に出るまでの短い時間にまわりで”おもしろかった”との声しきりでした。

ICiT Dance Salon in RAFT_6

ICiT Dance Salon in RAFT_6

ICiT

RAFT(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

Round Table A
上演時間80分。自由でいいなあ。

Still on a roll

Still on a roll

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

至近距離の妙
歌中心。ものすごい至近距離でいろいろな生命を見せてもらった。

トークトワミー!

トークトワミー!

おにぎり

ザ・スズナリ(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/17 (水)公演終了

満足度★★★

切なかった
チラシのようなロマンチックさは皆無だけど兄妹、夫婦、血縁になったら苦悩や苦労を過ごす日常にいつの間にか家族になっている。気持ちは若くてもいつかは中年になり歳を取る。自覚する人とそうする事が出来ない人。
三人ともよく通る声なので、怒鳴られると思わず身構えてしまうが穏やかな気分で劇場を後に出来る。
約100分。

ネタバレBOX

最後はもうちょっと毒っ気があっても良かったかも。

病気ネタについては、笑わす意味合いであの疾患にしたんだろうか。
身体に麻酔かけて手術するような病気を軽く扱って笑わせる要素は無いんだけどね。職業柄、その描写は気になった。
エデン瞬殺

エデン瞬殺

Cui?

新宿眼科画廊(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/17 (水)公演終了

満足度★★★

分人
 要は、平野 啓一郎の言っている分人の発想に近いのだろう。問題は、平野は既に、跳んで着地した現実の基盤から言葉を発しているのに対し、この作のシナリオ担当者は、未だ、エデンに居座っていることだ。結果として、頗る眠い。現実認識のレベルが、少年、少女レベルで幼稚なのが、その原因だ。きちんと目を開いて世界と対峙している若者が、このような現実認識を持つことは不可能である。何となれば、我らを取り巻く環境は、エデン追放以降の社会なのであって、見る前に跳んで安全確実な大地など何処にもないことは明らかだからである。だから、普通に生きてゆきたいと思うなら、誰でも、跳ぶ前に良く観察し、いくつか確認のための実験をし、周りで競合する者たちとの優劣、有利、不利をにらみながらチャレンジするのである。
 着地場所は、例えてみれば氷山だ。割れもするし、溶けたり、薄くなったりもする。また、大陸のような安定感は無く、基本的に漂っているだけである。だ
が、こういう場所にしか我らは着地できないように仕向けられているのだ。エリート気取りの人非人から。1960年代に世界で吹き荒れた革命理論は、そのままでは無効であろう。だが、革命以外に、民衆が浮き上がるすべは無い。其処まで踏み込んでの主張なら、分人主張にも大きな意味がある。

【ご来場ありがとうございました!】渇望

【ご来場ありがとうございました!】渇望

ロ字ック

nakano f(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★

良くも悪くもリアル、だが
今回の劇場はバーという固定設定に縛られてしまう故に、内容はリアルなものであらざるを得ない。本公演は、その点でリアルさが欠けていた。しかし、気持ち悪い部分はリアルで、その辺ふわふわした気持ち悪さを体現しえてはいたものの、それだけで、いざよく考えてみると深くはない、リアル、というよりかは、ありきたりで、あるあるを綴った作品。
また、超小劇場の特性といかハンディキャップとして観客が近すぎるために舞台装置面、小道具の安全性は再考慮すべきであると思う、本筋とは関係ないところで気になってしまう(ハラハラしてしまった)部分があったのは残念。

ネタバレBOX

例えば不自然なところと言えば、後々わかったことだが、バーに来ているのにお酒がなく、水もなく、コンビニへまで行かなければならないことに誰も疑問を持たない不自然さ。または、単に説明不足だけではないと思われる蛇足な部分。

あと、役者たちが素晴らしかったせいで、女子たちのトークがリアルだったのはいいが、その会話群は男から見るとイライラするわけであり、「見ていてつまんない」わけであり、無論それが舞台としてのつまんなさに直結しないことは明らかであると理解はしているが、話のメインに近いその部分に魅力を感じられなかった点については残念である。
【ご来場ありがとうございました!】渇望

【ご来場ありがとうございました!】渇望

ロ字ック

nakano f(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

どこまでが演技でどこまでが地?(笑)
お得意の(?)「多分そうなのだろうけれど、男としては見たくはないなぁ」な部分を見せつける(爆)おハナシ。
今回は特に同窓会帰りのかつての同級生たち、とほぼ等身大な人物設定なのでリアリティ増量、どこまで演技でどこまで地なんだか、的な?(笑)

【ご来場ありがとうございました!】渇望

【ご来場ありがとうございました!】渇望

ロ字ック

nakano f(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

女性という存在の尊さ
わたしが毎回□字ックさんを拝見して思うことは、なぜにこんなにも女性は様々な感情を嵐のように巻き上げるのかということ。今作も4人という劇団員さんだけの少人数の中、その威力は健在。狭い空間を自由自在に扱う感覚はまるでのぞき見。女性の体内を巡る血液が明日への新しい生命や希望を作ってるのだとしたら、わたしたち男性は太刀打ちできないのではないかと考えました。

ネタバレBOX

劇団員の方々がいつもとは違うイメージでの役の配置をされていて、それがツボでした。ボブ美さん良かったな。個人的には山田さんの美容整形外科のスタッフは予想外でした。
象

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

重かった
台詞以外は無音が覆う舞台に反発するかのような色とりどりの大人や子供の衣服が山の様に散在した床。
2人の被爆者の行く末に前回より悲劇さよりも現実感に苛まれる。
死を待つのではなく本当の姿で生きるという事。
破壊から得た男の想像、自由と権力、リヤカーで去っていく男の姿は現代の青い廃棄物みたいで気が重くなる。
シビアに見るより、感じる何かがある舞台でした。

ネタバレBOX

今回もおにぎりシーンでホッとさせられました。良い息抜きシーン。
上演の時代により、思い描く対象が原爆、原水爆、環境汚染、放射能等々と変化していくのは皮肉にも思える。
前回も思ったが、甥役の彼らは昭和の顔というより平成の顔質なので、余計に現代の環境が透けて見えるみたいだった。
でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

萬劇場(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

流行の渦
「流行」の流れの中で変わっていく世界の中で自分の意思を持ち続けることは難しいことです。

考えさせられるテーマでしたが、出演している役者さんのパワーは見応えがありました。

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

13日『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』
去年横浜STスポットでやった時にも観て上演台本も買った作品。
今回の上演、スタジオ空洞のあの立地・あの空間でこれをやるっていうこと自体がそもそも面白かった。というか、スタジオの白い壁と、触れ合いそうでなかなかに触れ合うことのできない役者たちの佇まいに、「“自分が自分を監禁している”っていう孤独」をまざまざと見せつけられるようで印象的だった。

にしてもこの「雨天決行」の企画、アマヤドリって劇団の「劇団力」みたいなもんの強さもそうだけど、確実にひとりひとりの役者を育てようっていう意気込みが今回のキャスティングからも感じられるなあ。

ハル

ハル

『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』

ザ・ポケット(東京都)

2013/07/09 (火) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★★

80年代~
あの歌、この歌、ハチャメチャな感じが痛快劇でなかなか良かった。
客席への絡みなんかも面白かった~

バイト

バイト

カスガイ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/06/28 (金) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

豪華俳優陣
玉置さんをはじめ、役者の皆さんの演技力が素晴らしかったです。社長を恐れる様子や、互いに傷つけあったり励ましたりする演技が迫力満点で観ていてあきませんでした。話の内容も分かりやすくて、楽についていけました。

ネタバレBOX

役者の皆さんの実力がすごくて、逆にストーリーに引っ掛かりを覚えました。エスミさんを殺したのが社長だってのは観客を含めみんな薄々感じていた内容。なのに、会議室では誰もそのことを口にしない。そして、ラストで「みんなで社長を殺そうと考えていた」と悪い芝居の山崎さんが言うんですけど、その話も会議室で一切出ないのは不自然。そしてもう一つ。細かいことだけど、序盤は玉置さん演じる社長は靴をはいていたほうがよかったのでは?と思いました。そのほうがバイトのメンバーとの格差をより表わせたし、終盤に衣服を乱すときに靴を脱げばより乱れている感じが出たと思います。
でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

でんでんむしのからのなか【ご来場ありがとうございました!!】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

萬劇場(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

戦争はいけません。
観終わった時、すぐに頭をよぎったのはナチスドイツに代表されるブラックプロパガンダである。冷静に判断すること、自分の眼で見て確かめること、自分の信じた道を貫くことが生きていく上で大事なことだと再認識致しました。
アイドルグループのメンバーとそれに関係する人たちで表現は現代風で良かったと思う。

石田剛太のスペース☆コブラ

石田剛太のスペース☆コブラ

男肉 du Soleil

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/07/13 (土) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★

ダンスパフォーマンス!
コブラだった。宇宙海賊だけではなく、ほかの世界も入り込みで、ストーリーが展開します。大枠があって、歌謡曲に乗ってダンサーが踊り続けます。主役が演技している横で、小芝居が行われてそこで笑いも。ステージ全体を観て、純粋に楽しみました。

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★

幸せはいつも小さくて…
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

ネタバレBOX

小田(松下仁)、星野(稲垣千城)、仁村(小角まや)がルームシェアする家に、監禁されてたという三谷(山村茉梨乃)がやってくる。童貞な小田は、三谷に頼まれるまま、警察に届けず、家に置くことを決めるが、病的な愛情が走り出し、仕事をやめ、三人はバラバラになる。そして三谷は姿を消す…。

終盤の、小田の持論展開に、共感できてしまう。それってちょっと怖いなと。危険だなと。

三谷が実際に監禁されてたとか、監禁犯を殺したとか、小田が狂ったとか、そんなんも結局社会のほんの一部分に過ぎないというテイなのかな。個人という小さな存在の勘所(基準)と社会という範囲における勘所(価値)の違いというのか。その個人から生まれる幸せが社会に点在しているというのか。また、同じくらい不幸も点在しているというのかな。
『わが闇』(再演)

『わが闇』(再演)

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

様々な感情を刺激する家族劇
田舎町に住むある家族の半年間を描いた物語で、良くありそうなホームドラマ的内容でありながら、予定調和に留まらない硬軟のレンジの広い展開と充実した演技によって3時間半の長さを感じさせない作品でした。

第一幕はプロジェクションマッピングや照明を効果的に用いた演出に魅了され、第二幕はそのような効果をほとんど用いない、戯曲と演技の求心力に引き込まれました。
第一幕のラストが雷の鳴る中を半狂乱で盛り上がるシーンが単純に楽しいだけではない深い情感を醸し出していて、美しかったです。終盤はシリアスで険悪なシーン、温かくて感動的なシーン、ドタバタのコミカルなシーンが矢継ぎ早に展開し、感情を激しく揺り動かされました。
タイトルの「闇」が精神的な意味から物理的な意味にも拡がり、さらに終盤で良い意味で見い出される構成が素晴らしかったです。

三姉妹がメインに描かれることからチェーホフの『三人姉妹』か連想され、実際オマージュ的な場面もあり、人が死ぬシーンを直接見せずにシルエットだけ、あるいは字幕だけで表現するのもチェーホフ的でした。

3人の客演の役者達を殊更に立てようとせずに劇団員と対等に扱うことによって緻密なアンサンブルが組み上がっていて、各キャラクターがリアルに感じられる魅力的な芝居となっていました。

『わが闇』(再演)

『わが闇』(再演)

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★

遺書
面白い。休憩込みの3時間半。

ネタバレBOX

柏木家の話。

立子(犬山イヌコ)…長女。幼少より大人びてた。十代から小説を執筆。疾病による失明の危機を迎える。
艶子(峯村リエ)…次女。物分りのいい、色々我慢しちゃうタイプ。寅夫と結婚した。イラスト描いてる。
類子(坂井真紀)…三女。父の再婚を機に失踪し、芸能プロダクションへ。回し蹴りが得意で、威勢のいい女。
伸彦(廣川三憲)…父。小説家。基子と離婚(死別)し潤と再婚するも、潤は男に走り、捨てられる。写真の裏に遺書を残した。
基子(松永玲子)…母。潔癖症で、類子らにつらく当たる。精神疾患に陥り、離婚話時に自殺した。

母の自殺、父の再婚、継母の失踪、親のドタバタで落ち着かない家庭。成長し仕事や恋愛、結婚、親族、病気に悩む三姉妹。重めな内容が中心だけど、存外笑いの絶えない作品。
ラストの写真のシーンは暖かで、後味はいい。その分、闇って感触が薄く感じた。家族の情っていう明暗がテーマだろうからそれでいいとも思うけど。家族(三姉妹と父母に焦点の当たった)の濃いめな舞台を期待してたせいかな。劇としてやや淡白に感じた。

1幕が二時間近くあって、途中ダレた。2幕は面白かった。
岡田義徳は、カツゼツが微妙と感じることがままあった。大倉孝二の笑わせスキルは非常に高い。坂井真紀の威勢のいいキャラと演技は気に入った。

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